このページでは一眼カメラ用交換レンズ「Kamlan 50mm F1.1 II」の情報を収集しています。
更新情報
- 2019-07-12:サイトロンジャパンが国内取り扱いを開始しました。
- 2019-06-05:取り扱いメディアが増えてきたのでI型と切り離して専用ページを作成しました。
・Dustin Abbott・Sony Alpha Blogがレビューを、DPReviewがサンプルギャラリーを公開しています。
・7月4日までKickstarterにてファンディング中です。発売は8月頃とのこと。
レンズデータ
レビュー
参考サイト
購入早見表
KAMLAN 50mm F1.1 II EF-M | |||
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KAMLAN 50mm F1.1 II Fuji X | |||
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KAMLAN 50mm F1.1 II Sony E | |||
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KAMLAN 50mm F1.1 II MFT | |||
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レンズデータ
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海外の評価
Digital Camera World
低価格ながらきちんとした描写性能
- 非常に安価なレンズだが、作りは決して安っぽくない。さらに金属製レンズフードが同梱されている。
- フォーカスリングは良好できちんとした抵抗感だ。
- 初期型の絞り開放は明らかにソフトだったが、II型は明らかに改善している。十分以上のシャープネスが得られるはずだ。
- 初期型は玉ねぎボケで騒がしい描写だったが、II型は遥かに良好な描写となっている。
- 歪曲と周辺減光は良好で、特に周辺減光はほとんど問題とならない。
- 色収差はハイコントラストな領域で色ずれとして目に付く。F2以上に絞ると問題にはならなくなる。
- シャープネスはF1.1-F1.4でそれほど良く無いが、F2まで絞ると驚くほど改善しとてもシャープになる。実写はF1.1でも許容以上の画質だ。四隅できちんとしたシャープネスを得るにはF4まで絞る必要があるものの、被写界深度を得るために自然とF4以上まで絞ることになるだろう。
- 色収差は全ての絞り値で目に付くが、邪魔にならない程度まで小さく抑えられている。
- マイクロフォーサーズでテストする限りでは歪曲収差は見当たらない。
完璧では無いが、F1.1の絞り値は夢のような浅い被写界深度を実現している。光学的な欠点は229ドルの価格設定を考えると許容範囲内だ。
長所:完璧なポートレートレンズ・驚くようなボケ・優れた金属鏡筒
短所:ピークのシャープネスはF2以上まで絞った時・色収差が出やすい・多少大きなレンズサイズ
Dustin Abbott
魅力的なボケ描写
- 従来のKamlanシリーズもビルドクオリティにはとても満足していた。頑丈でクラシカルな外観だ。このレンズも同様にKamlanらしい外観である。
- 新しいメタルフードも同梱している。I型と比べてサイズは大きくなったが、高級感のあるレンズフードだ。
- I型は248gだったが、このレンズはフード込みで600gを超える。ツアイスと同等のレンズ重量だ。
- レンズフードはねじ込み式だがレンズ鏡筒の外側のネジ山を利用する。このため、内側のネジ山を使用して62mmフィルターを使用可能だ。ただし、レンズフードとの間隔は非常に狭いのでC-PLなどは装着できないかもしれない。ただし、レンズフード前部に72mmフィルター用のネジ山も存在する。
- マニュアルフォーカスリングの抵抗感と滑らかさはほぼ完璧だ。とても滑らかで正確に操作するために十分な抵抗感を持っている。フォーカシングによりレンズ内容が約1cmほど伸びる。
- 絞りリングはI型と同じくとても硬い。寒い地域ではさらに硬くなるだろう。
- 電子接点は全く存在しないため、カメラと情報通信することは出来ない。
- I型は最短撮影距離が0.50mだったが、II型は0.30mまで改善している。かなり見事な撮影倍率だ。
- 11枚の円形絞りは大きな強みとなるポイントだ。F5.6まで絞っても依然としては丸みを帯びた絞り羽根の形状となっている。
- 歪曲収差は穏やかな糸巻き型だ。ほぼ問題とならないだろう。
- イメージサークルはフルサイズをカバーするものでは無いが、1.23倍程度のクロップ倍率はカバーしている。1.5倍のAPS-Cクロップと比べてイメージサークルはとても大きい。この広いイメージサークルのため周辺減光は気にする必要が無い。
- 光学性能はI型から大幅に改善されている。F1.1でさえ中央はかなり良好なシャープネスだ。ただし、軸上色収差により僅かだがコントラストが低下している。それでも四隅でさえかなり良好な性能だ。
- 遠景でさえF1.1から実用的だ。I型は全く使いかモノとならなかった。F1.4まで絞ると中央がよりシャープにより高コントラストに改善される。そして像高90%までとてもシャープとなる。
- F2まで絞れば中央はほぼ完璧、全体の95%は良好なシャープネスだ。極端な四隅はまだいくらかソフトだ。F4まで絞ると信じられないほどシャープになる。I型は決してシャープとならなかった四隅でさえ非常にシャープである。
- シグマは優れたシャープネスとオートフォーカスを備えているが、ボケはKalmanが好みだ。
- 軸上色収差は穏やかで、F2まで絞ると解消する。
- ボケ質はKamlanの強みである。とても柔らかく滑らかで大きなボケ量だ。11枚の絞り羽根は絞り込んでも玉ボケは円形を維持している。全体的に優れたボケ描写だ。
- 逆光耐性はこのレンズにおける弱点の一つである。絞り開放で目立つゴーストとムラが発生しやすい。絞るとコントラストは改善するが、ゴーストの影響は依然として顕著だ。幸いにも極端な条件でなければ逆光耐性はあまり問題とならない。
- 色再現はとても良好だが、開放付近ではやや冷色よりの描写となる。少し絞るとニュートラルに戻る。レンズの性能と言うよりはカメラ側のAWBが影響しているように感じる。
- どの価格帯のレンズだとしても見事なパフォーマンスだが、このように安価な価格帯の新興メーカー製としては非常に感銘を受ける。
- ブリージングが目立たず動画撮影にも最適だ。
単なるお手頃な大口径レンズと言う訳では無く、優れた発色、コントラスト、ボケ質を持つ真面目なレンズだ。マニュアルフォーカスが気にならず、素晴らしいポートレートレンズを探しているフォトグラファーにとってお気に入りとなるはずだ。
直接比較には相応しく無いかもしれないが、キヤノンEF50mm F1.0Lよりもこのレンズの描写を取るだろう。ヴィンテージ的な魅力を持ちつつ、現代的な感覚も得られる楽しいレンズである。
長所:大口径・贅沢で大きなボケ・絞り開放から優れたシャープネス・F2.8から良好な四隅のシャープネス・優れたマニュアルフォーカスリング・とても良好なビルドクオリティ・良好な発色・周辺減光がとても小さい・低歪曲・最短撮影距離・非常に低価格
短所:とても明るい状況だとフレアが発生しやすい・絞リングにはいくつか奇妙な点がある・電子接点無し・重いかも?
Sony Alpha Blog
初期型から大きく改善
- I型と大きな違いは重量で、II型はI型の2.5倍である。
- ビルドクオリティはとても良好だ。
・金属製鏡筒とレンズフード
・滑らかなフォーカスリング
・プロトタイプの絞りリングはクリック感が小さく少し硬い - シャープネス:α6000
・中央:F1.1 good、F1.4 very good、F2-F8 excellent
・四隅:中央と同じパフォーマンス
・これは隅から隅までとても良好な性能のレンズだ。初期型と比べて遥かに大きくなったレンズ口径が功を奏している。 - I型は開放がソフトで絞ってもvery good止まりだった。パフォーマンスは劇的に改善している。
- サムヤン50mm F1.2 AS UMC CSは開放の性能がさらに良好だがF2-F2.8は同程度だ。
- 周辺減光はF1.1で目立つが、F2.8まで絞ると解消する。
- 歪曲はとても小さい。
- 逆光耐性は平均以下だ。
- 色収差は目に付くがF2-2.8まで絞ると解消する。
- サムヤンは逆光耐性が比較的良好である。
- ボケはとても心地よい。11枚の絞り羽根が効いているようだ。
- 玉ボケは非常に良好で口径食の影響は無い完璧な円形だ。
- 発色は良好?とても良好だがいくらかナチュラルさを欠く
KALMAN 50mm F1.1 IIは優れたポートレートレンズだ。I型と比較してクオリティは非常に高くなっている。
長所:F1.1で良好なシャープネス・F2で非常に良好なシャープネス・全体的に良好な画質・とても良好なビルドクオリティ・優れた玉ボケ・美しいボケ質・良好な発色・低歪曲・低周辺減光・低価格・40cmの最短撮影距離・クリックレスの絞りリング
短所:逆光耐性と色収差補正・電子接点無し・サイズと重量・絞りリングはもう少し滑らかだと良かった
ライバルとなるサムヤン50mm F1.2は…
- F1.2からシャープなレンズだがより高価である。
- 後ボケは柔らかいがKamlanほどではない。
- 玉ねぎボケと口径食が目立つ。この点でKamlanは遥かに優れている。
- 発色はサムヤンのほうが自然だ。
- 最短撮影距離はサムヤンのほうが長い。
- 歪曲・周辺減光・ビルドクオリティは同程度だ。
可能な限りシャープさを求めるならサムヤンだが、最高のボケを得たいと思ったらKamlanを選ぶと良いだろう。
Mobile01 II型
- コーティングは赤銅色でフィルターの直径は62mmだ。
- レンズ構成は9群7枚で最短撮影距離は40cm。総金属製鏡筒にレンズの塊を組み込んでいるため、重量は563gとα6000シリーズよりもやや重い。
- 絞り値の目安はあるが、クリック機構は無い。電子接点が無いため絞り値をカメラ側で判断することは出来ない。
- 絞り値表示と実際の露出には最大で2EVのギャップがある。(F16へ向かって大きくなる)
- 遠景を撮影すると像面湾曲の影響は見られない。
- 非常に低価格にも関わらず、シャープネス・ボケは決して不安定なものでは無い。玉ボケはかなり良好で球面収差の影響は見られない。
- 特殊レンズを用いていないこのレンズでパープルフリンジを抑えるにはF4まで絞ることをおススメする。
- コーティングが施されていると明記されていないが、一般的なレンズと同程度の逆光耐性が確保されている。
- レンズ仕様の割には周辺減光が少ない。このレンズは大きなイメージサークルを持っているようだ。率直に言うとAPS-Cセンサーでは周辺減光が無い。自動補正は出来ないが、補正する必要は無いだろう。
- 実写でF1.1の明るさは簡単にシャッタースピードの限界を突破する。このため、NDフィルターを装着すべきだ。
全体的な光学性能は悪く無いと考えている。最も魅力的な点は価格設定だ。ビルドクオリティと光学性能は価格に見合う価値を持っている。
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