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DXOMARKがニコン「Z 7II」のセンサースコアを公開 トップクラスの高性能

DXOMARKがニコン「Z 7II」のセンサースコアとレビューを公開。Z 7と同様に優れた結果となり、さらに少し改善し、総合スコアで「100」を達成。α7R IVなどと並びトップクラスの性能を備えている模様。

DXOMARK:Nikon Z7 II Sensor review: Nikon’s best mirrorless camera to date

ニコンZ 7IIのDXOMARKセンサースコアは100点で、前機種よりも若干向上している。同社「D850」やパナソニック「LUMIX DC-S1R」、ソニー「α7R III」などと並んで、フルサイズセンサーのランキングで1位タイとなる。また、「Z7 II」はデータベースの上位に位置する2つの「クロップされた」(44×33mmセンサー)中判センサーのすぐ後ろに位置しており、総合的な「感度」の点では、1?2ポイント差と非常に小さいものだ。

最大色深度が26.3ビット、ダイナミックレンジが14.7EVと、実質的にクラス最高レベルの優れた性能を備えている。低照度下でのISO(Sports)測定値「ISO 2841」は、それほど強力ではないが、とても優れている。

今回の比較では、ソニー最新の高画素モデルである「α7R IV」と、「EOS R5」を使用している。キヤノンは静止画と動画の両立を謳っており、そのためにマイルドなローパスフィルターを搭載しているが、画素数は十分にあり、風景向けのニコンZ 7IIやα7R IVと比較しても遜色ない。

色深度

  • キヤノンEOS R5とソニーα7R IVのベース感度がISO100であるのに対し、Z 7IIはISO64という「本当の」ベース感度を備えている。そして3機種の中で最も高い色深度(26.3ビット)を達成している。
  • キヤノンEOS R5とソニーα7R IVは、ISO50の「拡張」設定があるものの、基本的にISO50とISO100は同じだ。つまり、ISO50に落としても、ノイズや色深度の面では何のメリットもないということだ。それでも、ソニーはニコンより0.3ビット低い26ビットで、キヤノンEOS R5は25.3ビットと僅差である。しかし、技術的にはニコンの方がわずかに色感度が優れており、滑らかな変化の部分では顕著に差が現れるかもしれない。
  • ニコンZ 7IIとソニーα7R IVは、より高いISO設定でほぼ同じ結果となるが、ソニーはISO 12,800とISO 25,600の間で色深度が増加していることから、RAWファイルに何らかのノイズリダクションが適用されていると考えられる。

ダイナミックレンジ

  • ニコンZ 7IIのISO 64設定での低ノイズは、優れたダイナミックレンジを持っていることを意味する。しかし、ISO 50/100設定のソニーと多かれ少なかれ同じ結果だ。
  • カメラ設定のISO100とISO200では、ソニーα7R IVと比較して、ニコンZ7 IIはそれぞれ-0.5EV、0.8EVほどダイナミックレンジが狭くなっている。
  • キヤノンEOS R5と比較しても、ISO100ではZ7 IIの方がダイナミックレンジが狭くなっているが、ISO200ではほぼ同じだ。
  • ISO200とISO400の間で、Z 7IIのダイナミックレンジはわずかに広がり、ソニーα7R IVと同程度になるが、EOS R5ほど改善はしない。それでも、以降のISO感度では他の2機種と同等のダイナミックレンジを実現している。

低照度ISO

  • ISO 50/100のソニーα7R IVが45.9 dBであるのに対し、ニコンZ7 IIは低ISOでノイズレベルが低く、ISO 64で47 dBのピークを記録している。しかし、SN比のグラフの傾きはα7R IVとほぼ同じで、ISO400以上では、ニコンは他の2機種ほど低ノイズでは無い。
  • 基準値であるSNR30dBに対し、Z 7IIは最も優れたソニーα7R IVに0.2EVほど遅れている。この2台の間に、EOS R5が存在するものの、Z 7IIに対しての差は0.1EV程度だ。全体的に見て、3台の差は僅かである。

総評

初代Z 7のセンサーは優れた性能だったが、XQDカードスロットを1つしか採用していないことや、バッテリーバックに対応していないことなどから、批判も少なくなかった。Z 7IIではその点が改善され、デュアルプロセッサーの搭載により、細かいながらも多くの改善が施されている。

ノイズレベル、色精度、ダイナミックレンジはいずれもが若干改善されており、Z 7IIはニコン製ミラーレスの中で最も優れた性能を持つ。先代モデルと同様に、風景からポートレート、ウェディングまで、あらゆるジャンルで優れた選択肢となるだろう。

とのこと。
従来機通り優れた性能を発揮し、(センサーそのものに変化は無いと思われますが)さらに若干の改善が見られる模様。DXOMARKスコアはフルサイズセンサーでトップクラスとなり、ニコンミラーレスでは文句ナシの結果と言えるでしょう。そして像面位相差AFに対応していない「D850」のセンサースコアと同程度。

ただし、このセンサーを最大限活かすのであれば、ニコン独自の「ISO 64」を使う必要がある模様。低感度はシャッタースピードが低下しがちですが、ボディ内手ぶれ補正を搭載しているので利用できるシーンは多いはず。

細かい差を考慮しなければ、D850やZ 7と同じ画質で最新設計(AF・CFexpress・高速連写など)を利用可能。そしてα7R IVやEOS R5と見比べてもセンサー性能はほぼ同等。キャッシュバックキャンペーンを展開しているα7R IVと比べると厳しいですが、EOS R5と比較するとセンサー性能のコスパは良好のようです。逆に表面照射型&20コマ秒・高速連写/読み出しに対応しているEOS R5のセンサーがZ 7IIやα7R IVと同等と言うのも驚きですが…。(注意:R5は電子シャッター時にダイナミックレンジが狭くなります)

ニコン「Z 7II」最新情報・噂情報まとめページ

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