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キヤノン「50mm F4 IS Macro」「90mm F4 IS Macro」を想定したような光学系の特許出願

2024年1月24日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「110mm F4 Macro 1.0X」「90mm F4 Macro 1.0X」「50mm F4 Macro 1.0X」など、フローティングフォーカスのマクロレンズに関する実施例が複数掲載。

概要

  • 【公開番号】P2024010559
  • 【公開日】2024-01-24
  • 【発明の名称】光学系およびそれを有する撮像装置
  • 【出願日】2022-07-12
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】マクロレンズにおいて、フォーカスレンズ群を軽量小型化し、フォーカス停止精度の高精度化およびフォーカス速度の高速化を実現し、小型で高性能な光学系を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近接撮影が可能なレンズとしてマクロレンズが知られている。近年、全フォーカス領域において収差変動が少なく、高い光学性能を有するマクロレンズが要望されている。
  • 【0003】
    特許文献1および2には、フォーカシングに際して大型のフォーカスレンズ群を移動させることで、フォーカシング時の収差変動の補正を行うマクロレンズが開示されている。
  • 【0005】
    しかしながら、特許文献1および2に記載のマクロレンズでは、大型のフォーカスレンズ群を動かすためアクチュエータが大型化し、また、フォーカスレンズ群が大型化するためフォーカス停止精度およびフォーカス速度の低下を招くという課題があった。
  • 【0006】
    本発明は、マクロレンズにおいて、フォーカスレンズ群を軽量小型化し、フォーカス停止精度の高精度化およびフォーカス速度の高速化を実現し、小型で高性能な光学系を提供する。

実施例1

  • 焦点距離:111.29
  • F値:4.12
  • 半画角:11.00
  • 像高:21.64
  • 全長:125.00
  • バックフォーカス:34.03
  • 倍率:1.0

実施例2

  • 焦点距離:90.00
  • F値:4.12
  • 半画角:13.52
  • 像高:21.64
  • 全長:120.00
  • バックフォーカス:21.58
  • 倍率:1.0

実施例3

  • 焦点距離:110.00
  • F値:4.12
  • 半画角:11.13
  • 像高:21.64
  • 全長:119.99
  • バックフォーカス:43.07
  • 倍率:0.5

実施例8

  • 焦点距離:52.00
  • F値:4.12
  • 半画角:22.59
  • 像高:21.64
  • 全長:115.00
  • バックフォーカス:24.18
  • 倍率:1.0

フルサイズ対応の0.5/1.0倍マクロレンズに関する光学系の実施例が複数掲載されています。バックフォーカスは一眼レフに対応できそうな長さのものから、ミラーレス専用と思われる実施例まであり。全体的に「110mm F4」「90mm F4」「50mm F4」を想定したようなパラメータとなっています。

RFマウントには既に「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」がラインアップされているので望遠マクロが登場する可能性は低そう。ただし、今回は「小型軽量」「高精度かつ高速のフォーカス」に焦点を当てた光学系。開放F値はF4と大きめで、RF100mm F2.8と区別化できそう。また、標準マクロレンズはまだ存在しないので、(商品化の)可能性があるとしたら「RF50mm F4 IS Macro STM」(非L)と言った感じでしょうか?

どちらにせよ、特許出願の光学系が商品化する可能性は低め。キヤノンに限って言えば無くもないですが(RF800mm F11など)、過度な期待は禁物です。

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