RF24mm F1.8 MACRO IS STMは補正必須ながら小型軽量で汎用性が高い

PhotographyBlogがキヤノン「RF24mm F1.8 MACRO IS STM」のレビューを公開。歪曲収差や周辺減光は補正が必要としつつ、小型軽量でIS搭載、ハーフマクロなど汎用性が高いレンズに仕上がっていると評価。

PhotographyBlog：Canon RF 24mm F1.8 MACRO IS STM Review

（基本的なスペックなどの紹介は割愛しています）

外観・構造：

この価格帯のレンズとしてはビルドクオリティが良好だ。

全体的にプラスチック製の外装だが、しっかりとした質感だ。

レンズマウントは金属製である。

防塵防滴仕様ではない。

花形レンズフードが対応しているが別売りだ。

携帯性：

重量270g、全長6.3cmと非常に軽量な広角レンズだ。

EOS R5との組み合わせでバランスは崩れない。

操作性：

記載なし。

フォーカス：

STM駆動のAFは被写体を0.10秒でロックする。

低照度でAFが迷うことは無かった。

非常に静かに動作するので動画撮影にも適している。

EOS R5との組み合わせで信頼性が高い。

手ぶれ補正：

最大で5段分となる光学手ぶれ補正を搭載している。

解像性能：

中央はF1.8からF11まで際立ったシャープネスだ。

フレーム端は中央ほどでは無く、F2.8からF11で最良の結果が得られる。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

広角レンズとしては魅力的なボケだ。

色収差：

コントラストの高い領域に色収差が発生する。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

目立つ樽型歪曲が残っている。

カメラ内補正で許容範囲内に補正される。

周辺減光：

F1.8で目立つ光量落ちが発生する。

防ぐに2段絞る必要がある。

歪曲収差が無補正の場合はさらに暗い四隅が現れる。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

F22まで絞ると素敵な光条が発生する。

太陽をフレームに入れるとフレアが発生しやすくなる。

作例集

総評

RF35mm F1.8 IS STMとよく似たデザインだが、それほど安くはなく、カメラ側の補正に強く依存している部分がある。しかし、24mmが好きな人ならば、汎用性が高く、手ごろな価格の明るい広角レンズとして検討できるだろう。

とのこと。
2022年に登場した明るめの非L単焦点レンズですね。RF35mm F1.8やRF85mm F2と同じカテゴリに属しているようなデザイン・スペックのレンズで、同様に「繰り出し式フォーカス」「光学手ぶれ補正」「ハーフマクロ機能」に対応しています。フォーカス時に鏡筒が伸び縮みするものの、24mm F1.8のレンズとしては小型軽量で面白い選択肢となることでしょう。光学性能はまずまず良好で、F2.8まで絞るとフレーム端まで良好な結果が得られているように見えます。補正必須の収差があるものの、後処理しやすく問題とは感じないはず。

私も発売日に入手してEOS R5やR10と組み合わせて楽しんでいます。全体的にPhotographyBlogレビューと同じような印象です。周辺部が少しソフトに見えるのは、おそらくコマ収差が影響しており、少し絞ると改善します（点像再現性も同様）。歪曲収差や周辺減光は確かに目立ちますが、カメラ側の自動補正を利用することで特に手間もかからず処理することが可能。社外製RAW現像ソフトでは専用プロファイルが無いと苦労するかもしれませんが、幸いにもAdobeなどはRF24mm用の補正プロファイルを用意しています。

キヤノン RF24mm F1.8 MACRO IS STM 最新情報まとめ

RF24mm F1.8 MACRO IS STM
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2022年 8月26日	初値	?87,120
マウント	RF	最短撮影距離	0.14m
フォーマット	35mm	最大撮影倍率	0.5倍
焦点距離	24mm	フィルター径	52mm
レンズ構成	9群11枚	手ぶれ補正	5段分
開放絞り	F1.8	テレコン	-
最小絞り	F22	コーティング	SSC
絞り羽根	9枚
サイズ・重量など
サイズ	φ74.4×63.1mm	防塵防滴	-
重量	270g	AF	STM
その他
付属品
レンズキャップ