このページではニコンのミラーレス用交換レンズ「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」の情報を収集しています。
最新情報
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レンズデータ
レビュー
- A.Photographer
- CAMERA LABS
- DC.World
(抄訳記事) - Mobile01
(抄訳記事) - IMAGINGRESOURCE
- Phototrend
- Xitek
(抄訳記事) - Xitek
・開発秘話 - The Phoblographer
- 価格コム
レビュー/口コミ
参考サイト
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
型式 | ニコン Z マウント |
---|---|
焦点距離 | 24mm-200mm |
最大口径比 | 1:4-6.3 |
レンズ構成 | 15群19枚(EDレンズ2枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ2枚、アルネオコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
画角 | 84°-12° 20′(撮像範囲FX) 61°-8°(撮像範囲DX) |
焦点距離目盛 | 24、35、50、70、105、135、200mm |
ズーミング | ズームリングによる回転式 |
ピント合わせ | IF(インターナルフォーカス)方式 |
手ブレ補正 | ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 手ブレ補正効果:5.0段※CIPA規格準拠 VRモード:NORMAL/SPORT 三脚使用時ブレ補正:有り |
最短撮影距離 | 0.5m(焦点距離24mm)、0.54m(焦点距離35mm)、0.55m(焦点距離50mm)、0.58m(焦点距離70mm)、0.65m(焦点距離105mm)、0.68m(焦点距離135mm)、0.7m(焦点距離200mm) |
最大撮影倍率 | 0.28倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
最大絞り | f/4(焦点距離24mm)、f/6.3(焦点距離200mm) |
最小絞り | f/22(焦点距離24mm)、f/36(焦点距離200mm) |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 67mm(P=0.75mm) |
寸法 | 約76.5mm(最大径)×114mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約570g |
付属品 | ? レンズキャップ67mm LC-67B(スプリング式) ? 裏ぶた LF-N1 ? バヨネットフード HB-93 ? レンズケース CL-C1 |
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
Zマウント
Fマウント
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競合レンズとの外観比較
Zマウント標準ズーム
キヤノンRFとの比較
海外の評価
ePHOTOzine
ePHOTOzine:Nikon Nikkor Z 24-200mm f/4-6.3 VR Review
レンズの紹介:
- 今のところニコンZシステムはクオリティに妥協の無い優れたレンズで構成されている。必然的にコストは高くなるが、価格はパフォーマンスによって正当化されている。
- このレンズは低価格な最初の選択肢だ。理想的で汎用性のあるトラベルレンズのコンセプトを真正面から狙っているように見える。
ビルドクオリティ:
- 重量を抑えるために高品質なプラスチックを使用している。
- プラスチック外装ながら、頑丈で優れた耐候性を備えている。前玉にはフッ素コーティング処理も施されている。
- 付属のレンズフードは本体にしっかりと装着できる。
- フードの形状は24mmに合わせているので、200mm用としては小さすぎる。
- ズームリングには24mm・35mm・50mm・70mm・105mm・135mm・200mの焦点距離を表示している。
携帯性:
- 重量は570gだ。比較的コンパクトで軽量である。
操作性:
- ズームリングは滑らかでしっかりと回転する。
- コントロールリングではフォーカスや絞り、ISOなどを調整可能だ。
- 唯一のスイッチはズームロックである。24mmでズームリングを固定することが出来る。
オートフォーカス:
- 焦点距離における最短撮影距離は以下の通りである。
・24mm:0.5m
・35mm:0.54m
・70mm:0.58m
・105mm:0.65m
・135mm:0.68m
・200mm:0.7m - 最大撮影倍率は0.28倍と便利な倍率である。
マニュアルフォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- 光学手ぶれ補正を搭載している。特に望遠側で恩恵を受けることだろう。
- 補正効果は5段分だ。非常に多くの状況で役に立つ。
解像性能:
- 24mm:中央はF4からF8まで「Outstanding」だ。F11とF16で「Excellent」となり、F22でも「Very good」である。端はF4で「Good」、F5.6からF11まで「Very good」、F16で「Good」、F22で「Fair」だ。
- 50mm:中央はF5.6からF8で「Outstanding」、F11で「Excellent」、F16で「Very good」、F22で「Good」、F32で「Fair」だ。端はF5.6からF11まで「Excellent」で、F16で「Very good」、F22とF32で「Fair」だ。
- 105mm:中央はF6.3からF11まで「Excellent」、F16で「Very good」、F22で「Good」、F32?F36で「Fair」だ。端はF6.3で「Very good」、F8とF11で「Excellent」、F16で「Very good」、F22で「Good」、F32?F36で「Fair」だ。
- 150mm:中央はF6.3からF11まで「Excellent」、F22で「Very good」、F32?F36で「Fair」だ。端はF6.3で「Very good」、F8で「Excellent」、F11からF16まで「Very good」、F22~F36で「Fair」だ。
- 200mm:中央はF6.3からF11まで「Excellent」、F16で「Very good」、F22で「Good」、F32?F36で「Fair」だ。端はF6.3からF11まで「Very good」、F16で「Good」、F22からF36まで「Fair」だ。
- シャープネスは中央寄りだが、端もなんとか持ちこたえている。
- 焦点距離が長くなっても性能は維持されている。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 我々が予想していたよりも非常に心地よい描写だ。
色収差:
- 中央に色収差は見られない。
- 端も非常に良好な補正状態だが、200mmで色づきが見られる場合がある。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 非常に良く補正されているので、ボディ内でソフトウェア補正が適用されているものと思われる。
周辺減光:
- 多くのズームレンズと比べてかなり良好だ。
- 24mm:-2.8EV
- 50mm:-1.6EV
- 105mm:-1.7EV
- 150mm:-1.9EV
- 200mm:-1.8EV
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 優れた逆光耐性によりフレアは通常発生しない。
- 極端なシーンでは発生するかもしれないが、意図的に光源を入れなければ難しい。
総評
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは、構造的にも性能的にも複雑なレンズである。しかし、旅行用の汎用ズームとしては、欠点をはるかに凌駕する有用性を備えているのは間違いない。コンパクトで軽く、作りもしっかりしていて、耐候性に優れ、良好な性能を持っている。開放F値は暗いが、優れた光学手ぶれ補正によってカバーできる可能性がある。ただし、動く被写体の場合は高感度ISOを使う必要があるかもしれない。
このレンズは概ねF8まで絞ることで最適なパフォーマンスを引き出すことが可能だ。手ごろな価格で汎用性の高いトラベルズーム探している場合、ニコンZユーザーは悩む必要が無い。
- 長所:
・優れたシャープネス
・逆光耐性
・中央の色収差補正
・小型軽量
・高速で静かなAF
・絞り操作可能
・素敵なボケ
・撮影倍率
・耐候性
・周辺減光
・手ぶれ補正 - 短所:
・開放F値が暗い
・200mmの色収差
・光量落ち
・歪曲
Lesnumeriques
Lesnumeriques:Test Nikon Nikkor Z 24-200mm f/4-6,3 VR : un bon zoom polyvalent
- レンズの紹介:
・2018年から始まったニコンZシステム用の高倍率ズームレンズだ。
・24mmの広角から200mmまでの望遠をカバーしているが、他社と比べるとズームレンジが狭い。 - ビルドクオリティ:
・NIKKOR Zレンズらしい落ち着きのあるエレガントなデザインだ。
・S-Lineと比べるとプラスチック感の強い外装である。悪くは無いが、S-Lineほど良くもない。
・開放F値は24mmでF4だが、80mm以降はF6.3となる。80-200mmはズームレンジ全域の70%弱に相当するので、これは少し残念だ。 - 携帯性:
・比較的軽量で、縮長は適切な長さだ。 - 操作性:
・フォーカスリングやズームリングは快適に利用できる。特に問題は無い。
・フォーカスリングはカスタマイズで絞りや露出の制御が可能だ。ただしクリックが無いので使い方は限られてくる。
・AF/MFスイッチは無い。 - オートフォーカス:
・ほぼ完璧だ。問題があるとすればカメラ側だろう。
・静かな環境でわずかなノイズが聞こえるものの、騒がしいわけではない。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・Nikon Z 7とimatestを利用して測定している。
・24mmの解像性能は均質性が欠けているものの、優れた性能と言える。均質性を高めるにはF8まで絞る必要がある。
・70mmでも十分なシャープネスが得られる。
・長焦点は平凡だが均質性の高いシャープネスが得られる。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・開放F値が暗いのでボケは限られてくる。
・ボケは小さいが玉ねぎボケの兆候は見られない。 - 色収差:
・24mmで特に目立つ。目に付くが、実写ではあまり問題とならないはずだ。
・焦点距離が長くなる程、収差が小さくなる。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・カメラの歪曲補正をオフにすることは出来ない。
・補正適用状態で歪曲収差は良好な状態である。 - 周辺減光:
・周辺減光は目立ち、これを補正するには3EVほど増感する必要がある。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・記載なし。
総評
興味深いオールラウンドズームだ。開放F値は明るくないが、小型軽量で優れた光学性能である。クオリティ・価格・サイズのバランスは適切だ。
長所:24mmで良好なシャープネス・小型軽量・歪曲の適切な補正状態・防塵防滴・応答性のあるAF・手ぶれ補正
短所:開放F値が明るくない・ボケ描写が完璧ではない・周辺減光・コントロールボタンなし・AFが完全に無音ではない
Digital Camera World
Digital Camera World:Nikon Z 24-200mm f/4-6.3 VR review
- レンズ交換式カメラは多様性を実現する反面、必ずしもレンズ交換をしたいと思っているわけでは無い。特にミラーレスはレンズ交換のたびにイメージセンサーをさらけ出すこととなる。
しかし、このレンズを使えば単焦点や一般的なズームレンズと比べて幅広い焦点距離をカバーし、様々な状況に対応することが出来る。 - 高い評価を受けているS-Lineのレンズ群では無いが、ビルドクオリティ・機能性は同様の印象的なものだ。
- Zマウントレンズとしては珍しく、光学手ぶれ補正を搭載している。VCM駆動で4.5段分の手ぶれに対応すると言われている。
- APS-CのZ 50はボディ内手ぶれ補正を搭載していないので、レンズ側の光学手ぶれ補正の恩恵は大きい。
- 競争力のある価格設定だが、光学設計に妥協は見られない。特殊レンズを贅沢に使った15群19枚の複雑な設計だ。さらにARNEOコートを採用してゴーストやフレアを最小限に抑えている。
- 他のZレンズと同じく、フォーカス駆動はステッピングモーターを使用している。高速かつ正確なAF、そして動画で滑らかなフォーカス移動が可能だ。
- ビルドクオリティはS-Lineと同じく優れたものとなっている。重量はわずか570gだが非常に頑丈なうえに防塵防滴仕様となっている。
- フロントレンズにはフッ素コーティングが施されておりメンテナンスは簡単だ。
- ズームリングは滑らか、そして高精度で動作する。自重落下の傾向は見られない。200mmまでズームすると内筒が大きく伸びる設計だ。
- 一般的な高倍率ズームより小さくなっており、前後で重量のバランスは取れている。
- S-Lineほどシャープではないが、高倍率ズームとしてはとても見事なシャープネスだ。そして望遠端でも著しいシャープネスの低下が見られない。
- 歪曲収差と倍率色収差はボディ内で効果的に補正され、絞り開放で撮影しても周辺減光はほとんど見られない。
- ボケ描写は心地よく、望遠側で撮影することで浅い被写界深度を得ることが可能だ。
- オートフォーカスは高速で間違いなく正確で、動画撮影時のブリージングも抑えられている。
- ラボテスト
・高倍率ズームながら、望遠端でのシャープネス低下がほとんど無い。
・フレーム端でも十分なシャープネスが確保されている。
・色収差は24mmで極僅か、中間域から望遠端ではさらに低下する。
・歪曲収差はボディ内補正が無効にできない。強制的に補正が欠けられた状態を確認すると、歪曲収差について問題は無い。
広角から望遠まで十分にカバーし、全域でZマウントらしい高水準で優れた画質を実現している。さらに小型軽量で4.5段分の光学手ぶれ補正付きだ。静止画・動画どちらを撮影するにしても理想的なトラベルズームレンズである。
長所:小型軽量・耐候性・フッ素コーティング・4.5段分の手ぶれ補正
短所:ピント距離指標が無い・望遠端がF6.3と小口径
PhotographyBlog
PhotographyBlog:Nikon Z 24-200mm f/4-6.3 VR Review
- このレンズのズームレンジを考慮すると、コンパクトなサイズはとても印象的だ。
- 570gの重量は超軽量と呼べるものでは無いが、フルサイズミラーレスとの相性は良好だ。高倍率の柔軟性が必要な場合、僅かにアンバランスであることを飲み込んでも価値がある。
- レンズマウントは金属製で、ハイクオリティな作りだ。
- レンズの外観デザインは比較的シンプルだ。様々な焦点距離のためのマーキングされている。(24、35、50、70、105、135、200mm)
- 望遠端までズームすると、内筒が大きく伸びる。バッグの中でレンズが伸びないように、広角端でロックする仕組みがある。このロック機構はレンズが他の焦点距離の位置にあるときは、使うことが出来ない。
- マニュアルフォーカスリングの両端にはハードストップがないので、無限遠に難しい。
- 静かで高速なオートフォーカスのおかげで、動画撮影に最適だ。音がほとんど聞こえず、動作は滑らかだ。動画だけでなく、野生動物の撮影や教会や博物館など、静かに撮影したい場面でも活躍するだろう。
- それは非常に暗い条件で撮影しない限り、フォーカス時の"ハンチング "は稀だ。我々が期待しているフォーカス性能だ。一般的な撮影では、迅速かつ容易に被写体を捕捉する。
- フォーカスリングとズームリングはどちらもグリップ良好だ。マニュアルフォーカスリングはレンズの根元近くにあり、ズームリングと比べてはるかに細い。
- リアキャップとフロントキャップのほか、布製のレンズケース+レンズ前面に取り付けられるレンズフードが同梱している。
- 色収差は、通常、シーンのハイコントラストなエッジに青や紫のフリンジとして発生する。これは安価なレンズほど問題になりやすい傾向がある。このレンズの価格帯で、色収差の問題はあまり発生しないと予想できる。
実際、実写作例を確認しても、色収差が発生している箇所を見つけるのは非常に困難だ。 - レンズの広角端(24mm)で絞り開放F4を使い撮影すると、画像の四隅に減光が見られる。特にニュートラルな壁を撮影したときに顕著で、通常のシーンではあまり気にならない。
- 減光はF5.6まで絞るとかなり目立たなくなり、F8では完全に消えてしまう。35mm以降では、ケラレが目立ちにくくなるが、絞り開放値も暗くなる。例えば50mmでは、開放F値はF5.6で、減光はほとんど見られない。
- 望遠端200mmは、絞り開放F6.3となり、周辺減光は最小限に抑えられている。
- 歪曲収差は特に問題とならない。広角端で接写すると、多少の歪みは予想されるが、それ以外は自然に写る。
- 非常に滑らかなボケ味で、玉ボケは丸みを帯びて綺麗に見える。ボケの良し悪しは主観的な意見が多いので、ここではいくつかの作例を掲載するのでご自身で判断するのが良いだろう。
- シャープネス24mm
・中央は絞り開放から優れたシャープネスだ。F5.6~F8まで絞ると僅かにシャープさが増す。F11まで絞ると僅かに低下し、F16でさらに少し低下する。F22で最もソフトな描写だ。
・全体的に見事なシャープネスであり、プリントサイズやウェブサイズなら非常に良好だ。
・フレーム端はF11~F16で最適となる。 - シャープネス50mm
・中央は絞り開放から優れたシャープネスだ。F8まで絞ると僅かにシャープさが増す。F11までピークが続き、F16で少し低下する。F22でソフトな描写となり、F32で顕著にソフトとなる。
・フレーム端はF8~F16で最適となる。 - シャープネス105mm
・中央は絞り開放から優れたシャープネスだ。F8も優れており、F11で少しソフトとなり、F16・F22でさらに少し低下する。F32は顕著にソフトとなりプリントサイズでも目立つ。
・フレーム端はF11~F16で最適となる。 - シャープネス200mm
・中央は絞り開放から良好なシャープネスだが他の焦点距離と比べると見劣りする。F8-F11で少しシャープとなり、F16で少し低下する。F22でさらに低下し、F32で顕著にソフトだ。
・フレーム端はF16~F22で最適となる。
旅行や日常風景の撮影で便利な高倍率ズームレンズだ。利便性のトレードオフとして、広角側以降の絞り開放F値が高く、望遠端で少しソフトとなる。とは言え、等倍で確認しない限り、とても見事なシャープネスだ。
軽快な旅をしたいとき、または多くの仕事をこなせる1本のレンズが欲しいというフォトグラファーにとって理想的なレンズだ。このレンズがあれば、風景、ポートレート、野生動物、スポーツ、さらにはマクロタイプの被写体を撮影することが出来る。
さらに、比較的小さく、軽く、すっきりとしたパッケージのコンパクトデザインだ。今回発表されたばかりのZ 5は、と組み合わせるには相性抜群だ。
唯一の問題は、中望遠域以降の超低照度で撮影する時のみだ。このようなレンズを使う場合、そのような状況に遭遇する機会は最小限となるだろう。
安いレンズでは無いが、コストパフォーマンスは良好だと思う。特に、現在Zマウント用の手頃な望遠ズームが存在しないので、このレンズで200mmをカバーしている存在意義は大きい。
価格を受け入れ、高倍率ズームが必要な場合は非常におススメできるレンズだ。
Xitek
Xitel:天涯?新?杆 尼康Z24-200mm f/4-6.3VR?用
- 高倍率ズームはフルサイズミラーレスを製造するカメラメーカー各社がリリースしている。その中ではズームレンジと小型軽量のバランスを取ったレンズである。
・Canon:RF24-240mm F4-6.3 IS USM
・Nikon:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
・Sony:FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS
・Tamron:28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD - タムロンはズームレンジを狭くして明るいレンズを実現。ニコンは主に望遠と口径を犠牲にして携帯性を高めている。対照的にキヤノンやソニーは携帯性を犠牲にしてズームレンジを広げている。
- 大口径マウント・ショートフランジバックのニコンは後玉を大きくして優れた光学性能を実現している。
- デザインは「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」と似ているが、全体的にそれを引き延ばしたような外観だ。意匠はZレンズらしいものとなっている。
- フォーカスリングとズームリングは金属製だ。
- 防塵防滴仕様で内部に小ゴミが入りにくくなっている。
- フルサイズ用としては初の「非S-Line」レンズである。
- ARNEOコーティングとフッ素コーティングを採用している。
- 大口径のZマウントにより、前玉を小さく、後玉を大きくすることが可能だ。ズーミングの際に重心を考慮した設計となっており、ズームインしても重心を保つことができ、快適な撮影が可能だ。
- ズームリング・フォーカスリング、どちらも抵抗量は比較的緩やかだ。
- フォーカスリングには絞り値や露出補正の操作を割り当てることが可能だ。
- ステッピングモーター駆動のオートフォーカスは静かで高速に動作する。AF/MFスイッチが無いので切替はボディ側で実施する必要がある。
- 光学手ぶれ補正を搭載しているが、やはりスイッチが無いのでボディ側で操作する必要がある。
- シャープネス(Z 5)
・24mmは絞り値全域でシャープとなり、絞っても画質に違いは見られない。フレーム端では周辺減光の影響が見られる。
・200mmでも絞り開放・F8どちらも優れた中央シャープネスを発揮する。フレーム端の絞り開放はF8ほどでは無く、部分的に少しソフトだ。 - 24mmで僅かな樽型歪曲が見られるが、200mmの歪曲は目立たない。ただし、Z 5で歪曲補正をオフに出来ない点に注意する必要がある。
- 周辺減光は24mm F4で明らかだ。200mmは絞り開放でも軽度の減光量である。
- 倍率色収差は24mmの端で確認できる。絞ってもそれほど現象しない。200mmでの色ずれは極僅かで24mmと比べると遥かに良好だ。
- 軸上色収差の影響は見られない。
- ボケは騒がしく無い描写だが、暗いレンズなのでボケ量は期待できない。
- 逆光時は24mmでわずかにフレアとゴーストが発生する。200mmを使うとより目立つようになる。
- 手ぶれ補正は200mmを使い1/50秒、1/25秒まで高い成功率を維持できる。1/6秒まで遅くすると成功率は非常に悪化する。
基本的に高倍率ズームレンズの光学性能は平凡だ。その中でこのレンズはトップクラスのパフォーマンスを備えている。敢えて欠点を挙げるとしたら、望遠側の逆光耐性だろう。
最大の問題はレンズの明るさだが、小型軽量サイズと光学性能のトレードオフとなっている。キヤノンやソニーの高倍率ズームレンズより少し高価だが、将来的に値下がりする可能性がある。とは言え、現状でも非常に魅力的な製品だ。
Mobile01
- わずか570gの光学8.3倍ズームレンズだ。とても効果的な5段分の光学手ぶれ補正を備え、光学性能も非常にしっかりとしている。
- 外装が強化プラスチックのコンパクトなレンズだ。サイズは76.5×114mm、重量は570gであり、大きな強みだ。レンズが格納されている状態は全長が「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」にとても近い。
- 花形レンズフード「HB-93」が同梱している。内側は反射防止処理が施され、外側にも滑り止めの加工が施されている。
- フォーカスリングはS-Lineのようにボディ側のカスタマイズで絞りリングや露出補正として利用可能だ。
- レンズ前面にはフッ素コーティングが施されているのでメンテナンスが簡単だ。
- 開放F値の変動は以下の通りである。
・24mm F4
・25.5mm F4.2
・29mm F4.5
・32.5mm F4.8
・37mm F5
・42mm F5.3
・49mm F5.6
・60mm F6
。79mm F6.3
・F4は最初の1.5mmしか維持されず、79mmまでにはF値が「6.3」に達する。レンズの小型化の代償と言えるだろう。 - レンズは暗いが、光学手ぶれ補正で200mmの1/6秒での撮影が可能だった。等倍まで拡大しても手ぶれの兆候は見られず、非常に効果的な手ぶれ補正であることが分かる。補正効果は確かに5段分であり、24mmでは1.3秒のスローシャッターが可能となるかもしれない。
- レンズ製造国はタイである。
- 24mmにおける最短撮影距離は50cm、200mmでは70cmだ。この際の最大撮影倍率は0.28倍である。
- Z7と組み合わせた際のシステム重量は1,245gとなり操作性は良好だ。
- フォーカス駆動にはステッピングモーターを使用している。フォーカス速度はフラッグシップほどでは無いが、日常での撮影には十分だ。
- フォーカスブリージングはニコンの主張通り、素晴らしい補正状態だ。
- 解像度
・24mmはF4から実用的な性能だ。F11まではディテールが豊富で、F16以降は回折の影響で低下する。F22はおススメしない。
・200mmはF6.3から良好だ。F22でソフトとなり、F32以降は無視したほうが良いだろう。 - 色収差
・中央はF4からF22までハイコントラストな領域でわずかに色ずれが見られるだけだ。
・フレーム端の倍率色収差はややハッキリと目に付く。絞り値による改善は見られず、このレンズにおける小さな欠点だ。本当に気になる場合はレンズ補正を適用する必要がある。 - 逆光耐性はARNEOコートによりとても優れた結果だ。F22まで絞ってもフレアやゴー巣tの兆候にはほとんど気が付かない。
- 7枚の絞り羽根のため、絞ると14本の光条となる。F4から既に兆しが見えているが、F5.6でハッキリとする。F16まで絞ると光条が滲み始める。
- 歪曲収差はボディ側で補正をオフにすることが出来ない。補正込みのテスト結果は歪曲収差が見当たらない。
4500万画素のZ 7と組み合わせて大丈夫か心配していたが、杞憂に終わったようだ。200mmの望遠端でDXクロップを使うと、瞬時に300mmの画角で2000万画素出力を利用することが出来る。僅か1245gのシステム重量と24mm?200mmのとても柔軟な画角は大部分の撮影ニーズを満たすことが出来る。
旅行や写真を撮るのが好きなZマウントユーザーなら、NIKKOR Z 24-200mm F /4-6.3 VRは間違いなく2020年に向けて必携レンズの一つだ。 本当に便利なレンズである.。
Mobile01:超狂五級防手震!Nikon Z 24-200mm f/4-6.3 VR 輕量級旅遊鏡評測
参考:手ぶれ補正
参考:AF
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