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M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編

「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO」のレビュー第一回 外観・操作・AF編を公開。

簡易的なまとめ

購入するまで「このレンズに存在意義はあるのか?」と疑問に思っていました。しかし、実際に手に取ってみると、小型OMボディとの相性が良好。日常的に携帯できるPROシリーズの望遠レンズとしては貴重な選択肢と分かりました。

沈胴構造は賛否両論あると思いますが、インナーズームレンズをコンパクトに格納できる面白い構造です。収納性が良いので、普段使っているマイクロフォーサーズ向けのカメラバッグに収まりやすいのは強み。AFはステッピングモーターながらキビキビと動作しています。

Before I bought it, I wondered, “Does this lens really serve a purpose?” But once I actually held it in my hands, I found that it pairs perfectly with compact OM bodies. I realized it’s a valuable option as a PRO series telephoto lens that’s easy to carry around on a daily basis.
While opinions on the retractable design are mixed, it’s an interesting mechanism that allows the inner zoom lens to be stored compactly. Its excellent portability is a major advantage, as it fits easily into the Micro Four Thirds camera bag I use every day. Although the AF uses a stepping motor, it operates quickly and smoothly.

*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PROのレビュー一覧

まえがき

2022年に登場したM.ZUIKO PROシリーズの望遠ズームレンズ。
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」と同じ焦点距離をカバーしつつ、沈胴構造を採用することで小型軽量なレンズサイズを実現。沈胴構造を解除後はインナーズームという珍しい方式を採用しています。

PROシリーズらしく、金属鏡筒や防塵防滴仕様を採用。コントロールは簡略化されていますが、耐候性と携帯性を重視したオリンパス・OM SYSTEMらしいデザイン。

主な仕様

レンズの仕様
発売日 2022年 3月25日 発売 初値 114,840円
マウント MFT 最短撮影距離 0.7m
フォーマット 4/3 最大撮影倍率 0.21倍
焦点距離 40-150mm フィルター径 62mm
レンズ構成 9群15枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F4 テレコン -
最小絞り F22 コーティング ZERO・F
絞り羽根 7枚
サイズ・重量など
サイズ φ68.9×99.4mm 防塵防滴 対応
重量 382g AF STM
その他
付属品
レンズフード・ポーチ

価格のチェック

売り出し価格は11万円前後。現在も同程度の価格を維持しています。
F4ズームレンズとしては「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4 PRO」よりも高く、パナソニックの「LEICA DG VARIO-ELMARIT 35-100mm / F2.8 / POWER O.I.S.」に近い値付けとなっています。

安いとは言えないものの、「150mm F4」を利用できるコンパクトな望遠ズームレンズに価値を見出すことができるかどうか。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
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外観・操作性

箱・付属品

ここ最近の新製品と同じく、エコパッケージ化したデザインを採用。

他社も同じような路線を採用する場合があるものの、ここまでそぎ落としたメーカーはありません。

レンズ本体のほか、レンズフード、レンズポーチ、説明書・保証書が付属します。

外観

フォーカスリング・ズームリングまで金属製のしっかりとした外装。高級感のある作りですが、光沢のある塗装は指紋など油汚れが目立ちやすく、傷ついた際に塗装剥がれが目立ちやすい。同じ金属製でもLEICA DGシリーズのほうが個人的には好み。

装飾は僅かですが、ブランドカラーとなるブルーリング、ズームリングリング直後のグレーのリングなど、最近のレンズと比べると主張が強め。特に前述した光沢のある塗装が目立ちやすい。

沈胴構造を展開した際の内筒はプラスチック製。がたつきは無く、しっかりとした作りです。

沈胴構造・インナーズーム

沈胴構造は使用時に内筒を伸ばす必要があります。展開後は内筒が約3cm伸びます。

その後は40mmから150mmまで全長に変化のないインナーズーム構造という珍しいレンズ。携帯性を重視した面白い製品ですが、「伸ばす・縮める」という手間や密閉性の低下を残念と感じる場合もあることでしょう。

ハンズオン

サイズ 重量
40-150mm F4 φ68.9×99.4mm 382g
40-150mm F2.8 φ79.4×160mm 760g
Leica 35-100mm Φ67.4mm×約99.9mm 360g

沈胴構造もあって40-150mm F2.8よりも遥かにコンパクトで収納性が高い。使用時は伸びるものの、収納性はパナソニックの35-100mm F2.8とよく似ています。重量も同程度(ただし、PROは手振れ補正非搭載です)。

前玉・後玉

マイクロフォーサーズ用のレンズとしては珍しい62mm径フィルターに対応。防塵防滴仕様ですが、フッ素コーティング処理されていないため、前面に水滴や油汚れが付着しやすい環境では保護フィルターを装着しておきたいところ。

金属製レンズマウントは4本のネジで本体に固定されています。マウント面には「Maide in Vietnam」の記載あり。

40-150mm F2.8 PROと異なり、テレコンバージョンレンズには対応していません。

フォーカスリング

金属製フォーカスリングを搭載。適度なトルク感で滑らかに回転します。

ピント移動距離はリング回転速度に依存。ゆっくり回転した場合はピント全域を移動するのに1回転ほど必要。素早く回転すると、90度ほどで操作可能ですが、焦点距離によってストロークが異なります。

ズームリング

沈胴状態から展開までの操作を除けば、40mmから150mmまで90度に満たないストロークで操作可能。適度なトルク感で滑らかに操作することが可能。焦点距離は操作中にライブビュー画面に表示可能。

レンズフード

円筒形のシンプルなレンズフードが付属。フィルター操作窓などはありません。逆さ付け可能ですが、この際はフォーカスリングが隠れてしまいます。

装着例

OM-3に装着。重量的なバランスは悪くないものの、グリップが無いと保持し辛いレンズ重量であるのは確か。基本は左手でレンズを支えて撮影することになると思います。OM-1 Mark II やG9M2であれば問題ありません。

AF・MF

フォーカススピード

MSCという名のステッピングモーター駆動。フォーカスはキビキビと動作。ボイスコイルモーター駆動ほど電光石火ではないものの、大部分の撮影で快適なフォーカス速度。フレーム隅を使用しても問題ありませんでした。

ブリージング

ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が以下の通り。

焦点距離全域でフォーカスブリージングはほぼゼロに抑えられています。非常に快適。

40mm
Before imageAfter image
70mm
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150mm
Before imageAfter image

精度

OM-3との組み合わせで問題ありませんでした。再現性の高いAFが可能。

MF

リニア・ノンリニアの2種類に対応し、全体的に滑らかで応答性の高い操作が可能。

まとめ

購入するまで「このレンズに存在意義はあるのか?」と疑問に思っていました。しかし、実際に手に取ってみると、小型OMボディとの相性が良好。日常的に携帯できるPROシリーズの望遠レンズとしては貴重な選択肢と分かりました。

沈胴構造は賛否両論あると思いますが、インナーズームレンズをコンパクトに格納できる面白い構造です。収納性が良いので、普段使っているマイクロフォーサーズ向けのカメラバッグに収まりやすいのは強み。AFはステッピングモーターながらキビキビと動作しています。

肝心の描写は現在チェック中。
PROシリーズらしく、優れた解像性能を発揮するレンズという印象。諸収差や逆光時のフレアなどなどよく補正されています。

指摘するとしたら、近距離では望遠側の周辺で画質低下の傾向、ボケの質感は至って平凡と言ったところ。しかし、価格や収納性を考慮すると十分に利用価値のある望遠ズームレンズだと思います。

競合製品である「LEICA 35-100mm F2.8」の存在が悩ましいところですが、「150mmまで使える」ことを重視する場合は本レンズが有利かなと。

購入早見表

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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