キヤノン「RF28-70mm F2.8 IS STM」のレビュー第二弾 遠景解像編を公開。F2.8から隅までベストの結果ではないものの、ズーム全域で一貫した性能のようです。欠点と言えるほど画質低下が発生するポイントは無さそう。
本日のまとめ
大きな欠点は無く、ズーム全域で安定した結果が得られました。広角端か望遠端のフレーム端で極端に低下すると予想していたので、良い意味で裏切られた結果に。正直に言うと、24-105mm F4 Lよりも使いやすいです。
もちろんF2.8から隅までピークの性能では無く、ベストな結果を得るためには数段絞る必要があります。とはいえ、細部の性能を気にしなければF2.8から実用的な画質であり、非点収差など極端な画質の乱れはありません。
There were no major drawbacks, and I was able to get stable results across the entire zoom range. I had expected the results to drop off sharply at the wide-angle or telephoto ends of the frame, so I was pleasantly surprised. To be honest, it's easier to use than the 24-105mm F4 L.
Of course, it doesn't have peak performance from F2.8 to the corners, and you need to stop down a few notches to get the best results. However, if you don't mind the performance of the details, it has practical image quality from F2.8, and there is no extreme image quality distortion such as astigmatism.
RF28-70mm F2.8 IS STMのレビュー一覧
- キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM レンズレビューVol.5 ボケ編
- キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM レンズレビューVol.4 諸収差編
- キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM レンズレビューVol.3 解像チャート編
- キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM レンズレビューVol.2 遠景解像編
- キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
遠景解像力
テスト環境
- 2024.9.27:晴れ:やや強めの風(ストーンバッグで対応)
- カメラ:EOS R5 Mark II
- 三脚:Leofoto LS-365C
- 雲台:SUNWAYFOTO GH-PRO II
- 露出:ISO 100 絞り優先AE
- RAW:Adobe Lightroom Classic CC
・シャープネスオフ
・ノイズリダクションオフ
・レンズ補正オフ
28mm
F2.8から全体的に良好。隅に若干のソフトさがあるものの、F5.6まで絞るとシャープな結果が得られます。倍率色収差の影響が残っているため、カメラや現像ソフトでの補正を推奨。欠点と言うほどの領域は見られず、非Lの標準ズームレンズとしては健闘しているように見えます。
中央
周辺
四隅
35mm
基本的には28mmと同じ傾向。中央はF2.8からシャープな結果が得られ、周辺や隅は2段絞るとベスト。とはいえ、F2.8から実用的な画質であり、躊躇なく使っていける性能です。
中央
周辺
四隅
50mm
中央から隅まで一貫性の高い性能。ただし、コマ収差の影響か隅に向かってコントラストが僅かに低下します。F4-F5.6でほぼ改善するので問題なし。ベストを尽くす場合はF8をチョイス。
中央
周辺
四隅
70mm
50mmと同じく、中央から隅まで一貫した画質。隅のみ若干の低下が見られるものの、F4-5.6で改善します。
中央
周辺
四隅
まとめ
大きな欠点は無く、ズーム全域で安定した結果が得られました。広角端か望遠端のフレーム端で極端に低下すると予想していたので、良い意味で裏切られた結果に。正直に言うと、24-105mm F4 Lよりも使いやすいです。
もちろんF2.8から隅までピークの性能では無く、ベストな結果を得るためには数段絞る必要があります。とはいえ、細部の性能を気にしなければF2.8から実用的な画質であり、非点収差など極端な画質の乱れはありません。広角側で倍率色収差の影響がやや残っているため、カメラや現像ソフトでの補正は適用しておいたほうが良いでしょう。簡単に補正できる収差のため、過度に心配する必要はありません。大きな樽型歪曲を補正時に四隅の画質が低下するかもしれませんが、それでも影響は軽微と思われます。
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作例
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