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Dustin Abbottがコシナのミラーレス用交換レンズ「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical」のレビューを掲載。F2と小口径ながら、ほぼ完璧に補正された色収差、F2から四隅まで抜群のシャープネスと高く評価しているようですね。
- 全て金属とガラスから作られたクラシカルなレンズだ。光沢のあるアルマイト処理が施され、全てが滑らかで美しく、高級感のある外観である。
- 新しいZeissシリーズで物議を醸しているのはフォーカスリングの表面がゴムで覆われていることだ。ゴム製グリップは劣化するので、長期的な使用を考えると金属製リングが好ましい。
- このレンズのフォーカスリングは金属製で見栄えが良く、高いグリップ力を備え、滑らかでクリーミーな回転動作である。フォクトレンダーシリーズらしい美しいフォーカスリングだ。
- フォーカスリングのストロークは120mm(120度の誤記?)だ。精密操作には十分なストロークだが、素早く操作するには長すぎるストロークである。
- レンズは無限遠時に約15mmほど伸びるが、全長はとてもコンパクトだ。
- 最も競合するレンズはツアイス「Loxia 2/50」だろう。このレンズは比較して僅かに大きく重いが、それでも非常にコンパクトなレンズであり、重量は僅か364gだ。
- 個人的にフォクトレンダーのレンズフードが好きではない。金属製レンズフードだが、ねじ込み式なので49mmフィルターソケットに取り付ける必要がある。ただし、フード先端が49mmフィルターソケットとなっている。
ねじ込み式フードは逆さ付け不可であることを意味している。レンズは十分小さいのでそのまま装着して収納することになるだろう。それでも元の全長から30%長くなることは否めない。- 最短撮影距離は45cmでLoxiaと同じだ。撮影倍率はAPO50がより優れているが、五十歩百歩である。ただし、最短撮影距離にける光学性能はとても優れている。
- レンズマウントに防塵防滴のシーリングは無いが、電子接点が備わっている。このため絞り値などレンズ情報をEXIFに記録することが可能だ。とは言え、高級レンズが防塵防滴仕様でないのは残念だ。
- レンズ先端にある絞りリングは握りやすく回しやすい。1/3段ごとにノッチ付きで動作する。一般的なレンズより多くの絞り羽根を備えているが、円形絞りでは無いので注意が必要だ。ただし、絞り羽根の枚数が多いので玉ボケが角ばりにくくなっている。
- 円形絞りでは無いので、少し絞ると光条が発生する。
- APO=アポクロマート設計のレンズは色収差や球面収差の補正が優れている。このレンズは軸上色収差が綺麗に補正され、信じられない程優れたコントラストを実現している。実写でも完璧に近いパフォーマンスだ。細部のディテールとゴージャスなマイクロコントラストを得ることが出来る。
- 歪曲収差はとても穏やかな糸巻き型だ。
- 周辺減光は全体的に影響を及ぼしているがカメラで補正することが可能だ。
- 絞り開放から非常にシャープなレンズである。中央・周辺・四隅までハッキリとした解像性能だ。F2とレンズ口径が大きいわけでは無いが、絞り開放からフレーム全体で優れたコントラストと解像度を得ることが出来る。改善のために絞る必要は無い。
- 無限遠でも本当に優れたパフォーマンスだ。
- 「MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」と同程度のパフォーマンスである。
- F2.8に絞った時の改善は極僅かだ。F4-F5.6でさらに少し改善する。
- APOレンズはボケ描写が騒がしくなる傾向がある(コントラストが強すぎる)。しかし、ツアイスOtusシリーズと同様、かなり良好なボケ描写だ。Loxia 50mm F2に匹敵する。
- 逆光耐性はこのレンズの強みだ。ゴーストは最小限にしか発生しない。
「Loxia 2/50」と比べてサイズは少し大きいが、シャープネスや全体的な画質は優れている。光学的に強力なレンズであることは間違いなく、F2と小口径だが絞り開放から素晴らしい画質で補っている。このレンズの豊かなコントラスト・色に匹敵するレンズはほとんど無い。
このレンズは小口径で高価なMFレンズであり、需要は少ないだろう。しかし、「ミニOtus(小口径・小型軽量・低価格で同画質)」と考えると悪く無い値付けと感じるはずだ。
長所:絶妙なプレミアムデザイン・滑らかで良好なフォーカスリング・電子接点・驚くほどコンパクトで軽量・見事で正確な色・絞り開放からフレーム全体で抜群のシャープネス・APO設計で実質ゼロの色収差・大部分で素敵なボケ描写・優れた逆光耐性
短所:比較的小口径・高価・防塵防滴非対応・MFレンズ
とのこと。
大口径レンズではありませんが、絞り開放から非常に優れた光学性能のレンズみたいですね。作例を確認すると、確かに切れ味抜群ののシャープネスとくっきり浮かび上がるコントラストを備えている模様。Dustin Abbott氏の言う通り、「50mm F2」のレンズとしては非常に高価ですが、「Otusのような光学性能」をたった10万円で手に入れることができると考えると安い買い物と感じるかもしれませんね。高解像なレンズのため、ピントの山を掴むのはF2レンズながら非常に難しいと思われます。
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