Mobile01がキヤノン「EOS R5」のレビューを公開。追従AFや動物検出、瞳検出、動画使用時の過熱状況など、数多くの参考動画を掲載しながらレビューしています。8K動画撮影は撮影待機中のライブビューでも発熱する模様。
イメージングモンスター
Mobile01:Canon EOS R5 評測報告|動靜之間無懈可擊 ? RF-Mount 顛峰之作!
紹介
- キヤノンEOS R5は、公開された瞬間から写真家や3Cメディアの注目の的となっている。 8K 30fpsのRAWや4K 120fps(4:2:2 10bit)まで搭載しており、フラッグシップカメラと遜色ない性能だ。
- R5では20fpsの電子連写撮影や12fpsのメカニカル連写撮影に加え、人や動物の認識機能も強化されている。理想的な写真が撮りやすく、暗いところでも-6EVでピントを合わせることが可能だ。
- 5軸5段のボディ内手ぶれ補正を搭載しており、手持ち撮影で手ぶれを最小限に抑えることが出来る。
- マグネシウム合金ボディはEOS Rよりもしっかりとしており、握りやすく、防塵防滴性で優れている。EOS 5Dシリーズの乗り換えに適している。
- EOS R5とR6をテストする期間は1週間しかなかったが、土日を含めてフルスケジュールで臨んだ。
外観
- お馴染みのEOS Rシルエットで、軍艦部のデザインや外装のカバーも似ている。サイズは138.5×97.5×88.0mmでEOS Rと比べて少し広く、全体的に厚みがある。
- どちらも電源オフ時のシャッター閉幕機能に対応している。これにより、レンズ交換時にセンサーへゴミが付着する可能性を抑えている。
- 本体前面には滑り止めのコーティングが施されている。マウント右下には絞りプレビューボタンがあり、カスタマイズ可能だ。割当可能な機能は50種類ほど存在する。
- カメラ左下にはリモートレリーズ用の端子を備えている。5Dシリーズでは一般的なN3端子を利用する。
- EOS 5Ds/Ds Rの5060万画素に次ぐ高解像センサーを搭載している。従来通りローパスフィルターを搭載している。
- 最新DIGIC Xプロセッサーを搭載し4500万画素の20コマ秒連写を実現している。このような高画素機としては世界初となる高速連写だ。
- EOS R5はキヤノン初となるボディ内手ぶれ補正を搭載している。最高の補正効果を得るにはレンズ側のファームウェアアップデートが必要となる。
- R5は0.5型576万ドットの有機EL電子ビューファインダーを搭載しており、EOS Rよりもスペックは突出している。しかし、肉眼で見ると、大きな差が無いように見える。
- ジョイスティックを追加ったフレーム移動も官益だが、タッチパッドAFで素早やく、安定感のある操作性を実現している。
- AFジョイスティックがファインダーに近すぎる。
- EOS R5の左側面は3.5mmのマイク端子やヘッドホンモニター端子など、EOS Rとほぼ同じ構成となっている。しかし、HDMI出力ポートはのMini HDMIからMicro HDMIに変更されている。Micro HDMIは本当に壊れやすいが、専用ブラケットが付属している。
- SD UHS-II対応・CFexpress Type B対応の異なるメディアカードスロットを搭載している。CFexpressは8K RAWや4K 120pの内部記録に必要なものだ。
- 新型バッテリー「LP-E6NH」は大容量化しているが、EOS R5の連続撮影枚数は少ない。
手ぶれ補正
- 5軸ボディ内手ぶれ補正はRF24-105mm F4Lとの組み合わせで最大8段の補正効果が得られるという。
- 実写では三脚時ほど安定しないが、4500万画素のR5でも6?7段分ほどの効果は期待できる。
高感度画質・ダイナミックレンジ
- 常用ISO感度は100-51200だ。
- 拡張ISO感度は50と102400である。
- EOS Rより1500万画素多いセンサーを使用しているが、高感度ノイズ耐性が良くなっている点は評価できる。
- EOS Rと比べて明らかにハイライトの諧調が豊かだ。
オートフォーカス
- EOS R5は最大でカバー率100%のオートフォーカス機能を備えている。フォーカスエリア選択時のカバー率は90×100%だ。
- 第2世代のデュアルピクセルCMOS AFを実装しており、人のみならず、動物を明確に識別して追従することが可能だ。
- 動物検出は全身のみならず、顔や瞳も検出可能だ。
- 上の動画では電子先幕シャッター状態での12コマ秒連写を使用した。
連写+追従AF
アイスホッケーの撮影は初めてだったが、サーボAF+20コマ秒連写の組み合わせで、捕捉するとほぼ確実にロックオンが可能だ。
スケートボードリンクでの撮影はサーボAF+20コマ秒連写で実施した。ホッケーとほぼ同じだが、フレームに入る人物が少なくなると成功率が高くなったように見える。
カートレースで20コマ秒と拡張領域AFを組み合わせて撮影した。この際の捕捉率は高く、成功率に反映している。
人物と動物が同時にフレームに写っても、どちらを優先すべきか設定を変更することが可能だ。AIサーボとの組み合わせでたちまち追従を開始する。
動画
- 過去のEOS Rで最も残念だったのは、4K動画のクロップ倍率が高く、広角レンズの使用が制限されてしまう。
- 8K RAWは間違いなくポストプロダクションの自由度が最も高く、最も余裕がある。ただし、ファイルサイズが超ビックだ。
- 4:2:2 10Bit+HDR PQやCanon Logの使用がおススメだ。
- ボディ内手ぶれ補正に加えて電子手ぶれ補正を利用可能だ。
- 能動的な冷却システムを持たず、熱を逃がすのに苦労しているようだ。
- 8K RAWでの連続撮影時に15分40秒で警告が表示され、18分38秒ごろにオーバーヒートでシャットダウンした。
- 録画待機中も発熱してしまうようだ。冷却時は電源オフで発熱を最小限に抑えることが出来る。
- 4Kハイクオリティモードは8Kからのオーバーサンプリングで高精細な4K動画の撮影が可能だ。
- 8K時の画像サイズは8192×4320、つまり3540万画素に相当する。
- 4K 120pでAIサーボに対応しているのはもう一つのポイントだ。
5日間で500GBのファイルが溜まってしまい、8K動画を再生するのにも苦労した。 パソコンをアップグレードしないと、かなりの作業時間となってしまうだろう。
EOS R5は、本物のイメージングモンスターだ。 20fpsの連写が可能なフルサイズカメラが世界に何台あるだろうか? そして、その中で4500万画素を超えるカメラは存在するだろうか?R5のスペックを本当に必要としている人にとって、間違いなくお買い得だと思う。
優れたシャッター減衰機構により、フルメカニカルシャッターでの撮影でもシャッター幕の振動は非常に軽く、静かに撮影することが可能だ。さらに電子シャッターを使用した静音撮影では、非常に静かだ。
キヤノンにとってオーバーヒートは喫緊の課題であり、短時間の録音であれば問題ないものの、周囲の温度が高いとオーバーヒートしやすくなる。今回の集中テストの結果から、R5はEOS-1D X Mark IIIにも負けないほどの信頼感を与えてくれるカメラだと判明した。ローパスフィルターを外したわけではないが、思った以上にディテールの回復が良い。
長所:マグネシウム合金ボディ・防塵防滴・硬めのグリップ・豊富なダイヤル・AFジョイスティック・C-RAWとRAW・5軸8段分の手ぶれ補正・EOS Rより良好な高感度画質・低照度にも対応したAFシステム。動物検出機能・電子式20コマ秒連写・8K RAW・4K 120p・Canon Log
短所:バッテリー駆動時間・8K動画と待機中の発熱
とのこと。
非常に優れたパフォーマンスのミラーレスカメラとなったみたいですね。ここに来て一気に被写体認識の精度が向上したように見えます。個人的に娘や野生動物を撮る機会が多いので、この機能には注目しています。
各所で話題となっている、高度な動画機能を使う事でオーバーヒートが発生するほか、撮影待機中でも熱がこもるのは厄介ですね。動画撮影の方法によって影響が出る人、出ない人が出てきそうです。
現在キヤノンは大量のバックオーダーを抱えた状態。今のところ納期不明ですが、噂によると11月の再出荷まで待つ可能性あるとも言われています。
Mobile01はEOS R6も同時にテストしているとのことなので、近日中にR6のレビュー公開も期待できそうですね。
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