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LUMIX G9 PROのハイレゾをNikon Z 7と撮り比べる

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2019年に登場が約束されているパナソニックのフルサイズミラーレス「LUMIX S1R / S1」が待ち遠しいですね。今回はマイクロフォーサーズのLUMIXに実装されている超解像撮影モード「ハイレゾ」の画質をニコンのフルサイズミラーレス「Z 7」と撮り比べ、LUMIXのハイレゾ有用性を再確認してみたいと思います。

LUMIXのハイレゾをZ 7と撮り比べる

解像性能

作例1

中央クロップ

*カメラ出力JPEGのため仕上がりがやや異なります

ほぼ互角だがG9のハイレゾはZ 7より解像度が高い。

解像性能に限って言えば高画素フルサイズに匹敵すると言っても過言では無いパフォーマンス。しかも、それをM.ZUIKO 12-100mm F4 IS PROというズーム比8倍の高倍率レンズで実現してしまっているあたりが恐ろしいところ。

作例2

周辺部クロップ

*カメラ出力JPEGのため仕上がりがやや異なります

Z 7は少しコントラストが強めで立体的に見えるものの、実際のところはほぼ同等。

レンズがハイレゾモードに耐えうる光学性能を持っていれば5000万画素程度の解像度なら実用的と言えるでしょう(12-100 PROは8000万画素の解像性能を使い切り程ではない)。オリンパスのハイレゾショットが5000万画素としているのは訳があってのことかもしれませんね。

ダイナミックレンジ・ノイズ

元画像・撮影環境

  • LUMIX G9 PRO:ISO 200 1/320s F5.6
  • Nikon Z 7:ISO 64 1/100 F5.6
  • 三脚 Leooto MT-03

全体像

どちらもLightroomでハイライト-5・シャドー+5 Adobeカラーで現像

一見して分かるようにNikon Z 7は白飛びが目立ち、G9のほうがハイライトの再現性が良好。これは「LUMIX G9のほうがダイナミックレンジが広い」ということを意味しているのでは無く、「LUMIX G9 PROのほうがハイライト重視のダイナミックレンジ」という性質の話。

白飛び側に合わせて両機のダイナミックレンジを測定すると、イメージセンサーが大きいZ 7のほうが有利であることは自明の理。

ただし、「カメラの適正露出で撮る限り、白飛びし難いのはG9 PRO」と言うことは出来る。

暗部

上記からさらに露出補正+1でRAW現像した画像のクロップがコチラ

G9のハイレゾは8枚合成しているだけあってシャドーを持ち上げてもノイズは抑えられ、解像感はZ 7に近い。

しかし、マイクロフォーサーズセンサーのダイナミックレンジが拡張するわけでは無いので注意。

8枚とも同じ露出値で撮影するため、センサーの限界(ワンショットでのダイナミックレンジ)を超える部分についての復元力は無い。

そのため、センサーの限界近いところまでシャドーを持ち上げると色ノイズの変色は避けられない。白黒写真ならZ 7との差はさらに縮まるかもしれないが、それでも限界近くのディテールはZ 7のほうが良好。

とは言え、逆光シーンでシャドーを持ち上げすぎると不自然でHDR的な見栄えとなってしまう。個人的にはG9 PRO(ハイレゾ)の持ち上げ耐性を超え、Z 7のダイナミックレンジが必要なシーンはかなり限られてくる(ゼロでは無いが…)。

Nikon Z 7も8枚の画像を合成することでパフォーマンスの向上は見込めるかもしれない。ただし、ソフトウェアによる後処理がとても手間となってしまう(1つのRAWファイルとしてパッケージになっているG9のハイレゾと比べて)。

動体

作例1

スローシャッターの場合、ブレる被写体はZ 7でもブレる。8枚合成のG9ハイレゾでも特に不自然とは感じない。

つまり、Z 7で手振れを抑えるために三脚が必要なシーンであればG9でハイレゾを使ったとしても不都合はシーンはそこまで多く無い。

例えば高速シャッタースピードで素早く動く被写体が写りこむシーンはハイレゾに不向きだが、自然風景で不都合が発生するシーンはかなり少ない。

作例2

滝は全く問題無し。ペンタックスやソニーのような疑似Foveon形式の超解像撮影と違い、格子状の不自然な描写は目立たない。さらに8枚合成のため単写よりもスローシャッターに見えなくもない。

ハイレゾの欠点

動く被写体

合成写真における最大の欠点。撮影シーンとシャッタースピードの関係にもよるが、動く被写体をフレームに入れたくないのは確か。人物はもとより、風景写真でも雲や微風に揺れる木々も考慮する必要がある。

それならいっそ、前項で実践したようにスローシャッターで動く被写体を流してしまえばいいのですが…(下記に続く)

電子シャッターの制限

現状でLUMIX電子シャッターは1秒まで。これはつまり、夜景や屋内では明るいレンズかISO感度を高める必要があることを意味しています。そして同時にNDフィルターを使って被写体を流して撮る場合も問題が発生することを意味しています。

オリンパスの電子シャッターは1秒以上の露光にも対応しているので、是非ともパナソニックにはこれを実現してもらいたいところ。特にフルサイズミラーレス「LUMIX S1」は被写界深度を稼ぐために絞る機会も多いことから余計にシャッタースピードが遅くなる可能性があります。

三脚によるカメラの固定が必須

現段階でハイレゾモードの手持ち撮影は不可能。手振れ補正ユニットを転用した撮影システムなので当然と言えば当然ですが…。

手持ち撮影で高解像出力が可能なZ 7と比べると汎用性はグッと下がります。ただし、Z 7でも三脚が必要な低照度やスローシャッターでの撮影なら画質の差はグッと縮まると考えて良いでしょう。

シャッタースピードが8倍必要

8枚の写真を合成するため、当然ながらシャッタースピード×8の露光時間が必要となります。

一般的な状況では特に気にする必要はありませんが、NDフィルターや低照度撮影時は注意が必要。露光時間が1秒であれば、計8秒を要することとなります。

もし仮に1秒の電子シャッター制限が外れたとしても、例えば「15秒×8回=120秒」となってくることは念頭に入れておくべき。

LUMIX Sシリーズに期待すること

ここに注目

  • 1億画素以上の高解像出力
  • フルサイズ+αのダイナミックレンジ
  • 電子シャッター1秒以上を解禁

現行のフルサイズシステムで超解像撮影モードは疑似Foveon方式のSONYとPENTAXのみ。解像度を拡張する機能は備えていません。つまり、S1Rがハイレゾモードを備えているとしたらフルサイズで初となる1億画素出力に対応した民生用カメラとなります。風景撮影やマクロ・物撮りなどで面白い選択肢となりそうです。

それに加えて、もともと幅広いフルサイズのダイナミックレンジがより使いやすくなる可能性大。これは風景撮影をメインとしているのであればとても魅力的。

一方でZ 7のように仕上がり設定(ピクチャーコントロール)を細かく調整出来ないのでフォトスタイルをさらにブラッシュアップしてもらいたいところ。(プロファイルごとにノイズリダクションを設定できるのは素晴らしいのですが)

今回使用したカメラ機材

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