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Optical LimitsがキヤノンのRFマウント用交換レンズ「RF15-35mm F2.8L IS USM」のレビューを掲載しています。
Canon RF 15-35mm f/2.8 USM L IS - Review / Test Report
- 一眼レフ用よりも画角が広く、手ぶれ補正を備え、高速AFを実現したミラーレス用の超広角ズームレンズだ。当然ながら2300USDと高価で、一眼レフ用の「EF16-35mm F2.8L III USM」よりも少し高い。
- サイズが大きく、一眼レフ用と比較して重量が少し増加している。
- デザインはRFレンズらしい仕上がりだ。
- 内筒は広角端で1cmほど伸びる。
- ナノUSM駆動のオートフォーカスはノイズレスで非常に高速だ。絞ると僅かにフォーカスシフトの影響を受けるが、通常の撮影で問題とはならない。
- 手ぶれ補正の公称値は5段だが、実際には1~2段ほど低い効果と思われる。
- ミラーレス用の超広角レンズは歪曲収差が弱点となる傾向がある。しかし、キヤノンは光学的に補正しているようだ。もちろん、15mmの焦点距離では目に見える樽型歪曲が残っている。それでも最大で2.8%と一眼レフ用と遜色無い水準だ。18mmでは陣笠状の歪曲収差が目に付くものの、歪曲の度合いは低下している。18mmを超えると糸巻き型歪曲へと変化する。
- 周辺減光は15mm F2.8で4.6EVだ。これは我々が見てきたレンズの中では最悪の数値である。一眼レフ用より約2EVほど減光が強く、バックフォーカスの短さが要因であると思われる。絞ると大きく改善するが、15mmと18mmでは絞り値全域で減光が目に付く。望遠側では軽減するが、それでもF2.8~F4で非常に目立つ。自動補正は役に立つが、増感によるノイズ増加は必至だ。
- 15mmにおける中央解像は実に優れている。周辺部は開放で少し甘いものの、それでも非常にまともな画質だ。絞ると四隅まで良好となり、F5.6で端まで優れた水準に達する。24mmも同様だが、35mmはF2.8の画質が少し低下する。
- 像面湾曲は広角側で小さく、望遠側で増加する。テストした個体の偏心は良好だったが、完璧では無かった。
- 倍率色収差はとても良好に補正されている。
- 実写でのボケはとても心地よいものだった。
- 逆光耐性は完璧では無いが、ズームレンズとしてはフレアを良く抑えている。
いくつか弱点があるものの、これまでにテストした中では最高の超広角レンズだ。解像性能は基本的にとても良好で、特に絞った時はフレーム全域で良好となる。色収差はきちんと補正され、ボケと逆光耐性は良好だ。
ビルドクオリティはプロ向けらしく、材質・組み立てともに一級品だ。オートフォーカスはノイズレスで非常に高速、そして手ぶれ補正も組み込んでいる。
潤沢な資金があれば強くおススメできるレンズだ。
Optical Limits:Canon RF 15-35mm f/2.8 USM L IS - Review / Test Report
とのこと。
非常に良好な光学性能ですが、周辺減光がかなり目立つようですね。同じように強めの減光を指摘するレビューサイトは多いです。レンズ補正で簡単に修正できるカテゴリですが、4段分の補正となるとノイズ増加に注意したいところですね(ISO 800 F2.8だと4EVの補正でISO 12800相当の四隅画質となる)。
周辺減光以外はとても良好なパフォーマンスを示しており、特に解像性能はまだ伸びしろがあるように見えます。広角ズームとしてはボケも綺麗ですね。
他社では手ぶれ補正をボディ側に依存していますが、キヤノンは貴重な光学手ぶれ補正搭載モデル。ボディ内手ぶれ補正を搭載している「EOS R5」との相乗効果を期待したいところ。
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