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コシナVoigtländer NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount 交換レンズデータベース

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「VoightLander NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount」の情報を収集しています。

更新履歴

  • 2019-08-02:いくつか参考リンクを追加しました。
  • 2019-04-08:4月19日に発売が決定した模様。
  • 2019-02-28:コシナが正式発表したのでさっそくページを作成しました。VMマウント版はコチラ。追記:カメラのキタムラで「?133,650?(税込)」の出品を確認。

レンズデータ

購入早見表

レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離 50mm
口径比 1 : 1.2
最小絞り F22
レンズ構成 6群8枚
画角 47.5°
絞り羽根枚数 12 枚
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 1 : 7.0
最大径×全長 φ70.1×58.8mm
フィルターサイズ φ58mm
重量 434g
レンズフード 付属
電子接点 あり
  フォーカス拡大機能 対応
  Exif情報: 対応
  レンズ補正選択 可能
  5軸ボディー内手ブレ 対応(5軸対応ボディーに限る)
 その他: 絞り切り替え機構付

MTFチャート

レンズ構成図

関連レンズ

海外の評価

Lenstip

  • フルサイズ用の大口径50mmとしては間違いなくコンパクトで軽量なレンズだ。フィルター径は最も小さい。ライカNoctiluxと並び光学的にもシンプルである。
  • 直径25mmの後玉は無限遠で最もレンズマウントに近づき、最短撮影距離では前方へ10mm移動する。
  • レンズ外装は金属製だ。レンズマウント直後にはF4~F22まで印字された被写界深度指標を表示している。
  • レンズは日本製だ。
  • 幅29mmのMFリングはとても滑らかに動作する。ストロークはおよそ140度だ。このような開放F値のレンズとしては中程度の数値である。
  • 絞りリングは1/3段ごとに動作する。
  • 前玉は直径43mmだ。周囲のフィルターソケットは58mmでフォーカシングによって回転することは無い。
  • MF操作によって内筒が前方へ移動、最大で約10mm伸びる。
  • レンズ構成は6群8枚、うち2枚は非球面レンズ、1枚は異常部分分散レンズを採用している。
  • 絞り羽根は12枚と印象的だ。
  • 解像度
    ・α7R IIのRAWを測定している。
    ・良像の基準値は約39?41lpmm、最高の単焦点レンズで70lpmmを超えることがある。今のところAF85mm F1.4(76.5lpmm)、65mm F2 ASPH(78.5lpmm)が最高パフォーマンスだ。
    ・このような面白いテスト結果は久しぶりだ。
    ・フレーム中央のF1.2~F1.4は滲んで使い勝手が良いと言えないが、F1.6付近でとてもキチンとした画質となり、F2で良好、F2.8で優れた性能となり、F4でずば抜けた性能まで向上する。この時の数値は78.6lpmmとなり新記録だ。
    ・絞り開放のシャープネスに不満を言う人もいるだろうが、少し絞れば良好な画質となる。
    ・APS-Cフレームはフレーム中央と劇的な性能差は無い。このため非難すべき点は存在しない。F2以降の絞り値では本当に良好で、F5.6以降で優れた結果を得ることが出来る。
    ・批判する点があるとすれば、F4まで絞らないと良像とならないフレーム端の画質だろう。標準レンズとして良質とは言い難いものの、レンズの口径やサイズは考慮すべきだ。
  • 軸上色収差の問題は無い。
  • 倍率色収差は絞り値全域で0.01?0.02%の無視できる数値を維持している。この補正結果は称賛すべきものだ。
  • 球面収差の補正は完璧と言えないが、残存収差は軽微で強く批判すべき問題では無い。
  • 歪曲収差は見事な補正状態だ。フルサイズでも+0.29%と全く気にならない数値である。拍手喝采!
  • シンプル大口径50mmと言うこともあり、コマ収差補正はかなり厳しい。APS-C領域は問題無いが、フルサイズ四隅は深刻な影響が発生する。さらに1段絞ってもコマ収差は目立っている。
  • 非点収差の平均値は14%だ。中程度の数値だが、画質低下に影響していると思われる。
  • ボケは均質的で見栄えが良い。縁取りは弱く、絞った際に目に付く。口径食は開放から1段絞ったところまで絵に付くが、その後は問題が無い。
  • 周辺減光はF1.2で-3.62EVと非常に強い。F2でも-1.92EVと目立っている。残念ながら絞っても解消はしない。
  • 逆光耐性は中程度だ。絞り開放付近で撮影するときちんとした逆光耐性に見えるが、大きく絞るとゴーストやフレアが顕著に増加する。
  • MFリングは適切なストロークがあるものの、F1.2と組み合わせた時は180度くらいのストロークが欲しかった。被写界深度指標はF4以降しか表示が無いので、より明るい領域の指標があると良かった。

長所:頑丈で中程度のサイズの金属鏡筒・新記録となる絞った時の中央画質・きちんとしたAPS-C領域の画質・僅かな軸上色収差・無視できる倍率色収差・優れた歪曲収差補正

短所:F1.2~F1.4におけるフレーム全体の画質・フルサイズ端の解像性能は物足りない・周辺減光が強い・目立つコマ収差

テスト結果の評価は真っ二つとなることだろう。複雑な光学設計の50mm F1.4に慣れていると、このレンズの結果にはガッカリするかもしれない。しかし、現実を知っていると遥かに肯定的な一面に気が付くだろう。F1.2と優れたF値を備えつつ、古いダブルガウスレンズと遜色無い小型レンズだ。そしてF1.6以降で性能が向上し、F2.8-F8で記録的な解像性能を発揮する。

ビルドクオリティに弱点は存在しない。MFレンズだが、電子接点と12枚の非常に多い絞り羽根を備えてレンズの良さを補完している。

問題は価格設定だが、フルサイズのF1.2レンズが決して安くならないことを考えると、950ドルの値付けはそれほど悪く見えないように思える。正直に言うともう少し安いと良かったが、このような選択肢が存在するのは嬉しいことだ。

Lenstip:Voigtlander Nokton 50 mm f/1.2 Aspherical

Sony Alpha Blog

優れたポートレートレンズ

  • レンズ鏡筒は総金属製でフォーカスリングや絞りリングはとても良好に調整されている。唯一のマイナスポイントは防塵防滴では無いことくらいだろう。
  • フォーカスリングは握りやすく、適切な抵抗感を持つので使うのが楽しくなるクオリティだ。回転角は0.45mから無限遠まで約160度である。
  • レンズ前面に備わった絞りリングは1/3段ごとに動作する。デクリック機構を備えているので動画撮影にも最適だ。
  • シャープネス:α7R III
    ・中央:F1.2でいくらかハロっぽさのある平凡な性能、F1.4で平凡、F2で良好、F2.8?F8でとても良好、F11で良好、F16で平凡だ。
    ・四隅:F1.2~F1.4で悪く、F2.8までソフト、F4で平凡、F8で良好、F11-F16で平凡だ。
    ・フレーム全体でとても良好な解像性能を得るためにはF8まで絞る必要がある。
    ・F1.2はポートレート向けで、程よいコントラストとシャープネスは確保されている。
  • 周辺減光はF1.2で非常に目立ち、F4まで絞ると低減するものの、全ての絞り値で減光は目に付く。
  • 歪曲収差は僅かな糸巻き型だ。実写で補正する必要は無いだろう。
  • 色収差は絞り開放で目立つが、このような大口径レンズとしてはとても小さい。
  • 逆光耐性はこのような大口径レンズとしてはとても良好だ。
  • 発色は良好でここ良い、そしてとても素晴らしいコントラストである。
  • 後ボケはとても柔らかく心地よい。F1.2ではいくらか滲みを伴う描写だ。
  • 玉ボケは良好な円形だが四隅は口径食の影響がある。12枚羽根のおかげで絞っても円形を保っている。

Voigtländer NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mountはスペシャルなレンズだ。優れたボケ描写とポートレート向けの優れたコントラストとシャープネスを備えている。F2まで絞ると古典的な50mmの描写だ。

長所:とても良好な後ボケ・柔らかい小ボケ領域・F1.2の滲み・F1.2のボケ量・F2.8でとても良好なシャープネス・とても良好な逆光耐性・低色収差・低歪曲・小型軽量・電子接点あり・一流のビルドクオリティ

平均:F4まで周辺減光が目に付く・F1.2で滲む・F2以上で角ばった玉ボケ

短所:価格

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