このページではタムロン「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」に関する情報を収集しています。
データベース
最新情報
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- 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXDは高性能だがビルドクオリティに妥協が必要 2023年5月6日
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- 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXDは少し大きいが良好な画質のレンズ 2022年7月25日
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- 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXDは優れた単焦点レンズに匹敵する中央解像性能 2022年3月6日
- タムロン「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」完璧ではないがコスパの良い便利なレンズ 2021年4月19日
レビュー
- DC.World
(抄訳記事) - Dustin Abbott
(抄訳記事) - Dustin Abbott X
(抄訳記事) - DPReviewTV
- DPReview
(抄訳記事) - Mobile01
(抄訳記事) - Phototrend
(抄訳記事) - Sony Alpha Blog
(抄訳記事) - The Phoblographer
- 価格コム
レビュー/口コミ
作例
参考サイト
購入早見表
17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD E-mount | |||
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レンズデータ
レンズ仕様
モデル名 | B070 |
---|---|
焦点距離 | 17-70mm <APS-Cサイズミラーレス一眼カメラ使用時> (35mm換算:25.5-105mm) |
明るさ | F2.8 |
画角(対角画角) | 79°55' - 23°00' <APS-Cサイズミラーレス一眼カメラ使用時> |
レンズ構成 | 12群16枚 |
最短撮影距離 | 0.19m (WIDE) / 0.39m (TELE) |
最大撮影倍率 | 1:4.8 (WIDE) / 1:5.2 (TELE) |
フィルター径 | φ67mm |
最大径 | φ74.6mm |
長さ* | 119.3mm |
質量 | 525g |
絞り羽根 | 9枚 (円形絞り)** |
最小絞り | F22 |
標準付属品 | 花型フード、レンズキャップ |
対応マウント | ソニーEマウント用 |
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
- E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
- E 16-55mm F2.8 G
- Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS
- E PZ 18-105mm F4 G OSS
- E PZ 18-110mm F4 G OSS
- E 18-135mm F3.5-5.6 OSS
- E 18-200mm F3.5-6.3 OSS LE
- 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC
海外の評価
Lesnumeriques
レンズの紹介:
- タムロンはフルサイズミラーレス向けのレンズを数多く投入した後、APS-C市場に戻ってきた。ソニーEマウント用のタムロンは10本あるが、そのうち8本はフルサイズ用だ。このレンズは10本目となるAPS-C用の標準ズームレンズである。
- 従来の大口径ズームと比べてカバーする焦点距離が広く、フルサイズ換算で25.5‐105mmに相当する画角を利用可能だ。
- 最大のライバルは「E 16-55mm F2.8 G」だが、比較して400ユーロほど高価だ。
ビルドクオリティ:
- プラスチック外装だが、防塵防滴で頑丈、良好な仕上がりだ。
携帯性:
- 記載なし。
操作性:
- ズームリングは抵抗が強く、望遠側でさらに固くなる。
- フォーカスリングは少し緩く感じ、心地よい操作感が得られなかった。
- AF/MFスイッチやVCスイッチは存在しない。モードを切り替えるにはボディ側で操作する必要がある。
オートフォーカス:
- とても静かでレスポンスも良好だ。
- α7R IVとの組み合わせで問題は発生していない。
- 最短撮影距離は17mmで19cm、70mmで39cmを実現している。
マニュアルフォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- ソニー純正と異なり光学手振れ補正を搭載している。
- APS-Cにはボディ内手振れ補正を搭載していないカメラも多く、光学手振れ補正は便利と感じるはずだ。
解像性能:
- 少し絞れば全体的に強力な光学性能だ。
- F2.8では急激な画質低下が見られるため、とても良好な結果を得るにはF4まで絞るといいだろう。
- 最適なF値はF4?F5.6だ。
- F8に近づくとシャープネスが顕著に低下するが許容範囲内だ。
- 70mmは特に均質性が欠けている。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- F2.8のレンズはボケを大きくすることが出来るが、実写では玉ねぎボケを確認することが出来る。
色収差:
- いくらか目立ち、特に17mmで収差量が最も増える。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- すべての焦点距離で歪曲収差が目立つ。
- わずかにトリミングすると目立たなくなる。
- 基本的にカメラ内補正で適切に補正される。
周辺減光:
- 絞り開放でも光量落ちは目立たない。
- 絞ると改善するが、絞りすぎると再び目立つ。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 記載なし。
総評
明るく、多目的に使うことができ、優れた画質のズームレンズだ。さらに防塵防滴仕様や光学手振れ補正を搭載し、E 16-55mm F2.8 Gの優れた代替えモデルとなる可能性がある。このセグメントでは非常に魅力的で、コストパフォーマンスに優れたレンズである。
- 長所:
・絞り開放から良好な性能
・手振れ補正
・防塵防滴
・F2.8固定の開放F値
・応答性の良い静かなAF
・幅広いズームレンジ - 短所:
・コントロールリングや絞りリングなし
・17mmと70mmの絞り開放で性能が低下する
・ボケ描写は完璧と言えない
IMAGING RESOURCE
IMAGING RESOURCE:Tamron 17-70mm f/2.8 Di III-A VC RXD Field Test
レンズの紹介:
- タムロン17-70mm f/2.8 Di III-A VC RXDは、ソニーEマウント用の4.1倍ズームレンズだ。
- この新しいAPS-Cレンズはフルサイズで「25-105mm」のズームレンズとほぼ同等で、多くの撮影シーンに対応できる汎用性の高いレンズとなっている。
- 幅広いズームレンジは、多くの状況で有用であり、さらに大口径でトラベルレンズを探しているソニーEマウントユーザーには良い選択肢となる。
ビルドクオリティ:
- 最近のタムロンレンズと同じ外観だ。モダンで滑らかなデザインで、ビルドクオリティは良好だ。
- レンズ構成は12群16枚。このうち、2枚がガラスモールド非球面(GM)レンズ、1枚がハイブリッド非球面レンズとなっている。また、色収差やカラーフリンジの抑制に役立つLD(低分散)レンズも使用している。画質は良い面が多い一方、少し物足りない面もある。
携帯性:
- ソニーα6600との組み合わせでバランス良好だ。
- 重量は525gで、長時間の撮影でもしっかり保持することができる。
- 17mm時の全長は4.7インチだ。70mm時は鏡筒が伸び、少しフロントヘビーとなるが、悪くない。
操作性:
- 大きなズームリングには、17、24、35、50、70mmの焦点距離がマーキングされている。
- 17mmから70mmへズームする場合、90°以下の回転角で操作可能だ。4倍ズームながら焦点距離を素早く変更することができる。
- ズームリングは、手袋をしていても握りやすい。
- フォーカスリングは、回転が非常に軽く抵抗は少ないが、グリップ感は良好だ。
- レンズ自体にはボタンやスイッチが無い。これは、手ぶれ補正を無効にしたり、マニュアルフォーカスを有効にするために、カメラ側のメニューを使用する必要があることを意味している。出来ればAF/MFスイッチが欲しかった。
オートフォーカス:
- RXD(Rapid eXtra-silent stepping Drive)オートフォーカスシステムを搭載し、高速で静かなオートフォーカス性能を実現している。
- 近接撮影では、17mmで19cmまでピントを合わせることができる。これはマクロレベルの接写ではないが、風景写真などでは十分だ。70mmでは、39cmまでピントを合わせることができる。
マニュアルフォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能・光量落ち:
- 17mmはF2.8の絞り開放から性能がかなり良い。細かいところまでしっかり写り、コントラストが強く、発色も良好だ。極端な四隅はかなりソフトで、若干の光量落ちが目立つ。
- F4まで絞ることで、フレーム中央のシャープネスは多少改善されている。ただし、四隅のシャープネスは大きく改善されない。フレーム四隅のみ問題が残る。光量落ちはF4、F5.6、F8で徐々に改善する。
- 25mmは全体的に画質が向上している。17mmで撮影した場合と比較して、フレーム中央部だけでなく、四隅のシャープネスも向上している。また、光量落ちも目立たなくなっている。
- 35mmでも良好な性能を維持している。F2.8では、中央シャープネスが良好だ。F4でさらに良くなる。ここでも四隅のシャープネスは良好だ。
- 35mm F2.8では、状況によってはわずかに周辺減光が目立ってしまうが、うまくコントロールされている。F4では光量落ちが緩和し、F5.6ではフレーム全体のシャープネスと明るさがとても安定している。
- 50mmでもパフォーマンスは良好だ。F2.8からフレームの大部分はシャープで、フレームの端でわずかな柔らかさが見えるだけである。F4・F5.6まで絞ると、全体的にシャープさが向上する。周辺減光はわずかに目立つが、35mmと同様で絞るほどに改善され、17mmよりも抑えられている。
- 70mmは特にフレームの中心部で良好な性能を発揮する。F4以降ではフレーム中央部がとてもシャープになる。
- 70mmの四隅はF2.8で少しソフトだが、F5.6からF8まで絞ると性能は大きく向上する。
- どの焦点距離でもF16-F22は回折の影響が強い。
絞り開放で撮影する場合でも、多くの焦点距離では良好な画質となる。広角端の性能は25mm-70mmと比較して顕著に劣化しているが、それでもかなり良好だ。
17mmでの最大の問題点は、四隅の柔らかさ、歪み、光量落ちだ。後者の2つの問題は簡単に修正できる。特に風景撮影ではF5.6-F11まで絞るといいだろう。17mmを超えると、特にF4とF5.6でフレーム全体で見事なパフォーマンスを発揮する。とはいえ、必要であれば、絞り開放での撮影に躊躇しないだろう。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- フルサイズのF2.8とは異なるが、接写性能を活かしてボケを大きくすることが出来る。
- ボケはこのレンズの得意とするところではない。ボケは特に滑らかではないし、フレーム全体に一貫性がない。
色収差:
- 17mmの色収差は良好に補正されている。
- 厳しい光や逆光のシーンでも、収差のコントロールが非常に良好だ。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 記載なし。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- レンズフレアの抑制には少し苦戦する可能性がある。付属レンズフードは必携だ。
総評
全体的なユーザーエクスペリエンスは非常に良好だ。全体的に良好な画質、高速なAF、見事なビルドクオリティ、これらが相まって、使っていて楽しいレンズに仕上がっている。小型軽量なレンズであり、長時間の使用にも適している。フルサイズ判換算で25.5-105mm相当の焦点距離をカバーしているのもメリットだ。
風景写真の場合、17-70mmレンズは良好に機能する。ただし、四隅の解像性能や周辺減光の問題があり、フレーム全体での高いパフォーマンスを得たい場合、少しズームインして、少しだけ絞る癖がつく。
汎用性は最大の強みであり、様々なシチュエーションで活躍してくれる。レンズを変えずに多くの被写体を撮影することができた。特殊なレンズの方が特定の撮影に適しているかもしれないが、レンズをたくさん持ち歩きたくないフォトグラファーにとって、汎用性の高さは価値がある。
- 長所:
・良好なデザイン
・全体的に良好な画質
・小型軽量 - 短所:
・スイッチ類がない
・17mmの四隅で画質が低下する
・歪曲や光量落ちなどでいくらか問題がある
PhotographyBlog
PhotographyBlog:Tamron 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD?Review
レンズの紹介:
- 2020年後半に発売されたF2.8ズームレンズである。
- APS-C用レンズだが、フルサイズカメラのクロップモードでも使用可能だ。
- 光学4.1倍のズーム比を備えた最初のF2.8ズームである。フルサイズ判換算で25.5-105mmの画角をカバーしている。
- 12群16枚のレンズ構成中に非球面レンズを3枚、低分散レンズを2枚使用している。
- 光学手振れ補正を搭載し、オートフォーカスはステッピングモーター駆動だ。
- 最短撮影距離0.19mと最大撮影倍率0.21倍を実現している。
ビルドクオリティ:
- 多くのタムロンレンズと同じく、ビルドクオリティに問題は見られない。
- 全体的にハイクオリティなプラスチック外装だが、しっかりとした質感だ。
- レンズマウントは金属製だ。
- フィルター径は67mmである。
- 防塵防滴仕様だ。
- レンズは日本設計・ベトナム製造だ。
- レンズフードは付属するが、ケースなどはない。
携帯性:
- 重量は525g、全長は12?弱だ。光学倍率とズームレンジを考慮すると非常にコンパクトで軽量である。
- 17mmから70mmへズームすると、3cmほど内筒が伸びる。
- ライバルであるE 16-55mm F2.8 Gと比べると、わずかに重く、数cm長い。
操作性:
- フォーカスリングはかなり狭い。
- AF/MFを切り替えるにはカメラ側での操作が必要だ。
- ズームリングは滑らかでバランスが取れている。
- フォーカスリングは抵抗が弱く、使用時は緩く感じられる。
オートフォーカス:
- RXD駆動のオートフォーカスは高速で静かだ。
- α6600との組み合わせで非常に高速で正確に動作する。
- 撮影倍率0.21倍はクローズアップに便利だ。
マニュアルフォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- 光学手振れ補正を内蔵している。
- AF/MFスイッチと同じく、オンオフを切り替えるにはカメラ側での操作が必要だ。
解像性能:
- 17mmの中央はF2.8からF11まで見事だ。F16とF22は回折の影響を受ける。
- 17mmの端は中央ほどシャープではない。F4からF11で最もシャープな結果となる。
- 24mmの中央はF2.8からF11まで見事だ。F16とF22は回折の影響を受ける。
- 24mmの端は中央ほどシャープではない。F4からF11で最もシャープな結果となる。
- 35mmの中央はF2.8で少しソフトだが、F4からF11で見事な結果となる。F16とF22は回折の影響を受けやすい。
- 35mmの端は中央ほどシャープではない。F4からF11で最もシャープな結果となる。
- 50mmの中央はF2.8で少しソフトだが、F4からF11で見事な結果となる。F16とF22は回折の影響を受けやすい。
- 50mmの端は中央ほどシャープではない。F5.6からF11で最もシャープな結果となる。
- 70mmの中央はF2.8で少しソフトだが、F5.6からF11で見事な結果となる。F16とF22は回折の影響を受けやすい。
- 70mmの端は中央と同程度だ。F5.6からF11で最もシャープな結果となる。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 強い玉ねぎボケに悩まされている。ボケを重視するユーザーは不快と感じるかもしれない。
色収差:
- 記載なし。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 17mmで非常に目立つ樽型歪曲が発生する。
- 70mmで非常に目立つ糸巻き型歪曲が発生する。
周辺減光:
- F2.8では周辺減光が発生する。
- 減光を抑えるには少なくとも2段絞る必要がある。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- F22まで絞ると優れた光条が発生する。
- レンズフードを装着した状態でも太陽の下ではフレアの影響を受けやすい。
総評
- ソニーAPS-Cで高級標準ズームはそれほど数がない。タムロンが優れた17-70mm F2.8を投入したのは素晴らしいことだ。
- 光学性能にはいくつか問題があり、最も気を付けたいのはズーム両端の目立つ歪曲収差だ。そして騒がしい玉ねぎボケと逆光時のフレアも注意が必要である。
- シャープネスは大部分の焦点距離と絞り値で中央から端まで優れた結果だ。70mmは画質が低下するので、十分なシャープネスを得るにはF5.6まで絞る必要がある。
- 光学手振れ補正と防塵防滴仕様は強みとなるだろう。
- 物理的なコントロールが少ない点は残念だ。AF/MFやVCの切り替え手段は欲しかった。カメラ側で操作するのは面倒である。
- オートフォーカスは光環境によらず高速で信頼性が高い。フォーカスリングは緩すぎるので特に素晴らしいとは感じない。
- 光学性能とビルドクオリティの点ではソニーE 16-55mm F2.8 Gが優れている。MF操作や物理コントロールが多いのも特徴だ。とはいえ、1200ポンドの価格設定はタムロンと比べてはるかに高価である。目の肥えたユーザー以外はタムロンレンズがおすすめだ。
DPReview
DPReview:Tamron 17-70 F2.8 Di III-A VC RXD field review
- レンズの紹介:
・2020年後半に発表されたタムロン製ズームレンズだ。同社初のAPS-Cミラーレス用F2.8ズームレンズである。そして光学4.1倍としては初の大口径ズームでもある。
・Eマウント用のコンパクトな便利ズームだ。フルサイズの24-105mm F4とほぼ同等である。
・APS-C用レンズだが、フルサイズミラーレスでクロップして使うことも出来る。 - ビルドクオリティ:
・外観はタムロン最新モデルらしい典型的なデザインだ。軽量だがビルドクオリティは良好である。
・フィルター径は67mmである。
・インナーフォーカスのためフォーカシングによる全長の変化は無い。ただし、ズーム操作でレンズ内筒が前後する。 - 携帯性:
・524gと非常に軽量だ。 - 操作性:
・コントロールはズームリングとフォーカスリングのみだ。カスタマイズボタンや各種スイッチは存在しない。このため、他のレンズと比べて操作に時間がかかる。
・ズームリングはとても滑らかに動作する。
・フォーカスリングは抵抗量が小さく、かなり緩めだ。しかし、このカテゴリのレンズとしては一般的なものである。 - オートフォーカス:
・リニアモーター駆動では無く、ステッピングモーター駆動だ。にもかかわらず、AFは非常に印象的だ。
・α7R IVと組み合わせると、ピントの大幅な移動時も一瞬で完了する。
・マクロレンズでは無いが、広角では0.19mまで寄ることが出来る。撮影倍率は0.21倍だ。望遠側では0.39m、0.19倍までクローズアップすることが出来る。
・フォーカスブリージングはほとんど見られない。ビデオグラファーにとって魅力的な選択肢となるだろう。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・基本的にとても良好な性能だ。 - 解像性能:
・17mmはF2.8からフレーム全域でとてもシャープだ。F5.6まで絞ったとしても、四隅に大きな改善は見られない。
・70mmでもほぼ同じくらい良好だ。F2.8から全体的にシャープで、F5.6まで絞ると僅かに改善が見られる。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・アマチュアは許容範囲かもしれないが、最高の画質を求めていると少し不満と感じるかもしれない。
・特に問題は強めの玉ねぎボケだ。同心円状の模様が玉ボケに現れ、望ましくない騒がしい描写となる。
・口径食は比較的穏やかで、F4まで絞るとほぼ解消する。ただし、絞り開放では四隅において切り欠きが発生する。 - 色収差:
・倍率色収差は自動補正されるため大きな問題とならない。
・補正が難しい軸上色収差は決して酷くはないが残存していることが分かる。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・ズーム全域で強い歪曲収差が見られる。
・17mmでは樽型歪曲が大きく、ズームすると糸巻き型歪曲へと変化する。
・後処理が簡単な収差だが、補正量が多いので四隅の画質に影響を与える可能性がある。 - 周辺減光:
・ズーム全域できちんと抑えられている。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・絞ると明瞭な18本の光条が発生する。
・フレアが発生しやすい。
総評
究極の画質を求める場合はいくつか小さな問題があるものの、手ごろな価格で素晴らしいレンズだ。選択肢が少ないAPS-C用レンズとしては嬉しい存在に違いない。たまに騒がしくなるボケやフレアは重大な問題とならず、スイッチ類が無いことを許容できるのであれば、おススメするポイントは数多い。
絞り開放からズーム全域・フレーム全域でシャープな描写には驚かされた。AF性能も見事なものだ。E 16-55mm F2.8は優れた光学性能だが、価格はより高く、ズームレンジは狭い。そして高価である。
いくつか欠点もあるが、このようなレンズはソニーEマウントにこれまで存在しなかった。APS-C Eマウント用のトラベルズームを探しているのであれば、優先順序の高いレンズになることだろう。
長所:絞り開放からシャープ・最小限の周辺減光・良好なビルドクオリティ・光学倍率・F2.8・小型軽量・驚くほど静かで高速なAF・フォーカスブリージングがほぼゼロ・手ごろな価格
短所:強い歪曲収差・強めの玉ねぎボケ・口径食のある玉ボケ・ゴーストが発生しやすい・軸上色収差が残っている・AF/MFスイッチやVCスイッチが無い・フォーカスリングの操作性が最高ではない
ePHOTOzine
ePHOTOzine:Tamron 17-70mm f/2.8 Di III-A VC RXD Lens Review
- レンズの紹介:
・タムロンはAPS-Cミラーレスを忘れていなかった。このレンズはAPS-C Eマウント用のレンズであり、フルサイズαでもクロップモードで利用可能だ。
・35mm判換算で25.5-105mmのズームレンジをF2.8の開放F値でカバーしている。 - ビルドクオリティ:
・プラスチックを多用しているが、とても良好な作りだ。
・耐候性があり、前玉にはフッ素コーティング処理がされている。
・プラスチック製の花形レンズフードはしっかりと固定され、脱落する兆候は見られない。
・金属製レンズマウントはきちんとした作りだ。非常に滑らかに装着でき、マウントに遊びは見られない。 - 携帯性:
・重量は525gと手ごろだ。
・サイズは一眼レフ用の17-70mmのような大きさだ。
・ボディとミスマッチなサイズだが、これはレンズのせいではない。 - 操作性:
・幅広いズームリングは滑らかに回転する。焦点距離は17mm、24mm、35mm、50mm、70mmで印字されている。
・ズーム操作でレンズが伸びる。
・スリムな電子制御式フォーカスリングは誤操作の可能性が低い。操作時は滑らかに回転する。
・撮影距離は17mmで0.19m、70mmで0.39mだ。撮影倍率はそれぞれ1:4.8、1:5.2である。マクロレンズほどではないが、便利な接写性能だ。 - オートフォーカス:
・記載なし。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・手ぶれ補正はカメラ側でオンオフを制御する。三脚使用時や長秒露光時はオフにしておくと良いだろう。
・実写で4段分の補正効果が得られた。とても便利な機能である。 - 解像性能:
・17mm:中央はF2.8からF8まで優れた性能(Excellent)だ。F11からF16は非常に良好(Very good)だが、F22はソフトである。端はF2.8からF5.6まで優れた性能(Excellent)で、F8からF11まで非常に良好(Very good)だ。F16で良好(Good)、F22でソフトとなる。
・24mm:中央はF2.8からF8まで優れた性能(Excellent)だ。F11からF16は非常に良好(Very good)だが、F22はソフトである。端はF2.8からF5.6まで優れた性能(Excellent)で、F8からF16まで非常に良好(Very good)だ。F22でソフトとなる。
・35mm:中央はF2.8からF8まで優れた性能(Excellent)だ。F11からF16は非常に良好(Very good)だが、F22はソフトである。端はF2.8で非常に良好(Very good)で、F4からF8まで優れた性能(Excellent)である。F11からF16まで非常に良好(Very good)となり、F22でソフトとなる。
・70mm:中央はF2.8で非常に良好(Very good)、F4からF8まで優れた性能(Excellent)となり、F11からF16まで非常に良好(Very good)が続く。F22でソフトだ。端はF2.8でソフト、F4からF16まで非常に良好(Very good)で、F22でソフトとなる。
・シャープネスの結果は優れた結果であり、望遠端でも十分に維持されている。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・美しく滑らかな描写だ。 - 色収差:
・色収差は中央でとても良好に補正されている。
・端は焦点距離により異なるが、ソフトウェア補正が有効だ。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・17mmで-3.05%の大きな樽型だ。
・24mmで+1.12%の糸巻き型となる。
・35mmで+2.62%、70mmで+2.79%となる。 - 周辺減光:
・ズーム両端で大きくなるが、見事な補正状態だ。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・全く問題ないが、厳しい状況では複数のゴーストが発生する可能性がある。
総評
新しいタムロンレンズは素晴らしい。多くのミラーレスレンズと同じように、歪曲収差や色収差などのパラメータはカメラ連動で補正され、最高の結果を得ることができる。しかし、レンズ単体でも総合的に優れた性能を発揮している。シャープネスは立派で、性能が最も弱くなる望遠端でも、とても良好な性能を維持している。
操作性に関する注意点は、レンズがボディよりもかなり大きいことだ。しかしこれはレンズの欠点と言うよりもコンパクトなAPS-Cボディの欠点と言えるだろう。レンズ素晴らしいパフォーマンスは否定できず、確かに「強くおススメ」できるレンズだ。
長所:優れた中央シャープネス・優れた端のシャープネス・素敵なボケ・中央は優れた色収差補正・高速で正確で静かなAF・耐候性・効果的な手ぶれ補正
短所:カメラボディと比べると巨大・端の色収差・目に見える歪曲
DPReviewTV
DPReviewTV:DPReview TV: Tamron 17-70mm F2.8 lens review
- 非常にズームレンジが広い大口径レンズだが、とてもコンパクトで多目的に使えるレンズだ。
- フルサイズで24-105mmのズームレンジと似ているが、広角側は25.5mmである。
- 被写界深度は基本的にフルサイズで言うところのF4相当となる。
- コンパクトな67mmフィルターを使用する。
- 524gと適切で軽量な重量だ。
- 奇妙なことに、スイッチ類は手ぶれ補正のオンオフを含めて何もない。ボディ側での設定変更が必要だ。
- ステッピングモーター駆動のため、ソニー最新のリニアモーターほどではない。しかし、実写では非常に高速で感銘を受けた。
- ボケには良いところと悪いところがある。良いところは口径食の影響が少なく、四隅でボケが小さくならないことだ。F4まで絞ると綺麗な円形となる。ただし、玉ボケには同心円状のいわゆる「玉ねぎボケ」が目立つ。
- 倍率色収差は心配する必要が無い。
- 軸上色収差の補正は完璧ではないが、大きな問題ではない。
- 逆光耐性にはいくらか問題がある。太陽をフレームに入れるといくらかゴーストが発生する。
- フォーカスリングは少し緩い。
- ブリージングは17mmでも70mmでもゼロだ。動画撮影に最適なレンズである。
- 17mmのシャープネスはとても良好だ。F2.8でも許容範囲内のシャープネスを得ることが出来る。F2.8からF5.6まで絞っても大きな変化は見られない。四隅もシャープで中央との差は見られない。
- 70mmでもF2.8から良好なシャープネスだ。F5.6まで絞るといくらか改善する。四隅までシャープネスは一貫しているように見える。
- 競合ズーム
・16-50mm F3.5-5.6:コンパクトだがゴミである。
・16-70mm F4 ZA:それほどでもない光学性能でかなり高価だ。
・16-55mm F2.8 G:素晴らしいレンズだが非常に効果だ。
・これらと比べて17-70mm F2.8は良好な光学性能と価格設定に見える。
・ボケを追求する場合や逆光耐性を重視するのであれば16-55mm F2.8を選択するべきだ。 - 忘れてはならないのが光学手ぶれ補正だ。α6xxxシリーズはボディ内手ぶれ補正が組み込まれていないカメラも多い。16-55mm F2.8 Gは手ぶれ補正を搭載していない点に注意が必要である。
Dustin Abbott
Dustin Abbott:Tamron 17-70mm F2.8 Di III-A VC RXD (B070) Review
- レンズの紹介:
・タムロンはここ7、8年でサードパーティ製ズームの王様として台頭してきた。
・いくつか際立った単焦点レンズも投入しているが、主役は優れた光学性能と手ごろな価格が強みとなるズームレンズだ。
・ソニーEマウントに的を絞り、2年の間に8本もの新レンズを発売した。
・既に私も4本のタムロンレンズを所有している。
・今回タムロンは見落とされがちなAPS-C Eマウントに焦点を当てた。ユーザー数が多いにもかかわらず、レンズラインアップが少ない市場だ。17-70mm F2.8mmの存在がEマウントシステム最大の強みとなるかもしれない。
・タムロンはモデルネームに色々と付け加えるのが好きなので整理してみよう。「Di III」はミラーレスを指し、「-A」が追加されることでAPS-Cミラーレス用レンズであることを指ししている。
・「VC」は手ぶれ補正を指しており、ミラーレス用レンズで手ぶれ補正を搭載するのは「18-200mm F3.5-6.3 VC」以来のことだ。
・RXDはフォーカス駆動の種類を指している。
・既にソニーの標準ズームは「18-135mm F3.5-5.6 OSS」「16-70mm F4 ZA」「16-55mm F2.8 G」が存在する。タムロンの「17-70mm F2.8 VC」はこれらレンズの長所が組み合わさっている。 - ビルドクオリティ:
・他のタムロンDi IIIシリーズと同様に67mmのフィルター径を採用している。
・被写界深度はフルサイズで言うところのF4に相当するが、レンズの明るさは紛れもなくF2.8だ。
・これまでのタムロンレンズと同じく、モダンでさっぱりとしたデザインだ。気を散らすものは無い。
・AF/MFスイッチやVCスイッチは存在しない。とてもシンプルなデザインで価格上昇を抑えている。
・花形レンズフードが付属する。内側には深めのリブが付いているので反射を防止するのに役立つ。プラスチック製のため軽量だが、それがクオリティを損なっているようには感じない。
・外装はサテン仕上げのエンジニアリングプラスチックだ。
・内部にいくつか防塵防滴処理が施されている。さらに前玉はフッ素コーティング処理で傷や耐候性を向上するのに役立っている。 - 携帯性:
・私はα7シリーズのAPS-Cクロップで使用している。レンズサイズはフルサイズ用レンズとよく似ている。
・同クラスのレンズよりも直径が大きく、全長がかなり長い。実際、フルサイズ用28-75mm F2.8よりも大きなレンズだ。重量も525gと28-75mm F2.8とほぼ同じである。 - 操作性:
・レンズには手前にフォーカスリング、奥にズームリングを搭載している。
・フォーカスリングは電子制御式だが、エミューレートに問題は見られない。リングは簡単に回転するが、少しざらつきを感じる。幸いにもAFが優れているのでMFはあまり必要無いだろう。
・ズームリングはきちんとしている。ズーム操作でレンズは約3cmほど伸びるがガタツキは見られない。 - オートフォーカス:
・最短撮影距離は広角側で0.19m、望遠側で0.39mだ。広角側の撮影倍率は0.21倍近くとなり、望遠側では0.19倍になる。
・ステッピングモーター駆動のオートフォーカスはミラーレスに必要とされている機能を備えている。高速で静か、そして正確だ。近距離から遠景までほぼ瞬間的に移動する。
・瞳AFは良好に機能する。
・動画撮影でも滑らかに動作する。駆動音は内蔵マイクにも影響がない。
・フォーカスブリージングが実質ゼロのため、ピント距離に関わらずフレームに変化が無いのは大きな強みである。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・光学手ぶれ補正とボディ内手ぶれ補正を分離することは出来ない。
・手ぶれ補正はきちんと機能している。
・70mmで1/4秒での撮影が可能だった。これは約5段分の補正効果であり、もう少しシャッタースピードを遅くできると思う。
・動画でも優れた補正効果が得られる。 - 解像性能:
・接写時は歪曲と像面湾曲が強調される。
・α7R IIIのクロップ 1800万画素でチェックしている。
・17mmはF2.8からほぼ完璧だ。解像度は高く、コントラストも強い。F5.6まで絞ると少し向上する。実写でも非常に良好だ。
・24mmは17mmよりも四隅に改善傾向が見られ、フレーム全体で信じられない程均質な光学性能だ。F5.6まで絞れば完璧である。
・35mmはさらに見栄えが良くなり、24mmよりもディテールとコントラストが少し改善する。ズームレンズでこれほどシャープな描写を見ることが出来るのは珍しい。並外れた光学性能だ。
・際立った性能は50mmでも継続している。非常にシャープで、フレーム全体で優れたコントラストである。
・70mmは中央のコントラストが少し低下するものの、四隅は他の焦点距離と同等だ。F4まで絞るとコントラストが改善する。70mmでも大部分のAPS-Cズームより優れている。 - 像面湾曲:
- ボケ:
・玉ボケの形状はそれほど悪くない。フレーム端でいくらか変形するものの、それでも適度な円形を維持している。
・24-70mm F2.8 VCや45mm F1.8 VCを彷彿とする目立つ玉ねぎボケの兆候が見られる。このため、このレンズの玉ボケは好きになれない。
・他の状況でボケは見栄えが良くなるものの、光源の玉ボケは適していない。
・非常にコントラストの高いレンズであるため、自然とボケの描写は硬調に見えてしまう。
・幸いにも、自然風景の中で玉ねぎボケが悪目立ちするシーンはほとんど無い。
・個人的にボケはもう少し柔らかい方が好みだが、”ディールブレーカー”になるほどの描写ではない。 - 色収差:
・17mmの倍率色収差はほとんどみられない。
・実写で軸上色収差の兆候は見られなかった。この収差の補正が良好なので、ズームレンジ全域で強力なコントラストを実現しているのだろう。
・70mmでは僅かに軸上色収差が大きくなる。それでも十分な補正状態だ。
・優れた色とコントラストでディテールの豊富な風景写真に適している。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・広角で樽型、望遠で糸巻き型の歪曲が見られる。
・現時点でAdobe Lightroomにレンズプロファイルは存在しないのでマニュアル補正が必要となる。
・17mmの - 樽型歪曲は僅かな陣笠状歪曲を含み、完全に手動補正することは出来ない。とは言え、注意深く観察しないと気が付かない程度の収差だ。
・35mmでは穏やかな糸巻き型歪曲へと変化する。
・70mmでは糸巻き型歪曲が強くなるが、手動でも綺麗に補正可能だ。
・光学4倍ズームとしては良好な結果である。極端な欠点は無い。 - 周辺減光:
・広角では四隅で-1.5段分の減光が見られる。
・35mm・70mmの周辺減光は17mmよりも1/3段ほど光量落ちが少ない。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・逆光耐性は非常に良好だ。
・フレーム内に明るい太陽があったとしても、コントラストは非常に高く、ゴーストは最小限に抑えられている。
総評
APS-C用の大口径ズームレンズとしては低価格ながら、シャープで歪曲が小さく、優れたAFを備えている。さらにズームレンジが広く、手ぶれ補正まで搭載している。このレンズが800ドルだ。1400ドルのソニーE 16-55mm F2.8 Gを選ぶ説得力のある理由は残されているだろうか?
欠点は少ない。ボケは状況によって少し騒がしくなり、外装のコントロールポイントは少ない。しかし、このレンズ1本とAPS-Cカメラがあれば撮影ニーズを十分満たすことができると思っている。ソニーAPS-C用の大口径標準ズームを探しているのであれば、手に入れるべきレンズはこれだ。
長所:素晴らしいズームレンジ・F2.8・良好なビルドクオリティ・防塵防滴・高速で静かで正確なAF・良好な手ぶれ補正・抜群の光学性能・良好な逆光耐性・収差補正・価格設定
短所:玉ボケが騒がしい・スイッチやボタンが無い・このクラスとしては最も大きく重い
Mobile01
Mobile01:你想要的 幾乎都在這裡 Tamron 17-70mm f/2.8 (B070) APS-C標準變焦恆定光圈鏡頭實測!
- レンズの紹介:
・APS-C用レンズは登場まで時間がかかる。ソニーEマウントに最初の標準大口径ズーム「E 16-55mm F2.8 G」が登場するまで19年待った。
・このタムロンレンズはフルサイズで言うところの「25.5-105mm」をカバーするF2.8ズームレンズだ。全域でF2.8を利用できるほか、光学手ぶれ補正を搭載している。 - ビルドクオリティ:
・フィルターは他のレンズと同様に67mmで統一されている。
・レンズマウントには防塵防滴用のガスケットが施されている。
・70mmに設定するとレンズが最も長く伸びる。
・レンズはベトナム製だ。 - 携帯性:
・525gと比較的軽量だが、ボディが403gであることを考えると、少しフロントヘビーだ。
・レンズが太く、α6400に装着するとレンズがボディ底面を下回る。 - 操作性:
・記載なし。 - オートフォーカス:
・最大撮影倍率で撮影したい時は広角端で撮る必要がある。この際は19cmとかなり近い距離まで寄ることが可能だ。
・ブリージングの影響は思ったよりも良好に抑えられていた。広角でも望遠でもブリージングは極僅かである。特に70mmではほぼゼロだ。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・公式に補正能力の数値は公開されていないが、無いよりはましだ。
・70mm 1/30秒で成功率は43%、1/5秒で0%だ。このテストは近距離の非常に厳しいテストということを留意して欲しい。 - 解像性能:
・現代レンズらしく、中央の性能は絞り開放から非常に良好だ。F8まで絞った時とあまり変わりない性能を得ることが出来る。
・望遠端の中央はF4でピークの解像性能を発揮する。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ:
・記載なし。 - 色収差:
・広角側は絞ることで軸上色収差は改善するが倍率色収差は残存する。
・望遠端も広角側と同様だ。絞ってもパープルフリンジの問題は完全には解決できない。
・レンズ補正をオンにすると影響はなくなる。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・広角側では強い樽型の歪曲が見られる。
・望遠側では強い糸巻き型の歪曲が見られる。 - 周辺減光:
・広角端でも望遠端でもF2.8で明らかな周辺減光が発生する。2段絞っても完全には解消しない。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・テスト環境ではフレアは良く抑えられており、ゴーストも適度な量だ。実写ではかなり良好な性能だと思う。
総評
とても魅力的なレンズだ。フルサイズで24-105mmと同じ焦点距離をカバーし、F2.8の明るさを実現しつつ、重量は525gに抑えられ、価格も手ごろだ。光学性能も良好で、中央は絞り開放でズームレンジ全域で一貫した性能を発揮する。四隅のシャープネスも似ているが、気になる場合はF4まで絞ると良いだろう。色収差や歪曲収差は補正をオンにしないと目に付くが、適用すると大幅に改善する。
AF速度は期待を少し上回っており、性能はかなり良好だ。抜群のスピードでは無いが、アッパーミドルの性能だと思う。広角側での最短撮影距離は短く、レンズフードギリギリまで寄ることが可能だ。フォーカスブリージングがほぼゼロに近く、動画撮影時に心配することは無い。手ぶれ補正効果はそれほど強くないので、1/30秒以上で撮影するのが良いだろう。
スペックはハイエンドレンズだが、価格は手ごろだ。貴重なAPS-C用レンズでもあり、このレンズの登場はAPS-C Eマウントユーザーにとって朗報である。数少ない大口径ズームレンズなので、APS-C用レンズとしてはサイズが大きい点には目を瞑る必要がある。サイズさえ許容できればコストパフォーマンスの高いレンズだ、
Sony Alpha Blog
Sony Alpha Blog:Tamron 17-70mm F2.8 Di III-A VC RXD
- レンズの紹介:
・重量:525g
・価格:900ユーロ
・絞り:F2.8-22
・全長:119-145mm
・フィルター:67mm
・絞り:9枚羽根
・ボタン:なし
・防塵防滴
・最短撮影距離17mm=19cm・50mm=30cm・70mm=39cm
・手ぶれ補正搭載
・レンズフード付属
・タムロン2本目となるAPS-Cミラーレス用のズームレンズだ。
・E 16-55mm F2.8 Gと競合する。 - ビルドクオリティ:
・良好な作りで、他のタムロンレンズと同様のビルドクオリティである。
・他のレンズと同じく、操作性が最小限で、フィルター径は67mmで統一されている。 - 携帯性:
・記載なし。 - 操作性:
・記載なし。 - オートフォーカス:
・高速かつ正確で静かに動作する。
・瞳AFは良好に機能する。
・トラッキングはとても良好だ。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・このようなズームレンズとしては優れた性能だ。
・中央から四隅までとても一貫した性能である。
・絞り開放の70mmでパフォーマンスが低下するものの、良好な性能だ。
・ポートレートは17?50mmでF2.8から優れている。70mm F2.8では明らかな低下が見られる。
・後ボケとシャープネスで最良のバランスは50mm F2.8だ。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ・色:
・玉ボケは十分円形であり、ズームレンジ全域・絞り値全域で丸みを帯びている。
・玉ボケは特に望遠側で非常に強い玉ねぎボケの影響が見られる。さらにボケの縁取りに顕著な色づきが見られる。
・後ボケは優れており、騒がしい背景でも非常に柔らかい描写だ。
・色は自然でコントラストは良好だ。 - 色収差:
・倍率色収差は70mmを除いてとても少ない。 - 球面収差:
・記載なし。・ - 歪曲収差:
・17mmで樽型歪曲となる。
・35mmから70mmで強めの糸巻き型歪曲へ変化する。 - 周辺減光:
・周辺減光は絞り開放で目に付く。
・17mmはF11で解消する。
・35mmはF5.6で解消する。
・55mmはF8で解消する。
・70mmはF8で解消する。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・良好な性能だ。
・ズームレンズとしてはきちんとした光条となる。 - 動画:
・ボケと色表現の結果はとても良好だ。
・玉ボケは丸みがあるものの、望遠側における玉ねぎボケの兆候が強い。
・光学手ぶれ補正はボディ側に補正機能が無い場合に大きなメリットとなる。
・ポートレートで素晴らしい描写となる。
・AFはとても良好だ。E 16-55mm F2.8 Gと比べると、リフォーカスする際に時間がかかる。 - E 16-55mm F2.8 Gとの比較:
・ソニーは40%高価で光学手ぶれ補正を搭載していない。
・ソニーは広角側が1mm広いが、望遠側は55mmまでだ。
・タムロンはソニーよりも少し重く、長い。光学手ぶれ補正はボディ内手ぶれ補正が無い場合に動画撮影で恩恵を受けるだろう。
・最短撮影距離もタムロン有利だ。
・シャープネスの性能はよく似ている。唯一の違いは広角端の四隅でソニーが少し優れていることだ。
・タムロンの70mm F2.8はあまり良くないが、F4まで絞ると優れた性能となる。ソニーが70mmを使えないことを考えると大きな強みと言えるだろう。
・タムロンは70mmでボケを大きくすることが出来るが、シャープネスが低下し、強い玉ねぎボケの影響がある。F4まで絞るとシャープネスは改善するが、玉ねぎボケは改善しない。バランスの良い描写を維持するには55mm F2.8を使う必要がある。
・どちらも優れた後ボケだ。
・どちらも非常に良好な発色だ。
・ソニーは玉ねぎボケが明らかに少ないため、玉ボケの描写ではソニーが明らかに優れている。
・歪曲は広角側でソニーが目立つものの、望遠側ではタムロンが目立つ。
・色収差はタムロンが少し良好だ。
・ソニーは逆光耐性が少し良好だ。
・光条はソニーが優れている。
・ソニーは既にLightroomにおけるレンズプロファイルが存在する。 - 作例集
総評
17-70mm F2.8 Di III A-VC RXDは全てのAPS-Cボディにとって優れたレンズとなるだろう。信頼性の高いAFと柔らかい後ボケ、非常に良好な発色、動画で便利な手ぶれ補正を搭載し、非常に良好なシャープネスを利用可能だ。唯一の欠点は70mmの絞り開放でシャープネスが低下し、強い玉ねぎボケの兆候が見られることだ。
タムロンとソニーのどちらかを選ぶのは難しい。ソニーは高価だが、既に値下がりしており、キャッシュバックがあることも多い。価格はかなり近く、シャープネスや後ボケ、AF、色などは互角だ。
ボディ内手ぶれ補正を搭載したミラーレスで、より優れた光条や逆光耐性、コンパクトサイズと優れた玉ボケが必要であればソニーを選ぶと良いだろう。
動画が重要であり、ボディ内手ぶれ補正を搭載していないミラーレスで、玉ねぎボケが気にならないのであればタムロンを選ぶと良いだろう。強くおススメできるレンズである。
長所:17-55mmで優れたシャープネス・滑らかな後ボケ・とても良好な色・ポートレートで非常に良好な描写・優れたAF・光学手ぶれ補正・防塵防滴・良好なビルドクオリティ・低色収差・丸みのある玉ボケ
平凡:逆光耐性・光条・価格・周辺減光・最小限の操作性・大きく重い・動画AFのリフォーカスが遅い
短所:強い玉ねぎボケ・70mm F2.8のシャープネス・目立つ歪曲
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