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富士フイルム XF23mmF2 R WR 最新情報まとめ

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「XF23mmF2 R WR」の情報を収集しています。

最新情報

データベース

レンズの特徴

解像力 中央 開放から良好
周辺 1段絞ると良好
解像力のピーク 中央 F4.0?F5.6で抜群に良い
周辺 F4.0?F8.0でまずまず良好
軸上色収差 非常に良好
倍率色収差 問題無いレベル
球面収差 まずまず良好
歪曲(RAW) 糸巻き型 ゼロに近い
コマ収差 非常に目立つ
非点収差 中程度
周辺減光(RAW) 開放で2段弱の減光
1段絞ると半減するが目立つ
逆光耐性
AF 高速で静か
備考 防塵防滴
絞りリング
ステッピングモーター
インナーフォーカス
解像力
表現力
機能性
携帯性
コスパ
総合評価

広角単焦点としてはお手頃な価格で、安定した描写と抜群の携帯性を持っています。”レンズの味”を楽しむXF23mm F1.4と比べて、そつが無く「優等生」と言う印象が強いレンズ。さらに防塵防滴や高速AFなど機能面にも優れており、総じてとても使いやすいレンズに仕上がっています。反面、F1.4と比べてボケ量が少ないので背景を大きくボカす表現は不得手。スナップ撮影やお散歩レンズにはこちらを、じっくり写真と向き合った表現を好むならF1.4をチョイスすると良いでしょう。

おススメ度
85%

XF23mm F1.4 Rを持っていないのであればおススメの一本。

購入早見表

レンズデータ

型番 XF23mmF2 R WR
レンズ構成 6群10枚 (非球面レンズ2枚)
焦点距離 f=23mm (35mm判換算:35mm相当)
画角 63.4°
最大口径比(開放絞り) F2
最小絞り F16
絞り形式
  • 9枚(円形絞り)
  • 1/3ステップ (全19段)
撮影距離範囲 22cm - ∞
最大撮影倍率 0.13倍
外形寸法:最大径×長さ(約)
※先端よりマウント基準面まで
ø60.0mm x 51.9mm
質量(約)
※レンズキャップ・フード含まず
180g
フィルターサイズ ø43mm
同梱品 レンズキャップ FLCP-43
レンズリアキャップ RLCP-001
レンズフード
ラッピングクロス

XF23mmF2 R WR-lens

更新履歴

  • 2017.4.5:デジカメWatchレビューを追加しました。
  • 2017.2.16:作例にDPREVEWを追加しました。
  • 2017.2.14:作例にKASYAPAを追加しました。
  • 2017.2.5:ユーザーレビューにAmazonを追加しました。
  • 2016.12.22:フォトヨドバシの作例を追加しました。
  • 2016.12.1:Mirrorlessonsのレビュー抄訳とFlickr作例を追加しました。
  • 2016.11.3:参考サイトにLensTipsのレビューを追加し総評を記事に追記

紹介:「小型・軽量」シリーズ第2号

XF35mmF2 R WR」の小型・軽量・防塵防滴の路線を踏襲したシリーズ2作目。

機能性はバッチリだけど何故か小さい・軽い

わずか180gの鏡筒ながらインナーフォーカス方式のステッピングモーター駆動によるAFを実現しているナイスなコンパクトレンズ。AFは静音性と高速性に優れているので、XF初代レンズと比べると段違いに高速。

パンケーキと呼ぶにはやや鏡筒が長いものの、十分コンパクトと言っていいでしょう。35mmF2とほぼ一緒のサイズ。

さらに35mmF2同様に絞りリングを搭載する「R型」なので、ダイヤルが不足する普及型のXシリーズカメラでも操作性を大きく損なうことなく露出を弄ることができるのは便利。

金属外装・防塵防滴

その上、このレンズは金属パーツを多く採用しており今時の「プラスチック鏡筒」と比べて高級感がある。さらに堅牢な鏡筒は各所に防塵防滴のシーリングを施してあるので、コンディションの変化に強いレンズでもある。

まさに小さな巨人。

周辺減光など

広角で明るいレンズにも関わらず、かなりレンズが小ぶりなので周辺減光がやや気になるところ。35mmF2ではRAWで撮影すると目立つ傾向にあったが、JPEGで撮影する場合にはデジタル補正が利くので綺麗サッパリ解消する。

この辺は作例を見てしっかりと確認したいところだが、発表直後とあって作例がまだ皆無と言ってもいいくらい見当たらない。情報収集を続けて随時更新していきたいと思う。

海外の評価

Admiring Light

  • 35mm F2のようなねじ込み式フードでは無く、バヨネットへ装着するタイプのレンズフードを採用している。35mm F2も所有しているのであれば、23mmのフードが35mmにも装着できると分るはずだ。
  • 小さなレンズフードの欠点はレンズキャップがフードから飛び出ることだが、それでもなおコンパクトなレンズデザインなので35mm F2付属フードよりも好みである。
  • 防塵防滴仕様のレンズだ。
  • ステッピングモーター駆動のオートフォーカスはとても高速で静かである。テスト中、オートフォーカスに問題は見られず精度はとても良好だ。
  • 35mm F2が開放からとても優れたシャープネスだったので23mm F2にも期待を寄せていた。そして大部分は期待通りだった。絞り開放の中景?遠景ではとてもシャープな中央領域と幾らかソフトな隅となる。絞ると全体的にとてもシャープなイメージだ。
  • 注意点はクローズアップ時の絞り開放だ。最短撮影距離では幾分ソフトに写る。悪くは無いが、35mm F2ほどでは無い。
  • F2からとても優れたコントラストで、絞り値全域で一貫している。発色は豊かで他の主力レンズに匹敵する。
  • 倍率色収差が僅かに発生するが、多くのイメージでは目に付かず簡単に補正できる。
  • 軸上色収差はハイコントラストなシーンでんみ目に付く。酷くは無いが目に付くので補正が必要と感じる場合があるかもしれない。
  • ボケを生み出すには十分な口径だが、遠い被写体でボケを得るほど大口径ではない。と言っても近景であればクリーミーで素敵なボケ描写だ。
  • フジフイルムのレンズはデジタル補正を必要とするレンズと必要としないレンズがある。このレンズは後者でソフトウェア補正の必要が無い優れた光学性能だ。
  • ゴーストは目に付かず、フレアも良く抑えられている。
  • 周辺減光はRAWでかなり目立つ。特に高感度ISOでは周辺部のノイズを増やす結果となるかもしれない。

長所:総金属製の頑丈な鏡筒・防塵防滴・優れた操作性のフォーカスリングと絞りリング・絞り開放から程よくシャープ・絞るとかなりシャープ・優れた色とコントラスト・心地よいボケ・逆光耐性・低歪曲・高速で正確で静かなAF・程よい価格設定

短所:絞り開放での接写時にシャープネスが平凡・僅かな色収差

23mm F1.4の代わりとなる多くの人々が待ち望んでいたレンズだ。35mm F2と同じような操作性で防塵防滴仕様だ。光学性能は際立ったものでは無いが、とても優れている。

価格設定を考慮するとおススメしやすいレンズだ。35mm F1.4のような描写を探しているのであれば23mm F1.4のために貯金すべきだが、その他多くのXユーザーにとって23mm F2は素晴らしいレンズとなるだろう。

Lesnumerique

  • 光沢のある美しい仕上がりの金属鏡筒だ。
  • デザインはシンプルだが防塵防滴仕様である。
  • 200g未満と軽量で直径は52mm、長さ60mmとコンパクトのためフジフイルム製ミラーレスとのバランスは完璧だ。
  • 絞りリングは1/3段ごとに動作する。
  • フォーカスリングは十分な幅で比較的良好な滑らかさで動作する。
  • レンズフードは小さなプラスチック製だ。
  • ラボテスト:X-T2
    ・シャープネスの結果はとても良好だ。絞り開放では隅から隅まで均質なイメージとなり、絞ると中央は急速に向上する。残念ながら周辺部や隅は絞っても改善しないため、絞ることで均質性は崩れてしまう。
    ・XF23mm F1.4は比較して一貫性が無く、シャープさに欠けている。
    ・周辺減光は発生してるが控えめだ。減光はF4まで目に付く。
    ・歪曲収差はとても穏やかだ。

XF23mm F2 R WRはおススメできるレンズだ。コンパクトでF2と明るくストリートフォトなどを楽しめる。小型軽量なレンズだが、光学性能の評価は高い。唯一の欠点は絞った時に周辺部や四隅があまり改善しないことくらいだろう。

長所:F2・小型軽量・ビルドクオリティ・美しい仕上がり・特に中央が良好なシャープネス・周辺減光

短所:フォーカスリングに指標が無い・中程度の絞り値でフレーム全域の均質性が欠けている

Photozone:弱点もあるが、多くの強みを持つレンズ

  • このレンズは「XF35mmF2 R WR」と同じ外観を持つ高品質な造りだ。金属外装とマウント、幅広いフォーカスリング、1/3段ごとにクリックストップのある絞りリングを備えている。
  • 唯一品質が劣っているのはプラスチック製のレンズフードだけだろう。効果的なフードだが、レンズ鏡筒と組み合わせた時は違和感ある。追加投資は必要だが、XF35のメタルフードが適合する。
  • 歪曲収差はJPEGでもRAWでも僅かな樽型歪曲を示している。多くのXFレンズは歪曲収差をソフトウェアの補正に依存している。そのため、このレンズにおける歪曲収差の量は肯定的な驚きを感じる。しかし、「XF23mmF1.4 R」も同様に歪曲収差はほとんど見られない。
  • 周辺減光は残念ながらソフトウェアの補正が必要ないとは言えない。自動補正を適用すると絞り開放で1段、絞り込むと0.4段ほどの減光だ。しかし、自動補正を外すと、絞り開放で2.6段よりも大きく、絞り込んでも0.9段前後は減光が残る。
  • 解像力は格段に良好だ。中央解像力は絞り開放からシャープで周辺部や隅の解像度はわずかに低いだけだ。テストした個体は絞り値全体でとても良好だ。
  • 色収差は絞り値全域で0.5ピクセルの平均値で良好に補正されている。
  • フジノンは驚くほど滑らかなボケを持っているが、残念ながらそれは前ボケだけだ。後ボケはかなりざわついている。これは多くのレンズが直面しているピント面前後のボケ領域にも当てはまる。背景の玉ボケにはかなり量の縁取りとボケの色づきがある。

このレンズは多くの強みを持つ単焦点レンズだが、いくつかの弱点も存在する。付属のプラスチックフードを除き、レンズの造りはとても良好だ。しっかりとした造りで丈夫だが、コンパクト・軽量さを維持している。AFはとても静かで高速だ。

解像力はフレーム全体で見事なものだ。歪曲と倍率色収差は良好に補正されている。

しかし、周辺減光はとても大きい。自動レンズ補正で改善するが、それには目に見えるほどのノイズレベルをもたらす可能性が高い。

ボケはまずまずだが、素晴らしいものでは無い。多くの広角レンズはこの点で苦労している。

要約するとこのレンズはとても良好でしっかりとした性能を発揮する。

PhotographyBlog:懐に優しい高性能レンズ

外観

フジノンレンズ XF23mmF1.4 R」と比較してサイズにとても差がある。このレンズはよりコンパクトで旅行の便利なレンズとして最適だ。他のF2レンズと共にジャケットのポケットに入れて素早く交換することが出来るだろう。

小型軽量な鏡筒はわずか180gだが金属製だ。X-Pro2のようなフラットなデザインと相性が良いが、X-T2やX-T20などのカメラにも合う。付属のレンズフードは小さく控えめでレンズの外観を損なうものでは無い。脱着可能だが逆付けは出来ない。しかし、とても小さいフードであるため常用して問題ないだろう。

絞りリングは1/3段ごとにクリックストップがある。クリック感は満足いくものだが、デクリック機構を設けていないため動画撮影カメラマンはがっかりするかもしれない。

マニュアルフォーカスリングは滑らかだが両端にハードストップが無く素早いフォーカシングは出来ない。インナーフォーカスタイプであるためフィルタースレッドは回転しない。フィルター径は35mm F2と同じく43mmだが50mm F2の46mmとは異なる。これは検討材料の一つとしても良いだろう。

手ぶれ補正

手ぶれ補正は非搭載だ。X-T2・X-Pro2に手ぶれ補正が搭載されていないことを考慮すると注意した方が良いだろう。

フォーカス

とても高速で静かだ。良光ではほぼ瞬間的にAFが合掌するが、調光器具を用いる場合にはやや遅くなる。

色収差

このレンズで色収差は問題にならないと思われる。いずれの試写でもパープルフリンジを見つけるのは難しい。

周辺減光・歪曲

F2の絞り開放で撮影すると四隅で僅かに周辺減光が発生する。これは白い壁を撮影するときに最も目立つが、通常の被写体であれば目立つことはほぼ無いだろう。F2.8まで絞るとその影響は小さくなりF4で解消する。歪曲はRAW/JPEGとてもとても小さい。

フレア

ほとんどのショットで問題は無いが、フレアは時々発生する可能性がある。付属のレンズフードを装着すると最小限に抑えられるが、それでも状況によっては発生する。

ボケ

9枚の絞り羽根と素敵で自然なボケ味だ。

解像力

中央のシャープネスはF2の絞り開放から良好だがF2.8まで絞るとさらにシャープとなる。F11?F16で回折の影響によりややソフトとなるが、印刷やウェブサイズでは目立たない。四隅のシャープネスもとても良好でF5.6~F11で最も良好となる。

結論

このレンズは素晴らしい結果を残した。F1.4も魅力的だが、F2はよりシャープであるためF1.4のレンズ口径を必要としなければコスト的にもF2が最適だ。

コストだけでは無く、旅行やお散歩で持ち歩くバッグの省スペース化にも役立つ。オートフォーカスは高速でありストリートスナップにも適しているだろう。

ボケはF1.4ほど浅い被写界深度を得ることは出来ないが、F2でも十分活用できる。

レンズの造りは素晴らしく、金属製のデザインが目を引きXシリーズのカメラとの組み合わせでは良好だ。手ぶれ補正は搭載していないのでISO感度が上がりやすい点は注意しよう。

価格は合理的でF1.4のおよそ半値に近い。浮いたお金で他の単焦点レンズを買うことも出来るだろう。絞り開放値を気にしなければコストパフォーマンスは抜群だ。

ePHOTOzine:輝かしい光学性能でコンパクトなレンズ

外観・機能

この素晴らしくコンパクトなレンズは180gと中程度の重さで、レンジファインダータイプのカメラに装着してもケラない。

電子制御式のフォーカスリングはとても滑らかだがAF時には機能しないのは残念だ。

絞りリングはとてもしっかりとした造りで、3分の1段ごとの滑らかな動作である。絞りリングは異なるボディを使って操作するときに便利である。

最短撮影距離は22?、最大撮影倍率は0.13倍だ。接写は可能だがマクロレンズほどでは無い。

レンズは防塵防滴であることに越したことはないだろう。レンズの仕上がりは抜群だ。X-Pro2との組み合わせは良好。

画質

解像力テストでは見事な数値を見せてる。中央はF2から際立ったシャープネスを発揮しており、これがF11まで続く。これはF16においても素晴らしい解像力を維持している。これは驚くべきパフォーマンスだ。四隅は中央と比べて解像力が低下する事が予想されるものの、このレンズはF2~F11まで素晴らしい性能を発揮し、F16でもなおとても良好だ。基本的に全ての絞り値で満足のいくシャープネスを得ることが出来る。これよりも良好な性能と言うのは難しいだろう。

色収差はほとんど完璧だ。

歪曲は自動で補正されるため重要な項目ではない。-0.16%の樽型歪曲でありほぼ完ぺきだ。

フレアは問題とならならず、逆光環境でもシャープさやコントラストの低下は見られない。

ボケ味が格別とは言え無いが騒がしくなく良好だ。

部分的にソフトウェアによる補正を必要とするが、素晴らしいレンズに違いは無い。そしてテストの数値では言い表せない魅力的な個性を持っている。

結論

このレンズは輝かしい光学性能と小型で防塵防滴、高品質な造りを持っており富士フィルム製レンズの評価を高めるものだ。

エディターズチョイスと評価するのに疑う余地は無い。

長所:際立ったシャープネス、低い色収差、低い歪曲収差、少ないフレア、魅力的なレンズの造り、防塵防滴、良好な価格設定、コンパクト

短所:AFモード中のMF操作不可

Mirrorlessons:将来のベストセラー

結論

AFは静止画や動画に対してあらゆる状況で本当に高速です。フレア耐性が優れており、シャープネスはF4から隅も中央も良好です。

浅い被写界深度を得るためには近寄って撮影する必要があります。

このレンズは450ドルで販売されており、価格的には妥当なものだ。このレンズが近い将来値下がりして来たときにはベストセラーにおなるのではないかと確信している。

F1.4のレンズはフードも大きく、AFは高速ではありません。あなたがF1.4の明るさを必要としないのであれば、F2の本レンズで非常に満足するだろう(同じような満足度を価格的に抑えたレンズで)。

このレンズの好きなところ
  • 小型軽量
  • 防塵防滴で高品質の造り
  • 隅から隅までシャープな描写
  • 優秀なフレア耐性
  • 非常に高速なAFモーター
このレンズで要検討
  • ボケ味は良好で素敵な演出が出来るが、浅い被写界深度を得るためには被写体に接近する必要がある
このレンズで好きじゃないところ
  • 絞り開放で少し柔らかい

Lenstips

長所
  • 小型でソリッドな外観に防塵防滴仕様
  • 中央フレームの素晴らしい描写
  • 繊細な周辺部の描写
  • 無視できる程度の軸上色収差
  • 良く補正されている倍率色収差
  • 球面収差にまつわる諸問題が無い
  • 実質的に歪曲がゼロ
  • 静音性に優れ、精度の高い高速AF
短所
  • コマ収差が目立つ
  • RAWデータでは周辺減光が非常に目立つ

競合レンズ

XF23mmF1.4 R

fujinon-f-xf23mmf1-4r

2013年に登場した同焦点距離の大口径単焦点。明るいレンズながら開放からしっかりとした解像力を示す単焦点で倍率色収差も抑えられている。

ただし、軸上色収差は開放付近で目立つ傾向にあり、少し絞る程度では改善しない。またコマ収差が目立つので夜景で使う場合には点光源に注意が必要。

歪曲はデジタル補正無しでもなかなか良好で、デジタル補正必須の他のレンズと比べるとかなり素直な性能だ。

「F2」と比べて300gとやや重く、そして一回り大きい。と言っても大口径な広角レンズとしてはまだまだ許容範囲だと思いますが如何でしょう?もう一つ言えば防塵防滴で無いため耐候性が落ちてしまう点もマイナス。

気軽なスナップや旅行先で付けっぱなしレンズとして使いたのであれば「F2」を、作品を作りたいのであれば「F1.4」をチョイスするといいだろう。

XF35mmF2 R WR

xf35mmf2r-wr

富士フィルムが小型軽量路線に舵をきった要因ともされるシリーズ第一号。結構売れたんでしょうね。

光学性能の評価は高く解像力・ボケ味・使い勝手は文句なし。価格が他社の同クラスを見てやや高いかな?って気がしないでもないが、防塵防滴や高級感ある外装なので長く使っていけると思うと妥協点。AFもステッピングモーターのインナーフォーカスで静音・高速で、XFレンズとしては文句なし。

23mmよりも画角が狭い標準単焦点で「もうちょっと画角が広かったらな」と思う機会が多かった(管理人談)ので、旅行や散歩のスナップで使うなら23mmの方が画角的におススメ。構図に変化を持たせやすい画角だと思う。

反面、広角ズーム『XF10-24mmF4 R OIS』や単焦点『XF23mmF1.4 R』『XF18mmF2 R』を持っているのであれば35mmの方が焦点距離が被っていないのでいい感じ。

XF27mmF2.8

xf27mm

明るさはF2.8とやや暗くなってしまうものの、より携帯性に優れているパンケーキレンズ。

解像力は他のXFレンズ同様に高い評価で、レンズが小さいながらも健闘している。AFは静音性の高いレンズでは無く、速度はステッピングモーターと比べるとワンテンポ遅い。

クイックなスナップを楽しむなら23mmF2の方がおススメできるが、あまり撮影テンポを気にしないのであればこのレンズもグッド。パンケーキレンズとしてはやや高いかな?という印象はあるが、23mmF2よりは安い。

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