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シグマ 24mm F2 DG DNはバランスの良い広角レンズ

PhotographyBlogがシグマ「24mm F2 DG DN 」のレビューを公開。シグマ「Iシリーズ」らしい良好なビルドクオリティと光学性能のレンズに仕上がっていると評価しています。

PhotographyBlog:Sigma 24mm F2 DG DN Review

レンズの紹介:

  • ソニーEマウント・ライカLマウントに対応したフルサイズミラーレス用の大口径広角レンズだ。

ビルドクオリティ:

  • 11群13枚のレンズ構成には2枚のSLDガラスと1枚のFLDガラス、2枚の高精度ガラスモードルド非球面レンズを使用している。
  • このレンズは防塵防滴仕様だ。
  • ビルドクオリティは素晴らしく、この価格帯に期待されている品質をはるかに上回っている。
  • レンズマウントには真鍮を使用している。
  • レンズフィルターは62mmだ。
  • レンズケースは付属していないが、金属製レンズフードとキャップが付属している。金属製のマグネティックキャップはフィルター装着時やフード装着時は使用できない。

携帯性:

  • 重量は360g、サイズは70×74mmだ。プレミアムなフルサイズ用レンズとしては小型軽量である。
  • α7との組み合わせでバランスは良好だ。
  • 24mm F3.5 DG DNと比べると遥かに大きく重い。また、タムロン24mm F2.8 Di III OSDよりも重くなっている。

操作性:

  • 隆起したフォーカスリングを搭載しており、適切な抵抗で回転する。
  • フォーカスリングはレンズフードとの距離が短く、操作時に指とフードが当たってしまう。
  • 1/3段ごとに動作する絞りリングを搭載している。残念ながらクリックを解除するスイッチはない。

オートフォーカス:

  • ステッピングモーター駆動のAFはほぼ静かで滑らかに動作する。
  • α7R IIIとの組み合わせで高速に動作する。
  • FE 28mm F2よりも遥かに静かで高速だ。
  • 光環境に関わらず、ハンチングの傾向は見られなかった。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 手ぶれ補正は搭載していない。

解像性能:

  • 絞り開放から中央はとてもシャープだ。F2からF11まで楽しく使えるだろう。回折はF16で目立つようになり、F22で特に顕著となる。
  • フレーム端は中央ほどシャープではなく、F2でソフトだ。F4からF11で最適なシャープネスとなる。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • ボケの評価には個人差があると思うが、広角レンズとしては魅力的なボケだ。

色収差:

  • テストショットでは高いコントラストの領域で明らかに発生する。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 歪曲収差は自動的に補正されるが、RAWには目立つ樽型歪曲が発生している。

周辺減光:

  • F2の隅に目立つ光量落ちが発生する。
  • 解消するには少なくとも3段は絞る必要がある。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • F22まで絞ると素敵な光条が発生する。
  • フードを装着した状態でもフレアの影響は受けやすい。

作例集

総評

とてもシャープで、とても良好な作りで、大口径広角単焦点レンズでありながら、驚くほど手頃な価格だ。このレンズの最大の特徴は、卓越した品質とヴィンテージ感、そしてサイズとスピードの絶妙なバランスにある。

他のIシリーズレンズと同様に、中価格帯のレンズとしては非常に高い完成度である。耐候性を備えた優れた総金属製の外装をはじめ、素晴らしい操作性の絞りリングやフォーカスリング、リブ付きレンズフード、再設計されたフォーカススイッチ、付属のマグネット式レンズキャップなど、シグマがこのレンズに多大な時間と愛情を注いでいることは明らかだ。

欲を言えば、動画撮影時に絞りリングのクリックを解除できるようにしてほしかったが、これはシグマがこれまでに発売してきたIシリーズのレンズすべてに言えることである。
ステッピングモーターによるオートフォーカスシステムは、ほぼ無音で、満足のいく速さで、ほぼ100%の信頼性がある。

光学的にも素晴らしい性能を発揮し、F2の開放でもほぼ全域でシャープな描写が得られる。開放で周辺光量の低下がやや強めだが、歪曲収差と色収差はカメラ側の補正もあって良好だ。そして広角レンズとしては魅力的なボケ味である。

主なライバルと比較すると、大口径だが超高価なソニーFE 24mm F1.4 GMと、一回り小さいが決定的に遅いシグマ24mm F3.5 DG DNの中間的な存在といえる。タムロン24mm F/2.8 Di III OSD M1:2もあるが、オートフォーカスの遅さや歪曲収差の大きさが気になるところだ。

昨年に24mm F3.5 DG DNが発売されていたこともあり、ソニーシステムにもう1本24mmのレンズが必要だとは思っていなかった。しかし、24mm F2 DG DNの光学性能、機能、スピード、サイズのバランスの良さは無視できないものがある。

とのこと。
まずまず手ごろな価格で程よい明るさの広角単焦点レンズに仕上がっていますね。「24mm」レンズは数あれど、F2やF1.8レンズの選択肢はまだ少なく、24mmに明るさを求める場合は面白い選択肢となりそうです。光学性能も良好で2400万画素のα7 IIIと組み合わせた場合、これと言った問題は特に見当たらない模様。歪曲収差や周辺減光はカメラ側の補正に依存しているものの、それに抵抗が無ければコストパフォーマンスの高いレンズとなるはず。

シグマ 24mm F2 DG DN | Contemporary 交換レンズデータベース

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