ePHOTOzineがフジフイルム「XF23mmF2 R WR」のレビューを掲載しています。
コンパクトなF2 WRシリーズの第2弾となる広角単焦点レンズですね。絞り値による画質の変化が少なくとても使いやすい印象ですね。開放付近がやや柔らかい描写の大口径レンズ「XF23mmF1.4 R」とは光学特性がかなり異なります。松と竹というヒエラルキーな関係性と言うよりは繊細な描写のF1.4 Rと骨太でリアリズムなF2 WRと言ったところでしょうか。
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外観・機能
この素晴らしくコンパクトなレンズは180gと中程度の重さで、レンジファインダータイプのカメラに装着してもケラない。
電子制御式のフォーカスリングはとても滑らかだがAF時には機能しないのは残念だ。
絞りリングはとてもしっかりとした造りで、3分の1段ごとの滑らかな動作である。絞りリングは異なるボディを使って操作するときに便利である。
最短撮影距離は22?、最大撮影倍率は0.13倍だ。接写は可能だがマクロレンズほどでは無い。
レンズは防塵防滴であることに越したことはないだろう。レンズの仕上がりは抜群だ。X-Pro2との組み合わせは良好。
画質
解像力テストでは見事な数値を見せてる。中央はF2から際立ったシャープネスを発揮しており、これがF11まで続く。これはF16においても素晴らしい解像力を維持している。これは驚くべきパフォーマンスだ。四隅は中央と比べて解像力が低下する事が予想されるものの、このレンズはF2~F11まで素晴らしい性能を発揮し、F16でもなおとても良好だ。基本的に全ての絞り値で満足のいくシャープネスを得ることが出来る。これよりも良好な性能と言うのは難しいだろう。
色収差はほとんど完璧だ。
歪曲は自動で補正されるため重要な項目ではない。-0.16%の樽型歪曲でありほぼ完ぺきだ。
フレアは問題とならならず、逆光環境でもシャープさやコントラストの低下は見られない。
ボケ味が格別とは言え無いが騒がしくなく良好だ。
部分的にソフトウェアによる補正を必要とするが、素晴らしいレンズに違いは無い。そしてテストの数値では言い表せない魅力的な個性を持っている。
結論
このレンズは輝かしい光学性能と小型で防塵防滴、高品質な造りを持っており富士フィルム製レンズの評価を高めるものだ。
エディターズチョイスと評価するのに疑う余地は無い。
長所:際立ったシャープネス、低い色収差、低い歪曲収差、少ないフレア、魅力的なレンズの造り、防塵防滴、良好な価格設定、コンパクト
短所:AFモード中のMF操作不可
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