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銘匠光学「TTArtisan 35mm F1.4」開けて美ボケ・絞ってシャープなMFレンズ

Sony Alpha Blogが銘匠光学「TTArtisan 35mm F1.4」のレビューを掲載。この価格帯(1万円以下)のレンズとしては珍しく、一貫性の高い解像性能と滑らかな後ボケを実現した標準単焦点となっている模様。

柔らかいボケと絞った際の均質な解像性能

Sony Alpha Blog:TTArtisan 35mm F1.4

  • レンズの仕様
    ・重量:188g
    ・価格:73ドル
    ・絞り値:F1.4-16
    ・全長:44mm
    ・絞り:10枚
    ・最短撮影距離:28cm
    ・レンズキャップ:ねじ込み式
    ・フルマニュアルレンズ
    ・電子接点なし
    ・レンズフードなし
  • 非常に良くできた頑丈なレンズだ。クリック付き絞りリングと十分に減衰した素敵なフォーカスリングを備えている。
  • シャープネス
    ・中央の絞り開放は少し残念だが、絞ると徐々に改善し、F5.6で優れたシャープネスとなる。
    ・レンズは中央から隅まで非常に一貫した性能だ。
    ・F1.4で少しソフトだが、F2.8まで絞ると大きく改善する。
    ・1m以内の近距離のほうがシャープネスは良好だ。
  • 周辺減光はF1.4で目に付くが、F2.8で非常に小さくなる。
  • 歪曲収差は中程度の樽型だ。
  • 色収差は絞り開放で目に付く。
  • 逆光耐性は悪い。
  • 玉ボケは絞り開放で非常に良好だ。円形だが、絞ると少し劣化する。
  • 後ボケはとても良好で、騒がしい背景でも柔らかい描写となる。
  • 発色は良好だが、時々ヴィンテージのような描写となる。
  • 動画ではシャープネス・ボケ・色で非常に良好な結果が得られる。絞りリングはクリック付きのため動画撮影には適していない。
  • MeikeやPERGEARと比べて、おそらく最高のビルドクオリティだ。絞り開放のシャープネスはPERGEAR有利だが、TTArtisanも絞ると非常に良好で、一貫性がある。後ボケはより良好で、発色は同等だ。

発色は良好で滑らかな後ボケはポートレートに最適だ。ただし、開放のシャープネスは不足しており、良好な解像性能を得るにはF2.8まで絞る必要がある。主な競合レンズは「PERGEAR 35mm F1.6」だ。絞り開放の性能は良好だが、後ボケはTTArtisanが有利である。

長所:小型軽量・滑らかな後ボケ・良好な玉ボケ・F2.8で良好なシャープネス・F5.6で優れたシャープネス・非常に優れたビルドクオリティ・動画に適した描写

平凡:良好だがヴィンテージ調の発色・中程度の歪曲・F1.4の周辺減光・中程度の色収差・クリック付き絞りリング

短所:絞り開放のシャープネス・逆光耐性

とのこと。
国内でもAmazonで8000円程度で購入可能なフルマニュアルレンズですね。コントラストや発色はヴィンテージ風ですが、絞った際の解像性能や後ボケの描写は立派な模様。実際に作例を確認してみると、確かに後ボケがとても柔らかく綺麗な描写に見えます。開放はやや軟調ですが、この柔らかい描写は強みと言えるかもしれません。

銘匠光学「TTArtisan 35mm F1.4」交換レンズデータベース

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