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Dustin Abbottがコシナの交換レンズ「MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mount」のレビューを掲載しています。
Voigtländer 110mm F2.5 APO-LANTHAR Macro Review
- 金属とガラスの塊だ。アルマイト処理が施された美しい外観だ。
- 金属製フォーカスリングは素晴らしい抵抗感と滑らかな動作を備えている。感覚的に回転角は約450度と非常に大きい。マクロ撮影で高精度なMF操作には必要な回転量だが、ポートレートや無限遠で素早く操作するには不向きだ。
- レンズサイズは65mm F2とよく似ているが、マクロ撮影時は鏡筒が大きく伸びる。完全に伸びると全長が100mmから160mmとなる。フードを装着すると約210mmだ。
- 65mm F2はハーフマクロだが、110mm F2.5は等倍での撮影が可能だ。
- 金属製レンズフードはレンズへの装着がねじ込み式だ。フードが大きく、逆さ付け出来ないので収納性は悪い。
- 電子接点を備えているものの、防塵防滴には非対応だ。
- 絞りリングは65mm F2と異なりレンズマウント側に配置されている。ファインダーを覗いた状態だと見つけにくく、操作し辛い。
- 軸上色収差をほぼ完璧に補正している。信じられない程優れたコントラストを可能とするレンズだ。実写でも完璧に近いマイクロコントラストである。
- 発色はとても良好で正確だ。
- 歪曲収差はとても穏やかな糸巻き型だ。
- 周辺減光は不快な量では無いが、歪曲より目立つ。
- 中央は絞り開放から見事なシャープネスとコントラストだ。ただし、四隅でコントラストの低下が見られる。この点で65mm F2と互角の光学性能とは言えない。どちらも非常にシャープだが、65mmはフレーム全体でより均質なパフォーマンスを発揮する。
- 接写時は110mmが65mmよりもコントラストが高い。
- F4まで絞ると四隅のシャープネスが大幅に改善する。
- APOレンズはボケが硬調になりがちだが、このレンズの描写はとても良好だ。
- 10枚の絞り羽根を絞ると玉ボケが急速に角ばってしまう。玉ボケ自体はとても柔らかい描写だ。
- 逆光耐性は中程度だ。絞り開放ではいくらかフレアっぽくなるだけだが、絞るとゴーストが目立つようになる。フレーム隅に光源を配置すると悪化する。
ソニーEマウントの個性的なレンズだ。ツアイスMakro-Planarのようなレンズであり、マクロから無限遠まであらゆるピント位置で素晴らしい画質である。ツアイスと比べて手頃な価格であり、さらに等倍のマクロ撮影が可能だ。AF対応の「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」はより実用的な選択肢となるだろう。このレンズは実用性で敵わないが、ロマンのある美しいマニュアルフォーカスレンズだ。
長所:美しく高級感のある絶妙なレンズデザイン・滑らかで素晴らしい抵抗感のフォーカスリング・電子接点あり・正確で見事な発色・驚くべき中央シャープネス・絞った際にフレーム全域で優れたシャープネス・APO設計の色収差補正・大部分の状況で素晴らしいボケ・法外な価格設定ではない
短所:被写体によってはフォーカスリングの回転量が多すぎると感じるかもしれない・四隅のシャープネスは65mm F2ほどでは無い・絞りリングが硬い・防塵防滴非対応
Dustin Abbott:Voigtländer 110mm F2.5 APO-LANTHAR Macro Review
とのこと。
レンズ構成の半分以上に異常部分分散レンズを使用しているコシナのマクロレンズですね。大量の特殊レンズで色収差を効果的に補正し、「APO」の名に恥じない高度な色収差補正を達成している模様。作例を確認すると、確かに厳しいシチュエーションでも色収差がほぼ皆無に見えます。
等倍マクロに対応しているので、近距離で小さな被写体を撮影することが多いのであれば「Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」より適したレンズと言えるかもしれません。13万円とMFマクロレンズとしては高価ですが、高度な色収差補正を可能としているレンズ構成を考慮すると妥当な値付けと言えそうです。
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