90mm F2.8 DG DN は絞り開放からシャープだが軸上色収差や歪曲収差が欠点

Optical Limitsがシグマ「90mm F2.8 DG DN | Contemporary」のレビューを公開。F2.8からシャープでボケも滑らかと評価しつつ、歪曲収差や軸上色収差などの欠点について言及。ビルドクオリティを重視しない場合は他のレンズも要検討とのこと。

Optical Limits：Sigma 90mm f/2.8 DG DN Contemporary Review

外観：金属製レンズフードが付属。

構造：堅牢な金属製の鏡筒。耐候性シールはマウント部のみ。

携帯性：重さを意識することがない。小型ミラーレスに最適。

操作性：良好な操作性のフォーカスリングと絞りリング。

AF：STM駆動で非常に高速。

MF：記載なし。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：中央はF2.8から優れた性能。周辺も非常に良好で、F4で少し改善。

像面湾曲：完全にフラット。

ボケ：とても滑らかな描写。口径食はF5.6まで絞っても解消しない。後ボケはとても良好で、前ボケはあまり良くない。

軸上色収差：F2.8で顕著だがF4で大部分が解消。

倍率色収差：大部分で0.5ピクセル付近。きちんとした補正状態。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：未補正で2.8％の目立つ糸巻き型。補正可能なので心配無用。

周辺減光：未補正で2.8EVと顕著。F4で大幅に軽減。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：記載なし。

光条：記載なし。

作例集：

総評：ビルドクオリティやシャープネス、ボケは良好。歪曲収差や周辺減光、軸上色収差が欠点となる。ビルドクオリティを気にしない場合は他の大口径の選択肢を要検討。

競合について：FE 85mm F1.8は開放からシャープでお気に入りだが、ビルドクオリティはシグマに劣る。

備考：

とのこと。
90mmの中望遠単焦点ながら、非常にコンパクトで軽量なレンズ。安いレンズではなく、開放F値も小さくありませんが、ハイクオリティなレンズの作りや、SLDガラス5枚を使った贅沢なレンズ構成となっています。

Optical Limitsのレビューによると、小型軽量ながら優れた解像性能をボケを備えているようです。ただし、歪曲収差や周辺減光は後処理の必要性があり、軸上色収差はF2.8で目立つ模様。携帯性の高い頑丈な中望遠を探している場合は面白いレンズとなりそうですが、そうでない場合はAF 75mm F1.8やFE 85mm F1.8などの競合製品も検討しておいたほうが良さそう。