TTArtisan レンズ 海外の評価

TTArtisan 50mm F2はいくつか妥協もあるが最小で最安値の50mm

Sony Alpha Blogが銘匠光学「TTArtisan 50mm F2」のレビューを公開。解像性能や逆光耐性などで妥協が見られるものの、Eマウント用の50mmとしては最小で最も安いと言及しています。

Sony Alpha Blog:TTArtisan 50mm F2

(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)

外観・構造:

  • ビルドクオリティは良好だ。
  • 電子接点が無いのでレンズ情報は伝達されない。

携帯性:

  • 超コンパクトなMFレンズだ。

操作性:

  • 絞りリングはクリック付きだ。
  • フォーカスリングのストロークは120度で正確な操作には十分だ。

フォーカス:

  • フォーカスブリージングは目に見える。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • 6100万画素のα7R IVでテストした。
  • 中央はF2で平凡、F2.8で良好、F5.6で優れた結果となる。
  • 隅は非常に悪く、絞っても平凡止まりだ。
  • 全体的に良好な結果を得るにはF11まで絞る必要がある。
  • 50/61MPセンサーで使うよりも24MPのカメラのほうが使いやすい。
  • 遠景では少なくともF5.6まで絞る必要がある。全体的に最適化する場合は出来ればF11まで絞る必要がある。
  • ポートレートでのF2は平凡で、F2.8まで絞ると良好な結果が得られる。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 玉ボケはとても良好だ。
  • 中央は円形の玉ボケで、隅に向かって楕円形となる。
  • 玉ねぎボケは見られない。
  • 最短撮影距離が長いのでボケは通常よりも小さい。
  • 近距離・中距離は良好だが、離れるとボケは悪化する。
  • 演色性は良好だがコントラストが不足する場合がある。

色収差:

  • とても少ない。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 中程度の糸巻き型歪曲が発生する。

周辺減光:

  • F2で目立つ光量落ちが発生する。
  • 絞ると軽減するが解消はしない。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 逆光耐性は平凡だ。
  • 光条はハッキリとしない。

競合レンズ比較

  • TTArtisanは最小で安価だが、プラスチック外装のソニーFE 50mm F1.8が最軽量だ。
  • TTArtisanは競合クラスの中では解像性能が最も悪い。
  • TTArtisanとAstrHoriは歪曲収差と周辺減光が最も重い。
  • 逆光耐性はソニーFE 50mm F1.8が良好だ。
  • YONGNUOは玉ボケと演色性の点で最高だ。
  • TTArtisanは色褪せが最も強い。
  • コンパクトさと価格面でTTArtisanは最も目立つが、コストパフォーマンスはBrightin Star 55mm F1.8だ。資金を出せるのであればYN50mm F1.8が良いだろう。

作例集

総評

ソニーEマウント用としては最もコンパクトで低価格な50mmレンズだ。シャープネスや演色性、逆光耐性などで妥協点があるものの、全体的な結果に問題は無い。MFレンズで問題なければアナログフィルムに近い素晴らしい撮影体験が得られるだろう。

  • 長所
    ・サイズ
    ・価格
    ・重量
    ・F2.8の中央解像
    ・逆光ではない場合の演色性
    ・玉ボケ
    ・色収差の補正
    ・滑らかな後ボケ
  • 平凡
    ・周辺減光
    ・逆光時の演色性
    ・エルゴノミクス
    ・開放のシャープネス
  • 短所
    ・逆光耐性
    ・隅のシャープネス

とのこと。
銘匠光学の手ごろな価格でコンパクトなフルサイズ対応MFレンズですね。解像性能を含めて抜群の光学性能からは程遠いものの、レンズの強みを考慮すると検討する価値のある選択肢のようです。フルサイズ対応の光学系で1万円未満で入手できるレンズは確かに魅力的。

私もこのレンズをα7R IVやα7 IVと組み合わせて使用しています。全体的な印象はほぼ同じですが、ピント面のF2付近におけるシャープネスはSABほど悪くありません。抜群に良いわけでは無いものの、この価格帯のレンズとしては色収差が少なく、コントラストの高い描写だと感じました。フォーカスリングの操作性や、クリック付きの絞りリングが良かったです。その一方で像面湾曲が強く、風景撮影でパンフォーカスを得るにはF11まで絞る必要があると感じたのは確か。MFレンズであることを含めて、コストパフォーマンスを考慮すると1~2万円を追加してAFレンズを購入したほうが良いのかなと。このレンズの特性を理解して購入する場合は、小型軽量で面白い、癖の強いレンズになると思います。

銘匠光学 TTArtisan 50mm F2 最新情報まとめ

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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2022/7/15 初値 11,520円
マウント X/E/EFM/RF/Z/L/43 最短撮影距離 0.5m
フォーマット フルサイズ 最大撮影倍率 不明
焦点距離 50mm フィルター径 43mm
レンズ構成 5群6枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F2 テレコン -
最小絞り F16 コーティング 不明
絞り羽根 10枚
サイズ・重量など
サイズ φ60×35mm 防塵防滴 -
重量 190-212g AF MF
その他 -
付属品
キャップ

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