Nikonzoneがニコン「Z 9」のセンサー性能に関するレビューを公開。テスト結果がハッキリと示されていないものの、Z 7に搭載しているセンサーと似たような結果が得られたと述べています。
Nikonzone:Review Nikon Z 9 (updated with results NX Studio 1.1.0!)
(Via:Nikon Rumors)
- このカメラは、Z 7に搭載されているものと非常によく似たセンサーを採用している。
- これまで、ニコンをはじめとするフォトジャーナリスト向けのトップエンドモデルは、高感度性能に特化した特殊なセンサーを使用していた。
- D6のようなセンサーは、超高感度時のゲインが相対的に小さく、低感度時のダイナミックレンジの損失が相対的に大きかった。このセンサーは、Z 7(II)のセンサーと同じように、両方の長所を兼ね備えているように見える。
- Z 7に比べ、ニコンは積層型CMOSセンサーへと変化している。しかし、このセンサーには、単なる積層型ではない魅力があるようだ。有効画素数はまったく同じだが、総画素数はZ 7 IIよりも550万個多くなっている。これだけの受光素子を使って何をしているのか、ニコンから返答はない。
- ダークフレームの減算などに550万画素は必要無いので、オートフォーカスに使われているのかもしれない。そうだとすると、Z 7 IIとまったく同じなのはおかしい。画素数が増えているのはボディ内手ぶれ補正に関係している可能性もあるが、ボディ内手ぶれ補正のためにセンサー長が2mm近く増えるのはおかしい。
- ソニーα1ではここまで大きな差は見られなかったが、キヤノンR3では同様の差がある。
- ジャーナリストの中には、ダイナミックレンジや高ISOでのパフォーマンスを犠牲にしてまで、積層型が必要だと考える人もいる。そこで私は、ダイナミックレンジと高ISOの性能のテストをしたいと思った。
テスト
- 私はダイナミックレンジとノイズのテストを何度も行ってきたので、他のカメラと比較することができた。幸いにも、Nikon NX Studioのベータ版を使うことができた。
- 私が使用する手順はシンプルで効果的だ。マクベスのカラーカードを使って、入射光計で測定した適正露出から、一連の写真を撮影する。約+3.5?-7の範囲で撮影後、露出補正(+5以上+カーブ)を使って、主にプラス2.3からマイナス5くらいまでの範囲でRAWを処理し、常に中間のグレーを使って同じ値になるように注意しながら処理する。
- センサーの飽和点については、標準的なピクチャーコントロールの設定に基づいて、マクベスのカラーカードの最も明るいパッチでディテールを残している露出を探す。ただし、念のため、設定を変更してディテールが得られるかどうかも確認している。
- マイナス5の判断は、すでにテスト済みのカメラと、念のために1台のリファレンスカメラを並行して使用し、得られたノイズを目視で比較する。
- 個人的な意見では、マイナス5を超えてシャドーを持ち上げることは、ほとんど無い。(そのような場合、HDRなどがより良い解決策となる)。もちろん、ディテールは残っているが、実用的ではない。
- 私は通常、ダイナミックレンジが最も広いAdobe Camera RAWを使用している。現時点ではAdobe Camera RAWはZ 9に対応しておらず、Nikon NX Studio betaを使って、Z 7IIとZ 9の結果を比較した。
- 最終バージョンである1.1.0でファイルを再処理したが、全く同じ結果になった。
- ノイズを量子化するすべての方法は、主観的なノイズとの有用な関係を欠いている。代わりに、他のカメラと視覚的に比較している。この場合、私は結果を提示するだけなので、ご自身の目で比較することができる。
- 私が見たところでは、ほとんどのパッチでノイズはZ 7IIと同等か、あるいはやや少ないという結果だった。
- このテストでは、Z 7 IIの方が約0.25段も光量が多かったのだから、驚くべきことだ。高ISOテストの結果についても、同等の結果が得られた。比較したのはISO3200と6400のみだが、この類似性を考慮すると、どのISO値でも似たような結果になると思う。
とのこと。
レビュー内には、テスト内容に対して明確な結論は掲載されていません。実際にリンク先の作例を確認するが手っ取り早い。情報量が少なく、これだけでダイナミックレンジが広いのか狭いのか判断することは出来ないように見えます。とは言え、掲載している作例を見る限り、ノイズは確かに抑えられており、ダイナミックレンジがZ 7のセンサーと同程度だったとしてもおかしくは無さそう。
ただし、DPReviewやXitekでは「ダイナミックレンジが少し狭い」というコメント・評価があったりするので、もう少し他のレビューも確認したほうが良いかもしれません。
また、最後の「Z 7IIのほうが0.25段明るかった」について、どのような要素が起因しているのか不明。仮に使用しているレンズ(透過率)やカメラの露出が同じだったとしたら、撮像後の増感がZ 7IIのほうが少し強いのか?(だとしたらZ 7IIが少しノイズ多いのも納得)
それとも撮影環境の変化があったのか…。処理後の作例について言及しているのだとしたら、ハイライト側のダイナミックレンジが0.25段良かったことになりますね。(テストは白飛びを基準として揃えている)どちらにせよ情報量が少ない。
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