VILTROX AF 75mm F1.2はXマウントで過去最高の解像性能

Lenstipが「VILTROX AF 75mm F1.2」のレビューを公開。逆光時のフレアが欠点と指摘しつつ、解像性能は富士フイルムで過去最高、諸収差は良く抑えられ、ボケは滑らかで綺麗と非常に高い評価となっています。

Lenstip：Viltrox AF 75 mm f/1.2

外観：中国製。77mmフィルターに対応。

構造：USB-Cポートのある金属マウント。金属外装。

携帯性：F1.2の大口径らしく、大きく重い。

操作性：1/3段刻みの絞りリング。

AF：きちんとした性能だが合焦に失敗する頻度が多かった。ファームウェアの更新（Ver1.0.3）で多少の改善が見られた。フォーカスブリージングが目立つ。

MF：フォーカスリングは滑らかに回転。ストロークは200-210度と合理的。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：
・中央：F1.2で85lpmmに達しており、多くの単焦点は絞っても到達できない水準。F2で過去最高の98lpmmを達成。F2.8で99.8lpmmとなる。
・端：中央よりも顕著に低いが良像であり文句無し。絞ると70lpmmと非常に良好。
・拍手喝采。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：均質的で滑らかな素晴らしい描写。口径食はF1.8まで目立つ。

軸上色収差：F1.2のレンズとしては上手く補正している。

倍率色収差：絞り全域で非常に少ない。拍手喝采。

球面収差：とても良好な補正状態。

歪曲収差：全く問題ない。

周辺減光：RAWで-1.86EV。目立つが絞ると改善する。

コマ収差：大きな問題は無い。

逆光耐性：このレンズ最大の欠点。フレームから光源を外しても厄介なフレアが発生する。逆光時のポートレートは非常に難しい。

光条：記載なし。

作例集：

総評：逆光耐性が大きな欠点だが、それ以外は間違いなくエディターズチョイス。長所は欠点を完全に補っており、解像性能はレコードホルダー。我々はその性能に深く感銘を受けており、明確な良心を持って購入を勧めたい。

競合について：記載なし。

備考：

とのこと。
VILTROX製APS-C用としては5本目となるAFレンズ。APS-C用のポートレートレンズとしては大きく重いものの、F1.2の大口径を採用。一般的なコントロールに加え、AFLボタンやデクリック機能が追加されて機能的。価格は549ドルと従来品よりも高価ですが、「75mm F1.2」のレンズとしては手ごろな価格設定に見えます。

Lenstipのレビューによると、光学性能は非常に良好で、F1.2から全体的に実用的以上の画質を備えている模様。さらに絞るとXマウントでは新記録となる解像性能を達成。諸収差やボケの状態も非常に良好で、価格を考慮すると驚くほど高性能なレンズに仕上がっている模様。注意点はAFと逆光耐性のようですが、AFはファームウェアアップデートで改善の可能性を示しています。

実写サンプルを確認しても、確かにF1.2から色収差が目立たず、コントラストの高い結果。大口径ながら軸上色収差が良く抑えられているので、様々な環境でF1.2を使いやすいのは良いですね。

VILTROX AF 75mm F1.2 最新情報まとめ