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RF24mm F1.8 MACRO IS STM 初級者やアマチュアに最適な広角レンズ

PCmagがキヤノン「RF24mm F1.8 MACRO IS STM」のレビューを公開。逆光時のフレアが問題になるのでフードの追加購入を推奨しつつ、小型軽量で手振れ補正やマクロにも対応できる手頃な広角レンズと評価。

PCmag:Canon RF 24mm F1.8 Macro IS STM Review

  • 外観:他のRFレンズと同様に、ポリカーボネート製の鏡筒。堅牢でデザインも良好。付属品はフロントキャップとリアキャップのみで、フードは含まれない。光学系が逆光に弱いため、フードがないのは残念。
  • 構造:防塵・防滴・フッ素コーティングには非対応。
  • 携帯性:フルサイズ用の広角レンズとしては小型で、52mmフィルターに対応。
  • 操作性:AF/MFスイッチと手振れ補正のスイッチを搭載。コントロールリングは絞りや露出補正など多用途に設定可能であり、便利。
  • AF:オートフォーカスリミッターは非搭載だが、実用上大きな問題はない。繰り出し式フォーカスはインナーフォーカスに比べ速度がやや遅い。フォーカス時の音は大きめで、ビデオ撮影時に音声トラックに影響を与える可能性がある。最短焦点距離は約5.5インチで、無限遠から最短距離まで約1秒かかる。
  • MF:マニュアルフォーカスリングは滑らかで適度な抵抗があり、リニアと非リニアの応答に設定可能。フォーカスブリージングが顕著で、近距離では視野角が狭くなる。
  • 手ぶれ補正:光学式手ぶれ補正を搭載。特にマクロ撮影時に効果的で、EOS R5 Mark IIでは1秒程度の露光でも鮮明な撮影が可能。手持ち撮影時の安定性が高い。
  • 解像性能:EOS R5 IIでのテスト結果は優秀。F1.8~2で非常に良好(3,700~3,800ライン)、F2.8~8ではさらに優れる(4,000~4,200ライン)。高画素カメラにも適合し、エントリーモデルの2400万画素でも問題ない性能を発揮する。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:後ボケを柔らかくし、印象的な描写。ただし、わずかに明るい縁取りや色収差が見られる。
  • 軸上色収差:ハイライトに目立つ色収差が発生することがある。
  • 倍率色収差:記載なし。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:樽型歪みがあり、プロファイルを適用することで補正可能。
  • 周辺減光:F1.8~2で周辺減光が見られるが、F4ではほぼ解消する。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:強い光源に対してフレアやゴーストが発生しやすい。フードの追加や逆光の回避が推奨される。
  • 光条:絞りを狭めることで18本の光条。風景や都市の撮影に効果的である。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:大口径、手ぶれ補正、マクロフォーカスの組み合わせで多用途に活躍する。初級者や愛好家にとって最適な広角レンズであり、価格も手ごろ。一方で、より小型なRF 28mm F2.8 STMは低価格で日常使いに適しており、エディターズチョイスに選ばれている。
  • 競合について:記載なし。
  • 備考

RF35mm F1.8」「RF85mm F2」に続く、コンパクトでハーフマクロに対応する単焦点レンズ。RF35mmと比べると価格が高く、売り出し価格は9万円に近い高価なレンズとなっています。他社では防塵防滴やレンズフードを付属するような価格帯にも関わらず、非Lレンズらしく両方が付属していないのは残念と感じるかもしれません。

また、繰り出し式のSTM駆動のフォーカスや光学的に目立つ歪曲収差などは好みがわかれそう。それでも「24mm F1.8」としてはコンパクトなレンズに仕上がっており、携帯性の高い広角単焦点を探しているのであれば面白い選択肢。ハーフマクロや光学手振れ補正を搭載しているので、耐候性を気にしなければ汎用性の高いレンズ。

PCmagのレビューで良好な解像性能で後ボケは柔らかいと評価。逆光耐性やプロファイルなしの歪曲・周辺減光には注意が必要であるものの、24mm F1.8としては小型軽量で機能的なレンズとなっているようです。コンパクトなのでAPS-Cと組み合わせるのも面白そうですね。

私も発売日に入手してEOS R5やR10と組み合わせて楽しんでいます。
極上のレンズとは言えないものの、手ぶれ補正やハーフマクロに対応した小型軽量な広角レンズで、カメラやセンサーサイズを選ばずに使いやすいのが特徴。光学性能も悪くなく、絞ればフレーム全体でシャープな結果を得られ、接写時はボケもまずまず綺麗に見えます。OpticalLimitsは指摘していませんが、コマ収差の影響が強く、F1.8を使った夜景や星空には不適。その辺りは今後登場するであろう大口径Lレンズを待つ必要が有りそうです。

ただ、中央はF1.8から確かにシャープであるため、EOS R10などAPS-Cと組み合わせるのもおススメです。APS-C用として買うには高価ですが……。

キヤノン RF24mm F1.8 MACRO IS STM 最新情報まとめ

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2022年 8月26日 初値 ?87,120
マウント RF 最短撮影距離 0.14m
フォーマット 35mm 最大撮影倍率 0.5倍
焦点距離 24mm フィルター径 52mm
レンズ構成 9群11枚 手ぶれ補正 5段分
開放絞り F1.8 テレコン -
最小絞り F22 コーティング SSC
絞り羽根 9枚
サイズ・重量など
サイズ φ74.4×63.1mm 防塵防滴 -
重量 270g AF STM
その他
付属品
レンズキャップ

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