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ツアイスBatis 2/40 CFは優れた光学性能だが玉ボケが完璧では無い【海外の評価】

Sony Alpha Blogがカールツアイス「Batis 2/40 CF」のレビューを掲載しています。

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優れたレンズだが玉ボケとAFに気になるポイント

  • 40mmは35mmと50mmの中間となる画角のレンズだ。ストリートフォトや上半身のポートレートなどに適している。
  • 「CF」と冠されているように、40mmの画角ながら24cmまで接写することができる。
  • Batisシリーズらしいポイントがいくつか存在する。
    ・とても良好な作り
    ・レンズフード込みの曲線的で美しいデザイン
    ・OLEDディスプレイ
    ・防塵防滴仕様
    ・大部分が金属製だがLoxiaやGMほどでは無い
    ・フォーカスリングは大きく滑らかでMFがとても簡単だ。
  • オートフォーカスは高速でとても静かだ。一般的な被写体でとても信頼性があるものの、α7R III+AF-C+瞳AFの組み合わせで定期的にミスショットがある。ポートレートに最適なレンズだっただけに残念だ。同様の問題はBatis 85mmや135mmで発生しなかった。
  • シャープネス:α7R III
    ・中央:F2-F11でexcellent、F16で回折の影響を受ける
    ・四隅:F2でvery good、F2.8-F11でexcellent、F16で回折の影響を受ける。
    ・格別なパフォーマンスのレンズだ。
  • 周辺減光は1EVととても小さく、F4で解消する。
  • 歪曲はゼロに近い。
  • 色収差はとても小さい。
  • フレア耐性はとても良好だ。
  • とても良好なパフォーマンスなのでLightroomで後処理する必要は無い。
  • 後ボケはとても柔らかくクリーミーだ。
  • 玉ボケはウィークポイントの一つである。9枚の円形絞りだが完璧な円形では無い。玉ボケの内側は良好だ。
  • ツアイスらしいマイクロコントラストを備えた優れた発色である。
  • 動画撮影でも素晴らしい後ボケと発色を得ることが出来る。AFは時々迷い、静止画ほど高速では無い。絞りリングが無いのでカメラ側で制御する必要がある。

このレンズは優れた光学性能のレンズだ。優れたシャープネスと発色、後ボケを得ることができる。しかしながらオートフォーカス性能は他のBatisよりも(瞳AFの問題や動画撮影時の遅さで)劣っている。瞳AFの問題はポートレートが主な目的であると躊躇してしまうだろう。

長所:絞り開放から四隅まで優れたシャープネス・とても良好な発色・柔らかくとても良好な後ボケ・優れたコントラスト・被写体分離がとても良好・とても良好なビルドクオリティ・低歪曲・周辺減光が少ない・良好な逆光耐性・色収差がとても少ない・接写性能

短所:瞳AFの信頼性・動画撮影時のAFが遅い・玉ボケが完璧では無い・価格

とのこと。

玉ボケの角張はフォトキナで展示された時から気になっていましたが、どうやら製品版でも同様の模様。国内の情報では「ピント距離が近いと絞り羽根が動作する仕様」という話もあり、玉ボケを大きくしたい場合には注意が必要かもしれません。他のパフォーマンスが良いだけに少し残念なポイントですね。

瞳AFの動作不良は個体の問題なのか、ファームウェアの問題なのか気になるところ。安いレンズでは無いので早めに対応してくれると良いですねえ…。

Batis 2/40 CFのレビュー作例を集めているページはコチラ

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