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銘匠光学「TTartisan 50mm f/1.2」この価格帯としては優れたポートレートレンズ

Sony Alpha Blogが銘匠光学「TTartisan 50mm f/1.2」のレビューを公開。この価格帯としては優れたポートレートレンズのようですね。ただし、像面湾曲が目立つので風景写真やハイスピードレンズとしては使い辛そう。

手ごろな価格大口径レンズ

Sony Alpha Blog:TTArtisan 50mm F1.2

  • レンズの紹介
    ・重量:336g
    ・価格:99ドル
    ・絞り:F1.2-F16
    ・全長:56mm
    ・フィルター:52mm
    ・絞り羽根:10枚
    ・最短撮影距離:50cm
    ・ねじ込み式レンズキャップ
    ・クリック付き絞りリング
    ・フルマニュアルレンズ
    ・レンズフードなし
  • ビルドクオリティ
    ・頑丈でとても良くできたレンズだ。
    ・クリック付き絞りリングを搭載している。
  • 携帯性
    ・記載なし。
  • 操作性
    ・フォーカスリングは十分滑らかで0.3mから無限遠まで120度の回転角がある。
  • オートフォーカス
    ・記載なし。
  • マニュアルフォーカス
    ・記載なし。
  • 手ぶれ補正
    ・記載なし。
  • 解像性能
    ・α6000でテストした。
    ・中央は絞り開放から良好だ。F2まで絞ると優れた結果を得ることが出来る。
    ・四隅はF2から中央と同じ傾向となる優れた結果だ。
    ・この価格帯としては優れた性能である。
    ・実写ではラボテストよりも結果が少し劣る。しかし、全体的に満足のいく結果だ。
    ・コントラストはきちんとしているが、より良好だとよかった。
    ・肌の描写はとても良好だ。
  • 像面湾曲
    ・中央の無限遠にピントを合わせると、平面的な被写体で四隅にピントが合わない。この逆も然りだ。
    ・絞ると減少は改善するが、F5.6でも目に付く影響が残る。ポートレートでは問題とならないが、3?4人のグループを撮影する場合にはピントが合わない可能性がある。
  • ボケ
    ・玉ボケは玉ねぎボケや色づきがなくとても優れている。
    ・F1.2で完全な円形だが、F1.4で角ばり、F2以降で星型のようなボケとなる。
    ・後ボケはとても良好だ。騒がしい背景でも柔らかい描写となる。
    ・色はとても良好で自然だ。
    ・コントラストは適切だが、後処理を少ししたくなる。
  • 色収差
    ・絞り開放では中程度で目に付く。
  • 球面収差
    ・記載なし。
  • 歪曲収差
    ・小さな樽型だ。
  • 周辺減光
    ・F1.2で目に付くが、F2.8で解消する。
  • コマ収差
    ・記載なし。・
  • 逆光耐性
    ・F16だと非常に良好だが、F1.2ではコントラストが顕著に低下する。
    ・F16で問題のない光条だ。
  • 競合レンズとの比較
    ・サムヤン「50mm F1.2」KAMLAN「50mm F1.1 II」と比較した。
    ・3本の中では7Artisansが最も安価で軽量だ。
    ・ビルドクオリティは3本とも同じである。
    ・KAMLANは唯一クリックの無い絞りリングである。
    ・シャープネスは4.5倍も高価なサムヤンの次だ。この価格帯としては優れている。
    ・ボケはとてもよく似ている。KAMLANは最短撮影距離が短いので、ボケを大きくすることが可能だ。
    ・サムヤンと7Artisansはどちらも優れた色再現性である。
    ・サムヤンはコントラストが優れている。
    ・どのレンズも歪曲は小さい。
    ・色収差はサムヤンが最も良好な補正状態だ。サムヤンが最も良好だ。
  • 作例集

総評

TTartisan 50mm f/1.2は優れたAPS-C用ポートレートレンズだ。全体的にとても柔らかい後ボケと素晴らしい色描写である。F1.2の絞り開放からシャープネスは平凡で、F2まで絞ると大幅に向上する。F2まで絞った時に現れる個性的な玉ボケには驚いた。

サムヤンはより良好なコントラストとシャープネスのレンズで逆光耐性も良好だ。ただし、価格帯は全く異なっている。手ごろな価格のレンズとしては非常に素晴らしいレンズだ。

長所:滑らかな後ボケ・とても良好な玉ボケ・絞ると珍しい星型のボケ・F2で良好なシャープネス・とても良好な色・動画でも優れた描写。低歪曲・コンパクト・適度な重量・優れたビルドクオリティ

平凡:浅い被写界深度が使い辛い、コントラストはより良好だと良かった・周辺減光・色収差・絞りリングにデクリック機構が無い・絞った時の逆光耐性

短所:像面湾曲

とのこと。
低価格ながら優れたシャープネスとボケ描写のレンズに仕上がっている模様。ただし、像面湾曲の影響が目立つため、パンフォーカスを狙う場合に期待した結果が得られない可能性あり。このような場合にはもう少ししっかり絞る必要がありそう。

実写作例を見る限り、低価格のレンズながら良好なボケを実現しているように見えます。絞ると確かに個性的な玉ボケですねえ。逆光耐性はかなり悪く見えます。

国内でも一部店舗で12000円程度で購入可能となっています。明るいMFレンズとしては一般的な価格設定ですね。明るさを許容できるのであれば「E 50mm F1.8 OSS」「VILTROX AF 56mm F1.4 STM」などのAFレンズが2万円台で購入可能となっているのでよく考えたいところ。

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TTartisan 50mm f/1.2
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