14mm F1.4 DG DNは特殊なレンズだが天体撮影には魅力的

Dustin Abbottが「14mm F1.4 DG DN」のレビューを公開。大きく重く、周辺部の性能は期待ほどではなかったとしつつも、機能的で天体撮影には魅力的な選択肢になると評価。

Dustin Abbott：Sigma 14mm F1.4 DG DN | ART Review

外観：出目金レンズのためねじ込みフィルター非対応。リアフィルターに対応。三脚座は取り外し可能。

構造：防塵防滴。シグマらしい素晴らしい質感。

携帯性：最大径101.4mm、全長152mmと大きく、1160gと重い。キャップも大きく重い。

操作性：ソニーGMと同等以上の機能。天体撮影に適したMFLがある。三脚座が邪魔になるときがある。

AF：HLD駆動で電光石火のAF。

MF：フォーカスブリージングはVILTROX 16mm F1.8よりも遥かに目立つ。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：F1.4の中央は素晴らしいが、周辺や隅は低下が見られる。私ならVILTROX AF 16mm F1.8を選ぶだろう。VILTROXはソニーGMよりシャープである。シグマは実写でよりシャープな結果が得られる。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：立体感のある描写。

軸上色収差：F1.4でも色づきが目立たない。

倍率色収差：とても良好な補正状態。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：手動では修正が難しい樽型。

周辺減光：中程度の強さ。より悪い例もあるが、大きな前玉を考慮すると目立つ。初期のプロファイルでは減光を過剰に補正する。

コマ収差：とても良好な補正状態。

逆光耐性：ほとんど問題が見られないが、フレーム外の光線に影響される場合がある。

光条：魅力的な描写。

作例集：

総評：優れた収差の補正状態や機能性が魅力となるが、絞り開放での周辺部は期待ほどではなかった。また、価格はソニーGMと比べて競争力があるわけでもない。さらに広角レンズの選択肢としては大きく重く、特殊な選択肢。

競合について：

備考：キャップのフィルターホルダーはフレーム付きには非対応。

とのこと。
非常に珍しいF1.4と大口径の14mm超広角レンズですね。世界初を実現するうえでサイズや重量、価格が犠牲となっているものの、これまでにない写真表現を目指すのであれば面白い選択肢。低照度での撮影をはじめ、接写時の大きなボケなどを期待できそうですね。

Dustin Abbottによると、天体撮影に適した機能や光学性能のようですが、お馴染みの解像テストでは周辺部や隅の結果がイマイチだったようです。他のレビューサイトでも似たような評価を散見します。ただし、これらは近距離でテストしている場合が多く、より遠距離を撮影した実写では良好な結果が得られている模様。とは言え、同じようなテストで競合他社の広角レンズがより良好な結果が得られている点は考慮する必要があるのかなと。そのあたりを考慮しても「14mm F1.4」に魅力的を感じたら、唯一無二の選択肢ですね。

シグマ 14mm F1.4 DG DN | Art 最新情報まとめ

14mm F1.4 DG DN Leica L
楽天市場	Amazon	キタムラ	Yahoo
ビックカメラ	マップカメラ	ECカレント	eBEST
	キタムラで中古在庫を探す
14mm F1.4 DG DN Sony E
楽天市場	Amazon	キタムラ	Yahoo
ビックカメラ	マップカメラ	ECカレント	eBEST
	キタムラで中古在庫を探す

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年6月23日	初値	198,000円
マウント	E / L	最短撮影距離	30cm
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	1:11.9
焦点距離	14mm	フィルター径	-
レンズ構成	15群19枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F1.4	テレコン	-
最小絞り	F16	コーティング	SMC
絞り羽根	11枚(円形絞り)
サイズ・重量など
サイズ	101.4 x 149.9mm	防塵防滴	対応
重量	1170g	AF	HLA
その他	MFロック・絞りリング・三脚座
付属品
GP-11・TS-141