このページでは一眼カメラ用交換レンズ「EF70-200mm F4L IS II USM」の情報を収集しています。
Index
更新履歴
- 2018-09-05:The Phoblographerがレビューを掲載しています。
- 2018-08-13:DPREVIEWがサンプルギャラリーを公開しました。
- 2018-08-07:Lensrentalsがレンズを分解して中身をチェックしています。
- 2108-08-06:Optical Limitsがレビューを掲載しています。ズームレンズらしからぬ非常に高い評価を得たようです。
- 2018-08-03:Mobile01が徹底レビューを掲載しています。おススメ。
- 2018-07-24:リンクを部分的に追加しました。
- 2018-07-21:フォトヨドバシがレビューを掲載しています。
レンズデータ
レビュー
- 価格.com
レビュー/口コミ - Dpreview
(抄訳記事) - Dustin Abbott
(抄訳記事) - Mobile01
- Lensrentals 分解
- The Phoblographer
購入早見表
EF70-200mm F4L IS II USM | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
レンズフード ET-78B | |||
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リング式三脚座AII(WII) | |||
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レンズポーチ LP-1224 | |||
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レンズキャップ E-72 II | |||
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レンズダストキャップ E | |||
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レンズデータ
レンズ仕様
画角(水平・垂直・対角線) | 29°?10°・19°30’?7°・34°?12° |
---|---|
レンズ構成 | 15群20枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
最小絞り | 32 |
最短撮影距離 | 1m |
最大撮影倍率 | 0.27倍 |
フィルター径 | 72mm |
最大径×長さ | Φ80mm×176mm |
質量 | 約780g |
競合レンズ紹介
- EF70-200mm F2.8L IS II USM
- EF70-200mm F4L IS USM
- 70-210mm F/4 Di VC USD
- APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM
前モデルのとの仕様比較
F4L IS II | F4L IS | |
発売日 | 2006年11月23日 | |
レンズ構成 | 15群20枚 | |
特殊レンズ | 蛍石1枚・UD2枚 | |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) | 8枚 |
最小絞り | 32 | |
最短撮影距離 | 1m | 1.2m |
最大撮影倍率 | 0.27倍 | 0.21倍(200mm時) |
フィルター径 | 72mm | 67mm |
最大径×長さ | Φ80mm×176mm | φ76mm×172mm |
質量 | 780g | 760g |
手ブレ補正効果 | 5.0段分 | 約4段分 |
防塵防滴 | 対応 | |
フッ素コート | 対応 | なし |
海外の評価
Lenstip
高価だが間違いなく優れたレンズ
- 前モデルと比べて重く大きくなっているが、同世代の競合レンズと比べて小さく軽量だ。
- マウント面から2cmほど奥へ隠れた後玉は固定されて動かない。周囲は完全に密閉されている。
- レンズ鏡筒はマグネシウム合金製だ。
- 三脚座は別売りである。
- 47mm幅のズームリングは快適なグリップで70mm、100mm、135mm、200mmの焦点距離を表示している。
- レンズは日本製だ。
- 35mm幅のフォーカスリングは滑らかで程よい抵抗量の動作だ。ケチのつけようがない。ピント全域の回転量は160度である。
- 手ぶれ補正は約4段ほどの評価できるパフォーマンスだ。公称値よりも少し低いがとても良好な結果だ。
- 解像度
・EOS 5D Mark IIIのRAWファイルに基づいている
・良像の基準値は30-32lpmmだ
・単焦点で45-50lpmmに達することがある。
・Zeiss Otus 1.4/85で49.2lpmm・SIGMA 85mm F1.4 Artで51.6lpmmだ
・このレンズの中央解像度はF4ズームとしてはセンセーショナルな結果だ。前モデルと同様、70mmが最も低下するがそれでも44lpmm近い。ベストは中間域でF4-F5.6にかけて46-47lpmmと素晴らしい結果だ。ズームレンズとしては並外れたパフォーマンスである。
・テレコンを装着してもF5.6から40lpmm、F8まで絞れば42lpmmに達する。
・APS-C領域でも135mmの結果が最も良好だ。70mmや200mmの結果は少し低下するのみと驚くべきパフォーマンスだ。弱点は存在せず、テレコンとの相性も良い。
・フルサイズ四隅でさえ弱点は無い。やはり135mmで最も良好となり、70mmや200mmは僅かに低下する。テレコンを装着しても心配要らずの画質だ。
・テスト結果は完璧だ。拍手喝采 - 軸上色収差は適切に補正している。ただし、テレコンを装着すると色ずれが目に付く。
- 倍率色収差は135mmで実質ゼロ、70mmや200mm、そしてテレコンを装着すると結果は少し悪くなる。しかし、0.05?0.07%と十分に低い数値を維持している。
- 球面収差は完璧な補正では無く、前後のボケ描写に違いがある。
- 歪曲収差はAPS-C領域でまったく気にならない。フルサイズ領域では70mmで-1.39%、135mmで+1.26%、200mmで+1.91%となる。
- コマ収差はフルサイズ四隅でも影響は僅かだ。とても肯定的な評価を下すことが出来る。この結果はタムロンよりも遥かに良好だ。
- 非点収差補正はコマ収差よりさらに肯定的な評価となる。テスト結果の平均値はわずか1.9%と驚くべき結果だ。テレコンを装着すると増加するが、それでもたった3%だ。
- ボケ描写はケチのつけようがないものの、玉ボケは四隅で口径食の影響が目に付く。
- 周辺減光は70mm F4で-0.90EVと文句ナシだが、中間域では-1.41EVまで増加、200mmでも-1.36EVとなる。悔過は悪く無いが、ライバルと比べて若干劣っている。
- 15群20枚のレンズ構成ということもり、逆光耐性の低下が懸念される。結果はレンズ構成を考えるとそれほど悪く無い。トキナーより良好、ニコンやタムロンよりも少し良好だ。
- フォーカス速度はピント距離全域を0.8?0.9秒で移動する。フォーカスリミッターを利用することで0.3秒まで短縮する。動作音は小さい。
- フォーカス精度は非難する余地がなく、再現性は高い。
長所:頑丈な防塵防滴鏡筒・優れた中央画質・非常に良好なAPS-C領域・良好なフルサイズ四隅・とても良好な軸上色収差補正・僅かな倍率色収差・APS-C領域の僅かな歪曲・コマ収差の問題無し・非点収差がほぼゼロ・APS-C領域の周辺減光・素晴らしいボケ・静かで正確なAF・効果的な手ぶれ補正・×1.4 IIIテレコンとの相性がとても良好
短所:僅かな球面収差・逆光耐性がもう少し良いと良かった・ライバルと比べて周辺減光が大きい
間違いなく優れたレンズだ。数多くの見事な長所を持ち、欠点は僅かで些細なものである。しかし、同クラスの競合レンズも強力なパフォーマンスを発揮するうえ、かなり安くなってきている。キヤノン純正の古いF4 ISズームも比較して300ドルほど安く検討する価値がある。
一切妥協せず、キヤノンレンズのファンならばこのレンズを選択するのが良いだろう。楽しめるレンズであることは疑う余地がない。
Lensrentals
優れたF4ズーム
- EF70-200mm F4L IS USM
・F4L IS IIほどシャープなレンズでは無い。 - EF70-200mm F4L IS II USM
・70mmと135mmでF4L ISより顕著にシャープとなっている。撮り比べれば分かる程度に大きく改善している。200mmも良好だが、違いを判断するためにはじっくり観察する必要がある。 - AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
・ニコンのF2.8Eはベストズームレンズに輝いた。そしてこのレンズはキヤノンEF70-200mm F4L IS USMと同じくらい良好、もしくはもう少し良好だ。しかし、キヤノンのF4L IS II USMほどでは無い。 - FE 70-200mm F4 G OSS
・ソニーは競合他社より多くのレンズを開発し、過去数年で品質を大きく向上させてきた。しかし、古いソニー設計のいくつは素晴らしいレンズでは無い。このレンズもその一つだ。広角端・望遠端ではあまり良く無く、中間域で最も良くなる。ソニーの一部ファンはテスト結果が間違っていると主張するかもしれない。
結論はとてもシンプルだ。
キヤノンEFユーザーならEF70-200mm F4L IS II USMが優れている。F2.8の被写界深度や明るさを必要としなければ良い選択肢となるだろう。
AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRは70mmと135mmが良好で200mmではやや低下する。しかし、本当的に素敵なお散歩・トラベルレンズとなるだろう。F2.8Eがとても良好なのは間違いないが、非常に高価で重いレンズである。
FE 70-200mm F4 G OSSは悪く無いが、高画素に対応しているとは言えない。とは言え、きちんとしたトラベルレンズだ。ちょっと聞いた話ではアダプター経由でキヤノンEF70-200mm F4L IS II USMを使うソニーユーザーが多いらしい。私もその選択肢は理解できる。
Dustin Abbott
- 優れたビルドクオリティだったI型をさらに改良している。より完璧な耐候シールを持ち、前後のレンズに高級フッ素コーティングが施されている。
- フッ素コーティングは傷が付きにくい上に水と油を弾くという利点を持っている。つまり汚れが付かずレンズを綺麗に保つことが出来る。保護フィルターを使わなくてもいいはずだ。
- ズームリングのゴムは高級感がありF2.8のクオリティにとても近い優れたものだ。個性的な感触でエルゴノミクスを意識したような作りは好みである。ファインダーを覗きながらでもズームリングを手触りで確認可能だ。
- タムロンのと比べてマニュアルフォーカスリングは幅広く見つけやすい。ただし、エルゴノミクスはタムロンがより良好である(左手でレンズを支えやすいかどうか)。
- タムロンには無いフォーカスリミッターや3モードの手振れ補正スイッチを備えている。
- 手振れ補正は比較的静かでノイズは少ない。
- フォーカスリミッターは3m?無限遠・FULLの2択だ。I型と比べて最短撮影距離が短くなっているのでフォーカスリミッターの有用性は上がっている。
- 数年前に白レンズの色合いを変更しており、このレンズもそれが適用されている。以前の僅かに黄色く着色された色合いと比べて少し明るく白く見える。間違いなく魅力的だ。
- 三脚座は付属しておらず、そして安くない。タムロンも三脚座は付属していないが比較して安く、そしてアルカスイスと互換性がある。私はこの点をとても重視している。
- オートフォーカスはI型も高速だったが、デュアルピクセル CMOS AFにうまく対応していなかった。フォーカス音は大きく、動作は滑らかではない。しかし、II型は最適化されており、光学ファインダーを使用した時と同程度の速度でオートフォーカスが可能だ。動画撮影時の挙動も大きく改善され滑らかに動作しノイズは遥かに小さい。
- オートフォーカスの挙動はミラーレスにとって重要な特性だ。将来登場するであろうフルサイズミラーレスに向けてリリースされたのだと推測している。EOS M5にアダプター経由でうまく動作した。
- α7 IIIとMC-11の組み合わせにおけるパフォーマンスも満足のいくものだ。走っている少年を追従する場合も正確で迅速だ。4?6フィート先の顔にピントを合わせようとすると何度かマニュアルフォーカスを使う必要があったが、多くの場合は優れたフォーカスである。
- ピント微調整は必要と感じないほどフォーカス精度はとても良好だ。
- エクステンダー1.4× IIIを装着しても良好に動作する。EOS 5D Mark IVとの組み合わせでオートフォーカスに変化はほとんど無かった。
- タムロン70-210mmと比べてオートフォーカスは遥かに優れている。
- 価格はタムロンSP70-200mm F2.8 Di VC USD G2と同程度だ。オートフォーカスはF4L IIと競争できるパフォーマンスを持っている。
- 70mm:キヤノン・タムロン共に少量の樽型歪曲と周辺減光が発生する。驚いたことに光透過率はタムロンのほうが良い。コントラストや四隅の解像性能はキヤノンが僅かに優れている。F5.6まで絞っても同程度の差だが、見分けは付きにくくなる。
- 100mm:キヤノンとタムロンを区別するものはほとんど無い。キヤノンのコントラストがより強く、四隅の端はややシャープだ。
- 135mm:タムロンよりも少し周辺減光が大きい。極端な四隅はキヤノン有利だが、絞ると違いはほとんど無い。
- 200mm:キヤノンは高解像・高コントラストで隅から隅までシャープだ。タムロンは絞ってもあまり改善しない。これは間違いなく重要なポイントだ。
- エクステンダーを使用しても解像度はとても良好だ。この点でタムロン70-210mmよよりも有用なレンズと言える。
- SP70-200mm F2.8 Di VC USD G2と比較する場合は厳しい戦いとなる。キヤノンの優位性はブリージングが小さいことだ。サイズや重さを重視するとF4L IIとなるが、価格が主であればタムロン G2は価値ある選択肢となる。
- ボケや発色などの描写はとても優れている。ほとんどの状況でボケはとても良好だが、フレーム四隅の玉ボケは少し変形している。
- フレアの影響は多少なりあるものの、ゴーストは少量で悪く無い。
I型と比べて革新的な改善を期待していると難しい買い物となるかもしれないが、部分的に大きく改善しているレンズであることは間違いない。
ビルドクオリティ・オートフォーカスが改善し画質は向上している。ついでに値札も高くなったが、レンズ性能は向上している。最高の70-200mm F4Lを探しているのであればコレだ。
長所:素晴らしいビルドクオリティがさらに改善された・優れたエルゴノミクスと操作性・改善された手振れ補正・新規追加されたISモード・滑らかで静かなフォーカス、ISシステム・DPAFと動画サーボの機能向上・とても強力な200mm画質・1.4×エクステンダーで良好に動作する・アダプターで良好に動作する・優れたコントラスト、色、低色収差
短所:逆光耐性・画期的な改善点は無い・価格上昇
ePHOTOzine:パーフェクトなレンズ
- 70-200mmとしてはとてもコンパクトで軽量だ。
- USM駆動のオートフォーカスは高速・正確・静かである。
- ピント距離表示はあるが被写界深度指標は無い。
- AFリミッターはFULL・3m-無限遠に設定可能だ。
- ズームリングの動作は滑らかで誤操作しない程度に硬くなっている。
- このレンズは素晴らしいエルゴノミクスで操作性は完璧だ。効果的なオートフォーカスでアクションの撮影において成功率はとても高い。
- シャープネス:
・70mm:素晴らしいスタートだ。中央も隅もF4?F8までexcellentでF11~F16までvery goodだ。F22でfairとなり、F32でsoftとなる。隅から隅まで一貫した画質である。
・100mm:中央はF4~F11までexcellent、F16でvery good、F22でfairまで低下しF32でsoftとなる。隅は中央と全く同一である。
・135mm:中央はF4~F11までexcellent、F16でvery good、F22でgood、F32でsoftだ。隅は近いパフォーマンスを発揮し、F4~F11までexcellent、F16でvery good、F22でfair、F32でsoftだ。
・200mm:中央はF4~F11までexcellent、F16でvery good、F22でgood、F32でsoftだ。隅はF4でvery good、F5.6~F8でexcellent、F11~F16でvery good、F22でfair、F32でsoftだ。
・必要無い限りF32は避けるとして、その他は全域で優れたパフォーマンスを発揮し、確実に実用範囲内となる。 - 色収差は全ての焦点距離で中央がゼロに近いとても良好な補正だ。隅は同じく見事で200mmで絞ると発生するに過ぎない。競合レンズよりも遥かに優れている。
- 歪曲は70mmで-1.57%の樽型、100mmで0.21%の糸巻き型、135mmで1.26%、200mmで1.94%となる。これは他社と比べてとても優れた結果だ。
- フレアは最も過酷な状況でさえその兆候は見られない。
- ボケはとても滑らかで魅力的だ。
- 5段分と主張される手振れ補正は完璧では無いが、とても高確率の成功率だ。驚くほど遅いシャッタースピードでも成功する。
精巧な作りでパーフェクトな本レンズは使っていて楽しいものだ。F2.8の明るさは無いが被写界深度はそこまで変わらず、携帯性が良く、比較的安い。70-200mm F4は魅力的なレンズが多いものの、中でもこのレンズは良好だ。
長所:小型軽量・全域で優れたシャープネス・フレアが出ない・低歪曲・低色収差・接写性能・5段手振れ補正・優れたエルゴノミクス・ハイクオリティな造り
短所:F2.8ではない・前のモデルと比べて高価
Lensrentals
- 70mm:とても良好なパフォーマンスだ。特に高画素センサーよりも遥かに高い周波数でかなり良好だ。ズームレンズらしく像高85%から外側は大きく低下するが、それよりも中央側では優れている。
- 135mm:解像性能は70mmよりも優れ、特にフレーム周辺部が良好だ。
- 200mm:中央のパフォーマンスは依然として良好だが、70mmや135mmほど良好ではない。しかし、フレーム周辺部でも高解像を維持している。
- 像面湾曲:
・70mm:サジタル面はとても穏やかだが、フレーム端ではやや軟化する。タンジェンシャル面は像高2/3以降で目立つ。また、非点収差による影響も大きい。やはりズームレンズだ。
・200mm:サジタル面はとてもフラットなので、フレーム端で軟化しない。タンジェンシャル面は70mmとは逆方向に湾曲している。
・145mm:私の推測ではこの周辺の要点距離で最もフラットとなる。 - 個体差は小さく一貫している。どのズームレンズよりも個体差が小さい。キヤノンは組み立てをオートメーション化していると聞くが、これはそれを示唆しているのだろう。
- EF70-200mm F4L IS USMとの比較:
・70mmは劇的に改善している。中央から像高2/3までの差は明らかだ。
・最も弱かった135mmはかなり良好となり、非点収差が少なくフレーム全域で高解像だ。
・200mmの中央はかなり似ているが、新型は周辺部も非点収差が少なく高解像だ。 - EF70-200mm F2.8L IS II USMとの絞り開放の比較:
・全ての焦点距離でF4L IS IIがシャープだ。F2.8LをF4まで絞ると、F2.8Lがやや良好だだがF4L IIでも十分だろう。 - FE70-200mm F4 G OSSとの比較:
・レビュアーのコメントはありませんが、全体的にEF70-200mm F4L IS II USMがとても良好のようです。 - AF-S NIKKOR 70-200mm F4G VRとの比較:
・70mm:キヤノンと差はあるものの、他のレンズと比べるとキヤノンに近いパフォーマンスだ。
・135mm:キヤノンとの差は広がるが、ニコンも優れたパフォーマンスである。
・200mm:最もパフォーマンスが悪く、キヤノンとの差は明らかだ。
このレンズは本当に良いものだ。個体差が少なく、私が期待していた光学性能だ。実写で手振れ補正とオートフォーカスが光学系と同程度に改善されているとすれば、大いに成功するレンズとなるだろう。
Optical Limits
- レンズのビルドクオリティは素晴らしく、もちろんプロフェッショナルスタンダードだ。
- 主に金属パーツで構成され、防塵防滴仕様である。
- ゴム製リングは滑らかに動作する。
- レンズはわずか780gと非常に軽量だ。F2.8の約半分である。
- 三脚座は付属しないが、必要であれば170USDで購入することができる。
- 新しいCPUにより手振れ補正は最大で5.0段と主張している。これを過信するのはおススメしない。手振れ補正は静的被写体を撮影するモード1・パン撮影のモード2・そしてシャッターボタンを押した時のみ作動するモード3が追加された。
- オートフォーカスはほぼ無音で高速だ。
- 残念ながらテストした個体はバッグフォーカスの傾向があった。
- 歪曲は中程度だ。広角側で軽度の樽型、望遠端で1.75%の糸巻き型だ。望遠側はこのタイプのレンズとしてはやや大きめの数値である。
- 周辺減光はこのクラスで典型的な量だ。絞り開放では70mmで1EV、200mmで1.6EVの減光が発生する。1段絞ると広角側でほぼ無視できる量となるが、135mmや200mmではもう少し絞ったほうが良いだろう。
- 50MPでの解像度:
・前モデルもシャープなレンズだったが、このレンズは期待以上だ。
・70mmの中央はF4-F5.6でexcellentなレベルに達している。端や四隅はvery goodで絞ると僅かに改善する。
・135mmはスウィートスポットだ。中央がよりexcellentとなり、端や四隅が少し改善する。
・200mmの中央は135mm並を維持しているが、端や四隅はやや低下する(それでもvery goodだ)
・テストした個体の偏心はとても良好だ。
・70mmで極僅かな像面湾曲がある。 - 21MPでの解像度:
・画素数が少なく、当然ながら結果はより良好だ。全体的に優れたクオリティであり、望遠側は前モデルよりも良好だ。 - 色収差はとても小さい。70mmで1.1px付近を推移し、中間域では無視できるレベル、200mmで僅かに増加する。
- 中央付近の玉ボケはF4~F8まで円形だ。玉ボケの内側はとても滑らかである。四隅の玉ボケは猫の目状となる。
- 前ボケはとても滑らか、後ボケはまずまずだ。
王は死に、新しい王が現れた。このレンズは超高画素モデルの相棒として完璧だ。焦点距離全域で弱点が無く、ほぼ全てが非常にシャープである。
F4とヘビーな価格設定だがそれだけのクオリティを備えている。強くおススメできるレンズだ。
更新履歴
- 2018-07-18:ePHOTOzineがレビューを掲載しています。
- 2018-07-06:The Digital Picureがレビューを開始しました。画質比較ツールにも対応したみたいですね。旧モデルと比べて隅の収差が安定しているように見えます。
- 2018-06-28:DCFever・KASYAPAがさっそくレビューを掲載しています。Flickr Groupに専用ページが作成されています。
- 2018-06-07:正式発表されました。
- 2018-06-06:海外でプレスリリースが公開されたようです。今どきのLレンズらしくフッ素コーティングを採用していますね。
- 2018-06-05:6月7日に正式発表されると期待度が高い噂が出回り始めました。下部に簡易購入早見表を追加しています。
- 2018-05-31:Canon Rumorsが情報を更新し「今週?来週にかけて発表濃厚」と発信しています。CR3と述べているので裏付けが取れているようですね。
- 2018-05-27:Canon Rumos曰く「今週発表される」とのこと。以前から流れていた噂通りですが、まだCR1と信頼度が低く裏付け待ちと言ったところですね。
- 2018-05-16:Canon Rumors曰く「6月上旬に発表されると確認した」とのこと。あと一か月ほどでなんらかの発表がありそうですね。
- 2018-03-21:Canon RumorsがCR3の情報として「4月に本レンズが登場することを確認した」と発信しています。仕様など細かい情報はまだありませんが、今後の情報はこのページにて収集していく予定。
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