Mobile01がキヤノン「RF14-35mm F4 L IS USM」のレビューを公開。F2.8 Lよりも小型軽量ながら、良好な光学性能で、手ぶれ補正も優れていると高く評価しています。
Mobile01:Canon RF 14-35mm f/4L IS USM 評測報告|不僅更廣還更穩、具備 0.38x 近攝能力!
レンズの紹介:
- 超広角ズームはプロフェッショナルの道具であり、多くの風景写真家に愛用されている。
- スマートフォンのレンズはまだまだ標準と望遠が多く(そして超広角を備えていたとしても画質が悪い)、超広角レンズは交換式カメラの利点と言えるだろう。
- このレンズは2019年に登場した「RF15-35mm F2.8L IS USM」と比べて小型軽量な中口径モデルだ。絞りは1段暗いが、広角端は14mmとなり、5.5段分の手ぶれ補正を利用することが出来る。さらに0.2mまで寄ることができ、0.38倍の撮影倍率を備えた広角ズームレンズは稀である。
ビルドクオリティ:
- レンズにはフードとキャップが付属している。
- フードは超広角レンズらしい薄型だ。ロック解除ボタンを搭載しており、偶発的にレンズが脱落することはまずないだろう。
- レンズ前面にはフッ素コーティング処理が施されている。
- フィルター径は77mmだ。
- Lレンズらしくハイクオリティなレンズの作りである。
- このレンズは日本製だ。
- レンズマウント付近は防塵防滴処理が施されている。
携帯性:
- サイズは84.1×99.8mmで、重量は540gだ。F2.8 Lの840gと比べると遥かに軽量なレンズである。
- インナーフォーカスのためフォーカシングによる伸び縮みは発生しない。
- 焦点距離22mmでレンズは最も短くなる。14mm?35mmのズーム操作で伸び縮みする範囲は10mm未満だ。
- EOS R5との組み合わせで一日中外出しても問題にならないくらいの重量だ。
操作性:
- レンズにはAF/MFスイッチと手ぶれ補正用スイッチがある。
オートフォーカス:
- ナノUSM駆動のAFはSTMとリングUSMの長所を兼ね備えている。正確で滑らかなフォーカシングで、さらに高速で静かに動作する。
- フォーカス速度と精度はとても優れている。
- 最短撮影距離は0.28mで、撮影倍率は0.38倍だ、これは一眼レフ用の広角ズームよりも遥かに良好で、EOS Mシステムよりも良好な数値である。
マニュアルフォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- EOS R5と組み合わせ、14mmの長秒露光を試してみた。その結果、8秒でも成功するが、4秒を超えると成功する確率は低い。2秒に抑えると成功率は遥かに高くなるだろう。
解像性能:
- 14mmはF4からF11までは隅から隅までとてもシャープだ。F16まで絞ると回折の影響でソフトな画質となる。
- 35mmはF4からF16までシャープな画質だ。パフォーマンスは広角側と同じである。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 記載なし。
色収差:
- 倍率色収差は効果的に抑えられている。
- 軸上色収差は僅かに残っているが、影響は僅かだ。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 14mmで強力な歪曲収差補正が適用されている。補正を外すと重い樽型歪曲が発生しているのが分かる。
周辺減光:
- 記載なし。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 高コントラストな状況ではゴーストが発生する場合がある。
- 9枚の絞りを閉じると18本の光条が発生する。個人的には好みの描写だ。
総評
キヤノン「RF 14-35mm F4 L IS USM」は、台湾で「RF15-35mm F2.8 L IS USM」のNT$67,900よりも19K安い、NT$48,900で販売されている。 EFマウントの「EF16-35mm F4L IS USM」よりもかなり高価だが、コントロールリング、より広い14mm、軽量コンパクトなボディ、そして0.38倍という倍率を考えれば、超広角ズームを探している人にとって見逃せないアイテムだ。F4ズーム小三元を全て揃えると約1935gだが、F2.8ズーム大三元は約2810gと、1キロ近くの差がある。
使い始めてしばらく経つが、すべての面でその性能には大変満足している。 夜景撮影の成功率が最も高かったのは2秒の手持ち撮影だったが、これは4500万画素センサーの結果であり、2000万画素のEOS R6ではまた違った結果になったかもしれない。
後日談
この記事を書き終えた後、キヤノンはついにEOS R3などを発表し、その中には「RF 16mm F2.8 STM」も含まれていた。RF 16mm F2.8 STMは、RF 50mm F1.8 STMと同じようなサイズで、価格は米ドルで299ドルと手頃な価格帯だ。注目する超広角レンズであることは間違いないと思う。このクラスで他にライバルは存在せず、解像性能を優先しなければ、その携帯性とVloggerのニーズを考えてRF16mm F2.8を急いで手に入れるのがおススメだ。
とのこと。
歪曲収差は自動補正必須のように見えますが、自動補正で対応可能。その他は非常に安定したぱパフォーマンスを発揮するみたいですね。実際に作例を確認しても、確かに良好なパフォーマンスを発揮している模様。さらに14mmの広い画角に対応しつつ、フィルターに対応。そしてLシリーズらしく防塵防滴仕様で耐候性が高く、低照度でも1秒以上で安定した結果を得ることが出来るのは魅力的ですねえ。また、ナノUSM駆動のAFは非常に高速で、接写から無限遠までの大きなフォーカス移動時も快適にフォーカシングが可能となっているように見えます。完全無欠とまでは言いませんが、F2.8が必要無ければオールラウンドに活躍が期待できそうな広角ズーム。
キヤノン「RF14-35mm F4 L IS USM」交換レンズデータベース
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