2021年9月9日付けでリコーの気になる特許出願が公開。先日発表された「GR IIIx」が搭載している換算40mmの準広角レンズに関する実施例と見られる内容が含まれています。
概要
- 【公開番号】特開2021-131453(P2021-131453A)
- 【公開日】2021年9月9日
- 【発明の名称】結像レンズおよびカメラおよび携帯情報端末装置
- 【出願日】2020年2月19日
- 【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー- 【課題】準広角で小型のデジタルカメラに適した新規で高性能な結像レンズの実現を課題とする。
- 【0002】
結像レンズにより、撮影画像を撮像素子上に結像させて撮影を行うデジタルカメラが広く普及している。
中でも、対角長が20mm〜45mm程度の比較的大きな撮像素子を使用し、高性能な単焦点レンズを搭載した高画質のコンパクトカメラに対する要望が強い。更なる要望としては、高性能であることに加え、携帯性に優れること、即ち、小型であることに対するウエイトが高くなってきている。
また近来、35mm銀塩カメラ(いわゆるライカ版)換算の焦点距離で約46〜33mmに相当する、半画角が25〜33度程度の所謂「準広角」の画角を持つ小型の結像レンズに対する要望が強まっている。- 図21を参照すると、結像レンズ31は装置携帯時は図21(a)に示すように沈胴状態にあり、ユーザが電源スイッチ36(図21(c))を操作して電源を入れると、図21(b)に示すように鏡胴が繰り出される。
実施例2
- 焦点距離:26.05
- F値:2.87
- 半画角:28.3
実施例4
- 焦点距離:28.00
- F値:2.88
- 半画角:26.6
実施例6
- 焦点距離:24.68
- F値:2.88
- 半画角:29.6
2020年にピックアップした特許出願と似たような内容。RICOH GR IIIxが正式発表された翌日に公開されたのは偶然だと思いますが感慨深いですねえ。26mmレンズの他にも24mmや28mmと言った案があった模様。GR IIIが18.3mmであることを考えると、26mmレンズを採用したのは絶妙な選択。
フルサイズ判換算で35mmと50mmの間に位置する画角ですが、競合他社を見渡すと思いのほか40mmの画角を採用しているメーカーは多い。(下部参照)GR IIIxの登場で、より知名度のある焦点距離となるかもしれませんね。
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フルサイズ判換算で40~45mmの交換レンズ
- EF40mmF2.8 STM
- NIIKOR Z 40mm F2
- FE 40mm F2.5 G
- HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited
- LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.
- XF27mmF2.8 R WR
- 40mm F1.4 DG HSM
- 45mm F2.8 DG DN
- Batis 2/40 CF
- AF 45mm F1.8 FE
- NOKTON 40mm F1.2 Aspherical SE
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