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LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH. 徹底レビュー Vol.2 遠景解像編

パナソニック「LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH.」のレビュー第二弾を公開。今回は恒例の撮影地点からレンズの遠景解像性能をチェックしています。

LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH.のレビュー一覧

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2022年6月23日
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:Leofoto G4
  • カメラ:LUMIX G9 PRO
  • 露出:絞り優先AE ISO200
  • RAW:Lightroom Classic CCで現像
    ・シャープネスオフ

テスト結果

中央のみを重視する場合は絞り開放から非常に良好だが、周辺部や隅までシャープな風景写真を求める場合は厳しい評価となる。周辺部はまだ許容範囲内となるものの、隅はF5.6前後まで絞らないと安定した結果が得られない。F1.7の明るいレンズを活かした夜景・星景での使用を検討しているのであれば注意が必要である。

中央

80MPハイレゾモードで撮影しても、中央は絞り開放から非常に優れた解像性能を発揮する。絞っても結果はほとんど変わらない。

周辺

中央とくらべると随分甘くなるが、それでも隅の画質よりは良好だ。絞ると改善するかと思いきや、寧ろ低下しているように見える。

四隅

中央や周辺部と比べると遥かに甘く、F1.7ではコマ収差か非点収差の影響で結果が非常にソフトだ。絞ると改善するが、F4~F5.6まで絞っても中央や周辺部と同等の結果になることはない。

像面湾曲

像面湾曲を簡単に言うと、平面の被写体に対してピント面が平面にならないことを指す。つまり、フレーム中央で遠景にピントが合うシーンでも、隅にピントが合っていない場合がある。逆に隅にピントを合わせると中央はピンボケ写真となるようば場合に像面湾曲の影響が強い。

このレンズはピントを合わせる場所に関わらず、結果はほぼ一定に見える。つまり像面湾曲が影響している可能性は低い。

今回のまとめ

マイクロフォーサーズ待望の超広角単焦点レンズだが、絞り開放のパフォーマンスには少し注意が必要だ。少なくとも「絞り開放から全体的にシャープ」なレンズではなく、特に隅はかなりソフトだ。これを改善するには大きく絞る必要があるので、低照度に適したレンズとは言えない。

絞ることで隅まで安定するが、その場合はF1.7の明るさを活かすことができず、ズームレンズとの差別化が難しい。それもF2.8やF4ではなく、F5.6やF8まで絞るのがおススメだ。

どちらかと言えば近距離での撮影のほうが適していると感じる。隅の解像性能が気にならなくなり、0.25倍の撮影倍率を活かした広角マクロや換算18mmの超広角の画角を純粋に楽しむことが出来る。遠景も撮れないわけでは無いが、携帯性を本当に重視しない場合に優先順序は低くなると思う。

購入早見表

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作例

オリジナルデーはFlickrにて公開

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