Meike 海外の評価

Meike MK 85mm F1.8 AFは低価格ながら驚くほど良好

Optical LimitsがMeike「MK 85mm F1.8 AF」のレビューを公開。絞り開放から中央はシャープで、絞れば全体的に良好となる模様。ボケ味は綺麗ですが、色収差の影響が弱点とのこと。

Optical Limits:Meike AF 85mm f/1.8 STM - Review / Test Report

(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)

外観・構造:

  • MeikeはYONGNUOやVILTROXに続く、中国のミラーレス用AFレンズメーカーとなった。
  • 価格は199ドルと競合他社は遥かに下回る低価格だ。
  • G Masterクラスのビルドクオリティを期待するべきではないが、それでも問題は感じない。
  • 外装はプラスチック製で、レンズマウントは金属製だ。
  • 防塵防滴には非対応だ。
  • MeikeのEFマウント用85mmと関連性が有るように見える。
  • 深めの花形レンズフードが付属する。
  • USBポート経由でのファームウェアアップデートが可能だ。

携帯性:

  • FE 85mm F1.8よりも全長が1cm長い。

操作性:

  • 記載なし。

フォーカス:

  • ステッピングモーター駆動のオートフォーカスは明らかに遅いほうだ。
  • バイワイヤ式のフォーカスリング制御は良好に機能する。
  • ファームウェア1.20で問題なく動作する。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • 中央はF1.8からきちんとしたシャープネスが得られる。
  • 隅に向かって性能は大きく低下する。
  • F2.2を超えるとフレーム隅の性能が目に見えて改善し、F2.8で良好な結果となり、F5.6で全体的にとても良好だ。

像面湾曲:

  • 像面湾曲は小さい。

ボケ:

  • 玉ボケには縁取りが少しだけあるが、内側の描写は滑らかだ。
  • F1.8で口径食の影響を受けるものの、形状がいびつで劣化する。
  • F2.8まで絞ると口径食はほぼ改善する。
  • 前後のボケは後ボケはとても滑らかで、前ボケが明らかに騒がしい。

色収差:

  • 倍率色収差は絞り開放から少なく、絞ると無視できる程度となる。
  • 軸上色収差はこのレンズの弱点だ。F1.8-F2.2で劇的な収差が発生する。F2.8で軽減し、F4で穏やかとなる。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 0.4%と軽度の糸巻き型だ。
  • レンズ補正は実装されていないので、JPEGでもRAWでも収差の量は同じだ。

周辺減光:

  • 大口径レンズは絞り開放で周辺減光が目立つものだが、このレンズはよく抑えられている。
  • F1.8で-1.6EVと目に付くが、FE 85mm F1.8よりも目立たない。
  • F4まで絞ると問題は無くなる。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 記載なし。

総評

200ドルのレンズに完璧を求めるべきでは無いが、実写では驚くほど良好な仕上がりのレンズとなる。絞り開放から中央はシャープで、周辺はF5.6まで絞ると非常にシャープとなる。この際の解像度は大物レンズとほぼ互角だ。歪曲収差は小さく、色収差や周辺減光も適切に抑えられている。後ボケは玉ぼけは滑らかだが、コントラストの高いシーンでは軸上色収差が問題となるだろう。Meikeよりも優れた85mmは存在するが、この価格帯としては検討する価値のあるレンズだ。

とのこと。
国内でもAmazonなどで2万円台で購入することができる手ごろな価格の85mmAFレンズですね。ソニー純正やVILTROX、Tokina、Samyang、YONGNUOなどの競合85mm F1.8レンズが5万円前後であることを考えると驚くほど安い。完璧な光学性能からは程遠いものの、2万円で購入できるレンズとしては良好なパフォーマンスを発揮するようです。弱点である軸上色収差に気を付けて使えば面白い使い勝手となりそう。

Meike「MK 85mm F1.8 AF」交換レンズデータベース

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