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Lesnumeriquesがキヤノンのフルサイズミラーレス用交換レンズ「RF70-200mm F2.8L IS USM」のレビューを掲載しています。
- このレンズのコンパクトさは「RF15-35mm F2.8L IS USM」「RF24-70mm F2.8L IS USM」よりも遥かに印象的だ。
- 一眼レフの競合レンズや、ソニー「FE 70-200mm F2.8 GM OSS」よる遥かにコンパクトで軽量である。ただし、ズーム機構は外側へ伸びる仕組みとなっている。
- 全長は70mmで146mmだが、200mmまでズームすることで約60mmほど伸びる。その際の全長は「EF70-200mm F2.8L IS III USM」と同じだ。レンズ直径はEFレンズよりも太い。
- ズームで伸びるため埃を吸い込みやすいように見えるが、防塵防滴に加えて通気口にフィルターを備えている。
- 伸びる鏡筒は重心が前方へ移動することを意味しているが、レンズの重量に加え、優れたグリップを備えているので手持ち撮影でも非常に快適だ。
- ズームロックスイッチは70mmでのみ動作する。
- ズームリングは幅広く快適に操作可能だ。抵抗量が強く正確な操作が可能な一方、素早くズームできる回転量を維持している。
- フォーカスリングはズームリングと異なる感触のデザインだ。抵抗量はズームリングよりも弱い。
- コントロールリングは適度な抵抗量でノッチを伴い操作できる。カメラ側でISO感度や絞り値・露出補正などを設定可能である。
- 手ぶれ補正モードのスイッチは抵抗量が弱く、中央に配置された「モード2」に設定するのが難しかった。
- 最短撮影距離は70cmと短い。ソニーGMは96cmである。
- 玉ボケは口径食の影響を大きく受けるが、非球面レンズの影響は無く、非常に良好な描写だ。
- 手ぶれ補正は200mm 1/8秒で非常にシャープな結果を得ることが可能だ。
- 周辺減光はよく抑えられている。200mm F2.8では減光が目に付くものの、70mmでは目立たない。全ての焦点距離でF4まで絞れば解消する。
- 歪曲収差の補正は光学的に見ると不完全だ。70mmで樽型、200mmで糸巻き型歪曲となる。
- オートフォーカスは非常に高速で快適だ。重心の変化は感じない。とても小さなノイズが発生するものの、無音の環境でのみ気が付くような音量だ。
- シャープネスは絞り開放から優れた中央解像性能を発揮する。ベストは望遠端だが、ズームレンジ全体で非常に良好だ。
- シャープネスの均質性も優れており、望遠端で非常に良好、中間域はほぼ完璧だ。
伸びるズームは不利と感じるかもしれないが、しっかりとした設計となっている。僅かな周辺減光や歪曲収差はボディ側で補正可能だ。
残りのカテゴリは何の問題も無く、非常に良好である。キヤノンの一眼レフ用レンズや競合他社、そしてソニーGMより均質なパフォーマンスで拍手喝采だ。
長所:70mmポジションで全長が短い・5段分の手ぶれ補正・高速か静かなAF・70cmの最短撮影距離・絞り開放から高解像・優れた均質性・防塵防滴・三脚座・コントロールリング
短所:インナーズームでは無い・70mmでのみズーム固定・200mmで周辺減光・歪曲収差
Lesnumeriques:Canon RF 70-200mm F2.8L IS USM?: une compacité qui ne nuit nullement à ses qualités
とのこと。
Lensrentalsが分解レビューしていたように、伸びるズーム機構ながら非常に堅牢なメカニズムとなっているみたいですね。
解像性能は全体的に良好なパフォーマンスですが、ピークは望遠側となっている模様。これは撮影距離が近い解像チャートを使っているからなのか、本来のパフォーマンスなのかは不明です。とは言え、開放から四隅までとても良好となっていますね。特にズームレンジ中間域は中央と四隅の差が全くないパフォーマンスとなっています。今後登場が期待されている高画素モデルでどこまで解像性能が伸びるのか気になるところ。
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