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RF100mm F2.8 L MACRO IS USMは高価で個性的で素晴らしいマクロレンズ

ePHOTOzineがキヤノン「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」のレビューを公開。高価なマクロレンズですが、個性的で素晴らしい光学性能と評価しています。

ePHOTOzine:Canon RF 100mm f/2.8L MACRO IS USM Lens Review

外観・構造:

  • ビルドクオリティは良好だ。
  • 防塵防滴仕様である。
  • 円筒形のレンズフードはロック構造で固定できる。
  • フィルターサイズは67mmmだ。
  • 金属製のレンズマウントは滑らかに装着可能だ。
  • レンズ構成は13群17枚で、絞り羽根は9枚だ。エクステンダーとの互換性は無いが、もとから1.4倍の撮影倍率を備えている。
  • マクロでは実効F値が大きく変化し、1.4倍時はF6.3のような光量となる。

携帯性:

  • かなり大きなレンズだ。
  • 重量は684gと適度な重さである。

操作性:

  • コントロールリングは機能をカスタマイズ可能だ。回転操作時に軽めのクリックを伴う。
  • フォーカスリングは素晴らしく滑らかに回転する。
  • 球面収差を操作するSAコントロールリングを搭載。シャープネスとボケに大きな影響を与える。特にポートレートでの撮影を目的としている。
  • SAコントロールリングの操作量は±4で、絞りや被写体との距離によって影響の度合いは変化する。クリエイティブな可能性を探るためには時間がかかる。マイナス方向に回転すると、前ボケが硬くなり、後ボケが柔らかくなる。
  • SAコントロールリングの中央にはクリックがあり、調整値をゼロの状態でロックすることが出来る。
  • 3系統のフォーカスリミッタースイッチを搭載している。
  • AF/MFや手ぶれ補正のスイッチも搭載している。

オートフォーカス:

  • デュアルナノUSM駆動のフォーカスは無音で高速かつ正確に動作する。
  • 0.26mの最短撮影距離で、1.4倍のクローズアップが可能だ。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 実際にテストして、公称値の5.5段分が正しいことが分かった。

解像性能:

  • 中央はF2.8からF8までExcellent、F11とF16でVery good、F22でGoodとなり、F32でSoftだ。
  • 端はF2.8からF5.6までExcellent、F8からF16までVery good、F22でGood、F32でSoftだ。
  • シャープネスはマクロ域でも良好に維持されている。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • SAコントロールリングと組み合わせると、非常に滑らかだ。絞り、撮影距離、被写体に応じて調整可能である。

色収差:

  • 中央と端はどちらも良好に補正されている。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • +0.44%の糸巻き型だ。

周辺減光:

  • 絞り開放で目に付くが、絞ると確実に緩和する。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 厳しい照明環境でゴーストが発生するものの、逆光耐性は良好だ。

総評

素晴らしいマクロレンズであり、高価なマクロレンズであり、ユニークで潜在的に非常に有用な機能を持つマクロレンズでもある。この点をどのようにコストパフォーマンスと関連付けるかは、人それぞれだと思う。あらゆる価格帯に優れたマクロレンズがたくさんあるからだ。

撮影倍率の向上は歓迎すべきことだし、SAコントロールは非常にユニークで、これまでにない機能だ。価格が高いことはあまり歓迎されないが、提供される機能を定期的に必要とするフォトグラファーにとっては許容できるかもしれない。

要約すると、このレンズはその価格に見合うだけの価値があり、「Editor's Choice」に相応しい。

  • 長所
    ・優れたシャープネス
    ・適切な色収差補正
    ・低歪曲
    ・適度な周辺減光
    ・SAコントロールリング
    ・1.4倍の撮影倍率
    ・最小限のフレア
    ・高速でほぼ無音のAF
    ・防塵防滴
    ・5.5段分の手ぶれ補正
  • 短所
    ・高価

とのこと。
EFレンズと比べると少し大きく、かなり高価なレンズとなってしまいましたが、撮影倍率がより高く、効果的な手ぶれ補正やフォーカスユニットを搭載。さらに光学性能も非常に良好で、これと言った弱点は存在しない模様。

個人的にSAコントロールリングは蛇足と感じますが、球面収差を利用したソフトフォーカス効果が必要な人にとっては面白い選択肢となるかもしれません。SAコントロールリングを操作することでピント面の解像感にまで影響するので、癖の強い機能に違いはありませんが…。それでも、ナノUSMの超高速AFはマクロ域でも十分なフォーカス速度を実現しており、1.4倍の高い撮影倍率は一見の価値あり。EFレンズ比で1.5倍の価格設定を許容できるのであれば、面白い選択肢となるはず。

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