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NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VRの遠景解像性能をチェックする

ニコン「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」のレビュー第二弾を公開。今回はZ 7(DXクロップ)と組み合わせて恒例の撮影地点から遠景解像性能をチェックしました。

NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VRのレビュー一覧

遠景解像力

テスト環境

  • カメラ:Nikon Z 7(DXクロップ)
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:Leofoto G4
  • 露出:絞り優先AE ISO 100固定
  • 画質:RAW
  • 現像:Adobe Lightroom Classic CC
    ・シャープネスオフ
    ・ノイズNRオフ

18mm

中央

絞り開放からとても良好な解像性能を発揮。少なくとも2000万画素のイメージセンサーでは絞り開放からピークの性能に見える。絞ってもこれ以上の改善は期待できず、コントラストの変化もない。F11以降は回折の影響でソフトとなる。

周辺

絞り開放は中央と異なりコントラストとシャープネスが僅かに低下する。絞っても顕著な改善は見られないが、F5.6~F8でディテールが向上しているように見える。

四隅

少しソフトな描写に見えるが、像の極端な乱れは無い。絞っても劇的な変化は無く、回折の影響が始まるまで基本的に似たような画質が続く。

早見表

24mm

中央

18mmと同じく、絞り開放からピークの性能が得られ、絞っても大きな改善は無い。

周辺

18mmよりもマシになるが、若干甘く見えるのは従来通り。絞るとコントラストが少し改善するものの、顕著な画質改善は期待できない。

四隅

絞り開放付近はコマ収差の影響が残っている。F5.6からF8まで絞ると改善するが、シャープネスやコントラストに大きな改善は見られない。

早見表

35mm

中央

引き続き絞り開放から良好なパフォーマンスだが、絞ることで極僅かな改善効果が得られる。F5.6以降に大きな変化は無く、F11で回折の影響が強くなる。

周辺

広角域と比べると良好なパフォーマンスを発揮。しっかりとしたシャープネスと良好なコントラストに見える。絞っても大きな変化は無い。

四隅

絞り開放でコマ収差の影響が見られるものの、少し絞ると改善する。シャープネスのピークはF8前後。周辺部と同じく、広角域よりも画質は良好に見える。

早見表

50mm

中央

基本的には35mmと同じ。開放は僅かにコントラストが低いものの、実用的な画質に違い無し。ピークはF5.6~F8で、F11まで絞ると回折の影響で低下する。

 

周辺

絞り開放が僅かに甘く、F5.6まで絞ると画質が向上する。F5.6~F8の画質はとても良好。

四隅

やはり絞り開放はコントラストやシャープネスが僅かに低下するものの、F5.6~F8の画質はとても良好に見える。

早見表

70mm

中央

特に大きな問題は無いが、広角・標準域と比べると解像性能が低下しているように見える。また、絞ってもこれと言った改善は見られない。

周辺

標準域と比べると、絞り開放のパフォーマンスが低下している。ピークはF8~F11で、絞り開放付近は非点収差のような像の甘さが見られる。

四隅

極端な画質の乱れは無いものの、絞りによる改善効果は薄い。

早見表

100mm

中央

望遠側でも顕著な画質低下は見られない。絞っても画質の改善は期待できないが、高倍率ズームの望遠側と考えると健闘している。

周辺

絞り開放のコントラストが僅かに低いが、F8まで絞ると少し改善する。

四隅

周辺部とほぼ同じ画質。極端な画質低下は無く、高倍率ズームの望遠側と考えると安定した光学性能の見える。

早見表

140mm

中央

望遠端まで特に甘い描写は見られず、球面収差や色収差の補正状態も良好。

周辺

極端な画質の低下は見られないが、シャープネスが僅かに甘い。また、絞っても改善効果は薄い。

四隅

高倍率ズームの望遠端隅の画質としては評価できるが、絞っても改善しない。

早見表

まとめ

いい意味で単調で面白くないテスト結果になってしまった。
「高倍率ズームとしては」の枕詞は必要ながら、良くできたレンズだと思う。焦点距離全域で画質が大きく低下するポイントは見当たらず、敢えて言えば広角隅が少し甘いかな?という程度。
単焦点レンズや低倍率ズームほどの解像性能・コントラストを期待してはいけないが、ズーム全域、フレーム全体の安定感が強みになる。トラベルズームとしては大いに満足のいく性能。

ここ最近購入したタムロン「18-300mm F3.5-6.3 Di III-A VXD」と比べると、中央のパフォーマンスは互角で、周辺や隅まで安定しているのはニコン。絞り開放から諸収差が良く抑えられており、風景撮影に使いやすいと感じる。

高倍率ズームに過度の幻想を抱かなければ、画像処理次第で広角18mmから望遠140mmで何不自由なく実用的な画質を得ることが可能。コンパクトなAPS-Cミラーレスと組み合わせて「旅先にこれ一本」のレンズとしてススメ。

購入早見表

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