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銘匠光学 TTArtisan AF 75mm F2 レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

銘匠光学「TTArtisan AF 75mm F2」のレビュー第六弾 周辺減光・逆光編を公開。完璧ではないものの特に大きな問題でも無さそうです。

おことわり

今回は国内代理店より無償提供の「TTArtisan AF 75mm F2」を使用してレビューしています(感謝)。提供にあたりレビュー内容の指示や報酬の受け取りはありません。従来通りのレビューを心がけますが、無意識にバイアスがかかることは否定できません。そのあたりをご理解のうえで以下を読み進めてください。

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簡易的なまとめ

周辺減光は遠景の絞り開放で若干目立つ場合があります。状況によっては後処理で修正したくなるかもしれません。とはいえ、極端な減光ではなく、修正によるノイズ増の影響は僅か。心配するほどではありません。

逆光耐性は概ね良好。”TTArtisanのレンズとしては”フレアが良く抑えられています。完璧ではないものの、実写で問題と感じるシーンは少なかったです。絞った際の光条は価格のわりに綺麗でまとも。

Vignetting may be slightly noticeable when shooting distant scenery with a wide aperture. Depending on the situation, you may want to correct it in post-processing. However, it is not extreme vignetting, and the effect of increased noise due to correction is minimal. It is not something to worry about.

Backlight resistance is generally good. The flare is well suppressed for a lens of the TTArtisan series. Although it is not perfect, there were few scenes that I felt were problematic in actual photography. The light streaks when the aperture is narrowed are beautiful and decent for the price.

TTArtisan AF 75mm F2のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

これまでコスパ良好で小型軽量なポートレートレンズという評価でしたが、「小型軽量」が欠点となる部分。最短撮影距離でも周辺減光が目立つため、光学的に抑え込む場合ははF4まで絞る必要があります。

無限遠

最短撮影距離よりも影響が強く、F2の絞り開放では非常に目立ちます。光量がフラットな背景では目立ちやすく、解消するにはF5.6まで絞る必要あり。

逆光耐性・光条

中央

逆光に弱いTTArtisanレンズの中では比較的まとも。強い光を正面から受けたとしても、全体が破綻するほどのフレアは発生しません。絞るとレンズ間面反射と思われるゴーストが複数発生。

光源を隅に移動させると、やや目立つ大きなゴーストが発生します。絞ると低減しますが、光源の強さや角度によってはフレアとして問題になる可能性あり。

光条

F8付近から光条が発生しはじめ、F11-F16で先細りするシャープな結果。光条の描写は整っており、均質的で問題無し。逆光テスト時のように、強い光源を光条にする場合は不自然な筋が発生するかもしれません。

まとめ

周辺減光は遠景の絞り開放で若干目立つ場合があります。状況によっては後処理で修正したくなるかもしれません。とはいえ、極端な減光ではなく、修正によるノイズ増の影響は僅か。心配するほどではありません。

逆光耐性は概ね良好。”TTArtisanのレンズとしては”フレアが良く抑えられています。完璧ではないものの、実写で問題と感じるシーンは少なかったです。絞った際の光条は価格のわりに綺麗でまとも。

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作例

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