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銘匠光学 TTArtisan 50mm F2 徹底レビュー Vol.2 遠景解像編

銘匠光学「TTArtisan 50mm F2」のレビュー第二弾を公開。今回は恒例の撮影地点からレンズの遠景解像性能をチェックしています。

TTArtisan 50mm F2のレビュー一覧

遠景解像力

テスト環境

  • カメラ:α7R IV
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:Leofoto G4
  • 露出:ISO 100 絞り優先AE
  • RAW:Lightroom Classic CC
    ・シャープネスオフ
    ・その他初期設定

テスト結果

結果をご覧になる前に注意点を先に述べておく。このレンズは像面歪曲が非常に強く、ピント面がフラットではない。つまり、フラットな被写体を正面から撮影する場合、フレーム中央でピントを合わせても周辺部や隅に向かってピントが外れてしまう。以下の作例はフレーム中央にピントを合わせて撮影したものだ。

ご覧のように中央は絞り開放からシャープだが、隅に向かって急速に画質が低下しているのが分かる。これは主に像面湾曲の影響が強いためであり、解像させたい場所にピントを合わせるとF2でも良好な結果が得られる場合がある(後述)。

中央

ピントを合わせた中央は絞り開放から非常にシャープだ。シャープなうえに球面収差が良く抑えられ(逆光の影響を除けば)コントラストが良好である。解像性能はF2からほぼピークの状態で、絞ってもほとんど変化が見られない。

周辺

像高7割付近は既にピントから外れ始めている。なんとか被写体の輪郭を維持しているが、ピントの山を掴んだ時よりも遥かにソフトな描写だ。絞ると被写界深度が深くなり、徐々にピントが合うようになる。この場合、F8でも不十分であり、できればF11~F16まで絞りたい。

四隅

隅は完全にピントから外れてしまっている。F8まで絞っても全く十分ではなく、最小絞りであるF16まで絞ってなんとか解像感が得られる程度だ。

テスト結果 ピント周辺部

続いて周辺部(Mid)にピントを合わせた作例を掲載する。

多少甘さは残るが、中央ピントと比べると遥かに良好な結果が得られる。隅も多少緩和するが、直接隅にピントを合わせるとさらに解像性能は向上する。

像面湾曲の影響で中央の絞り開放はピントが少し外れてしまう。F8くらいまで絞ると、良好な解像性能が得られる。

ピントを合わせた周辺部は絞り開放からシャープだが、コマ収差などの影響でコントラストがやや低めとなっている。絞ることで徐々に改善し、F8まで絞ると非常に良好な結果を得ることが出来た。

隅は中央ピントと比べると良好だが、それでもまだピントから外れている。F8まで絞ると何とか輪郭がハッキリとするものの、良好な結果を得るにはF11~F16まで絞りたい。(今回作例は用意していないが)隅にピントを合わせることで周辺部の結果に近い解像性能を得ることができる。ただし、中央や周辺部がピントから外れてしまうので有用なシーンは限られている。

まとめ

遠景の撮影に関して言えば、非常に癖が強いレンズだ。フレーム全域でピントを合わせた箇所はF2から良好なシャープネスを得ることができる。フレーム隅でも極端な像の甘さは無く、少し絞れば良好な結果を期待できる。ただし、それはあくまでもピントを合わせた部分の話だ。像面湾曲が驚くほど強く残っており、フレーム全域でパンフォーカスを得るには、遠景でもF11やF16まで絞る必要がある。F2の明るさを活かした夜景・星空撮影はおススメしない。避けるべきレンズだ。

ただ、(レンズサイズを考慮すると)ピント面は本当にシャープなレンズである。使い方次第では像面湾曲の影響を回避しつつ、F2の大口径を活かすことができると思う。それにF11やF16など小絞りを使うことで像面湾曲の影響を最小限にすることも可能だ。

像面湾曲を逆手に取ってティルトレンズようなピント面を得ることも可能だが、正直に言うと難しすぎる。

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作例

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