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NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 の総合性能はお薦めできるレベル

Cameralabsがニコン「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」のレビューを公開。105mmほどの光学性能ではないものの、小型軽量でピント全域で安定した結果を得ることができ、総合的な性能はお薦めできるレベルと評価しています。

Cameralabs:Nikon Z MC 50mm f2.8 review

(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)

外観・構造:

  • フィルムデジタイズアダプターES-2に対応している。
  • フィルター径が46mmとは珍しい。このため、おそらく新しいフィルターセットを入手する必要がある。
  • Zテレコンバーターはどのマクロレンズにも使用できない。
  • 薄っぺらなポーチが付属している。
  • レンズフードが付属しているが、奥行きが6mmしかなく、フィルタースレッドに装着する必要がある。
  • レンズマウントを含めて、構造全体にウェザーシールが施されている。

携帯性:

  • Zカメラで使用するための最もコンパクトなマクロレンズだ。(Fマウント用をFTZ経由で使用することを考慮しても)
  • Zカメラ用のマクロレンズとして最軽量である。

操作性:

  • 0.3m以上の遠方にピントを合わせないようにするフォーカスリミッターを搭載。
  • マルチファンクションコントロールリングは、絞り、露出補正、ISO、フォーカスの操作に割り当てることができる。マニュアルフォーカスに切り替えると、自動的に通常のフォーカス操作に戻る。
  • フォーカスリングは24mm幅で、表面はゴム製でグリップしやすく、指一本で操作できる構造だ。

フォーカス:

  • 40枚撮影して外れがなく、かなり良好な再現性だ。
  • 近距離でも無限遠でもピントのばらつきはほとんどないが、大きく外れたときにハンチングが見られた。
  • 無限遠から0.59m(倍率1:10)まで0.5秒前後でピントが合うので、かなり速い。
  • 静止画でのAF動作は、低い駆動音が聞こえるが、内蔵マイクで動画を撮影する際のAFはかなり静かだ。
  • 無限遠から0.59mまでピントを移動すると、像が5%拡大される。フォーカスブリージングは目に見えるので、動画撮影時には気になる可能性がある。

手ぶれ補正:

  • 光学式手ブレ補正を搭載していない。

解像性能:

  • 絞り開放から全体的に良好な解像性能だが、Z 50mm F1.8 SやZ 105mm F2.8 VR Sと比べると明らかにソフトだ。
  • AF-S 60mm F2.8 Gと比較すると、フルサイズ隅を除いて、Z MC 50mmF2.8が有利にあるように見える。Z MC 50mm F2.8をF5.6まで絞ると、目に見えて画質が向上し、APS-Cフレーム内が非常に良好な水準となる。
  • 遠景では、Z 50mm F1.8 Sに比べると中央部がややソフトに見え、APS-C隅はさらにソフトだ。
  • フルサイズ隅は良好で、F5.6まで絞ると全体が非常に良いレベルにまで改善する。
  • マクロでF3.8での結果は少しソフトだ。Z MC 105mm F2.8 VR Sは明らかにシャープだ。
  • 1:1の倍率で中央部が開放からシャープに写る(開放F値はF5.6)。APS-C隅はF8.0まで絞らないと満足のいくシャープさにならない。

像面湾曲:

  • 像面湾曲がほとんどない。

ボケ:

  • 口径食は比較的穏やかだが、輪郭線の色づきが強く、玉ねぎボケも見られる。
  • Z 105mm F2.8やZ 50mm F1.8と比べると見栄えの悪いボケだ。特に後ボケは2線ボケになりやすい。
  • フレーム隅を見ると、醜い2線ボケや騒がしい後ボケが見られる。ボケが大きくなると目立たなくなる。

色収差:

  • 常用距離と近接撮影の絞り開放で軸上色収差が僅かに発生している。
  • コントラストの高いエッジ部分に紫や緑の色収差が発生している。過剰ではないが、Z MC 105mm F2.8 VR Sよりも明らかに強い。

球面収差:

  • フォーカスシフトはほとんどない。

歪曲収差:

  • RAWは補正が常に適用される。
  • 補正をオフにすると、軽度の糸巻き型歪曲だ。

周辺減光:

  • 控え目な周辺減光が発生する。

コマ収差:

  • F4.0まで(DXフレームさえも)非常に目立つコマが発生するが、Z MC 105mmはほとんどない。
  • 私がテストしたNIKKOR Zレンズのどれよりもひどいコマ収差で、おそらくこのレンズの最大の光学的欠点だ。
  • 幸いなことに、点像再現性への影響は限られている。

逆光耐性:

  • 逆光時に弱いゴーストが発生し、シャドウは深いままだ。
  • F5.6で光条が発生しはじめる。

作例集

総評

小型・軽量なマクロでありながら、標準レンズとしても使用できる。像面湾曲の少ないシャープな結果が得られるものの、強いコマ収差を解消するには2段ほど絞る必要がある。ワーキングディスタンスは極端に短くなるが、Z MC 50mm F2.8の総合的な性能はお薦めできるレベルだ。

  • 長所
    ・等倍マクロ
    ・ピント全域で良好な解像性能
    ・軸上色収差の補正状態
    ・像面湾曲がほとんどない
    ・防塵防滴
    ・Fnリング
    ・フォーカスリミッター。
    ・ES-2アダプター対応
  • 短所
    ・強いコマ収差
    ・最適な解像度のためには2段絞る必要
    ・ワーキングディスタンスが非常に短い
    ・ボケが騒がしく、たまに2線ボケとなる
    ・テレコンバーターは使用できない
    ・フォーカスブリージングはより目立たないとよかった

とのこと。
Z 105mm F2.8 Sと共に登場したニコンZシステムのマイクロレンズですね。S-Lineの本格的なマイクロレンズである105mmとは異なり、50mmと使いやすい焦点距離で汎用性の高いレンズに仕上がっています。光学性能は105mmほどではないものの、小型軽量で常用しやすい携帯性が強み。

Cameralabasのテスト結果では、ピント全域で良好な解像性能を発揮していますが、105mm F2.8と比べると、弱点が少し目立つ模様。このレンズでコマ収差が直接問題となるケースは少ないと思いますが、コントラストの低下など副次的な影響を考慮すると、ベストな結果を得るには絞ったほうが良さそうです。価格差を考慮すると、マクロ撮影がメインであれば105mmを購入したほうが満足のいく結果を得ることが出来そうですが、日常のお散歩レンズにしたいのであれば50mmが適しているかもしれませんね。

私はZ 7と組み合わせるために105mmを購入しました。Cameralabasで評価しているように、非常に高性能なマイクロレンズであり、APO並みと言える高度な色収差補正やF2.8から非常に高いマイクロコントラストを高く評価しました。105mm F2.8は非常に満足のいくレンズですが、常用するにはやや大きめで、Z 50mm F2.8のコンパクトサイズが気になるところ。実をいえば既に注文済なので、手元に届いたら50mm F2.8を色々とチェックする予定です。

ニコン「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」交換レンズデータベース

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2021年 6月25日 初値 ¥76,230
マウント Z 最短撮影距離 0.16m
フォーマット フルサイズ 最大撮影倍率 1.0倍
焦点距離 50mm フィルター径 46
レンズ構成 7群10枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F2.8-5.6 テレコン -
最小絞り F22-F32 コーティング SSC
絞り羽根 9枚
サイズ・重量など
サイズ φ74.5×66mm 防塵防滴 対応
重量 260g AF STM
その他
付属品
キャップ・フード・ケース

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