Sony Alpha Blogが「TTArtisan 35mm F0.95 C」のレビューを公開。解像性能や逆光耐性が見劣りするものの、小型軽量で低価格、そしてボケが魅力的なレンズと評価しています。
Sony Alpha Blog:TTArtisan 35mm F0.95
(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)
外観・構造:
- 良好なビルドクオリティだ。
- 電子接点は無い。
携帯性:
- 記載なし。
操作性:
- フォーカスリングのストロークは全域で100度だ。
- 絞りリングは1/2段刻みで操作できる。抵抗感は良好だ。
フォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- 2400万画素のα6600でテストした。
- 中央はF0.95から平凡/良好だがいくらかハロが見られる。F2.8まで絞れば優れた性能だ。
- 隅は中央よりも見劣りし、非常に良好な結果を得るにはF2.8まで絞る必要がある。
- 全体的にはF8でピークの画質だ。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 玉ボケはとても良好だ。
- F1.4まで絞ると玉ボケが角ばる。
- 後ボケはとても滑らかだ。
- 発色はとても良好である。
色収差:
- 絞り開放から非常に目立つ。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 強い樽型だ。
周辺減光:
- F.95で非常に目立つ。
- F4でかなり抑えられる。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 比較的弱い。
- フレアが多い。
- 光条がシャープにならない。
競合レンズ:
- TTArtisanは最小・最軽量だ。
- 中央の解像性能はTTArtisanが最も弱い。
- Meikeや中一光学は中央が最高だが、隅の性能が最悪だ。
- LAOWAはフレーム全域で最も安定している。
- TTArtisanは歪曲収差が最も大きい。
- 逆光耐性はTTArtisanがMeikeと並んで最悪だ。LAOWAが最も良好である。
- ボケはTTArtisanやLAOWA,、中一光学が良好だが、中一光学は発色が悪い。
総合的に最高はLAOWAだが、価格とサイズが代償となる。中央のみならMeikeが最高だ。TTArtisanは平凡だが、小型軽量である。
総評
小型軽量な35mm F0.95だ。ボケが素晴らしく、シャープネスはきちんとしているが競合他社ほどではない。他にも歪曲収差や逆光耐性、色収差が欠点となる。
- 長所:
・F2.8のシャープネス
・小型軽量
・滑らかな後ボケ
・低価格
・良好なビルドクオリティ
・良好な発色
・滑らかなフォーカスリング
・クリック付きの絞りリング
・F5.6で大部分がシャープ- 平凡:
・開放付近のシャープネス
・F0.95の周辺減光
・絞り開放のハロ- 短所:
・F1.4以降の玉ボケ
・歪曲収差
・逆光耐性
・色収差
・レンズフードがない
とのこと。
APS-C用のF0.95レンズとしては小型軽量で、携帯性に優れた大口径レンズですね。光学性能は低価格・小型軽量なりですが、ボケを楽しむにはコストパフォーマンスの良い選択肢と言えるのかもしれません。サンプル写真を確認すると確かにボケが滑らかで柔らかく見えますね。ただし、シャープネスと両立しようと絞りを閉じると後ボケが騒がしくなる点には注意が必要に見えます。ボケが必要であれば絞りを開けて、シャープネスが必要であればしっかりと絞るのが良いのかなと。
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レンズの仕様
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発売日 | 2022年11月24日 | 初値 | 3万2400円 |
マウント | E/X/EFM/RF/Z/L | 最短撮影距離 | 0.35m |
フォーマット | APS-C | 最大撮影倍率 | 不明 |
焦点距離 | 35mm | フィルター径 | 52mm |
レンズ構成 | 5群7枚 | 手ぶれ補正 | - |
開放絞り | F0.95 | テレコン | - |
最小絞り | F16 | コーティング | 不明 |
絞り羽根 | 10枚 | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | φ63×43mm | 防塵防滴 | - |
重量 | 247g | AF | MF |
その他 | 絞りリング | ||
付属品 | |||
キャップ |
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