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ニコン「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」は妥協点もあるが画質に影響は見られない

PhotographyBlogがニコン「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」のレビューを公開。Z MC 105mm F2.8 Sと比べていくつか妥協点があるものの、画質に影響は見られず汎用性の高いレンズと評価しています。

PhotographyBlog:Nikon Z MC 50mm F2.8 Review

レンズの紹介:

  • NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」と共に発表されたニコンZマウント初のマクロレンズだ。
  • 105mmよりも低価格だが、手ぶれ補正やARNEOコートなどは採用していない。
  • 7群10枚のレンズ構成中に1枚のEDレンズと1枚の非球面レンズを使用している。

ビルドクオリティ:

  • 小型軽量ながらとてもしっかりとした作りだ。ただし、105mmと比べると遥かにシンプルな作りである。
  • レンズマウントは金属製だ。
  • フォーカシングで鏡筒が伸びると、「1:4」「1:2」「1:1」の撮影倍率とピント距離を確認できる。
  • フィルターサイズは46mmだ。
  • 小さなレンズフードが付属する。

携帯性:

  • 重量はわずか260g、全長はわずか66mmである。
  • フルサイズ用マクロレンズとしては非常に小型で軽量だ。
  • APS-C Zカメラとの組み合わせにも適している。

操作性:

  • 側面にはAFリミッターとAF/MF切替スイッチがある。
  • フォーカスリングは鏡筒の約半分を占め、しっかりと握ることが可能だ。滑らかに回転し、力を入れずに操作することが出来る。
  • フォーカスリングはカメラ側の設定で絞りやISO、露出補正の操作に使うことも出来る。

オートフォーカス:

  • 非常に高速で静かに動作する。
  • 動画撮影にも良い選択肢となる。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 手ぶれ補正は搭載していないが、小型軽量で手持ち撮影に適している。

解像性能:

  • Z 7IIに装着してテストした。
  • 中央はF3.2から抜群のシャープネスだ。F16まで性能を維持しており、F22?F25は等倍で確認するとかなりソフトな描写となる。
  • 端はF8?F22で最もシャープな結果を得ることが出来る。
  • 通常サイズで見ると、絞り値全体で見事なシャープネスだ。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • ボケの評価には個人差があると思うが、我々の見解としては美しいボケを得ることが出来た。

色収差:

  • 通常のイメージサイズで色収差を見つけることは難しい。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • JPEG・RAWどちらも歪曲収差はほとんど目立たない。

周辺減光:

  • 絞り開放で目立つ光量落ちがある。
  • 実写では目立たないが、これを解消するには少なくとも2段絞る必要がある。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 記載なし。

作例集

総評

Zマウントにネイティブマクロレンズが登場するまで時間がかかったが、2本同時に発表することで、選択肢ができたのは良いことだ。

Z MC 105mm F2.8は、マクロ撮影にこだわりを持ち、最高のものを求め、価格が高くても、大きくて重いレンズを持ち歩いても構わないという方にお勧めだ。
一方、Z MC 50mm F2.8は、より汎用性の高いオールラウンダーだ。様々な被写体に対応でき、焦点距離が短いため、散歩用のレンズとしても最適だ。

マクロ撮影に適しているのはもちろんだが、ポートレートやストリート、さらには風景写真など、さまざまな分野で活躍してくれるだろう。

また、小型・軽量なので、旅行や日常生活で重いレンズが使えない場合にも魅力的なレンズである。決して安価なレンズではないが、このレンズが提供する多様性を考慮すると十分な価値があると思う。

もちろん、価格が安い分、いくつかのトレードオフがある。手ぶれ補正が搭載されていないため、特定の状況下では、より高ISO感度やより速いシャッタースピードで撮影する必要がある。コーティングなどにも妥協が見られるが、最終的な画質には特に目立った影響はないようだ。

全体的に、このレンズには長所が多くある。優れた結果と見事なシャープネスが得られ、カメラバッグに入れてもあまり気にならないほど小型軽量だ。まだ50mmレンズをお持ちでない方は、マクロレンズとしても一般的な50mmレンズとしても、幅広い被写体に対応できるレンズとなることだろう。

さらに、Z 7IIのようなフルサイズ機だけでなく、Z 50やZ fcのようなAPS-Cボディにも対応しているので、汎用性が高い。マクロ撮影を得意とする方には105mmを、それ以外の方にはZ MC 50mm F2.8をお勧めする。

とのこと。
小型軽量な標準マクロレンズですが優れた光学性能を備えている模様。実写作例を確認してみると、ボケは好みが分かれそうですが、絞り開放から高いシャープネスとコントラストの優れた画質に見えます。キレッキレの解像感はZ MC 105mm F2.8とよく似ていますね。さらにピント距離による画質の変動が少なく、様々な撮影で快適に使うことができそう。

伸びる内筒や保護性の低いレンズフードには注意が必要なものの、そのぶん携帯性や収納性は強み。画質にこれと言った妥協点が無いのも嬉しいポイント。オートフォーカスはレビュワーによって評価が分かれるポイントですが、PhotographyBlogは肯定的な結論に至った模様。特にマクロ域以外は快適に使えそうですね。
最終的に価格設定に悩むこととなりそうですが、AF-S 60mm F2.8Gと比べて大きな価格差があるわけでもなく、競合製品が存在するわけでも無いので、「欲しい」と感じたら買うしか無いように見えます。

ニコン「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」交換レンズデータベース

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