YN50mm F1.8 DF DSMは低価格ながら高性能でおススメできるレンズ

Sony Alpha Blogが「YN50mm F1.8 DF DSM」のレビューを公開。低価格ながら優れた光学性能と操作性を備えていると評価。α7R IVと組み合わせても絞り開放から実用的な解像性能とのこと。

Sony Alpha Blog：Yongnuo YN 50mm F1.8 DF DSM

外観・構造：

ビルドクオリティは良好だ。

ファームウェアアップデート用のUSB-Cポートがある。

携帯性：

驚いたことにAFLボタンとAF/MFスイッチを搭載している。

操作性：

50mm F1.8としてサイズと重量は平均的だ。

クリックレスの絞りリングが動画撮影で便利だ。

フォーカス：

正確さは95％だ。連続撮影でもAFは非常に良好である。

動画撮影でも完璧に動作する。

フォーカスブリージングが目立たない。

手ぶれ補正：

記載なし。

解像性能：

6100万画素のα7R IVでテストした。

性能はF1.8から非常に良好だ。

F2.8で優れた結果を得ることができる。

隅の結果も非常に良く似ている。

この価格としては良好な性能だ。

絞り開放からポートレートに適したシャープネス・コントラストだ。

遠景でもF1.8から中央は非常に良好で、F2.8まで絞ると優れた結果を得られる。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

玉ボケは良好だがフレーム端に向かって変形する。

玉ねぎボケの兆候は見られないが、色付く可能性がある。

F2.8まで絞ると絞り羽根の影響で角ばり始める。

後ボケはとても良好だ。

自然でバランスの取れたコントラストである。

色収差：

記載なし。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

とても小さな糸巻き型歪曲だ。

周辺減光：

F1.8で目立ち、F2.8で解消する。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

問題無いが、非常に良好でもない。

絞ると素敵な光条が発生する。

競合レンズ比較

ビルドクオリティはVILTROX AF 50mm F1.8 STMが最も良好だ。

サムヤンAF 50mm F1.4 IIは軽量だが高価である。

ソニーFE 50mm F1.8と比べるとAFは遥かに良好だ。

絞り開放のシャープネスはVILTROXやソニーよりも良好だ。

歪曲収差に大きな違いはない。

周辺減光はVILTROXと同等だが、VILTROXには補正用プロファイルがある。

色収差はVILTROXとサムヤンが目立つ。

逆光耐性はあまり良くない。

サムヤンは全体的にベストだ。

低価格のレンズとしては静止画に最適な選択肢だ。動画であればVILTROXがおススメである。資金に余裕があればAF 50mm F1.4 IIがおススメだ。

作例集

総評

YN50mm F1.8 DF DSMは小さな宝石だ。低価格で非常に優れたエルゴノミクスを備え、とても良好なAFで、6100万画素でも絞り開放からとても良好なシャープネスを実現している。F2.8まで絞れば優れたシャープネスが得られ、ボケは綺麗で発色も良好だ。強くおススメできるレンズである。

主な欠点はF2.8まで絞った時のボケと平凡なビルドクオリティだ。そして動画撮影ではフォーカスブリージングが目立つと思う。純粋に動画撮影用として検討するのであればVILTROX AF 50mm F1.8 STMが適している。価格が問題なければサムヤンAF 50mm F1.4 IIが全体的に少し良好だ。

長所：
・シャープネスはF1.8からとても良好
・シャープネスはF2.8で優れた結果
・コントラストがとても良好
・玉ボケがとても良好
・ポートレートに適した描写
・AFがとても良好
・サイズ
・価格
・静止画に適したエルゴノミクス
・歪曲収差が小さい
・最短撮影距離
・USB-C経由のファームウェアアップデート

平凡：
・重量
・周辺減光
・ビルドクオリティ
・絞った際の玉ボケ
・逆光耐性

短所：
・フォーカスブリージング

とのこと。
国内でも3万円台で入手可能なAFレンズですね。低価格ながら6100万画素にも耐えうる光学性能を備え、AFLボタンを複数搭載しているのが特徴的。ボケも綺麗で、諸収差の補正状態も悪くないようです。ソニー純正の「FE 50mm F1.8」よりも高価ですが、少しの差額で良好な光学性能・AFが手に入るのは魅力的と言えそうです。

YONGNUO YN50mm F1.8 DF DSM 最新情報まとめ