XF30mmF2.8 R LM WR Macroはフレーム全域で優れた解像性能

PhotographyBlogが「XF30mmF2.8 R LM WR Macro」のレビューを公開。絞り開放からシャープな結果が得られ、周辺部まで似たような結果が得られると高く評価し、5点満点となった模様。

PhotographyBlog：Fujifilm XF 30mm F2.8 R LM WR Macro Review

（基本的なスペックなどの紹介は割愛しています）

外観・構造：

手ごろな価格のレンズとしては良好なビルドクオリティだ。

金属パーツとプラスチックパーツで構成されているが、とてもしっかりとした質感である。

レンズマウントは金属製だ。

防塵防滴仕様に加えて‐10度の耐寒仕様である。

円筒形のレンズフードが同梱している。

携帯性：

重量195g、全長6.95cmと小型軽量なレンズだ。

X-T5との組み合わせでほとんど主張しないレンズサイズである。

操作性：

絞りリングは1/3段刻みで動作する。

絞りリングは適切なトルクと独特のクリック感で誤操作を防ぐのには十分だ。

Aポジションでロックする構造も備えている。

フォーカスリングに機械式のクラッチ構造は採用していない。

フォーカスリングの感触は良好で、正確に操作できる応答性を備えている。

フォーカス：

リニアモーター駆動のAFはX-T5との組み合わせで静かで正確、そして快適なAF速度を実現している。

インナーフォーカスのため全長に変化はない。

1.0倍の撮影倍率に対応している。

手ぶれ補正：

光学手振れ補正は非搭載だ。

解像性能：

中央はF2.8からとても良好で、F16までずっと優れた結果が得られる。

端も中央と同様で、F4からF16まで最高の結果が得られる。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

魅力的なボケである。

色収差：

非常にコントラストが高い領域でのみ発生する。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

歪曲収差はほとんどない。

周辺減光：

F2.8で隅にわずかな減光が発生する。

解消するには2段絞る必要がある。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

F22まで絞ると綺麗な光条が発生する。

耐用をフレームに入れてもフレアは抑えられている。

作例集

総評

富士フイルムの標準単焦点レンズはかずあれど、等倍マクロに対応した便利なレンズはXF30mmだけだ。絞り開放から中央がシャープで、フレーム端も同じくらいシャープな結果を得ることができる。素敵なボケが得られ、歪曲収差や色収差などはほとんど目立たない。逆光耐性も良好だ。そしてビルドクオリティは優れており、AFは高速で静かに動作する。

全体的に見て、コストパフォーマンスの良い優れた標準マクロレンズだ。

とのこと。
富士フイルムのXマウントとしては初となる標準画角に等倍マクロレンズですね。既存の「XF60mmF2.4 R Macro」よりも画角が広く、ワーキングディスタンスは短いと感じるかもしれませんが、防塵防滴や高速AF、最新設計の光学性能でマクロ撮影を気軽に楽しむことができます。

PhotographyBlogのレビューによると、諸収差をよく抑えつつ、絞り開放から良好な解像性能が得られるマクロレンズらしいパフォーマンスを発揮するようです。加えてインナーフォーカスの高速AFを利用できるので使い勝手が良さそうですね。このクラスのマクロレンズとしては少し高めと感じますが、防塵防滴仕様や頑丈なレンズの作りは魅力的と言えそうです。

富士フイルム XF30mmF2.8 R LM WR Macro 最新情報まとめ

XF30mmF2.8 R LM WR Macro
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2022年11月25日	希望小売価格	97,900円
マウント	X	最短撮影距離	0.1m
フォーマット	APS-C	最大撮影倍率	1.0倍
焦点距離	30mm	フィルター径	43mm
レンズ構成	9群11枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F2.8	テレコン	-
最小絞り	F22	コーティング	EBC
絞り羽根	9枚
サイズ・重量など
サイズ	φ60×69.5mm	防塵防滴	対応
重量	195g	AF	リニア
その他	絞りリング
付属品
キャップ・フード・包装クロス