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RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM 徹底レビューVol.1 外観・AF編

キヤノン「RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM」のレビュー第一弾を公開。今回はレンズの外観や操作性、カメラに装着してオートフォーカスの使いやすさなどを確認しています。

RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMのレビュー一覧

まえがき

EOS R7やR10と共に登場したAPS-C EOS Rシステム初となる交換レンズ。現状でEOS R7のキットレンズ、またはレンズ単体での入手が可能となっている。

概要
レンズの仕様
マウント RF 最短撮影距離 0.17m(AF)
0.12m(MF)
フォーマット APS-C 最大撮影倍率 0.44倍(AF)
0.59倍(MF)
焦点距離 18-150mm フィルター径 55mm
レンズ構成 13群17枚 手ぶれ補正 対応
開放絞り F3.5-6.3 テレコン -
最小絞り F22-40 コーティング 不明
絞り羽根 7枚
サイズ・重量など
サイズ φ69.0×84.5mm 防塵防滴 -
重量 310g AF STM
その他
付属品
-

レンズ構成は13群17枚で、1枚のUDレンズと2枚の非球面レンズを使用している。光学系はAPS-C EOS Mシステムの「EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM」とよく似ており、MTFも同じように見える。価格も同程度であることを考えると光学系の流用は自然な流れだが、個人的には新しい光学設計のレンズも見てみたかった。今後はこのレンズのようにEF-Mの流れをくむRF-Sレンズが登場するのかもしれない。

すべてがEF-Mと同じではなく、撮影倍率や最短撮影距離が大幅に向上している。周辺部の画質は低下しているらしいのでマクロレンズのような結果は期待できないものの、Ef-Mレンズでは撮影できなかったクローズアップが可能となっているのは魅力的だ。

価格のチェック

売り出し価格は単品で「61,650円」、EOS R7のレンズキットとして購入すると実質的に5万円台前半だ。競合他社のソニー「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS」が同価格帯、ニコン「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」がより高価であることを考えると決して高い値付けではない。

RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM
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外観・操作性

箱・付属品

EOS R7のキットレンズとして入手。ボディとセットで購入することで、通常よりも1万円ほど安く手に入れることが出来る。

レンズに関して付属品は前後のキャップのみ。レンズフードは付属しないので買い足す必要がある。純正品の場合は2千円台だが、社外製で問題なければ千円ほど安く入手可能だ。

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外観

レンズマウントを含めてプラスチックパーツを多く採用している。プラスチック感は否めないが、頑丈な作りで構造に不安は感じられない。デザインはシンプルで2つのリング以外に操作部が無い。やはりどちらのリングもプラスチック製だが、表面の加工が異なるので触感で区別が可能となっている。

このズームレンズは広角端18mmで最も短くなり、望遠端150mmに向かってズームすると内筒が前方へ徐々に伸びる。150mmまで伸ばすと全長は元の2倍程度となり、さらにレンズフードを装着すると全長はより長くなる。

内筒もプラスチック製だが、過度なゆるみやがたつきは見られない。

ハンズオン

手振れ補正を搭載した高倍率ズームレンズとしては一般的なレンズ重量だ。一眼レフ用のズームレンズと比べると遥かに小型軽量だが、競合他社のミラーレス用レンズと比べると顕著な違いは無い。

前玉・後玉

対応する円形フィルターは55mm径だ。「EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM」と同じ径のため、もしもEOS Rシリーズに乗り換えるのであれば、フードと共にフィルターもそのまま利用できる。フッ素コーティングは採用していないので、水滴や汚れの付着が想定されるシーンではプロテクトフィルターを装着したほうが後々のメンテナンスが簡単となる。

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レンズマウントはプラスチック製だ。現時点で堅牢性に不安は感じないが、長期的な使用でプラスチックマウントがどのような影響を及ぼすのかは使い続けてみないとわからない。マウント周辺には製造国が台湾であることが示されている。光学系最後尾のレンズはマウント面から突出したミラーレスらしい設計だ。周辺には後玉を保護する役割も持つと思われるレンズガードが備わっている。

フォーカスリング

レンズ先端にはローレット加工が施された樹脂製のコントロールリングを搭載している。このリングはフォーカスリングとして使うことができるほか、コントロールリングとしてカメラ側で露出補正や絞りの操作に設定することが可能だ。残念ながらレンズにフォーカスとコントロールを切り替えるスイッチが無いので、カメラ側で設定する必要がある。専用のコントロールリングと異なり、ノッチが無いので段階的な操作が求められる設定を操作するのは難しい。

ズームリング

幅広のプラスチック製ズームリングを搭載している。適度な抵抗量を伴いつつ、滑らかに回転する。動画撮影のズーム操作にも使えそうな気もするが、手で回転するには滑らかさがあと一息足らない。また、フルズーム時のストロークが90度以上あるので、素早い操作には不向きだ。

レンズフード

レンズフードは別売りだ。純正品「レンズフード EW-60F」はEF-Mレンズと共用のフードであり、現在は社外性のレンズフードも出回っている。

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装着例

EOS R7と組み合わせたところ、小さすぎず、大きすぎず、全体的にバランスの良いシステムとなる。フロントヘビーと感じることは無く、一日中の撮影でも厄介と感じることは無い。

 

AF・MF

フォーカススピード

ナノUSMではなく、ステッピングモーター駆動だが、EOS R7との組み合わせで高速かつ正確なAFを実現している。望遠側で合焦速度が少し低下するものの、それでも許容範囲内に収まっていると感じた。競合他社と比べてレンズのAF性能にアドバンテージがあるわけではないが、カメラのAF性能を十分に活かすことができるAF性能となっている。

ブリージング

ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指す。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となる。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。
今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離と無限遠で撮影した結果が以下の通り。

ズーム全域でフォーカスブリージングはとても良好に抑えられている。接写性能が非常に高いレンズだが、特に大きな問題は見当たらない。フォーカスは滑らかで、画角変化が無く、非常に快適だ。広角側の結果が良いレンズは多いが、望遠側まで綺麗に抑えているのは評価に値する。

精度

EOS R7との組み合わせて大きな問題は見られない。

MF

電子制御で滑らかに動作する。カメラ側で「リニア(回転量)」「ノンリニア(回転速度)」を選択可能だが、「ノンリニア」時は広角側でのストロークが非常に短く扱いが難しい。個人的には「リニア」がおススメだが、リニアの場合は望遠側のストロークが少し長め(約1.5回転)となる。

まとめ

光学系がEF-Mレンズの流用と分かった時は内心がっかりしたものの、実際に手に取って使ってみると、十分なパフォーマンスを備えた高倍率ズームと感じた。良好なレンズの作りで、AFは非常に快適である。敢えて言えば6万円のレンズなのだから金属製レンズマウントを採用して、レンズフードを同梱して欲しいところだ。

光学性能はこれからチェック予定だが、解像性能をチェックした限りでは悪くない性能に見える。ボケは少し騒がしいが、持ち前の接写性能を活かしてボケを十分に大きくすることで騒がしさを回避可能だ。

本当に注意すべきはキヤノンAPS-Cで「18mm」の広角端が少し狭く感じること。ニコンやソニーの18mmよりも画角が狭く、イメージしていたよりも少し後ろに下がる必要があると感じたシーンが多かった。今のところRF-Sレンズは18mm始まりのレンズしかないので、早急に広角ズームや18mmよりも短めの焦点距離をカバーする標準ズームに登場して欲しいものである。

購入早見表

RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM
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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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