ソニーα7 IIIを使い始めて約1年(間3か月のブランクあり)、ニコンZ 7・キヤノンEOS Rを使い始めて約半年。ある程度使い込んだので腰を据えてじっくり比較レビュー。全てを1ページに詰め込むと凄まじい量となるため、細分化して徐々に掲載していこうと思います。
第11回は手ぶれ補正について。カメラやレンズの手振れ補正でどのような違いががあるのか確認してみたいと思います。
撮影環境
設定
- 撮影距離:約3m
- EOS R+ RF24-105mm F4L IS USM
- Nikon Z 7+ NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
- α7 III + 24-70mm F2.8 DG DN
- 焦点距離:70mm
- JPEG
- シャッタースピード:1/8~2秒
- 電子シャッター
- 20枚撮影、うち10枚の補正状態を確認・集計
EOS Rはボディ内手振れ補正を搭載していないのでレンズ光学補正を使用。ソニーは「FE 24-105mm F4 G OSS」でテストしたい所ですが、今のところは手持ちのシグマ製標準ズームを使用しています。(FE24-105mm F4を購入したら更新予定)
テスト結果
参考
おそらく一眼カメラで最も補正効果が高いと思われる手ぶれ補正がコチラ。
ボディ側7.0段に加えて光学手ぶれ補正と協調することで7.5段分の補正効果が主張されている組み合わせです。実際、補正効果5段分までは非常に安定したパフォーマンスを発揮し、7段分でも40%ほどの成功率が確保されています。
EOS R
レンズ光学補正ながら立派なパフォーマンス。以前から効き目が良いとは感じていましたが、実際に数値としては現れた様に感じます。下手なボディ内手ぶれ補正よりも良好。
完璧に補正出来ているのは50%程度ですが、許容範囲と感じるカットを含めて5段分までは良好な効き目。公称値5段は伊達じゃない。
微ブレと感じるのはレンズで補正できないシフトぶれ・ロールぶれと思われ、EOS R5に搭載されるボディ内補正と協調できれば6段分まで安定した効果も夢じゃない。
Z7
ニコンZシステム(Z7・Z 6)はセンサーシフト式手ぶれ補正を搭載しており、NIKKOR Zレンズには手ぶれ補正を搭載していないモデルが多いです。この標準ズームもその内の1本。
ボディ内手ぶれ補正としては効き目が高いと感じていたものの、70mmの焦点距離で安定した結果を残せるのは4段分まで。5段以降はほぼ失敗するので避けるのがおススメ。
α7 III
最も効き目が悪い手ぶれ補正。正直なところ、こうなるだろうなとは思っていました。カメラのグリップ・レンズの重量なども考慮する必要があると思うので、そのうち純正レンズでテスト予定。
とは言え、ボディ内補正としてはこんなものかと思います。今回はシグマと組み合わせていますが、純正レンズと組み合わせても似たような補正効果となるはず。レンズ側に光学手ぶれ補正を搭載しているのであれば、積極的に活用するべし。
手ぶれ補正テストの雑感
EOS R5に期待大
キヤノンはレンズ光学補正と画像処理エンジン(電子手ぶれ補正ではない)を使って補正効果を高める「デュアルセンシングIS」を実装しています。ライブビューと手ぶれ補正を紐づけて効果を高める技術は以前から開発しており、関連した特許出願はいくつも公開されています。
これにボディ内手ぶれ補正を搭載した「EOS R5」が組み合わさることで、どのような補正効果を得られるのかとても気になるところ。
RF F2.8Lズーム全てに光学手ぶれ補正を頑張って搭載したのは「EOS R5」の存在があったからなのかもしれませんね。兎にも角にも期待大。
レンズ側に手ぶれ補正を搭載したモデルが多いソニーはともかく、ニコンも24-105mm F4には光学手ぶれ補正を搭載して欲しいですねえ。ボディ側の効き目が高いとは言え、やはり標準?望遠域はピッチ・ヨーの補正効果が強いレンズ側補正が必要な気がします。
ソニーはレンズ側に手ぶれ補正(OSS)がある場合、効き目の高いピッチ・ヨーをレンズ側で補正するはず。このため、「FE 24-105mm F4 G OSS」「Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS」と言った標準ズームを使えばより良好な補正結果を得られると思います。
今回使用した機材
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