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キヤノンEOS R5の発熱問題を根本的に改善するのは難しい

Lensrentalsがキヤノン「EOS R5」の発熱に関して独自テストと見解をブログに公開。外から見て最も熱くなるのはCFexpressカードであり、それ以上に内部で熱が溜まっている可能性があると述べています。

CFexpressカードも強い熱源となる

Lensrentals:Investigating the Canon R5 Heat Emission

  • 多くの人がEOS R5のオーバーヒートについて議論している。熱源・冷却方法・ファームウェアなどテクニカルな議論から、複雑な陰謀論まで多岐に渡る。
  • 私が持つ熱に関する知識は以下の通りだ。
    ー電子機器は動作中に熱が発生する
    ー鶏肉を炒めるには便利だが、電子機器を痛めるものだ
    ー伝導・対流・放射によって取り除くことが出来る
    ーEOS R5はしっかりと密閉されているので、対流は役に立って無いはずだ
  • EOS R5を分解したところ、特定のチップから熱を伝導するヒートシンクをいくつか見つけた。カメラを使用することで、ヒートシンクがどのように熱を持つのか興味があった。
  • EOS R5
    ーファームウェア v1.0
    ーCFexpressカード
    ー8Kモード
    ー18分の撮影で温度警告
  • カメラで最も熱い部位は背面モニタの裏側だった。次いでコマンドダイヤル付近、親指グリップ付近と続く。さらに三脚ネジ穴付近だ。
  • バリアングルモニタを展開して同じテストを実施したが、その部位以外で大きな変化は見られない。
  • カメラを十分に冷やしてからテストしたところ、2回目のシャットダウンは初回より1~2度低い温度で発生した。カメラ内部の熱が下がり切っていなかったのかどうか分からない。
  • 頑丈な外装を外して温度を測定してみたところ、外装に優れた熱伝導性が無いことが判明した。外装の隅を数分間過熱し、どれだけ熱が伝導するのかチェックしたが、熱はあまり伝播しなかった。これがアルミニウムや銅であれば外装全体が熱くなったはずだ。
  • 外装は空気にさらしても室温まで冷めるのに10分以上かかった。
  • カメラで最も熱くなった部位は、ちょうどSDRAWやプロセッサがある場所だ。
  • 底面は少し暖かくなっており、三脚プレートに接続されたヒートシンクが熱を伝導しているようだ。
  • レンズマウントもそれなりに熱を持つ。
  • 三脚プレートは熱くなるが、ネジソケットは比較して少し冷たい。
  • カメラで最も熱くなったのはCFexpressカードスロットだった。カードを取り出した際は約48℃だ。
  • Ver1.1のファームウェアアップデート後はシャッドダウンまでが25分に伸びた。しかし、カメラの温度は少し高くなる。(適切な指示を出せず、CFexpressカードが変わってしまった可能性がある)
  • カメラのメインボードはかなり熱くなっているが、サブボードはそこまで熱くなっていないようだ。
  • センサーもかなり発熱している。カードスロットほど熱くはないが、手ぶれ補正ユニットが金属製のため、それが影響しているのかもしれない。
  • この際に撮影した画像データのEXIFには63℃と記録されている。どの温度センサーを読み取っているのか不明だ。しかしCFexpressカードよりも高温で、カメラ外装よりずっと高温だ。

発生した熱は内部に溜まり、熱伝導は悪いが表面積が広い外装から徐々に外へ逃げている可能性がある。内部の熱は金属パーツに溜まっている。
複数の数値から考えると、キヤノンはカメラの内部温度が60℃以上になることを良しとしないように見える。

冷却方法の改善についてはノーコメントだ。しかし、シャットダウン時は内部のほうがかなり熱くなっているため、熱を上手く外に逃がさなければ急速冷却は期待できない。カメラ外側を冷やすのは効果的とは言えない。

バリアングルモニタを展開する、HDMIポートのカバーを開けておく、可能であればSDカードを使うなどが役に立つかもしれない。それでも録画時間の大きな改善に繋がるとは考えていない。
カメラを改造して、三脚プレートと繋がっているヒートシンクを外側に延ばせば効果的だ。ただし、防塵防滴仕様は失われる。

写真向けカメラであるEOS R5に大きな改善は施さないでは無いかと考えている。微調整はあるかもしれないが、劇的にカメラの温度を下げる方法は無いはずだ。
ファームウェアのハックで可能となるのは、カメラの冷却を良くすることでは無く、より高温でもカメラを動作し続けることである。これは恐らくいい考えでは無いと思う。

とのこと。
他のメディアでは、温度センサーではなく内部タイマーで録画制限が掛かっていると言われている一方、Lensrentalsのテストから分かるように実際の動画撮影ではやはりカメラ内部でかなりの発熱があるようですね。静止画撮影が動画の連続撮影に及ぼす影響は改善できるかもしれませんが、動画撮影の発熱を抑えるのは難しそうですね。
CFexpressカードも強い熱源となるらしく、HDMI出力で内部記録を回避することで発熱を抑えることが出来るかもしれません(8K動画には対応していませんが…、そしてその場合はSDカードで十分)。

小型軽量の防塵防滴仕様で熱がこもるのは必然。そして何らかの改造を施さない限り、内部に熱が溜まるのは間違いなく、連続動画撮影の劇的な改善は見込めなさそう。あくまでも静止画用カメラであり、動画メインで購入する場合は価格と機能が釣り合っていないと感じるかも。後は改造のリスクとコスト含めて、本格的な8Kカメラとの差額をどう考えるかでしょうか?

そういえばシャープもマイクロフォーサーズシステムで8K対応モデルを投入しようとしていますが、どのようなカメラに仕上げているのか気になるところ。

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