このページでは登場が噂されているソニーのフルサイズミラーレス「α7S III ILCE-7SM3」に関する情報を発信しています。
最新情報
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比較・特集記事
レビュー
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海外の評価
DPReview
好きなところ | ・優れた4K 60p ・4K 120pでも僅かなクロップ ・優れたオーバーサンプリングのFull HD ・10Bit+ALL-Iの柔軟性 ・LogやHLG、RAW出力 ・堅実なバッテリーライフ ・SD/CFexpress Aデュアルスロット ・素晴らしいEVF ・ユーザーインターフェースが大きく改善 ・10Bit HEIF出力 ・ボディ内手ぶれ補正と優れたAFによる手持ち撮影 ・快適なエルゴノミクス ・フルサイズHDMI |
好きではない | ・DCI出力が無い ・波形モニタが無い ・シャッター角モードが無い ・動画AFは静止画AFほど効果的ではない (追従はモニターをタップする必要がある) ・1200万画素は静止画に不向き ・背面モニタは特に優れていない |
- スペック的に見て、このような小型カメラが大幅なクロップや画質の低下を伴うことなく、24p、30p、60p、120pで4Kを確実に撮影できることはとても見事だ。
- 高フレームレートは撮影の中心となるものでは無いが、1/4または1/5スピードのスローモーション4Kを撮影するためのオプションとして印象的だ。
- 完全にオーバーサンプリングされた1080は、あまりにも優れています。
- ほとんどのユーザーにとって、10Bit・4:2:2、そしてLGOPとALL-Iの選択が出来ることはグレーディングの観点やワークフローの観点から、非常に柔軟性の高い映像と言える。
- さらに、放熱性を重視したことやバッテリーの大容量化により、他のα7シリーズのカメラではできない長時間の撮影が可能となっている。
- このようなハイエンドな機能を搭載しているにも関わらず、波形が表示されないのは残念だ。
- 同様に、異なるフレームレートをほぼシームレスに切り替えることができることが魅力であるならば、モード間でシャッタースピードを変更する必要がないように、シャッター角度で露出を表示するオプションがないのか不思議だ。
- これらの問題はさておき、α7S IIIは、信頼性の高いオートフォーカス、ボディ内手ぶれ補正、そして本当に堅実なバッテリーライフによって支えられた柔軟な映像を撮影できる非常に強力なカメラです。
- 4最もディテールが豊富な4K映像ではない。出力しようとしているピクセル数とほぼ同じ数のピクセルをサンプリングする場合、最適なディテールを得るための解では無い。
- しかし、Netflixが同様のセンサーを搭載したFX6からのDCI映像を承認したということは、それが十分以上に優れていることを示唆している。突然、パナソニックのS1Hの真のライバルが現れたのだ。
LUMIX S1Hと比べて
- パナソニックLUMIX DC-S1Hは、α7S IIIのように本格的なハイブリッドカメラの一つだが、非常に異なるアプローチを採用している。
- 2400万画素センサーからオーバーサンプリングされた4K動画はα7S IIIよりもディテールが豊富だ。しかし、より多くのローリングシャッター歪みがあり、60pや120pでの撮影時にα7S IIIと同等の結果は得られない。S1HはSuper35モードでクロップしない限り、30pに制限されている。
- 対照的にS1Hは画素数が多いため、アナモフィックやオープンゲートの5.9Kキャプチャーが可能であり、これはα7S IIIが敵わないポイントだ。
- また、S1Hには波形モニタやシャッター角を選択することができ、タイムコード同期、手ぶれ補正などの機能が搭載されている。
- さらに、空冷ファンを採用しており、ソニーがα7S IIIで約束出来ないレベルの信頼性を実現している。
- とはいえ、ソニーの方が小型でバッテリー駆動時間も長く、オートフォーカスの使い勝手も良い。LUMIXの完封勝利と言うわけではない。
- 我々の感覚では、よりプロ向けのS1Hは他のハイエンドカメラとフィットしやすい。α7S IIIは、1台か2台のカメラを扱う小規模なプロダクションにとって意味のあるカメラとなるだろう。
ソニー α7S IIIは、4K映像を最大120p(クロップなしで60p)で撮影できるパワフルな動画ツールであり、さまざまな10Bitフォーマットでの撮影が可能だ。グレーディングとワークフローの両面で柔軟性に富んでいる。
さらに信頼性の高いオートフォーカス、ボディ内手ぶれ補正、良好なバッテリー駆動時間を備えており、撮り歩く際の信頼性を高めている。1200万画素の解像度はスチルカメラとしての印象が薄いものの、独立系の映像クリエーターにとって非常に強力な選択肢であることを意味している。
DXOMARK
DXOMARK:Sony α7S III Sensor review: Low-light specialist
解像度 MP |
総合 | 色深度 Bit |
DR EV |
低照度 ISO |
|
---|---|---|---|---|---|
α7 III | 24.2 | 96 | 25.0 | 14.7 | 3730 |
S1 | 24.2 | 95 | 25.2 | 14.5 | 3333 |
Z 6 | 24.5 | 95 | 25.3 | 14.3 | 3299 |
α7C | 24.2 | 95 | 25.0 | 14.7 | 3407 |
EOS R5 | 45.0 | 95 | 25.3 | 14.6 | 3042 |
α9 II | 24.2 | 93 | 25.0 | 14.0 | 3434 |
α9 | 24.2 | 92 | 24.9 | 13.3 | 3517 |
α7 | 24.0 | 90 | 24.8 | 14.2 | 2248 |
EOS R6 | 20.1 | 90 | 24.2 | 14.3 | 3394 |
α7S III | 12.1 | 86 | 23.7 | 13.9 | 2520 |
α7S II | 12.1 | 85 | 23.6 | 13.3 | 2993 |
評価
- DXOMARKスコアは86点だ。これはフルサイズと中判センサーシステムのデータベースで53位、フルサイズのみで51位、ソニーカメラの中では17位となる結果だ。
- ベースISOで23.7Bitと良好な色深度と、13.9EVの広いダイナミックレンジを備えている。低照度ISOはISO2520だ。
- センサーテストの結果は動画ではなく、静止画のRAWでチェックしている。ただし、結果には関連性があると思われる。
- 撮影後の柔軟性を高めるため、ダイナミックレンジと色深度の最大化よりも、低照度の静止画と動画に最適化されている。
- α7S IIとほぼ同じ評価だが、ISO1600から6400の間で色深度に改善が見られる。ただし低照度ISO性能は全ての感度で中間諧調のノイズが増加している。
- α7S IIと比べて、ダイナミックレンジはベースISO感度で0.7EV、ISO1600で1.5EVの劇的な改善が見られる。ただし、低感度時のパフォーマンス低下速度はα7S IIよりも早く、ISO12800以上の場合にもアドバンテージは発生しない。
- EOS-1D X Mark IIIと比べると、全体的に1/3段ほど低い性能だ。キヤノンの低感度時は最大色深度・最大ダイナミックレンジはどちらも高い。高感度における違いは目立たない。
DC-S1・R5との比較
- ISO1600までの色深度はDC-S1やR5よりも低い。その差は1.5ビットと大きい。
- ISO1600以降におけるα7S IIIの色深度はDC-S1やR5と競合する性能となる。
- どのカメラもISO3200までに、良好な画質と言える20ビットを下回る。
- 最大ダイナミックレンジはDC-S1やR5と比べて0.5EV下回る。その後、α7S IIIは1段ごとに0.7?0.9EV程度の減少速度となるが、ISO1600で+1.5EVの大幅な増加が見られる。
- ISO1600でダイナミックレンジは13EV近くとなり、ISO200の水準まで回復する。以降の性能はDC-S1より0.5EV高く、R5よりも1.2EV良好だ。
- ノイズレベルは低いが、SNR 18%テストでは3機種の中で最も弱い。ベースISO感度ではDC-S1より2.2ビット低く、R5より0.6ビット低い。この結果はダイナミックレンジとよく似ているが、ISO1600での改善が見られないのは興味深いことだ。
ソニーα7S IIIは、α7・α7Rモデルから多くの技術を継承しており、その静止画は見事である。しかし、1200万画素の解像度は最近では低い方だと考えられており、主にビデオカメラへアピールする機能だ。
低ISO感度では、最大ダイナミックレンジと最大色感度が比較的高いが、高感度ISOでクラストップの性能を発揮するために、低ISO感度性能を譲歩していると思われる。特にこのセンサーは、ISO1600からISO6400の間で見事なレスポンスを示し、2400万画素の裏面照射型CMOSセンサーを使用しているライバルをも凌駕している。
動画撮影者にとって、特にS-Logでの作業において、このセンサーがもたらすメリットに魅力を感じることだろう。ソニーα7S IIIは、優れた高ISO画質、小型軽量、ボディ内手ぶれ補正を備え、ワンオペや小規模な制作クルーのための汎用性の高いカメラとして非常に魅力的である。
DPReview
DPReview:Sony α7S II vs α7S III: What's new and why it matters
- α7S IIからα7S IIIまでには5年間の空白があり、中にはソニーが動画向けα7を断念したのかと疑問に思った人もいるだろう。α7のスタンダードラインの動画が強化されたことでそれはもっともらしく思えた。しかし、α7S IIIはこれまで見た中で最も重要な動画機能を備えたカメラとして登場した。
- 最大の変更点は動画仕様だ。α7S IIは4K 30pまで、最高画質はXAVC S形式の100Mbpsで4:2:0 8Bitである。α7S IIIはフル画角で4K 60pに対応し、僅かにトリミングされるが4K 120pにも対応している。
- α7S IIIは発熱対策が施され、4K 60p動画を60分以上撮影可能と言われている。
- α7シリーズとしては初めて4:2:2 10Bitの内部記録に対応したカメラだ。ログ撮影ではるかに柔軟性が高く、優れた色解像度を備えている。
- XAVC S形式に加え、H.265ベースのXAVC HSに対応。さらに編集する際にマシンの負担が少ないXAVC SI形式・ALL-I出力も可能だ。
- さらにHDMI出力でRAW動画にも対応している。この際は16Bitの4K 60pに対応しており、色空間を選択可能だ。そして内部記録に対応するフォーマットで同時記録もできる。
- ジャイロセンサーの情報も記録しており、後処理で効果的な手ぶれ補正を適用することもできる。
- もう一つ大きな変更は像面位相差AFの対応だ。α7S IIのコントラスト検出AFよりも遥かに便利なものである。顔・瞳・頭部を検出して追従できる位相差AFシステムに対応し、一般的な撮影で非常に信頼性が高い。静的な被写体でリフォーカスする場合もあるが、その際はカメラの設定を調整することでリスクを低減できる。
- 増加したビットレートに対応するため、カードスロットも強化されている。α7S IIはSD UHS-Iのシングルスロットだったが、最大出力が100Mbpsだったので十分だ。α7S IIIはデュアルカードスロットを備え、どちらもSD UHS-IIとCFexpress Aカードに対応している。これにより、最大600Mbpsまでの撮影が可能となっている。
- α7S IIIは完全に作り直されたメニューシステムを備えている。基本的な順序と分類はよく似ているので、慣れる必要はない。とは言え、水平構成から垂直構成へ切り替わっているので、構造を理解するのに時間がかかるかもしれない。
- カスタマイズ可能なFnメニューは基本的に同じだが、静止画・動画で別々に構成可能だ。これはα7S IIでは出来なかったことである。
- エルゴノミクスに基づいたデザインはα7S II登場から5年を経て大きく改善した。グリップ形状が良くなり、ダイヤルの位置が良くなり、ボタンが押しやすくなった。さらにAFジョイスティックと大きなAF-ONボタンを搭載している。
- ファインダーは944万ドットと過去最高の解像度を備えている。α7S IIの236万ドットをはるかに上回るものだ。実際には再生モードでこれが最大限活用される。
- ファインダーよりも、バリアングルモニタに切り替わったことのほうが目立つと思う。この可動方式は多くのビデオグラファーに馴染みがあり、好まれるレイアウトだ。さらに包括的なタッチ機能を備え、メニューのナビゲートにも対応している。
- バッテリーは大容量NP-FZ100を使用している。これによりカメラの記録時間は大幅に長くなっている。どちらもUSB給電に対応しているが、ジンバルやドローンなどでスタンドアローンで機能させる場合はバッテリーライフが重要となる。
- 静止画用カメラとしても、エルゴノミクスやAFの改善、新しいメニューシステムの恩恵は感じると思う。ただし、超高感度ISO以外で低照度性能に大きな違いはないと思われる。
α7S IIIが前のバージョンよりもはるかに優れたカメラであることは驚くべきことではない。一般的な技術レベルは過去5年間でかなり進歩しており、特に動画の面で進歩している。4K 120pや16BitRAW、10Bit動画がα7シリーズ全体へ簡単に普及するとは考えていない。ビデオグラファー以外の人でこれら機能を必要とはしていないからだ。フルサイズセンサーが魅力的なスタンダードな動画カメラというよりも、完成度の高い動画クリエイター向けのコンパクトカメラのようだ。
ePHOTOzine
ePHOTOzine:Sony Alpha α7S III Review
- 新バージョンのためサイズは大きくなったが、それでも比較的コンパクトサイズを維持している。グリップで小指が余る場合はバッテリーグリップの追加を検討すると良いだろう。
- 動画ボタンはユーザーからのフィードバックを受け、配置が変わり使いやすくなった。
- 外装はキヤノンのような滑らかでは無く、大部分が角ばっている。手触りは良好だ。
- コントロールレイアウトはとても綺麗だ。慣れるまでにそれほど時間はかからない。
- モードダイヤルのロックボタンは「解除」状態を維持出来ないので推しながら回転する必要がある。
- タッチ操作のインターフェースが大幅に改善されており、メニュー画面での操作に対応している。
- オートフォーカスは幅広い領域を759点がカバー。-6EVから20EVまでの測距輝度範囲に対応し、非常に低照度でもAFが機能する。静止画・動画どちらでも良好だ。
- 電子ビューファインダーは944万ドットと前代未聞の超高解像度だ。非常に明瞭で鮮明であり、静止画で素晴らしい撮影体験となる。倍率は0.90倍と見やすく、リフレッシュレートは50/60fpsまたは100/120fpsを利用可能だ。
- 動画ユーザーであれば、より大きく高解像なモニタのほうが恩恵があったと思う。
- 背面モニタは3.0型バリアングルモニタを搭載している。この種の可動機構はαシリーズで初めてだ。見栄えが良く、色再現性は良好だ。ビデオグラファーやVloggerに適している。
- 新しいメニューシステムは各セクションが色分けされ、見やすくなっている。タッチ操作にも対応しているので素早い設定変更が可能だ。静止画と動画を切り替えるとメニューも切り替わる仕組みだ。
- 側面のメモリカードスロットはSDまたはCFexpress Aカードどちらも対応するデュアルカードスロット仕様だ。
- バッテリーライフは背面モニタ使用時に600コマ、EVFで510コマだ。スチルカメラとしては優れたパフォーマンスである。USB-PD経由で外部給電にも対応している。
- 「クリエイティブルック」ではコントラスト、ハイライト、シャドウ、フェード、彩度、シャープネス、シャープネス範囲、明瞭を設定変更することが出来る。色再現性は良好だ。
- 顔と瞳検出は非常に良好だ。
- 低照度でも良好に動作するが、好みが分れると思う。通常の照明環境では非常に強力だ。
- 露出と測光の信頼性は高い。
- JPEGに加えて10Bit出力のHEIFに対応している。ただし、このファイル形式に対応しているソフトやデバイスは限られている。カメラでHEIFをJPEGに変換することは出来ない。
- ISO感度ノイズはISO40から1600までとても少ない。ISO3200でも低ノイズだが、細部のディテールが僅かに低下する。ISO6400でもまだ低ノイズだが、ディテールはさらに減少する。
ISO12800でノイズはより目立ち、ISO25600でディテールが再び低下する。 - 高感度時の解像度はEOS-1D X Mark IIIよりも少し良好に見える。
- ISO51200を超えるとノイズが強くなり、彩度が低下する。
- 4K 120pの動画は見栄えが良い。さらに4K 60pではピクセルビニング無しの全画素読出しとなる。4:2:2 10Bitの内部記録に対応し、動画の画質は見事で、鮮明でシャープだ。
- Full HD 240fpsの場合、良好な光環境で無いと画質が低下する。
- NTSCモードとPALモードを切り替えてもメモリーカードのフォーマットは必要無くなった。これは大歓迎だ。
- 動画ではISO 80からISO 409600まで利用できる。
- ボディ内手ぶれ補正に加え、アクティブモードはVlogなどで有用だ。
- 3799ポンドと高価だが、4K 120pが利用できる点でEOS R5より低価格だ。低照度での撮影で最も魅力的な選択肢である。
究極的にはビデオグラファー用の設計だ。他のミラーレスを凌駕する動画性能を備え、オーバーヒートの問題に悩まされることが無い。8Kが必要無ければEOS R5より良い選択肢となるだろう。
1200万画素の裏面照射型CMOSセンサーにより、低照度でも優れた性能を発揮する。バリアングルモニタはVlogger好みの可動方式だが、サイズと解像度がもう少し良いとよかった。NTSCとPALの切替でついにメモリーカードのフォーマットが不要となった。
静止画ユーザーにとって1200万画素は低解像と感じるかもしれない。しかし、944万ドットの高解像EVFは満足のいく性能だ。低照度での静止画撮影の場合は選択肢となるかもしれない。600枚の撮影が可能なZバッテリーを備え、天候に左右されない防塵防滴仕様のカメラである。
長所:944万ドットのEVF・優れた動画画質・4K 120p・FullHD 240p・バッテリーライフ・メニューシステム・タッチパネル
短所:1200万画素・ボディ内RAW現像が出来ない・DCI 4K非対応
Mobile01
Mobile01:Sony α7SIII 不只頂尖畫質 影像劃世代之作
- 2015年10月にα7 S IIが登場してから丸5年が経過した。この間に10のα7シリーズが登場し、操作性は大きく向上している。
- このカメラはマザーボード上に2つのプロセッサを搭載している。従来と比べて処理能力は8倍に向上し、4K 120pやALL-I 600Mbpsの出力でも変わらないAF性能を備えているという。
- S-Log3はFX9と同色のため、FX9のバックアップとしても使える。また、16Bit RAW出力に対応しており、優れた色深度とポストプロダクション能力を持つ。
- センサーは新開発の裏面照射型1210万画素CMOSを使用する。さらに手ぶれ補正はよりアクティブな補正が可能だ。センサー除塵機能は毎秒7万回の振動が可能な除塵ユニットを搭載している。
- カメラ前面には赤外線センサーと環境光センサーを搭載。レンズとは独立したホワイトバランスデータを収集することが出来る。実はニコンD2のような機種にもホワイトバランスセンサーは付いていた。
レンズ経由の情報はコーティングや光学系による影響を受け、AWBが不正確となることがある。このため、独立したセンサーを搭載し、比較し、計算することでより肉眼に近いホワイトバランスを得られるようにしている。(訳注:Mobile01の推測) - 右肩の分かりやすい位置にRECボタンが移動している。ZV-1でも見られたボタン配置であり、今後の機種でこのデザインが採用されるかもしれない。
- フルサイズHDMIポートを搭載。ついにソニーもこの時が来た。逆にEOS R6はミニHDMIからマイクロHDMIにサイズダウンし、そのことを言及するために手間取った。
動画に力を入れているα7S IIIにとって、HDMI Aポートの採用は正解だと思う。 - USB-CポートではPD対応製品による急速充電に対応している。給電にも対応しているが、カメラにはバッテリーが必要だ。バッテリーの残量が少ないと録画が停止してしまうかもしれない。
- 背面デザインはα7R IVとよく似ている。AF-ONボタンが大きく、深くなったため、視認し辛い状況でも触感で簡単に判断できる。
- α7シリーズにとって大きな変化がある。バリアングルモニタの搭載だ。ソニーのデジタルカメラはチルトモニタを搭載する傾向があったが、ZV-1でバリアングルモニタを導入し、次にα7シリーズでも採用した。今後の最新モデルでも採用して欲しいものだ。
ただし、左側面のケーブルポートを利用するとバリアングルモニタと干渉してしまう。この点でチルトとバリアングルを融合したLUMIX S1Hが理想形だ。ただし、サイズ・重量とトレードオフになる。 - 電子ファインダーは944万ドットの高画素パネルに倍率0.9×の光学系を使用した最高水準のものを使用している。α7R IVやα9の約2.5倍、α7 IIIやα6600の約4倍となる超高解像度のファインダーである。
実際に覗いてみると、これまでに見てきた中で最もディテールが豊富なファインダーだと感じる。この水準になると、電子パネルらしいラインを見分けることが出来なくなる。ファインダー体験の極みだ。ファインダーが良すぎて、逆に表示するフォントの解像度が足りていないように見える。 - デュアルカードスロットはどちらもCFexpress AとSDカードに対応している。CFexpress AはSDカードより少し小さいが、書き込み速度は遥かに高速だ。最大で800MB/sに達する。ただし、α7S IIIど出力する動画のほとんどはSD UHS-IIで対応可能だ。600Mbpsの出力のみCFexpress Aが必要となる。
- 熱対策は能動的な冷却手段と受動的な冷却手段がある。前者は空冷ファンなどで積極的に熱を逃がし、後者はボディの熱伝導性を利用して外部へ熱を逃がす。
プロ用の動画機材は能動的な冷却機構を備えている。メリットは効果的で信頼性の高い熱対策が可能な点にある。デメリットはファンの駆動音とサイズ・重量が増加してしまうことだ。 - 従来の民生用カメラは受動的な冷却手段で問題無かったが、4K 60p以上での動画撮影では強い発熱を伴い、熱処理が課題となる。キヤノンEOS R5は8K 30pの撮影が可能だが、ハード面での不足とソフトウェアによる過保護な制限で録画可能時間は短めだ。
- α7S IIIも受動的な放熱機構を採用している。ただし、特殊な形状のパーツを導入し、効果的に熱を外部へ逃がす手段を採用しているとのことだ。
- メニューシステムの一新は私にとって最も重要なアップデートの一つだ。以前は非論理的で頭がおかしくなりそうな表示・操作・配置のメニューシステムだった。これが全面的に見直されている。
6つのメニューとアイコンが色違い・3段階で配置され、それを同時に確認することが出来る。さらに静止画・動画のメニュー項目が分離し、モードに合わせた表示方式となった。「こうあるべき」と感じるメニューシステムだ。 - α7S IIと同じ4K対応モデルだが、今回は仕様が大きく異なっている。例えば同じ4K 60pでも3つの異なるオプションが存在する。
ーXAVC HS:H.265 HEVC
ーXAVC S:一般的に使用するH.264
ーXAVC SI:XAVCのALL-I版
H.265エンコードは圧縮効率が高く、ファイルサイズが遥かに小さくなる。欠点は編集用コンピュータのパフォーマンスが要求されることだ。
ALL-I版は全てのコマを記録するのに適している。ただし、ファイルサイズが非常に大きい。
正直なところ、画質の違いは見て分からない。
- 4K 60pの場合、1000万画素の領域からオーバーサンプリングされる。つまりフレームが90%までクロップされる。
- プロセッサの処理能力が向上し、全てのフォーマットで同じAF性能を利用できるとソニーは主張している。例えば、180fpsや240fpsのようなハイフレームレートではAFを利用できなくなるカメラも多い。
4K 120pの動画撮影でAFをテストしてみたところ、問題無く動作する。
- テストした際の設定は「追従速度:7」「追従感度:5」を使用した。動作に迷いはなく、本当に強力なAFだ。
F2.8 1/50s ISO20000のように暗い環境でも顔と瞳を検出して追従可能だ。 - フォーカス速度は7段階で調整可能となっており、ストーリーに合わせたフォーカス速度の演出を利用できる。
- 動画フォーカスの感度と速度を調整できる民生用カメラは珍しい。
- 静止画のフォーカス速度も最高と言えるほど速い。ただしこれはα7S IIIに限った話では無い。
- ISO感度ごとの画質は100?3200まで区別するのが難しく、ISO6400以降のノイズ耐性も非常に良好だ。ISO12800でも綺麗な画質である。本当にノイジーとなってくるのはISO51200だ。
- S-Log3使用時はISO6400よりISO12800が遥かに綺麗な画質となる。これがデュアルネイティブISOの効果なのだろう。しかし、ソニー公式ではこの件について何も触れられていない。
じっくり調べてみると、低感度側の回路は最大でISO10000、高感度側の回路はISO12800から始まっているように見える。
S-log2やHLG2でも試してみたが、S-Log3のような傾向は見られなかった。
- ソニーの言う15+EVのダイナミックレンジはS-Log3使用時のみ適用されることに注意して欲しい。S-Log3はポストプロダクションを前提としたプロファイルであるため、大部分の人にはおススメできないプロファイルである。
- S-Log使用時の最小感度は以下の通りだ。
ーα7S II:1600
ーα7 III:800
ーα7R IV:500
ーα7S III:640・拡張160 - このカメラは非常に珍しい4K 120pに対応したフルサイズミラーレスだ。コーデックはH.264に制限され、XAVC S固定となる。4:2:0 8Bit 200Mbpsや4:2:2 10Bit 280Mbpsを利用できる。
S&Qでは無いので音声記録にも対応している。
なんと言っても新メニューの実装だ。ソニーの旧メニューは使いづらいと友人に何度言ったことか…。ソニー製カメラを使うたびに気が狂いそうになるほど、古いメニューに不満を感じていた。 録画設定はどこにあるのか、最初のページのHDR設定はどこにあるのかなど、メニューの配置があまりにも非論理的だった。6100万画素や高速連写なども結構だが、先にユーザーインターフェースの改善に取り組んで欲しいと思っていた。
そしてついにα7S IIIで新メニューが登場した。非論理的なカテゴリ分けは無くなり、色分けや階層によって整理され、そしてタッチ操作にも対応した。
衝撃的だったのがファインダー仕様だ。944万ドットの0.9倍ファインダーはまるで別世界だ。0.9倍のファインダー倍率は「少し大きいかな?」程度と感じるものの、944万ドットのディテール再現性は素晴らしい。モニターとの解像度差を実感できる。
とは言え、このような高解像ファインダーを付けるのであればRシリーズではなかろうか?動画撮影が主な目的となるα7S IIIは多くの人がモニターを使うと思われる。HDMI出力する人もいるだろう。
EOS R5の8K動画は注目を集めたが、実際に8K動画を編集できる人がどれほどいるだろうか?個人的にα7S IIIには少なくとも5K、あるいは6Kを期待していたが、ソニーの選択は4Kだった。ユーザーの多くが4K需要だったのだろう。このため、4K 60pのALL-Iに対応し、15EV以上のダイナミックレンジを備えたS-Log3を実装し、最高の4Kを目指したのかもしれない。この考え方には価値があると思う。
操作性や拡張性も強化され、α7R IVと似たようなボディデザインを採用している。α7シリーズの中で最も使いやすいモデルだ。
5~8Kの解像度を求めなければ、お買い得だ。まだ迷っている人はぜひ一度レンタルして試してみて欲しい。α7S IIとは何もかもが違っている。適切な設定で驚異的なパフォーマンスを引き出せるカメラである。
長所:バリアングルモニタ・944万ドットのファインダー・動画設定が分かりやすい・動画AFの調整が可能・S-Log3のダイナミックレンジ・S-Log3の色がFX9と同等・S-Log3の最低感度がISO160・S-Log3の高感度はISO12800で大幅に低減・α7シリーズ初となるALL-I対応モデル・α7シリーズ初のH.265対応モデル・4K 120p 4:2:2 10Bit対応・RAW動画対応・フルサイズHDMI・USB PD対応・5G WiFiのFTP転送
短所:AF設定の翻訳が分かりづらい・ケーブルとバリアングルモニタが干渉
PhotographyBlog
PhotographyBlog:Sony α7S III Review
外観・操作性
- ほぼ全ての面でオーバーホールを遂げた第3世代だ。一見無制限に見える4K 10Bit 120p、バリアングルモニタ、明るいEVF、USB-C充電対応の大容量バッテリー、SDとCFexpress B対応のデュアルカードスロット、新メニューレイアウト、新しいタッチ操作、フルサイズHDMI…。そしてリストは続く。
- 非常に高い価格設定にも関わらず、このカメラで何が出来るかを考えると合理的な値付けに見える。
- これだけの機能を備えたカメラにも関わらず、驚くほどのコンパクトさを実現している。マグネシウム合金ボディにバッテリーとメモリーカードを装着した状態での重さはわずか699gだ。
- このテストのために用意した「FE 24-70mm F2.8 GM」は重量感のあるレンズだが、余裕のあるハンドグリップのおかげでα7S IIIは非常に持ちやすく感じている。
- ボディの密閉性が向上しているので、悪条件の中でも頼りになる。また、新しい「放熱」設計を採用している。
- コントロールレイアウトは論理的に配置されている。上部には撮影モードダイヤル、2つの露出ダイヤル、露出補正ダイヤルがあり、ステータス液晶モニタは無し。露出補正は、ダイヤルが0に設定されていれば、メニューから変更することも可能だ。
- 背面のタッチパッドは、主にオートフォーカスエリアの操作に使用される。
- カスタムボタンも豊富にあり、α7S IIIを使いこなせば使いこなすほど、ますます便利になるだろう。このようなカメラでは、ショートカット用のボタンがあればあるほど大歓迎だ。全体的に見て、これ以上のレイアウト改善を望むことはない。
- α7カメラとしては初めて3.0型144万ドットのバリアングルタッチモニタを搭載した。不思議なことに、「SONY」ロゴは、モニタを側面へ展開中は文字が逆さまになってしまうデザインだ(第一世代のApple製ラップトップを覚えているだろうか?)
- 動画中心のカメラであるにもかかわらず、α7S IIIのディスプレイは4:3のアスペクト比だ。16:9に最適化されておらず、16:9のアスペクト比で使用すると表示が小さく感じる。
しかし、どのような照明条件でも大部分で明るく見え、リアルタイムトラッキングAFは非常に信頼性が高いため、シャープなフォーカシングを確認するために近くで見る必要は無いかもしれない。 - アクティブな映像製作者は、少なくともディスプレイサイズを大きくするために、外部モニターが必要になるだろう。
- 外付けレコーダー出力で最大60pの4K 16Bit RAW動画に対応している。
- フルサイズのHDMIポートを介してα7S IIIに直接モニターを接続することが可能だ。商品にはケーブル保護ブラケットが含まれている。
- ありがたいことに、タッチパネルはフォーカス操作に加えメニューのナビゲートを含む完全なタッチ機能に対応した。
- メニューは多くの機能と調整を含む51ページから成る。複雑に見えるが、3層構造で論理的な色付けとセクションに分かれており、探している機能を直ぐ見つけることが可能だ。
- タッチスパネルに加え、倍率0.9倍、解像度944万ドットと非常に巨大なEVFを内蔵している。120fpsのリフレッシュレートと、視界を埋め尽くす明るくクリアなディスプレイで、本当に素敵なファインダーだ。
- α7S IIIの左側面には、4つのポートドアがある。必要なポートだけを開け、他のポートを保護できるのは本当にありがたい。他のカメラでストレスが溜まるカバーのバタつきも無い。
- ポートには、ヘッドフォンとマイクのジャック、Micor USBとUSB-C、そして前述のフルサイズのHDMIがある。外部モニターに接続する人にとってフルサイズHDMIポートは朗報だ。
- センサーシフト式の5軸手ぶれ補正は、写真撮影時にオンまたはオフ、動画撮影時には「標準・アクティブ・オフ」のいずれかを選択可能だ。レンズにもよりますが、静止画では最大5.5段分の手ぶれ補正を主張している。
今回使用した24-70mmのレンズを50mmに設定した場合、1/6秒と3段分の補正効果でシャープな写真が安定して撮れるが、これ以上は手ぶれ補正に頼ることができなかった。他のレンズや状況とは異なる場合があるかもしれない。 - 動画用のアクティブ手ブレ補正はかなり良好だ。歩行時の振動は少しあるが、比較的スムーズなラン&ガン映像を得ることができる。
カメラを持って歩いているとき、広角四隅のゆがみは本当に見られなかった。
全体的に、手ぶれ補正はスムーズな動きで頼りになるが、α7S IIIでより極端な動きをする場合、やはりジンバルを選ぶだろう。 - 4K動画記録は包括的で、10bit 4:2:2で最大120fps、ピクセルビニングなしの全画素読み出しで280Mbpsだ。このタイプのカメラではあまり見たことが無い仕様だ。
- 4K 60p ALL-I 600MbpsやFull HD 120fpsにも対応している。
- 特に注目すべきは、最新のBIONZ XRプロセッサー(BIONZ Xプロセッサーの最大8倍の処理能力)と、フレームの93%をカバーする759ポイントのハイブリッドオートフォーカスシステムだ。
- 写真撮影では、基本的にはメカシャッターでも電子シャッターでも、追従AFで10コマ秒までの無制限の連続高撮影が可能だ。RAWでもJPEGでも、カードが一杯になるかバッテリーがなくなるまで撮影を続けることができる。
- 10コマ秒の連続撮影では、奥行方向に移動する人物の動きを追ったところ、すべてのショットでピントがシャープに合ってた。
さらに、被写体が素早く飛び出してくるようなテストでも、オートフォーカスは問題なく作動する。
リアルタイムトラッキングAFは、被写体の顔がカメラから離れても、また戻ってきても接着剤のように粘ってくれる。
つまり、本当に速いプロセッサに加え、応答性が高い¥く、信頼性の高い追従AFを搭載していることが分かる。 - α7S IIIは、アクション撮影のための信じられないほど頼りになるカメラだ。最高点である。追従AFはあらゆる面で、静止画と動画において確実な速度と信頼性を備え、被写体の追従、人間と動物検出は信じられないほど良好だ。
- AFの切り替え速度は、7段階の速度調整が可能となっている。特に、ソニーのAFシステムではフォーカスが早すぎると、動画では不自然に感じてしまうことがある。そのため、この新機能は評価に値する。AFの被写体移動感度も同様、5段階の速度で設定できる。
画質
- 今日のフルサイズセンサーとしては、1210万画素と控えめだ。これは5年前のα7S IIと同じで、この価格帯のライバルカメラの解像度と比べて2分の1から4分の1である。しかし、新開発の「裏面照射型」センサーであり、特に低照度下での画質の面で改善が見られる。
- ISO80-102,400の広い常用ISO感度を持ち、ISO40-409,600に拡張することが可能だ。
低照度下では、高感度で効果的なオートフォーカスを得ることが出来、期待通りの画質を実現している。 - 1210万画素は大きなプリントに不向きだが、発色が良く幅広いダイナミックレンジを備えている。色が改善しているのは、進化したカラーフィルターアレイのおかげだそうだ。
- ソニーαカメラの中でも最も正確な色再現を実現していると感じている。しかし、ポートレートのような特定のシーンでは、キヤノンや富士フイルムなどのクラストップブランドの色再現性の方が良いと感じている。
- 評価測光は、ほぼすべての場面で正確な露出を撮影するために頼りになる。静止画撮影で露出補正が必要になることはほとんど無かった。
- ダイナミックレンジも改善されている。これは、特にポートレートでのハイライトの落ち込みや、ミッドレンジでの諧調に現れている。
- 本当に、画質の欠点は解像度だけのように見える。画素数を制限する具体的な理由は明らかに動画用だからだ。重要な利点の一つとして、ローリングシャッターをしっかりとコントロールできることが挙げられる。我々がα7カメラで見た中で最高のパフォーマンスだ。
- 新設計の1201万画素 裏面照射型センサーはノイズ耐性が非常に良好だ。ISO6400までのイメージは、コントラストの高い部分できれいで鮮明なディテールを維持している。そして、ISO6400の時点で非常に細かいノイズが現れ始める。
- ISO25600では、粒状感がより多いノイズが発生する。ISO 102400でも完全に実用範囲内だが、拡張ISO設定では、当然のことながら、ディテールがトーン的に平坦になり、ノイズでつぶれてしまう。
同じRAW画像とJPEG画像を高ISO設定で撮影した場合、RAWファイルの方がきれいに写っている。 - さらに印象的なのは、動画ファイルのノイズに対するカメラの対応力だ。標準カラーモードではISO 2000、ピクチャープロファイルS-Log 2または3モードではISO 16000で、回路が切替わり、ノイズが低減する。
例えば、S-Log 3を使用した場合、ISO 16000はISO 12800よりもノイズが少ない。この数値を知る価値はあるだろう。 - 圧縮効率が高いHEIFファイルは、はるかに多くのデータを含んでいても、JPEGよりファイルサイズが小さい。ただし、レビュー時点でHEIFファイルの対応は限られている。カメラ内でJPEGに変換することも出来ない。
すべてのことを考慮すると、α7S IIIは、今日利用可能な最も有能なハイブリッド4K動画カメラだ。最新のBIONZ XRプロセッサ、高速で信頼性の高い追従AF、120fpsまでの4K動画モード、10コマ秒連写の静止画で武装しており、α7S IIIで出来ない事はほとんど無い。
タフで軽量かつ快適であり、そのコントロールは、期待する場所に正確に配置され、どのような状況でも動作する。
3,800ポンドの希望小売価格は、パナソニックLUMIX S1HやキヤノンEOS R5に対して厳しい戦いとなるが、4Kの仕様はクラスをリードしている。カメラを最大限に活用するためCFexpress Type Aカードを使用するのが理想的だが、代わりにSD UHS-IIを使用することも出来る。
ソニーは目立つ特徴を持たせる代わりに、実写体験で役に立つカメラを作り上げた。解像度は1210万画素、動画は4Kまでで間違いない。しかし4Kや低画素モデルの市場で、α7S IIIより優れたカメラを見つけるのは難しいだろう。
Digital Camera World
Digital Camera World:Sony α7S III review
紹介
- 8Kまでの驚異的な解像度を誇るミラーレスカメラが続々と発売されている中、ソニーα7S IIIは比べると少し物足りなさを感じるかもしれない。
- そして、ライバルの最大4500万画素と比較して、わずか1210万画素の解像度で、高解像度の静止画や動画を求めるハイブリッドシューターにとっては、世界を沸かせるようなスペックではないだろう。
- 待ち望まれていたカメラにしては、「究極スペック」の面で物足りなさを感じるかもしれない。しかし、それは大きな間違いである。
- カスタマイズ可能な驚異のAF、優れた手ブレ補正、そしてあらゆる条件下で優れた性能を発揮し、オーバーヒートによる録画時間の制限を受けない低解像度センサー。そして画質は10bitと8bit、4:2:2と4:2:0から選択でき、フレームレートは4Kで120p、HDで240pまで対応している。
- センサーのクロップはほとんど、または全く行わず、これらのすべての設定でAFが動作する。
- 最大のダイナミックレンジを実現するための異なるバージョンのログ映像に加え、簡単なHDRワークフローを搭載しており、今すぐ映像製作に取り掛かるための機能を満たしているカメラだ。
- ソニーは、派手な装飾をせず、映像制作者が必要とするカメラを提供しようとしている。フレームレートに制限を設けず、コーデックの選択肢が豊富なカメラを開発した。
- また、高速読み出しが可能な演算能力を駆使して、すべての設定で高速フレームレートと高ビットレートを実現し、他のすべての機能が動作するようにしている(人や動物の目を検出したり、顔を検出したりする賢いAFシステムなど)。
- 我々はプリプロダクションのカメラしか手に入らなかった。最終的な画質はもっと良くなる可能性があるが、このカメラがどのように機能するのかを確認するため、多くの撮影を行う時間は十分にあった。
主な特徴
- ソニーα7S IIIは1210万画素センサーからの4K動画出力がすべてだ。このような低解像度のセンサーを採用したことは、ソニーの素晴らしい閃きと言えるかもしれない。
- 高解像度のファイルを4Kサイズにするため、ピクセルビニングやラインスキップで貴重な計算能力とそれが生み出す熱を発生させる代わりに、フルサイズの4K撮影を想定して設計されている。
- センサー上の画素が少なく大きい場合、高感度ISOで大きなメリットをもたらす。さらに、読み取り速度もはるかに速くなり、多くのミラーレスカメラを苦しめる恐ろしいローリングシャッターを大幅に減少させることが可能だ。
- パワフルな新プロセッサにより、4:2:2 10Bitの幅広いコーデックは、4K 120pまでのネイティブスピードで使用できることを意味している。さらに、10Bit FullHDで240fpsまで撮影することが可能だ。
- 進化したAFはそのまま素晴らしい動画撮影で利用することが出来る。データ量の多い設定でAFの動作に限界が来ることは無い。すべての設定で動作する。
- いくつかの小さな制限があるのかもしれないが、4K 60p クロップなし、4:2:2 10Bitで録画時間の制限もなく、オーバーヒートの可能性もほとんどない。
- 唯一の注意点は、4K 120p撮影時に1.1倍の小さなクロップがあることだ。そして、最も先進的なボディ内手ブレ補正システムを使用する場合、すべての設定は1.1xクロップで動作する。そして、240fpsを得る唯一の方法は、HD S&Qモードでカメラを使用することで、オーディオを記録しないことを意味している。
- ISO感度は80?102,400だ。低感度40・高感度409,600まで拡張可能であり、暗闇でもよく見えるカメラだ。
- 設定次第でダイナミックレンジを広げることが可能だ。ソニーのS-Log2とS-Log3、そしてHLGの設定を使えば、ハイライトとシャドウのディテールを自由に最大化することができる。
- また、究極の品質を求める場合、HDMI経由で16ビットのRAW映像を出力し、Atomos Ninja Vのようなレコーダーで12BitのProRes Rawとして保存することができる。
- 静止画の場合、12010万画素しかないと感じるかもしれない。しかし、低照度での撮影で大きなメリットがある。さらに、圧縮・非圧縮のRAWファイルを10fpsで最大1000枚も撮影することが可能だ。
- 4倍の解像度を持つカメラのように、巨大なプリントやクロップはできないかもしれないが、多くの雑誌の表紙や見開きは1200万画素のカメラで対応できる。
操作性
- ソニーのカメラは進化し続けており、α7S IIIはα7R IVから学んだことを取り入れて改良されている。より良いボタン、より深いグリップ、独立したマイクポート、バリアングルモニタ、フルサイズのHDMIポートがあり、ネジ式のケーブルケージが付属している。
- RECボタンは大きくなり、トッププレートに移動した。
- 動画でマニュアルフォーカスを使うとき、AFボタンを押すとワンショットオートフォーカスを利用できるようになった。
- 他のα7カメラよりも少し大きく、トッププレートにはこれまで見た中で最高の電子ビューファインダーの1つを搭載している。
- 天候に左右されず、頑丈で、他のカメラと同じバッテリーを使用している。バッテリーは良好な性能だが、高ビットレートの4K 120pの設定でボディ内手ぶれ補正を使用している場合はあっと言う間に消費する。
- ストレージの面では、新しいCFexpress Type Aカードに対応したSD UHS-IIカードスロットを二つ備えている。この評価は上々だ。大部分のコーデックは高速SDカードで十分だ。しかし、4K 120p S&Q ALL-Iのように負荷がかかる撮影ではCFexpress Type Aカードが必要となる。
- カードスロットが一致しているので、2種類のカードを搭載しているカメラとは異なり、書き込みカードのスワップが可能だ。
- USB-C端子は、モバイルバッテリーなどからの電源供給に対応している。この機能と、ホットスワップを利用することで、長時間撮影の撮影に対応できる。
- ソニーの背面モニタはバリアングル式の可動方式となり、はるかに改善されたメニューシステムを備えている。
- 小さな改善点として、動画クリップに名前を付けることができるようになった。
性能
- プリプロダクションモデルを使用していたので、製品版とは異なるかもしれないが、4K・FullHDの画質が驚くほど高いことは一目でわかる。
- 色は明るいが自然であり、ダイナミックレンジが広く、高ISO性能は並外れたものだ。ソニーは最大15stopのダイナミックレンジを主張しているが、我々はそれを否定するものを何も見つけられなかった。
- 印象的だったのは、高ビットレートの4Kコーデックファイルだけではない。ソニーのH.265フォーマットを使用した結果も同様に印象的で、FullHDも素晴らしいものだった。
- 標準色はソニーの中で最高のものであり、ログ撮影は、よりハードコアなグレーディングのために、より多くのダイナミックレンジを得るのに役立った。
- ファイルには色情報が満載で、ついにLogで完璧に動作するソニー製ミラーレスカメラとなった。
- ソニーは主張していないが、ISO640と16,000のデュアルISO回路機能を搭載しているはずだ。例えば、ISO16,000で撮影したファイルは、12,800で撮影したファイルよりも綺麗である。ISO6400までは満足のいく結果が得られ、それよりも暗くなってきたら、16,000に切り替えてみよう。もちろん、カメラには馬鹿げた高数値まで対応している。
- AFシステムも、動画用にカスタマイズされているため、他の追随を許さない。フォーカス設定次第で、滑らかにフォーカスすることができる。
- 静止画では高速AFが適しているものの、動画では制御できるAFシステムが必要となる。α7S IIIはフォーカス速度は7段階、移行速度は5段階で調整可能だ。そして、AFは非常に低照度でも動作する。
- 優れたAFはモニター上のタッチ操作でも利用可能だ。被写体の動きに合わせて追尾してくれるので、これまでで最高のカメラである。
- また、ソニーのボディ内手ぶれ補正は「標準」と「アクティブ」の2つのモードがある。アクティブは動画に最適だが、4K/120p以外では10%のクロップが発生する。市場最高とは言えないが良好な性能だ。
- 唯一の不満点はツールが不足していることだ。シャッタースピードをシャッターアングル(訳注:シャッター角度)に変更するオプションは存在せず、映像をチェックする波形モニタも無い。
α7S IIIは万人向けのカメラでは無い。驚異的な解像性能の静止画と動画を撮影したいと思った場合、それは間違いなく選択肢とはならない。絶対に6Kまたは8Kを必要としたり、内部記録でRAW動画撮影したい場合も、選択肢とはならないだろう。
しかし、あなたの仕事が主に4KまたはFullHDの動画撮影であり、ウェブまたは中サイズのプリント向けに静止画機能を使用する場合、これはあなたのニーズに合ったカメラだ。大多数の映像製作者がα7S IIIのようなカメラを探していた。
大型で高価なシネマカメラとは別に、4K 60p 4:2:2 10Bitでクロップや撮影時間に制限がない唯一のカメラだ。すべての動画撮影で高度なAF機能を利用でき、ローリングシャッターの影響はほとんど無い。この現実的なスペックが成功を収める要因となるだろう。
ソニーはα7S IIを「III」にアップグレードするのに5年かかったが、ハイアマチュアやプロフェッショナルは、待っただけの価値があるようだ。
長所:見事な動画仕様・驚異的な低照度性能・動画でも素晴らしいAF
短所:6K/8K非対応・静止画は1200万画素しかない・波形モニタがない
DPReview
- α7S IIIは、より静止画に焦点を当てたジェネラリストカメラとは異なるアプローチを取っている。α7S IIIはより映像に焦点を当て、撮影に必要な最小限以上の画素数を持つ。このアプローチの大きな利点は、読み出すデータが少ないことであり、ローリングシャッターのリスクが少ないことを意味している。
- 様々なモードでカメラをテストし、この決定が報われるように見える。
・4K 60-24p:8.7ms
・4K 120p:7.7ms
・4K アクティブIS:7.8ms - フルセンサー幅モードのローリングシャッターレートは、120フレーム/秒で撮影するのに必要な8.3ms(1/120秒)をわずかに下回っていることは注目に値する。これは、4K 120pを提供するためにクロップが必要な理由を説明しているが、クロップが大きすぎる必要がない理由も説明している。
- 10ms以下のローリングシャッターレートは一般的に優れていると考えられており、非常に速い動きをする被写体でのみ、目に見えて歪んだ垂直方向を示し始めるだろう。
- 16bit RAW出力を使用することでカメラの読み出し速度が変わるかどうかはまだテストしていない。センサーはより低いビット深度でデータをサンプリングしている場合、より速く読み出すことができるため、内部の動画モードが14bitでキャプチャされている場合、16bitの方がより多くのローリングシャッターを示す可能性がある。
- 最近の大型センサーカメラによく見られるように、α7S IIIはデュアルゲインセンサーを搭載している。ソニーはマーケティングでもカメラのインターフェースでも、このことに触れていないが、初代α7Sに遡る大型センサーのほとんどは、デュアルゲイン設計を採用している。
- デュアルゲイン設計は、デフォルトの高ダイナミックレンジ読み出し回路から、より高いISOのための低読み出しノイズ(および低DR)読み出し方式に切り替えることを意味している。
- 各カメラモードのベースISOはトーン/ガンマカーブに依存するため、どのピクチャープロファイルを使用するかによって切り替わるISO値が異なる。我々のテストでは、カメラはベース設定より4.66EV高いゲインステップに移行することを示唆している(α7S・α7S IIはベース設定よりも4.33EV高いゲインステップ)。
・PPオフ:ISO 80/ISO 2000
・S-Log:ISO 640/ISO 16000 - これまでのソニーの機種と同様、手動での回路切替は出来ない。カメラのモードが切り替わるISO付近で作業する場合、高ゲイン、低リードノイズの状態に移行した方が良いかもしれない。
Xitek
Xitek:??性能全面?化 索尼Alpha 7S III上手体?
- ソニー第4世代のボディデザインを継承しており、大きく良好なグリップや大型のAF-ONボタン、AELボタンを備えているので快適なピント合わせが可能だ。さらに動画撮影を用意にするため、独立したRECボタンをカメラ上部に配置している。
- 側方向へ展開するバリアングルモニタを搭載している。これはソニーのフルサイズミラーレスで初の導入だ。バリアングルモニタは動画撮影との親和性が高く、柔軟な角度でモニタを確認することが出来る。
- モニターの解像度は優れており、メニューや再生時の明瞭度が高い。
- メニューシステムが一新され、従来の水平スタイルから垂直式の配置へ変更となった。さらに静止画・動画モードによって組み込まれているメニュー項目が自動的に変化する。
- メニューを実際に操作してみると、全体的な応答速度は非常に早く、特にタッチ操作の感度が良好だ。
- 動画指向のミラーレスだが、他の可能性を十分に考慮して全く新しい電子ビューファインダーを採用した。0.64型 944万ドットのパネルを使っており、実際の見栄えも非常に良好だ。視野角は広く、解像度は非常に細かく、今のところ最高峰のEVFである。
- SDカードとそれほどサイズが変わらないCFexpress Type Aに対応している。デュアルカードスロットはSD・CFexpress Aどちらも利用可能だ。ただし、SDカードでも最高クオリティのXAVC-SI・4K 60pに対応している。CFexpress Aが必要な場合はS&Qでの撮影時だけだ。
- イメージセンサーの解像度は従来の1200万画素センサーから増加していない。ただし、表面照射型から裏面照射型へ切り替わり、高感度ISO性能が高まっている。解像度は低いが動画撮影では理に適っており、消費電力や圧縮処理が比較的小さく抑えられている。
- 画像処理エンジンがついにアップグレードされた。この新しいBIONZ XRは全く新しいアーキテクチャを採用し、3つの新しい機能を実現している。
1:AFと4K動画撮影の処理速度改善
2:画質の改善・色再現の正確性
3:メニューシステムのレスポンス改善
新しいセンサー・エンジンの組み合わせで静止画でも動画でも優れたイメージングを備えている。 - 動画撮影時のISO感度は80-409600で大部分の光環境で使用できる。そしてBIONZ XRの前世代よりも優れたノイズリダクションを利用可能だ。さらにS-Log3を利用することでダイナミックレンジが15+stopに達する可能性がある。
- 4K 120pのスローモーション動画も録画可能だ。FullHDから4Kまでの全てに対応しており、大部分の動画ユーザーのニーズを満たすことが出来る。さらに4:2:2 10Bitの色深度に対応しており、より豊かな色レベルを記録することで後処理の柔軟性が高まっている。
- 4K 120pのスペックだけでは不十分だ。このカメラは従来のXAVC S(H.264)を維持しつつ、XAVC HS(H.265)にも対応して作業効率を高めている。もちろんH.264が役に立つ場合もあるので、必要に応じて異なるエンコードを選択することが出来る。
- さらにα7S IIIはXAVC S-Iファイル形式にも対応している。つまりALL-Intraである。XAVC SやXAVC HSで使用するLong GOPとは異なり、ALL-Intraは全てのフレームを記録・エンコードするので画質は向上する。ただし、この際のデータ量が増加する(?600Mbps)。
- 新型センサーの採用により、像面位相差AFシステムも更新された。測距点は最大759点となり、カバーエリアは驚異の92%だ。同時に低照度AFは-6EVを達成している。
- 体験会場で、非常に弱いスポットライトでもα7S IIIは素早く顔を検出してピントを合わせた。この優れたAF性能は役に立つはずだ。
- さらに2つのAFカスタム設定により、撮影者はフォーカス速度を完全に把握することが出来る。
- S-Logはグレーディングで役に立つが、よりエントリーユーザーに便利なカラープロファイルが用意されている。ソニーは従来のクリエイティブスタイルを一新し、クリエイティブルックを実装した。
このモードは10種類の異なるカラーモードが用意されており、カスタマイズ可能な調整項目が3つから8つに拡張している。この機能を活用することで、面倒なポストプロダクションを避け、直接使える素材にすることが可能だ。 - 強力な内部記録に加え、Atomos Ninja Vと接続することで16Bit RAW動画の出力に対応している。フルサイズHDMIケーブルを介し、ショートフィルムに適した高ビットレートのロスレス動画撮影を実現している。
- バッテリーライフは常にユーザーの関心事だ。さらに動画では熱管理も重要となってくる。α7S IIIは大容量「NP-FZ100」バッテリーを使用し、約600枚の静止画を撮影可能だ。これはα7S IIの1.6倍である。さらにUSB-PD経由でボディ内充電にも対応している。
熱対策は新しいグラファイト素材を用いた放熱構造を採用。熱伝導率に優れており、従来のボディ設計と比べて5倍も効果的だ。
ボディデザインに加え、メニューシステム、動画画質、フォーカス性能、バッテリーライフなど、ほぼ全ての側面がアップグレードしている。プロの動画ユーザーからアマチュアのエントリーユーザーまで使えるミラーレスだ。
DPReview ハンズオン
DPReview:Hands-on with the Sony α7S III
- α7S IIIは、2014年の初代α7S、2015年のα7S IIに続く、動画特化のソニー製ミラーレス第3弾である。前モデルが発表されてから5年が経過しているので、期待が高まるのも無理はない。
- α7S IIIは間違いなくビデオグラファーや映像製作者に向けたものであるが、ソニーは他の会社とは異なるアプローチでその動画モデルのフラッグシップを開発した。
- 他のカメラに見られるような、大げさなスペックを避け、高解像度イメージセンサーや6K、あるいは8K動画などの機能を見送っている。
- その代わりに、古き良き時代の4K動画を採用しており、これは何年にもわたって制作の基準であり続けている。
- α7S IIIは、これまで以上に大きな数字を追い求めるのではなく、一つのことをしっかりと行うことに焦点を当てている。箱にはまだ1200万画素と書かれているかもしれないが、ボディ内部には多くのエキサイティングな技術が搭載されている。
- 一見すると、α7S IIIは、a9 IIやa7R IVを含むソニーの「第4世代」ミラーレスカメラと似ているように見える。より優れたエルゴノミクスと見事なバッテリーNP-FZ100に対応している。しかし、もう少し近くで見てみると、いくつかの目に見える(そして目に見えない)違いがある。
- 最も明らかな変更点は、ソニーα7モデルでは初となるバリアングル式の背面液晶ディスプレイを搭載していることだ。これは、動画撮影者向けのカメラとしては便利な機能である。さらにα7シリーズの液晶ディスプレイと比べても、かなりの機能性を備えている。
- また、ボディ前面には小型の可視光・IRセンサーを搭載しており、人工光の中でのホワイトバランスの精度を向上させている(RAWフォーマットで撮影されない動画が多いことを考えると、これは特に有用な機能だ)。
- さらに、放熱性を向上させるため、まったく新しい内部構造を採用している。外からは見えないが、冷却ファンを内蔵しなくても長時間の録画が可能になったという。
- 背面液晶はより機能的なタッチス操作を備えている。タッチ操作は、トラックへの移動、メニューのナビゲート、再生モードでのピンチ・ズーム・スワイプの操作、そして重要な(カスタマイズ可能な)Fnメニューへのアクセスなど、カメラ操作の大部分をカバーしている。
- 残念なニュースもある。144万ドットで、2020年のプレミアムカメラとしては驚くほど低解像度なモニターだ。我々はここでもう少しアップグレードを期待していた。
- 背面液晶画面の解像度は少し足りないかもしれないが、カメラの新しい電子ビューファインダーについては同じことが言えない。944万ドットのOELDファインダーは、これまでのミラーレスカメラで見たことがないほどの解像度だ。
- ただし、ファインダー解像度の恩恵はモードが限られている。これまでの経験では、再生モードでフル解像度の画面を使用するが、ライブビューで使用する場合は「高画質」モードであってもディテールが失われてしまうように見える。
- 電子ファインダーは印象的な0.91倍の倍率と41度の視野角を備えている。これにより、25mmと長いアイポイントを得ることができ、メガネをかけている人でもファインダー内の画像全体を見ることが可能だ。
- より高いアイポイントが必要な場合でも、ディスプレイの中央部分のみを使用することで、視野を少し狭くすることが可能だ(倍率は低くなる)。
- α7S IIIは1200万画素のCMOSセンサーを搭載している。しかし、これまでのα7Sで見てきたものとは全く異なるセンサーであり「クラスをリードする4K動画」を提供するというソニーのコンセプトを考えると、これは良い選択だ。
- 新しいセンサーはBSI(裏面照射型)CMOSセンサーであり、従来の12MPセンサーよりも多くの光を集めることが可能だ。さらに、センサー上に位相差検出用画素を搭載し、オートフォーカス性能を向上させているのもα7Sとしては初めてのことだ。
- ソニーによると、このセンサーはα7S IIに搭載されているセンサーの2倍の読み出し速度を持ち、動画の高フレームレートをサポートし、ローリングシャッター性能を大幅に向上させることができるという。
- 1200万画素センサーはまた、4K、完全に(2:1)オーバーサンプリングされたFullHD、またはRAW動画であっても、あらゆるモードでセンサーの全幅を使用できる(一部を除く)。
- 動画はα7S IIIのすべてだ。すべての記録モードで4:2:2 10Bitカラー、4K 120pまで利用できる見事なフレームレートを備えており、最小限のクロップで最大60分間連続して撮影することが可能だ。
- ソニーは、高ISO感度の動画性能も改善したと主張している。
- 本格的なビデオグラファーは、ソニーのS-Log2とS-Log3ガンマプロファイルを使用することができ、10Bitモードのおかげでより便利になるだろう(ソニーは、S-Log3を使用すると、15ストップ以上のダイナミックレンジを実現すると主張している)。
- また、HDRディスプレイへの直接再生を容易にするためのHLG用プリセットも用意されており、それらも10ビットである。
- 特筆すべき欠落の一つは、DCI4Kフォーマットでの録画機能が無いことだ。すなわち4K UHDのみ対応している。
- ソニーのミラーレスカメラに搭載されているXAVCコーデックは数年前から変わらず、100Mbps、8ビットの動画を上限としている。動画を主軸としたカメラで大きな飛躍があったとしても驚くべきことでは無い。
- H.264規格をベースにしたXAVC S記録はそのままだが、最大280Mbpsのビットレートに対応した。さらに、H.265規格をベースにした新しいXAVC HSコーデックも280Mbpsまで対応している。H.265はH.264の約2倍の効率があり、半分のビットレートで同じだけのディテールを記録するか、同じビットレートでより多くのディテールを記録することができる。驚くことではないが、ソニーは後者のアプローチを取った。
- ソニーはまた、XAVC Sの新バージョンであるXAVC S-Iを発表した。これはコーデックのALL-Iバージョンで、「I」フレーム間の差分情報だけを保存するのではなく、フレームごとに完全な画像データをキャプチャすることを意味している。データレートは600Mbpsで、複雑な動きのあるシーンをエンコードする際に有効だ。
- S&Q(「スロー&クイック」)モードでは、4K 120pまでのALL-Iを記録することが可能だ。面白いことに、再生速度に応じて最大240Mbpsでデータを書き込む。例えば、120pを録画して24pで再生すると、実効ビットレートは1200Mbpsになる。
- 欠点はS&Qモードでオーディオを録音することができず、最高のビットレートを得るためにはCFexpress Type Aカードが必要なことだ。
- ミラーレスカメラではRAW動画が一般的になってきており、α7S IIIも例外ではない。しかし、最近の多くのモデルで見られたものを超え、最大60pのフルワイド、16BitのRAW出力が可能と言われている。
- 今のところ、α7S IIIを対応する唯一の外部レコーダーはAtomos Ninja Vだ。カメラ出力を12Bit ProRes RAWとしてエンコードしている。映像がどのように見えるかは興味深いところだが、1200万画素センサーを使用するという決定は、6Kや高解像度センサーのサブサンプリングによる品質低下が発生せず、4264 x 2408の映像を扱うだけで良いことを意味している。
- オートフォーカスは、α7S IIIで大きな改善が期待できる分野の一つだ。
これまでのα7Sシリーズでは、コントラスト検出方式のオートフォーカスを採用していたため、フォーカスハンチングやウォブリングを避けるためにマニュアルフォーカスが必須だった。
しかし、ビデオグラファーは常にマニュアルフォーカスを使いたいと思っているというのは俗説であり、ドキュメンタリー撮影のように多くの用途では、優れたオートフォーカスシステムが本当に役に立つ。 - α7S IIIは、フレームの92%をカバーする759点の位相差AFポイントを含むハイブリッドAFシステムを搭載しており、動画と静止画の両方で被写体を追跡する際に目と顔の検出を自動的に利用可能だ。
- ソニーは、α7S IIIがさらに優れた性能を実現し、最大30%の目の認識を向上させたと主張している。また、特定のモードでのAF機能の使用が制限されているいくつかのカメラとは異なり、オートフォーカスは4K 120pを含むすべての動画モードで動作する。
- 外部接続は、動画ユーザーにとって重要だ。そして、ほとんどの人がソニーがα7S IIIの接続性を好ましく思うだろう。
- 多くのカメラに見られるミニ・マイクロHDMIプラグよりも耐久性と普遍的があるフルサイズのHDMIポートを備えている。さらにカメラの16ビットRAW出力を外部レコーダーに転送するのを容易にする。
- USB-CとUSB-microの2つのポート備えている。USB-Cポートは、USB 3.2 Gen 1規格に準拠しており、さらにPD充電システムにも対応している。必要に応じて外部電源でカメラを動作させることが可能だ。
- 他のソニーのαカメラと同様に、α7S IIIは5軸のボディ内手ぶれ補正を搭載、最大5.5段分の手ぶれ補正効果を謳っている。
- さらに、ソニーが「アクティブモード」と呼ぶ手ブレ補正機能も搭載している。このモードでは、カメラのジャイロスコープのデータと、センサーのネイティブUHD領域(全幅から約1.1倍クロップ)に映像をトリミングすることで、センサーがさらに動き、より高い動作域でブレを補正できるようにしている。
(訳注:おそらくソニーEマウントはマウント内径が小さいため、センサー可動域が狭いのだと思われます。そのため、センサーの使用領域を減らすことで、マウント内側で手ぶれ補正の可動領域を増やす方向に舵を切ったのではないかなと) - α7シリーズカメラとしては初めて、4チャンネルのオーディオ録音が可能となった。これには、2つのXLR入力と3.5mmオーディオ入力を備えたソニーXLR-K3Mが必要だ。4チャンネルオーディオは、オフカメラレコーダーが必要な複雑なオーディオ設定を容易にする。
- メニューシステムが一新された。従来のメニューはカスタマイズ性が非常に高いにもかかわらず、少し複雑であるという評判があった。
最も顕著な変更点は、メニュータブが縦に配置され、セクションごとに色分けされていることだ。メニュー項目をタップすると、画面の右側に設定項目のリストが表示される。この新しいレイアウトは、頭で覚える必要がなく、ナビゲートしやすくなっている。画面を行ったり来たりして目的のものを探す必要がなくなった。 - BIONZ XRはソニーにとって数年ぶりの新プロセッサであり、α7S IIIはソニーのカメララインナップで初の採用となる。デュアルチップ設計により、従来のBionz Xプロセッサと比べて最大8倍の処理能力があると主張している。
- ソニーによると、Bionz XRはカメラの性能のあらゆる面に対応しており、以前のα7シリーズカメラに見られたいくつかの制約を克服しているという。
特に、画像処理は他のタスクと競合せず、他のタスクとは別個に処理されるようになった。新しいプロセッサでは動画の高ビットレート化にも対応している。 - まだ完全にはテストしていないが、第一印象としては、ソニーの前モデルよりも「α7S III」の方が速く、レスポンスの良い操作性を実現していると感じる。
- ベースISO感度は80に下げられ、必要に応じてISO 40の拡張感度を利用することが可能だ(これはダイナミックレンジの向上を期待できるものではない)。
- 高感度側では、ISO 102,800で撮影することができ、オプションで409,800まで拡張することが可能だ。
- RAWおよびJPEG画像に加えて、4:2:0または4:2:2のカラーサンプリングで10BitのHEIFファイル、および最新のHDTV規格と同じBT.2020色空間を使用するHLG静止画モードを利用することが可能だ。
- ソニー「α7シリーズ」には、従来からデュアルカードスロットが搭載されていたが、「α7S III」では新たにデュアルフォーマットのカードスロットが2基搭載された。標準のUHS-II SDカードに加え、CFexpress Type Aに対応。その名の通り、CFexpress規格の一部であり、サイズが小さいため、最近のキヤノンやニコンのカメラに搭載されているXQDサイズのタイプBのカードとは相互互換性が無い。
- CFexpress Type AカードはType Bカードよりも理論上の最高速度が低いものの、SDカードよりも小さくて高速という利点がある。
- すでに高速SDカードに投資している場合、V60またはV90カードでカメラ機能のほとんどが正常に動作するのは朗報だ。しかし、このカメラで最も帯域幅を必要とする記録フォーマットである4:2:2 10BitのS&Q(「スロー&クイック」)モードでは、CFexpress Type Aカードが必要だ。
ソニーのα7Sシリーズは歴史的に非常に高品質な動画を提供してきた。初代α7Sでは完全にオーバーサンプリングされたFullHD、そしてα7S IIではネイティブ解像度のフルフレーム4Kを実現した。どちらも、フルサイズ動画があまり一般的ではなかった時代に、堅牢な低照度動画性能を提供するものだ。しかし、それは2015年のことであり、2020年現在は。多くのカメラ(動画を重視していないカメラでも)は、α7S・α7S IIよりも強力な動画性能を備えている。
α7S IIIは再び市場に挑戦する準備ができているように見えるが、今回はまったく異なる市場だ。ソニーの戦略は、最も見事なスペックシートで勝とうとするのではなく、「人々が求めるものを提供し、非常に信頼できる方法でそれを行う」というものだ。これは悪い戦略ではない。動画画質は全体的に非常に良くなってきているので、安定して素晴らしい結果を出すことができる信頼性の高いカメラは、多くのビデオグラファーの心を掴むことになるだろう。
EOS HD
- 前回のα7S IIから5年後、新しいモデルは、何年も待った10Bit撮影に対応し、いくつかの点でソニーが競合他社に追いついた。
- パナソニック「LUMIX GH5」は2017年の時点で10bitに対応している。それは3年前の出来事だ。
- そして、我々はソニーがメニューを再設計するのを、さらに長い間待っていた。結果的にα7S IIIでは、パナソニックや富士フイルムスタイルのメニューを実装したが、美しいデザインには見えない。
- ソニーα7S IIIは「革命的」「すべてが新しい」カメラになると宣言されていた。しかし、私はα7S IIIを見て「すべてが調整された カメラ」のようなものだと思う。
- しかし、私は新しい4K 120p連続撮影(S&Qに限定されず、10Bitで30分まで)に対応する効率的な最新のプロセッサが好きだ。
- 改良点として、「より良いEVF」「より高速な裏面照射型CMOSセンサー」「改善されたコントロール」「新しいメディア」「より大きなフルサイズHDMI」「4:2:2 10Bit コーデック」「H.265オプション」などがある。そしてもちろん、それらを操作する新しいメニューがある。
- しかし、噂情報として期待されていた次世代のカメラではない。高度なクワッドベイヤーセンサーでは無く、解像度は1200万画素のままである。当然ながら8K録画には非対応だ。
- それに内部記録のRAWコーデックもなければ、内蔵の電子NDフィルターもない。さらに4K 120fpsには小さなクロップがある。
- エルゴノミクスに基づいたデザインはα7R IVを忠実に踏襲しているので、ハイブリッドな使い方に革命は無く、より冒険的なデザインでもない。静止画カメラとしてのデザインが多い。とは言え、このカメラはGH5 / S1Hスタイルのバリアングルモニタを搭載している。
- 幸いにも、4K 120p内部記録は全画素読出しであり、スペックシート上ではEOS R5よりも優れているように見える。
- 熱管理の観点から、このカメラはひとまず成功しているように見える。しかし、このカメラの販売に関わっていない人による実戦テストが必要だ。そのレビュー次第ではキヤノンのEOS R5やR6より、プロにとっては頼もしい選択肢になるかもしれない。
- 0.9倍という巨大なファインダー倍率を持つ944万ドットのEVFも大歓迎だ。これはGFX 100のEVF(倍率0.86倍)とサイズやディテールが似ている。
- あまり歓迎出来ない点は、再生モードにおける動画クリップの画質と、日付の入ったXAVCプライベートフォルダ構造だ。
- 価格設定に関しては、コロナ禍の中で価格を下げずに上げるのは少し残念だ。ソニーは4000ドルに近いカメラと、3000ドルの広角ズームを売ろうとしている。これはほぼプロ用撮影機材の領域だ。プロの映像製作者はこのような価格に慣れているが、ハイブリッドカメラのアマチュアにとって、この価格設定を飲み込むのは難しい。
- 実際、食物連鎖のトップに位置する映像製作者でさえも、コロナ禍で仕事がなくなったり、プロジェクトがキャンセルされたりするのを目の当たりにしている。当然、カメラの売り上げは必然的に下がるだろう。
- 個人的な見解では、10bit V-Logに対応したPanasonic LUMIX S1やFUJIFILM X-T4の方が、多くの人にとってお買い得だと思う。
- 実際、ソニーはα7 IIIをリリース以降、魅力的で手頃な価格のフルサイズカメラを出していない。
- 非常に多くの改善点があるものの、まだカメラの「魂」が欠けていると思うし、どちらかと言えば業務用機材のように見える。
- より触覚的なコントロールとジョイスティックは歓迎でき、大型バッテリーやグリップも扱いやすい。
- メニューシステムの更新も大歓迎だ。しかし、なぜこれほど時間がかかったのか、α9 IIやα7R IVに間に合わなかったのか不思議だ。従来機をアップデートし、今後登場するカメラと統一していくことを望む。
- 新しいメニューシステムはきちんとしているが、個人的に美的感覚を刺激するものではない。
16ビットRAW外部記録 - しかし、何に?
- フルサイズのHDMIポートをカメラに搭載することは賢明な判断だ。これには外部RAW出力が約束されている。
- しかし、現在のところHDMI経由で16bitのRAWデータを取り込めるレコーダーは存在しない。ソニーが独自に発表するのだろうか?
- 私はまだ巨大な外付けレコーダーが好きでは無く、内部記録に対応することを望んでいる。
- 今のところ私はRAWを愛しているが、10bit Logは実用的な代替手段としては素晴らしいものだ。
新しいコーデックオプションとALL-INTRA
- SD/CFExpressカードのハイブリッドスロットに挿入する新しい小型のCFExpressカードとともに、ついにALL-Iの10bit記録とロングGOPが可能となった。
- 紛らわしいことに、ソニーはH.265のためにXAVC-HSのような無意味なXAVC用語を作り出した。
- 静止画用のHEIF 10bit 4:2:2・4:2:0のファイルフォーマットのオプションが、古い8bit JPEGに加わった。これでいよいよスマートフォンカメラ市場に追いついた!
位相差検出AFオートフォーカスをA7R IV標準に
- 10bitだけが旧型α7S IIとの違いでは無い。オートフォーカスシステムはソニー後期型ミラーレスと同等のスピードとなった。これは非常に歓迎すべきことだ。
- ハイブリッドオートフォーカスは撮像素子の92%をカバーし、位相差AFで759点、コントラストAFで425点を使用する。瞳検知AFと動物瞳AFの両方を搭載し、従来よりも被写体との距離が離れた状態で検出できるようになっている。
- 低照度時のAF感度は-6EVまで低下する。
5軸IBISの小改良
- 5.5段分の補正効果で、動画用のアクティブモードを搭載している
- これにより、パナソニックGH5やS1Hの優れたボディ内手ぶれ補正の性能に近づけることが可能だ。
まとめ
α7S IIIは、5年に渡る技術の進歩の中で、多くの変化があったことを物語っている。α7R IVのようなスチル向けカメラで手に入れた多くの変更点を吸収しつつ、ビデオグラファーからの多くのフィードバックを取り入れた賢明な製品であると思われる。
しかし、α7S IIIにおける真の顧客は、マルチメディアを提供するハイブリッドコンテンツクリエーターである。静止画だけを撮影する人は、富士フイルム GFX 100やソニーα7R IV、ニコンD850ののようなカメラが適しているだろう。
動画のみを撮影する人は、α7S IIIにとても満足するだろうが、高価な撮影用機材の選択肢も考慮する必要がある。10Bitの面でパナソニックや富士に追いつくため、ソニーやキヤノンは長い時間がかかったが、4K 120p 10bitは、キヤノンEOS R5に比べてはるかに優れていると思われ、他のミラーレスカメラではまだ実装していないものだ。
DPReview イニシャルレビュー
DPReview:Sony α7S III initial review
新しい要素
- ソニーは「α7S IIIは信頼性を第一に考えて開発した」と言っている。そのため、8Kやオーバーサンプリングされた4Kを撮影しようとするのではなく、基本的には「ネイティブ」の4Kを撮影することになる。これは、動画に特化していない同社の既存モデルに比べ、細部の映像はやや劣るが、ローリングシャッターの改善と記録時間の延長という利点がある。
- 解像度は変更されていないが、α7S IIIは、従来モデル2機種で使用されているものとは異なるセンサーを搭載している。裏面照射型CMOSを採用し、低照度のパフォーマンスを向上させている。
- 興味深いことに、常用ISO感度「80」を利用可能だ。より広いダイナミックレンジをもたらす可能性を示している。
- 間違いなく改善されているのは、センサーの読み出し速度だ。α7S IIIは、その全幅(4.2K)から最大60pで4K UHDを撮影するか、ネイティブ4K UHD領域(1.1xクロップ)から120pで撮影することが可能だ。
- センサーのみならず、新しいBionz XRプロセッサを搭載した初のαカメラだ。これは2チップの処理システムで、画像処理と動画処理をファイル管理の処理から完全に分離することができるとソニーは主張している。レイテンシが短縮され、処理能力が8倍に向上し、複雑な画像処理が可能となるそうだ。
- 従来の「S」モデルとは異なり、センサー上に位相差検出素子を搭載している。また、顔・瞳・頭を自動的に検出し、適切なピント合わせができる最新のオートフォーカスシステムを搭載している。
- これにより、動画撮影時にも顔検出AFを使用することができ、被写体が背を向けたときにカメラが別の人物にリフォーカスしてしまうというリスクを回避可能だ。
- ソニーによれば、今回の新処理によりAFシステムにおける認識面での性能が向上したという。
- 動画のAFシステムのすべてが静止画のように洗練されているわけではない。しかし、以前のα7Sカメラのコントラスト検出に比べれば、大きな進歩である。動画モードでは、AFの速度や、被写体が切り替わるまでの待ち時間を指定することができる。
- カメラに専用の外付けホワイトバランスセンサーが付いているのは久しぶりだ。(以前はキヤノン、ニコン、オリンパスのハイエンドなデジタル一眼レフに搭載されていた)
スマホでは一般的となってきており、そして今、α7S IIIの前面にも搭載されている。 - シーンの変化に応じてホワイトバランスがどのくらい速く反応するかを操作する機能(露出/色|ホワイトバランス|ショックレスWB)と組み合わせることで、動画撮影中に予測できないホワイトバランスの変化を軽減することを目的としている(例えば、ある色が突然フレームいっぱいになってしまった場合など)。
- おそらく、ほとんどのビデオグラファーにとって最も大きな改善点は、圧縮オプションの幅が広がったことだ。(H.264ベースの)XAVC Sエンコーディングの4:2:2 10Bitを得ただけでなく、「XAVC HS」と呼ばれるH.265ベースのバリアントを獲得した。また、XAVC S-Iと呼ばれるH.264 All-Iオプションもある。
- UHD映像(少なくとも60pまで)のほとんどは、センサーの4240ピクセル幅を実質的にフルに使って撮影されている。これは、ソニーがDCI 4K(4096×2160)のオプションを提供する可能性があることを十分に示しているが、そのようなオプションは存在しない。
- α7S IIIのXAVC HS実装で興味深いのは、従来のXAVC Sフッテージと同じビットレートで録画することだ。H.265コーデックは旧来のH.264システムよりも効率的なので、XAVC HSファイルは同じファイルサイズでもシーンのディテールやシーン内の動きをより多く持つはずである。
- 一方、XAVC S の All-Iバリアントも存在する。これはまだ H.264 をベースにしているが、すべてのフレームを「イントラ」フレームとして扱うものだ。「I」フレームの間で何が変化したか差分情報を保存するのではなく、それに関する完全な情報を保存するモードだ。これは主に複雑なシーンで複雑な動きやディテールをエンコードするのに役立つものだ。
- 4K/120pのAll-Iフッテージを録画することも可能だが、これはS&Qのスローモーションモードを経由するので音声が無い。そのため、書き込み速度は240Mbpsに抑えられている。
- オリジナルのα7Sと同様、ネイティブ4Kセンサーとして、または完璧な2:1のオーバーサンプリングFullHDフッテージを提供するセンサーとして見ることもできる。
- 最近の多くのカメラで見られるように、α7S IIはRAW動画を出力して外部レコーダーにエンコードすることができる。ライバルのほとんどとは異なり、ソニーはセンサーから16ビットのデータを出力することを約束している。
- RAWのビット深度はガンマエンコードされたデータのビット深度とは直接比較できず、センサーのダイナミックレンジをすべてキャプチャするのに十分なデータ値を持っていても品質は向上しない。このため、ほとんどのカメラは14ビット以上のRAWを提供しても何のメリットもない。
- しかし、大きな画素を持つα7S IIIは、ピクセルレベルで多くのダイナミックレンジをキャプチャしているため、すべての階調範囲を完全にエンコードするには16ビットが必要になるという初めてのカメラになのかもしれない。外部レコーダーがこのカメラをサポートするようになれば、興味深いことになるだろう。
- このカメラには「静止画と動画の間でどの設定を引き継ぐか、引き継がないか」を設定する機能がある。ホワイトバランスのような設定は、静止画からビデオに引き継ぐと便利だが、設定を分けることで、誤ってログの静止画を撮影したり、1/500秒のシャッタースピードで動画を撮影したりすることなく、静止画撮影と動画撮影の間を行き来することが可能だ。
- α7S IIIはHEIFフォーマットを使用して10ビットの圧縮ファイルを記録することができる。これは、4:2:0または4:2:2:2カラーサブサンプリングのオプションに対応している。我々は、より多くの色の解像度を保持するため、ファイルサイズの10%の増加を選ぶことをお勧めする。
- 2つのチャンネルだけではなく、最大4つのチャンネルのオーディオをビデオに記録する機能を持つ。これを利用するには、XLR-K3Mアダプターを使用する必要がある。
ボディ・操作性
- 新しい944万ドットのOLED EVFを初めて採用したカメラだ。これは2048×1536ピクセルの解像度で、同クラスのカメラに搭載されている577万ドットのファインダーと比較して、各方向の解像度が27%も高く、α7S IIで採用されていたパネルの各方向の解像度が文字通り2倍にもなる。
- その高解像度にもかかわらず、最高120フレーム/秒での撮影が可能であり、世界を生き生きと映し出すことが可能だ。しかし、デフォルトモードでは、フル解像度のままで動作しない「ディスプレイの高解像化」に切り替えると、向上するが、プレビューはまだ再生モードほど詳細には見えない。
- 印象的な解像度に加え、ファインダー倍率は0.91倍と非常に大きいことを意味している。
- アイポイントが25mmということは、メガネをかけていても画面の隅々まで見ることができる可能性が高い。それでも十分でない場合は画面の面積を小さくして使う「ズームアウト」機能が存在する。
- 7シリーズのカメラとしては初となる、バリアングルモニタ式のLCDを搭載している。この価格のカメラにしては異様に解像度が低い(144万ドット)ものの、これまでのソニーのカメラよりもはるかに大きな範囲でタッチ感応性を備えている。
- α7S IIIは3台目のSシリーズカメラだが、a7R IVで導入したエルゴノミクスにより大幅に改善している。より快適なグリップ、大きなグリップ力のあるジョイスティック、目立つAF-Onボタンがそれだ。さらに、露出補正ダイヤルにトグル式ロックも搭載した。
- 他のすべての動画機能に加え、ソニーのミラーレスカメラとして初めて「アクティブ」モードを搭載しました。このモードでは、わずかに(1.13倍)のクロップが適用され、ボディ内手ぶれ補正がケラレのリスクを冒すことなく、より大きな動きをすることができるようになるモードだ。
「アクティブ」モードは、歩行中やエンジンの振動が激しい乗り物の中など、カメラを持って移動しているときのための特別な設計だ。 - 本格的な動画撮影に重点を置いているため、パナソニックS1Hと同様にフルサイズHDMI端子に対応している。これは、何かがケーブルに触れても信号を落とす可能性がDタイプの端子より可能性が低い。はるかに耐久性の高い規格だ。
- このカメラには大きなネジ込み式のケーブルリテーナーが付属している。HDMIのヘッドを保護し、ソケットから直角にケーブルを固定することが出来る。他のすべての端子にアクセス可能なままだが、バリアングルモニタの可動範囲をある程度を制限することになる。
- α7S IIIではメニューシステムが一新されている。より複雑なメニューに対応するため、垂直タブをベースに一連のサブセクションに分割されている。また、サブセクション内のオプションも表示されるので、全体構造の中で自分がどこにいるのかを明確に把握しながら、個々の設定を確認することができる。
- 「撮影」と「セットアップ」タブで、7つ以上のサブセクションがあり、すべてのカテゴリンを「一目で」判断することはできない。それでも、以前よりメニュー構造を覚える必要はかなり少なくなっている。
- メニューオプションの基本的なグループ分けは、既存のカメラと一貫しているため、既存ソニーユーザーはすぐに慣れると思う。
- タッチスクリーンを使ってFnメニューとメインメニューの両方を操作できるようになっている。
- ソニーは長い間、複数のメディアに対応したカードスロットを作ってきたが、このカメラではその伝統を復活させている。従来の、SD+メモリースティックではなく、新しいCFexpress Type Aを採用した。CFexpress Aを採用したのは「このカメラが初めてだ。両スロットには、UHS-II SDカードとCFexpress Aカードのいずれかに対応している。
- CFexpress Type Aは、CFexpress規格のV2.0で導入された新しい小型フォーマットだ。既存の(XQDのような)CFexpress Type-Bカードと同じインターフェイス技術を使用しているが、最大読み取り/書き込み速度は遅い。
- 理論的にはType-Bカードほど速くないが、市場に出回っているほとんどのUHS-IIカードよりも速く、最大容量も大きくなっている。
- 2017年に導入されたより大きなバッテリーを搭載している。16.4WhのNP-FZ100バッテリーは、背面液晶で600ショット、EVFを使用して510ショットの撮影が可能だ。
- USB-Cポートを搭載しており、USB PD対応の電源と組み合わせて使用することで、充電や電源供給も可能だ。USB給電中にバッテリーは充電されないので注意が必要だ。
ファーストインプレッション
多くの点で、α7S IIIは「アンチR5」のように見える。動画は、8Kやオーバーサンプリングされた4Kを提供しようとするのではなく、信頼性のためにディテールを犠牲にすることを厭わない。アクティブ冷却がないことを除けば、ほとんどの点でパナソニックのS1Hと共通している。
16ビットのRaw出力は目を引き、一部の人には役に立つだろう。しかし、本当に堅実な4:2:2 10Bitの内部記録は、より多くの日常的な使用で使われる可能性が高いと思う。これは、従来の全αカメラにおける4:2:0 8Bit動画からの大きな飛躍だ。10Bit動画は、シーン内の色調範囲ごとに4倍以上のデータ値を提供するため、Logフッテージをより柔軟にしてくれる。4:2:0から4:2:2への移行は、よりディテールのあるフッテージを得られるはずだ。
120pの撮影が可能になったことで、ビデオグラファーは美しいスローモーション動画を撮影できるようになった。そして、30pや24pの長時間撮影が可能になったことで、ほとんどの作品に大きな価値がもたらされるだろう。熱対策のためにヒートシンクをアピールした最初のメーカーではないが、ファンなしで1時間以上の高ビットレート4Kを約束できる数少ないカメラの一つである。
α7S IIIを購入する多くの動画ユーザーは、必ずしも動画でオートフォーカスを使うことに慣れているわけではないだろう。しかし、新しいカメラのオートフォーカスがα7R IVのように頼りになるものであれば、それを使い始めるキッカケとなるかもしれない。
静止画はどうだろう?低照度下での撮影には期待したいが、昼夜を問わず他のカメラよりも優れているとは限らない。多くの静止画撮影では、ディテールが劣るだけだ。だからこそ、静止画カメラとしての長所を探すのが難しい。間違っているかもしれないが、α7Sの低照度の強は、デュアルゲインセンサー設計から来ていることが判明し、大きなピクセル(低画素からくる画素ピッチの広さ)を持っていることが直接的な原因ではない。
かなりニッチで特殊なビデオカメラだが、このカメラがEマウントシステムに投資している人々を興奮させると思っている。次世代のソニー製カメラがどのようなものになるか、可能性が高いかについて多くを語っているからだ。最も明白な改善点は、根本的に再設計されたメニューとインターフェースだ。長年にわたり、ソニーの複雑化するメニューシステムを批判し続けてきましたが、第一印象では、ほぼすべての懸念事項が解決されていると感じた。
他のカメラにも搭載されていると思われるもう一つの機能は、高精細なファインダーだ。Sシリーズは、バリアングルモニタを使って動画を撮影することが多いと思われるので、このファインダーがデビューするには奇妙なステージだったと思う。そして、動画撮影はシャッタースピードを遅くするので、パネル自体の滑らかさを誤魔化すことになる。より静止画向けのカメラで魅力的と感じるファインダーだ。
ソニーαシリーズはHDR静止画の撮影を採用した3番目のブランドとなった。面白いことに、キヤノンのようなHEIFファイルフォーマットを採用しているが、パナソニックが使用しているHLGガンマ/色域応答だ。この組み合わせで正しく表示できるデバイスの数が増えるかどうかは興味深いところだ。
全体的に、α7S IIIは非常に有能な動画機材のように見え、他のEマウントシューターのためのいくつかの有望なポイントを含んでいるカメラだ。
参考:4K動画の選択肢
Frame rates | Bit-depth/ chroma | Chroma sub-sampling | Bitrate (Mbps) |
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---|---|---|---|---|
XAVC HS (H.265) |
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10-bit | 4:2:2 |
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4:2:0 |
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4:2:2 |
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||
4:2:0 |
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|||
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4:2:2 |
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4:2:0 |
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|||
XAVC S (H.264) |
|
10-bit | 4:2:2 |
|
8-bit | 4:2:0 |
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10-bit | 4:2:2 |
|
|
8-bit | 4:2:0 |
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|
10-bit | 4:2:2 |
|
|
8-bit | 4:2:0 |
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||
XAVC S-I (All-I H.264) |
|
10-bit | 4:2:2 |
|
|
|
|||
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|
速報
ニュースリリースのリーク
ソニーα7S IIIの主なスペックは「1210万画素Exmor Rセンサー」「759点像面位相差AFセンサー」「15stop+のダイナミックレンジ」「標準ISO:80-409.600」「944万ドット0.9倍のOLEDビューファインダー」「3.0型144万ドットのバリアングル液晶」「4K120p動画」になるらしい。#噂https://t.co/R5Tf0m4Rre pic.twitter.com/njOxHDqfuH
? 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) July 27, 2020
メモ
- 1200万画素 裏面照射型CMOSセンサー
- ISO40?409600
- BIONZ-XRは従来のプロセッサーの8倍の処理能力「
- 初のバリアングルモニタ(3.0型 144万ドット)
- メニューシステムを一新してタッチ操作に対応
静止画・動画モードで分かれる - OLED 944万ドット 0.9倍
- 4K 120p
・EOS R5のように8K動画に頼らず4Kを使い続ける
・4K 60pまで全画素読出しに対応
(この状態でオーバーヒートなしで1時間の撮影が可能)
・EOS R5は同じ状態で4K 60pが30分まで
・4K 120pでのクロップは軽度(×1.1)
・FullHD 240p
・S&Qモードで1pまでの低フレームレートに対応
・4:2:2 10Bitの内部記録に対応
・XVAS-I(ALL-I)で最大500Mbps
・XVAS-HSで200Mbpsまで圧縮
・HDMI 2.1経由で16Bit RAWのProRes RAWに対応
(Atomosレコーダー対応)
・S-Log2/3
・ローリングシャッターを低減
・動画でジャイロセンサーの情報を記録ポスプロで補正可能 - 5軸5.5段 ボディ内手ぶれ補正
- 10コマ秒連写
- 92%をカバーする759点の位相差AF
- 動物瞳検出に対応
- 測距輝度範囲 -6EV
- SDXC UHS-II+CFexpress Type A
- 大部分の動画モードはSD V60-V90で対応可能
- CFexpress Aが必要なのは 4:2:2 10BitのS&Qモードのみ
- 書き込み速度700MB/s・800MB/sのCFexpress Aカードを9月に発売予定
- 満充電で600枚の静止画・95分の動画を撮影可能
とのこと。
オーバーヒートで苦しむEOS R5と打って変わっての放熱性ですね。従来のボディデザインで発熱・放熱対策を施しているのは凄い。実際のレビュー動画が公開されるまで分かりませんが、かなり自信があるようですね。
ファインダーはかつてない0.9倍 944万ドットのOLEDパネルと光学系。これがどのような見栄えとなるのか非常に気になる所です。
従来のSシリーズと異なりコントラスト検出に加えて像面位相差AFに対応したのは朗報ですね。しかも測距点数は過去最高の759点となっています。
ソニーα7S IIIはメニューシステムが一新され、タッチ操作に対応する?
Sony Alpha Rumors:Sony has heard our prayers: Sony α7SIII has a new menu system!
ソニーα7S IIIは現行のα7カメラと同じようなメニューを搭載していると思っていた。しかし幸いなことに、私は間違っていたようだ。
信頼できる複数のソースから「メニューシステムが新しくなる」と教えてもらい、新規ソースから上記画像を得た。
この画像が本物の情報なのか100%確信していないが、私は可能性があると思っている。さらに二人のソースが追加情報を提供してくれた。
- タッチ操作に対応した完全に新しいメニューシステム
- ローリングシャッターの影響が世界最小
- 眼鏡着用者にも嬉しい巨大なファインダー
- 16Bit RAWは外部レコーダーのみならず、動画での記録にも対応
- アルミニウム製ヒートシンクを採用したパッシブ冷却システムを導入している。これはRaspberry Pi Bボードが導入しているものに似ている。
- ヨーロッパでは9月に出荷開始されるようだ
ちなみにシグマレンズに関する噂も出始めている。
とのこと。
上記画像通りにメニューシステムが一新されるのか不明ですが、ようやく使いやすいメニュー画面に切り替わるみたいですね。かなり前から指摘されていたポイントなので、どのように改善するのか気になるところ。既存カメラや今後登場するR・無印シリーズでの導入にも期待。ついでにFnメニューの操作性も改善してほしいですねえ。
以前から噂されている冷却システムは噂情報通りだとすると、特に目新しい技術では無いように見えます。外装にヒートシンクが剥き出しになっている様子は見られないので、どのように放熱するつもりなのでしょうか?これで熱問題に悩まされないとなると、元の発熱を抑えているのかもしれませんね。
細かい情報まとめ
Sony Alpha Rumors:More Sony α7SIII tidbits…
α7S IIIについて、あるソースから追加のヒントを得た。
- ジャイロセンサーのデータはFX9のように後処理の手ぶれ補正に利用することが可能だ。
- ZV-1のような電子ISはソニー製フルサイズカメラで初めて利用できる。4K UHDで僅かなクロップがあり、さらなるクロップ無しで補正可能だ。
- 4Kはドットバイドットとなる。
- ファームウェアアップデートにより、発売後に利用可能となる機能が存在する可能性がある。2020年後半にリリースされるFX9 Ver2.0と同様だ。来週のプレゼンで明らかとなるだろう。
- FX9のように、6Kからのダウンサンプリングでは無い。
- まだ明らかとなっていない注目すべきハードウェア・ソフトウェアの機能が少なくとも一つ存在する。
- どのような制限もなく「動作する」フルサイズ4Kを求めている人にとって非常に満足のいくカメラだ。これはおもちゃでは無く、仕事道具である。
競合他社の4K/8Kと違い、「使える4K」がマーケティングフレーズとなり得るカメラだ。
とのこと。
目新しいスペックではありませんが、堅実なミラーレスとなりそうですね。今のところ動画性能に関する情報ばかりですが、1200万画素の静止画用途でも魅力あるかめらに仕上がっているのか気になるところです。
噂のクアッドべイヤー構造では無さそうなので、単純に静止画用途で1200万画素だとニッチな需要となりそう。噂通り裏面照射型CMOSセンサーだとすると、オールドレンズとの相性が向上しているかもしれませんね。後は、カメラの価格設定がどうなるか…。噂では3500ドル・4000ユーロと言われていますが…。
α7S IIIはバリアングルモニタで確定か?
Sony Alpha Rumors:First leaked images of the new Sony α7SIII
J氏からソニー「α7S III」い関する初のリーク画像を提供してもらった。
赤い録RECボタンがはっきりと確認でき、背面液晶はバリアングル仕様だ。それ以外はソニーα7R IVのボディにかなり近い。
ぱっと見はα7R IVにとてもよく似たデザインとなっていますね。バリアングルモニタとRECボタン・C1ボタンの位置が入れ替わっている点が大きな違いでしょうか?噂の「パッシブ冷却システム」と思われる機構はこのリーク画像からは判断できません。
よく見るとファインダーの形状が異なっていますね。α7R IVと違い、アイセンサーが下側に配置されているのが分かります。噂の900万ドット超となる高解像パネルを使用しているのか気になる所。
「S-Cinetone」「Movie Editアドオン対応」に対応する?
ある情報源から別の報告を受けた。以下は彼が述べている事だ。
- S-Cinetoneカラーサイエンスを搭載する。
- センサーはExymos R CMOSセンサーになる。
- ソニーは後処理で手ぶれ補正を適用できるMovie Editアドオンに対応予定だ。今のところそのアプリに対応しているのはRX0 II、RX100VII、ZV-1のみである。
- これはキャノンのボディ内手ぶれ補正に合わせたもので、それほど良いものではないだろうが、少なくとも「ゆがんでいる」ということはないはずだ。
- そしてわずかなクロップでこれを実現している。
- 15stop以上のダイナミックレンジ。
- UHDに加えてC4Kも利用できるようになる。
- 全体的にこのカメラは、FX9と似たようなスペックでZV-1と同じように手が加えられたα7R IVに似ている。
- しかし、イメージセンサーは1200万画素だ。前述したように、わずかなクロップがある。
- EVFを除いて、スペックシート上は並外れた性能と思えないが、現実的には、オーバーヒートすることなく素晴らしいオートフォーカスとファンなしで無制限の動画撮影をすることができる。
- 4K 60p 10ビット内蔵 600Mbitでこのようなカメラは市場に存在しない。
とのこと。
このソースの情報をどれほど信頼して良いのか不明ですが、いくつか初耳のネタがあるようです。
「S-Cinetone」と言えばカムコーダー「FX9」にデフォルトのルックとして搭載していますね。FS7 IIからさらに人物描写を重視した画作りに再設計し、人の肌を描写する際に使われる中間色の表現力をアップさせ、色あいはよりソフトに、ハイライトの描写は被写体を美しく際立たせる自然なトーンとなる模様。
「Exymos R CMOSセンサー」はExmor Rの誤記だと思いますが、どちらにせよ裏面照射型CMOSセンサーであることを匂わせています。1200万画素の裏面照射型CMOSセンサーがどれほどの高感度ISO性能となるのか気になる所。
Movie Edit Add-onはソニーのスマートフォン向けアプリケーションですね。カメラのジャイロセンサーで動画に手ぶれ情報を記録し、後処理で歪みの無い綺麗な電子手ぶれ補正を実現するのだとか。パソコン向けソフトでは無いので、α7S IIIとの組み合わせでどれほど需要があるのかは不明。
ソニーα7S IIIのRAW動画はHDMI出力限定でAtomosが対応中?
5人の新規ソースから情報を得た。このため、以下の情報は100%正確なものでは無く、通常よりも注意して読み進めて欲しい。本日、この投稿を公開し、28日に誰が正しかったのかが分かることになるだろう。
ソース1:
- AFシステムはα7R IVとほぼ同じ
- 動画録画ボタンはカメラ上部に配置され、シャッターボタン後ろだ
- 4K RAWに対応しているが、4K 120fps RAWに対応しているのかは不明だ。試したことは無いが、RAW出力は16Bitらしい
- ファームウェアが対応しておらず、RAW出力をテストする機会が無かった。どうやらAtomosがα7S IIIのHDMI信号へ対応中のようだ
- ダイナミックレンジはソニー曰く15stopだが、実際には13?14stopだと思う
ソース2:
- 動画用ダイヤルを左肩に、静止画用ダイヤルを右肩に搭載している。露出補正ダイヤルに変わりは無い
- メニュー画面でタッチ操作可能だ
- 取り外し可能なアクセサリーポートカバーを採用している
- 2つのUSB-C端子、1つのマイクロHDMI端子、シンクロソケットは存在しない
ソース3:
- 残念ながら、α7S IIと同じく4K時に僅かなクロップが発生する
- 4K 60p 4:2:2 10Bitで内部記録可能だ
ソース4:
- ソニーは、最高のフレームレートでも少なくとも1時間はオーバーヒートの問題が無いと主張している
ソース5:
- 4K 60p 10Bitの時間無制限録画を確認
- FHD 180fpsでAFと録音に対応していることを確認
- 4KからFHDへダウンサンプリングし、これまでで最高のFHDとなる
- RAWの内部記録は無い
- FX9に似た新しいコーデック
- 6K非対応
私の推測では大部分の情報が正しいのでは無いかと思っている。
とのこと。
実際にα7S IIIを使ったような情報もいくらあるようですね。これら情報がどれほど信憑性があるのか今のところ不明。とは言え、どれでも現実的なスペックのように見え、情報通りのカメラが登場したとしても驚かないでしょう。
ソニーα7S IIIのイメージセンサーは裏面照射型 1200万画素である可能性が高い?
今日まで良く分からなかった点を明らかにすることが出来た。
- センサー:
α7S IIIは新しい1200万画素 裏面照射型センサーを使用している。4800万画素のクワッドべイヤーセンサ(1200万画素にダウンスケール)を使用している記述は無い。- 冷却システム:
アクティブベント(訳注:ファンのように能動的な冷却システム)ではなく、それは純粋に新しいパッシブ冷却システムを使用している。- メディアカード:
デュアルカードスロットだ。そして各スロットはSDカードと新しいCFexpress Type Aカードが利用可能だ。
とのこと。
4800万画素のクアッドべイヤーとも噂されていましたが、どうやら1200万画素のイメージセンサーである可能性が高いようですね。このセンサーが従来通りのコントラストAFなのか、像面位相差AFに対応しているのかは不明。個人的に像面位相差AF対応は必須だと思うのですが、MFレンズの母艦として使う人にはあまり気にならないポイントかもしれません。その一方、裏面照射型センサーになることで、テレセントリック性が悪いオールドレンズは描写が改善する可能性がありそう。
また、以前の噂では「積層型」という話もありましたが、今回は「裏面照射+積層型」とまで言及はしていません。
冷却システムは以前から噂されていた通り、新しいパッシブ冷却となる模様。能動的にボディを冷やさず、どのように動画での発熱を解消するのか気になるところですねえ。シグマ「fp」のように大型ヒートシンクを搭載しているのでしょうか?
カードスロットはここ最近噂されたように、SD・CFexpress Aカード共用のようですね。CFexpress Aカードがどのような価格設定となるのか不明ですが、Bカードより安いと良いですねえ。今後のα7シリーズで同じようなカードスロットを採用するのか気になる所。特にRシリーズでバッファの改善が期待できそう。
欧州では4000ユーロ?
Sony Alpha Rumors:UPDATE info on possible Sony α7SIII price: Around 4.000?
ソニーはテスターに正確な価格を教えてくれなかった。
アメリカでは3,500ドル台と言われているが、本日、ある小売店がヨーロッパでの価格は4,000ユーロ前後だと教えてくれた。
ということは、α7S IIIはアメリカでも3,999ドルになるのだろうか?
とのこと。
これが20%ほどのVAT(付加価値税)込みだとすると、日本国内では40万円前後となるかもしれませんね。高機能な動画性能を備えていると言われているので、α9よりの高価な値付けとなるのでしょうか?α7S IIの初値が40万円を超えているので大いにあり得る話だと思います。
そして、小売店での価格設定が判明しているという事は、α7S IIIに関するスペック情報もある程度出回っているのかもしれませんね。29日まであとわずかですが、事前にスペック情報がリークされるかもしれません。追加情報に期待。
ソニーα7S IIIは3500ドル前後となる可能性がある?
Sony Alpha Rumors:RUMOR: Sony α7SIII price might be around 3,500
このカメラを見てテストした、あるソースは、ソニーα7S IIIの価格について尋ねたそうだ。ソニーは彼に正確な価格情報を教えなかったそうだが、ソースはα7S IIIが3,500ドル付近になるだろうと理解したようだ。
もし本当ならば、噂されているスペックが本当ならば、これは確かに妥当な価格である。
とのこと。
2015年に登場した「α7S II」の初値がおよそ40万円だったので、似たような価格設定となるかもしれませんね。安すぎず、高すぎずと言ったところでしょうか?
噂のクアッドべイヤーセンサー(可能性は高く無い)であれば購入を検討する人も多そうですね。
とは言え、まだハッキリとしない情報なので過信は禁物。
CFexpressにも対応する?
Sony Alpha Rumors:RUMOR: Sony α7SIII with slots for SD and CFexpress cards???
信頼できるソースから以下の情報を得た。
「ソニーα7S IIIはデュアルカードスロットとなり、どちらもSDカードとCFexpress miniを利用できる」
このソースは「CFexpress mini」と述べている。これは「CFexpress Type B」を指しているのか、それとも新しいCFexpress Type Aカードを採用するのか分からない。Exploraは新しいCFexpressカードについて記事を掲載している。
「ここ最近、Compact Flash AssociationがCFexpress 2.0仕様をリリースした。これにより3つの異なるカード形式が可能となる。タイプAは最小サイズで、1GB/秒の転送が可能だ。」
ソースはこの新しいCFexpressカードの事を述べていたのだろうか?
とのこと。
まだ確定情報では無いものの、信頼できるソースからというのは気になりますね。果たしてソニーが新しいメディアを採用するのかどうか…。
Compact Flash Association(CFA)がCFexpress 2.0の仕様を正式発表したのは2019年2月28日でしたね。その中では確かにType AカードはSDカードよりも小さい形状に収まっています。これが本当だとすると、コンパクトなα7シリーズに適した次世代メディアをソニーが採用することになるのかもしれません。
カメラ側面にスリットが入る?
2人のソースがα7S IIIに関するいくつかの情報を共有してくれた。(彼らはプロトタイプのカメラをテストしており、一部機能は変更されるか不明な場合がある)
ソース1
α7SIIIの新しいパッシブ冷却システムは、カメラの右側(すべてのポートがあるところ)に小さなスリットがある。カメラが完全に密閉されていないため、カメラから空気が出入りし、冷却することが可能だ。
それはパッシブ冷却システムなので、動画撮影時にノイズや音を立てないものである。側面スリットにはメッシュが入っており、カメラは密閉されています。
Blackmagic Cinema Camera 4kのように高価なシネマカメラが持っているデュアルネイティブ ISOを備えていない。しかし、新型センサーが搭載されており、非常に高速な読み取り/転送速度を実現している(高フレームレート(4K 120、1080p 240)に対応)。
ソース2
我々は現在、α7SII後継モデルで動画撮影している。この小さな怪物のフッテージは4K 120fps 4:2:2 10Bitで15ストップのダイナミックレンジと驚異的だ。我々のテストではArri Alexa Miniに匹敵することを示している。
SAR: 強調しておきたいのは、15ストップのダイナミックレンジは(噂が本当なら)ソニーのマーケティングによる主張であるということだ。つまり、本当のダイナミックレンジはもう少し低いかもしれない...
Sony Alpha Rumors:WARNING: No idea if that’s a real thing: Sony α7SIII sensor spec sheet leaked?
(とるなら注:「IMX312AQK」というクアッドべイヤー構造のセンサーに関する情報を記事にしていますが、真偽不明でネタにするには時期尚早な雰囲気ですので割愛)
とのこと。
この情報をどこまで信用して良いのか分からないですが、本当だとすると従来のα7シリーズと比べて少し異なる外観となりそうですね。「カメラ右側に全てのポートがある」と述べているので、従来アクセサリーポートが備わっている「左側」はバリアングルモニタを展開するために開けているのでしょうか?
16Bit RAW出力となる?
今のところ知り得たスペックは以下の通りだ。
- 600Mbps
- 16Bit RAW出力
- 15stopのダイナミックレンジ
- ISO感度はα7S IIと同じく?409600
- プリプロダクションモデルにおけるS-log3のベースISO感度は160(α7S IIはISO 1600)
様々な情報を受け取り続けているが、ほとんどがプロトタイプなので100%正確とは限らない。おそらく一部のパーツが無くなったり、完全に機能しない可能性もある。
また、ソニーは新しいパッシブ冷却システムを使用すると言われている。アクティブ冷却システムの冷却孔が全く無いことを意味しておらず、極端な話、孔だけあるかもしれない。
とのこと。
α7S IIがS-log3使用時に14ストップの再現域を確保していると言われているので、1ストップ幅広い再現域を期待できそうですね。
「16Bit RAW」が従来通り「イメージセンサー内でAD変換された14bitのデジタル信号をシステム内で一度16bit処理してから、RAW画像に14bit出力する」なのか「実際に16Bit RAW」を意味しているのかは不明。額面通りに受け取ると16Bit RAWが利用できるのかもしれませんね。となるとフルサイズセンサーで16Bit RAW出力に対応した貴重なカメラとなりそう。
ベースISO感度はα7S IIと同じ。これは「高感度ノイズ耐性を維持しつつ高速読み出しに対応」という事なのでしょうか。低照度におけるスポーツカメラとしても使えると面白そうですねえ。
8月中旬には発売か?
まだ100%確かではないが、7月28日/29日頃にソニーα7SII後継モデルの発表会が行われるという初期情報を得ている。カメラは8月中旬に出荷を開始するという噂だ。
Sony Alpha Rumors:RUMOR: Sony α7SIII announcement on July 28/29 and available mid August?
とのこと。
もともと6月末と噂されていたα7S IIIですが、とうとう7月末に登場となるのでしょうか?EOS R5/R6の出方を伺っていたとも言われていますが、その実態やいかに。
もし本当に8月中旬発売だとしたら、そのうち7S IIIの情報が小売店へ出回り始めるかもしれませんね。今後は情報リークのサイクルが早くなるかもしれません、
Eマウント初のバリアングルモニタか?
驚くべきことでは無いが「α7S III」は「ZV-1」のようなバリアングルモニタを搭載している。
Sony Alpha Rumors:RUMOR: And yes folks…of course the As7III has a new fully articulating screen 🙂
とのこと。
動画機能に特化したカメラとして、使いやすいバリアングルモニタを搭載する可能性がある模様。動画に強いと言われているパナソニックや富士フイルムは既にバリアングルモニタを導入しています。ソニーαもこのカテゴリにおける競争力を高めたいのかもしれませんね。
α7Sシリーズをオールドレンズの母艦として利用している人にとってはチルトモニタのほうが便利そう。しかし、噂の超高解像ファインダーが搭載されるとピント合わせはし易くなるかも?
モデルネームはα7S IIIで確定か?
カメラ名が「α7S III」になることを確認した。世代が飛んで「IV」になると予想した人もいると思うが、そうではない。
高速読み出しが可能な新型1200万画素センサーであり、グローバルシャッターではない。
数時間の間に3人のソースがα7S IIIに録画時間の制限がないことを伝えてきている。オーバーヒートの制限が無いので、プロユースであれば確実にキヤノンを凌駕するはずだ。
- 高速読み出し対応の新型1200万画素 積層型センサー
- 動画機能
・FHD 240fps
・4K 120fps 4:2:2
・HDMI 4K 120fps RAW
・オーバーヒートしない
・時間無制限- α7R IVと非常に似ている
- 世界最高の944万ドット EVF
- ノイズフリーのパッシブ冷却システム
- SD UHS-IIカード
- 7月下旬に発表される
とのこと。
8K動画に対応しつつも、過熱と放熱の制限が厳しいとされる「EOS R5」と異なり、発熱対策が充実したカメラとなりそうですね。解像性能はα7S IIと同じ1200万画素らしいので、良好な高感度性能が期待できそう。引き続きコントラストAFなのか、像面位相差AFに対応しリアルタイムトラッキングを導入するのか気になる所ですねえ。
8Kは無いが最高の4Kカメラとなる?
α7S II後継モデルの動画機能について追加情報を得た
・FHD 240fps
・4K 120fps 4:2:2
・HDMI 4K 120fps RAWα7S II後継モデルのスペック情報
- 動画機能
・FHD 240fps
・4K 120fps 4:2:2
・HDMI 4K 120fps RAW- α7R IVと非常に似ている
- 世界最高の944万ドット EVF
- ノイズフリーのパッシブ冷却システム
- SD UHS-IIカード
- 7月下旬?8月上旬に発表される?
このカメラは8K動画に対応していない可能性があるものの、それは理に適っている。8Kを使えるおもちゃではなく、最高の4K動画を得るためのカメラなのだろう。
とのこと。
4K 120fpsと言えば、ここ最近発表されたキヤノン「EOS R5」が対応したばかり。フルサイズセンサー搭載のコンシューマーカメラとしては珍しい動画機能ですね。さらにFHDでは240fpsのハイフレームレートに対応する模様。
ボディはα7R IVと似た外観になると言われており、どのように動画撮影時の発熱をどのように冷却するのか非常に気になるところ。この点で、EOS R5は8K 30p RAWや4K 120fpsに対応しているものの、熱対策がイマイチでは無いか?という話が出てきています。(このため仕事で使うのは難しいと言う話もあり)
発熱で不安を感じないボディ性能で、最高の4K動画を撮影できるとしたら、仕事用機材として使える魅力的なカメラとなるかもしれませんね。
ソニーα7S II後継モデルは「新しいタイプ」のパッシブ冷却システムを備えている?
Sony Alpha Rumorsが今夏登場と宣言されているソニー「α7S II後継モデル」に関する情報を発信しています。確認済みの情報として、ボディに新しい種類の冷却機構を備えているみたいですね。
ご存知のように、パナソニックS1Hにはオーバーヒートを避けるための冷却ベントがある。
さて、ソニーα7SII後継機には、オーバーヒートを避けるための新しいタイプのパッシブ冷却システムが搭載されると聞いている。これは、確かにうるさい冷却口が無いという事だと思う。
そして...さすがにUHS-IIカードに対応しているだろう。
とのこと。
LUMIX S1Hと言えば内部に高精度な放熱シュミレーションと放熱ファンを搭載したフルサイズミラーレスですね。これにより動作保証温度内における動画記録の時間無制限を実現しています。ソニーがα7S II後継モデルをどのように冷却するのか気になる所ですね。ボディサイズを従来のαシリーズに抑えつつ、S1H並の冷却性能を備えていたら凄い。
ソニーα7S II後景モデルは間違いなく944万ドットのEVFを搭載している?
Sony Alpha Rumorsが今夏登場と宣言されているソニー「α7S II後継モデル」に関する情報を発信しています。なんと電子ビューファインダーの解像度が944万ドットだそうな。ファインダー倍率も気になる所ですねえ。
この情報が本当であるという証明を得たので、これは噂情報ではなくソニーα7S II後景モデルに関する最初のスペック情報だ。
このカメラは世界最高の解像度となる944万ドットの電子ビューファインダーを搭載している。
比較してキヤノンEOS R5は500万ドットだけだ。
とのこと。
この情報が本当に正確だとしたら、凄まじい解像度の電子ファインダーですね。α9 IIやα7R IVが369万ドット、他社の高解像ファインダーでも500万ドットです。
500万ドットでも十分高解像に見えますが、944万ドットでどのような見え方となるのか非常に気になる所ですね。ファインダー倍率は他のシリーズと同じく078倍となるのか、それとも解像度に合わせて大型化するのかも気になりますねえ。今後の追加情報に期待。
DPReviewの独占インタビューでソニーがα7S II後継モデル夏登場を認める
DPReviewがソニーαシリーズでお馴染みシニアゼネラルマネージャー 田中健二氏へのインタビュー記事を掲載。その中でソニーα7S II後継モデルについて言及し、夏登場と明言しているようです。
DPReview:Exclusive: Sony confirms α7S II successor this summer - "Everything is new"
- Covid-19は間違いなく生産と供給に影響を与えた。ただし、影響を最小限に抑えるため、サプライヤーと協力している。中国とタイの二つの生産拠点は供給と物量の問題がほとんど解決され、工場の操業を再開している。
- 長期的な影響はほとんど無いと思うが、需要は減少している。しかし、前向きな兆候もあり、例えば中国では6月18日のショッピングセール(訳注:おそらく「京東の日」のこと) では売り上げが昨年より良かった。α7 IIIやα7R IVなど高級ラインの強い需要があったのだ。
- 中国は良くなっているが、他の地域では明らかに異なっている。とは言え、大部分の地域で需要は回復し始めている。長期的な需要の心配はしていない。
- 動画は大きなチャンスだ。特に中国のフルサイズミラーレス市場は拡大している。
- 世界中のプロフェッショナルのニーズに応えるべくレンズラインアップを充実させていく。
- コンテンツクリエーター市場は急速に拡大している。ZV-1はあらゆるスキルレベルのクリエーターニーズを満たすように設計した。需要は高まっており、USB接続でWebカメラとしても利用可能だ(7月にデスクトップアプリを提供予定)。
- 多くのプロフェッショナルからリクエストを頂いており、今夏後半にα7S II後継モデルの発表を確認した。イメージセンサーを含めてシステム全体を完全に再設計している。期待と要望にお応えできると確信している。
- 「S」はもともと感度を意味していたが、今では画質や表現の面で「至高」を表現すべきだと思っている。画素がとても大きく、多くのプロやハイエンドユーザーが楽しめると思う。
- 主に4K 60pや4:2:2 10bitなどが要望として上がっている。
- RAW動画に一定の需要があると認識している。これらの人々にRAW動画を提供できるよう努力している。
- 他社にはないテクノロジーとイノベーションが我々の強みだ。ソニーは静止画・動画どちらも非常に高度なテクノロジーを備えている。様々なコンディションでのスピード・パフォーマンス・イメージの豊かさを誇りに思っている。
- 我々は進化を続け、製品のパフォーマンスを新し水準へ引き上げてゆく。他社と競争しているわけでは無い。消費者を満足させ、驚かす製品を作りたいと思っている。
- 積層型CMOSセンサーは最新技術であり、最大限活用したいと思っている。
- オートフォーカスの検出速度と精度はプロフェッショナルを含むユーザーから求められているものだ。動画需要に伴い、映画撮影におけるオートフォーカスは非常に重要だ。我々はオートフォーカス技術をさらに発展させることに専念している。
- 将来的にAIを利用した被写体認識はとても重要だ。
- レンズのオートフォーカスアクチュエーターはとても重要だ。これが十分速く動かないと問題になり、ノイズが発生するとフッテージに影響が出る。したがって、これに多くを投資している。
- コンピュータを使った写真テクノロジーはとてもポジティブだが、レンズには多くの利点がある。10?50年後には状況が変わっているかもしれないが、近い将来、例えば5年先であればまだガラスのレンズが優れていると思う。
- スマートフォンにはコンピュータを使った写真がとても役に立つが、傑作や商用作品を撮影したい場合は本物のレンズが適している。そしてレンズは進化しており、我々のいくつかのレンズはとても小さいがハイクオリティである。
- 今後、カメラがスマートフォンのようになるか、スマートフォンがカメラのようになるかは分からない。選択肢があるのは良いことだと思う。
とのこと。
噂されていた6月末・7月上旬の発表は無くなってしまいましたが、どうやらSARの噂通り夏中には発表されそうですね。やはりEOS R5などの出方を伺っているのでしょうか?それともソニー独自の計画・タイミングがあるのでしょうか。
フルリニューアルと言うことでどのようなカメラとなって登場するのか見当もつきません。「画素が大きい」という事は、従来通り低画素センサーを使用しているのでしょうか?正式発表でアッと驚くスペックを期待したいところですね。
ソニーα7S II後継モデルと新型フルサイズカメラの正式発表はEOS R5を意識して1か月ほど遅れる?【噂】
Sony Alpha RumorsがソニーEマウントに関する噂情報を発信。過去にZV-1やFE20mmF1.8の正確な情報を提供したソースがα7S II後継モデルと新型フルサイズの発表が1か月ほど遅れると教えてくれたそうな。
信頼できるソースによると、ソニー経営陣は6月に正式発表するはずだった2台の新型カメラを一か月ほど延期すると決定したようだ。6月末の予定だったα7S II後継モデル、7月に発表される予定だった2台目のフルサイズカメラは以下に変更となる。
- 7月中旬までにソニーα7S II後継モデル
- 8月末から9月上旬までに2台目のフルサイズカメラ(α5)
7月上旬と言われているキヤノンEOS R5の正式発表後にα7S II後継モデルと発表し、価格と位置づけをしたいと言うのが理由らしい。
ソニーが6月末に発表したかった証拠はある。α7S II後継モデルが4月28日にアジアで登録され、2台目のカメラは5月末に登録されている。そして1か月前には12-24mm F2.8 GMのレンズ登録が見つかっているのだ。未発表製品のコードネームが登録されてから発表まで2か月以上かかるのはここ10年で初めてのことだ。
ガッカリしているのは承知の上だが、私はこれが正確な情報だと100%確信している。この情報は以下の情報を正確に伝えてくれた情報提供者である。
- 5月6日:ZV-1発売日
- 2月17日:FE20mm F1.8の仕様情報
- 2月13日:FE20mms F1.8関連情報
- 2月7日:単焦点レンズの噂
これはソニーの戦略であり、SARとしては想定外の結果だ。そして、今週実施した内部的なミーティングで報道関係者と映像制作者にα7S II後継モデルが渡っていると話を聞いている。正式発表の1か月前にカメラをお披露目するのは珍しいことだ。これから発表に先立ちいくつか仕様に関する情報を得られるかもしれない。
Sony Alpha Rumors:RUMOR: Sony α7SIII announcement end of July, new Sony FF camera end of August!
とのこと。
2020年に入ってソニー関連情報の確度が上がっていたSARだけに気になる話ですね。数か月前に未発表製品のコードネームが登録されており、登場するのであればそろそろと思っていたのですが…。やはり8K RAWに対応したEOS R5の存在は無視できないのでしょうか?確かにEOS R5の価格設定は非常に気になります。レンズに関する延期は今回の情報の中に含まれていません。FE12-24mm F2.8 GMのみ6月末に発表となるのでしょうか。
ソニーは6月26日にα7S II後継モデルについてなんらかの発表を予定している?【噂】
Sony Alpha RumorsがソニーEマウントに関する噂情報を発信。どうやらα7S II後継モデルはなんらかの形で6月26日に発表が予定されているみたいですね。
情報提供者は私にこう教えてくれた
「ソニーα7S II後継モデルとFE12-24mm F2.8 GMは6月26日に報道・小売店にプレゼンされる」
6月26日にα7S II後継モデルが正式発表されるのか、それとも短期間のNDAによる水面下の発表となるのか定かではない。通常であればソニーは同日に情報を公開する。
まだ仕様の情報は無いが、少なくとも4K 120p 4:2:2 10bit、α9 IIと同等のAF性能を備えていると言われている。まだ2台目のフルサイズカメラに関する情報は掴めていない。
とのこと。
6月最終週と噂されていましたが、どうやら第4週の後半になんらかの動きがあるようですね。この日付が正式発表となるのか、別の日となるのか気になる所。スペックやリーク画像が無いところを見ると、まだ全く情報が降りていないのかもしれませんね。
ソニーα7S II後継モデルは6月下旬にフルスペックが公開される?【噂】
Sony Alpha Rumorsがソニー「α7S II」後継モデルについて噂情報を発信しています。
信頼できる情報提供者からα7S II後継モデルの登場時期について教えてもらった。
α7S II後継モデルの仕様は6月下旬に全て発表されるだろう。カメラは夏の終わりまでに発売される予定だ。(Covid-19がさらなる影響を及ぼさない場合)。情報提供者は4月30日のイベントでソニーがα7S II後継モデルに関する情報が登場するかどうか分からないようだ。このイベントで発表は期待しないほうが良いだろう。
この情報提供者はFE20mmm F1.8やα9 IIの正確な情報を共有してくれた実績のある人物だ。しかし、他の情報提供者から裏付けが取れるまでは100%信頼することは出来ない。
噂のまとめ
- ハイエンドEマウントカメラ「WW271448」
- レンズ固定式コンパクトカメラ「WW119533」
- FE12-24mm F2.8 GMは今夏発表?
- ソニーはF1.2の単焦点レンズを開発している?
- シグマの新レンズは70-200mm F2.8 FEとなる?
とのこと。
数日前に登場した「WW271448」がα7S II後継モデルとなる可能性が高まってきましたね。通常、認証機関に登録されてから2か月ほどで発表されるので、6月下旬までに正式発表される可能性は十分にありそうです。
以前の噂では内蔵ファンを搭載しているなど言われてきましたが、最終的にどのようなスペックのカメラとなっているのか気になる所ですね。
2019-12-16:クアッドべイヤーセンサーを採用する?
EOS HDがα7S IIIに搭載されるかもしれないセンサーについて情報を発信しています。ただし、Sony Alpha Rumorsはこの情報を否定的に捉えている模様。
- IMX521を採用する?
- クアッドべイヤー配列の1500万画素センサー
- 6100万画素としても機能する
- オーバーサンプリング時の画質は従来機より遥かに改善する可能性あり
- 4K 60p 12bit対応-出力時は10bitとなる?
- スペック表では4K 60pよりも高速フレームレートに対応している
- 6100万画素時は15fpsまで低下する
- 業務用・産業用向けではないのでα7S IIIに搭載される可能性が高い
- 像面位相差AFを搭載する余地が無いように見える
EOS HD:Sony α7S III Sensor Specs Leak ? 4K/60p and Quad Bayer 15 megapixel
2019-12-10:ソニーα7S IIIと思われる最初の画像が出回り始める?【噂】
Sony Alpha Rumorsがα7S II後継モデルに関する情報を発信しています。
読者諸君、これがソニーα7S IIIに関する最初の画像だ。間違いなくソニー製カメラだが、遥かに厚いボディとなっている。
100%信頼できるスペック情報はまだ無いが、4K 120p(8K非対応)、パナソニックLUMIX S1Hのような空冷システムを備えたプロトタイプの存在を耳にしたことがある。
α7S III・α7S IVどちらのモデルネームを採用するのかまだ分からない。
とのこと。
「ほんとにい??」と感じるのが正直なところ。画像が粗いのでなんとも言えませんが、第4世代α7のようなボディの厚みとなっていますね。アクセサリーポート付近がやたら肉厚になっている気もしますが、L型ブラケットが付いているだけのようにも見えます。
ぱっと見はS1Hのような通気口が見当たりませんが、さてはて…。
2019-03-14:α7S IIIはNABではなく2019年秋に登場する?
Sony Alpha RumorsがSR4と比較的高い格付けでα7S II後継モデルに関する情報を発信しています。
信頼できる情報提供者達からα7S III登場時期に関する情報を入手した。
信頼できる情報提供者1(過去にFE100mm F2.8 STFの情報を的中させた)
”α7S IIIは10月前に発表される予定だ。カメラには新型積層センサーが搭載され、私のソースによると革新技術実装の優れたセンサーであり、ゲームチェンジャーとなるだろう。ひょっとするとグローバルシャッターかもしれない。”
信頼できる情報提供者2(1年前に正確なレンズ情報を提供してくれた)
”4月7日にα7S IIIが登場する兆候は無い。ソニーの友人は今秋までは登場しないだろうと述べている。”
数か月前にソニーは(顧客の期待を上回る製品を登場させるため)α7S IIIの開発に時間をかけていると語っている。私はグローバルシャッターがまさしくその技術だと推測している。映像制作者にとってゼロディストーション(訳注:ローリングシャッターで歪まない動画)のカメラが登場することは非常に大きな意味合いを持つ。
しかし、グローバルシャッターの件は今のところ憶測にすぎない。唯一の事実は「過去数か月の間にAPS-C,MFTのスモールフォーマットセンサー用のグローバルシャッターを発売した」と言うことだけだ。フルサイズセンサーでも技術的には可能だと思われる。
とのこと。
SR4とまだ過信できない噂情報ですが、過去に的中させた情報提供者からのネタと言うのは気になりますね。もしこれが本当だとすると、年内にはα7S IIIが登場するのかもしれません。
α7S IIが2015年10月に登場しているので、今秋となると4年ぶりのモデルチェンジですね。α7第3世代で登場していないモデルは残すところα7Sシリーズのみなので期待したいところ。
一方でハイエンドAPS-Cに関する噂はパタリと止まってしまいました。今年はソニーαにとってどのような年となるのでしょうか?今後の噂情報に注目したいと思います。
2018-11-19:α7S IIIは2019年に積層センサーを搭載して登場する?
Sony Alpha RumorsがSR4の格付けでα7S II後継モデルに関する噂情報を発信しています。
α7S IIIについて小さな情報のアップデートがある。これは長い間情報を提供してくれているアジアのソースからだ。
- 開発中のα7S IIIは発熱問題のため延期されている。(注:これが2018年に登場しない理由だ。)
- α7S IIIは積層CMOSセンサーを搭載するが、これはα9とはことなるセンサーだ。
- α7S IIIは2019年のはやいうちに発売されるだろう。
α7S IIIが4K 60pや560万ドットEVFを搭載するのは間違いないだろう。α7S IIIローンチ前に新しいハイエンドAPS=Cカメラが新レンズと共に登場するはずだ。
とのこと。
ここのところ的中率が低下しているSARの情報なのでまだ話半分と言ったところでしょうか。時期的にパナソニックのフルサイズミラーレスLUMIX S1R/S1に直接競合するカメラとなりそうですね。積層センサーを搭載して4K60pの発熱問題をクリアできるとしたらかなり魅力的な機種となりそうです。
2018-09-06:ついにα7S III・ハイエンドAPS-C登場なるか?
Sony Alpha RumorsがSR5の格付けでEマウントに関する情報を発信しています。
昨日、ソニーは9月25日10時にプレスカンファレンスを実施するとフォトキナチームに連絡したようだ。
さらに多くのジャーナリストは9月18日頃に大規模なEマウントイベントの招待状を受け取ったと連絡が入った。発表される製品に関して100%の確証は無いが、これがソニー新製品に関する大きなイベントであると確信している。
ソニーは3回プレスカンファレンスを開催する
- 9月14日:新型プロ用カムコーダーの登場が期待されている。α7S IIIである可能性は低い。
- 9月18日:大規模なEマウントイベントとなるため、ハイエンドAPS-CEマウントやα7S IIIだろうか?
- 9月25日:18日に発表された製品を展示する、もしくは追加の発表があるかもしれない。
私は新型ハイエンドAPS-C EマウントカメラとFE24mm F1.4 GM、FE135mmGMを発表すると推測している。
α7S IIIの発表は過去の発表時期を考慮すると10月となるかもしれない。しかし、9月18日に嬉しいサプライズがあるかもしれない。
匿名のソースが「9月18日はバリアングルモニタと4K 60pを備えたα7S IIIが登場する」と述べている。彼が正しいことを祈ろう。
とのこと。
ニコン・キヤノンの両雄が新しいシステムを登場した直後にこの展開はなかなか面白いですね。
一体どのようなイベントとなるのかとても気になるところです。
これまでの情報
- 9月18日に大きなEマウント関連のイベントが開催される(SR5)
- 9月14日 午前9:30からプレスカンファレンス:信頼できるソースによるとプロ用カムコーダーを発表する。α7S IIIが発表されるかは不明。
- 6つの情報のうち5つが的中したソース
・4K HDR 60p
・Exmor RS(積層型センサー)
・画素数は不明
・ソニーは情報リークに細心の注意を払っている。しかし、ソースによると驚くべきカメラであるようだ。 - 4つの情報のうち4つが的中しているソース
・α7S IIIのセンサーは新型メモリー内蔵の積層型CMOSセンサーとなる。これは4K HDR 60pが実装されていることを意味し、技術的にα9のセンサーよりも優れている。
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