2020年12月3日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。APS-C対応の大口径標準ズームですね。「18-50mm F2」「16-70mm F2.8」二つのタイプが示され、どれもインナーズームとなっているのが印象的。
18-55mm F2
- 【公開番号】特開2020-194056(P2020-194056A)
- 【公開日】2020年12月3日
- 【発明の名称】ズームレンズおよび撮像装置
- 【出願日】2019年5月28日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】 本発明は、例えば、小型、大口径、および高い解像性能の点で有利なズームレンズを提供することを目的とする。
実施例1 実施例2 実施例3 焦点距離 18.51-55.00 16.51-68.00 19.01-50.00 F値 2.06 2.80 2.05-2.06 半画角 37.10-14.28 40.30-11.63 36.38-15.64 像高 14.00 14.00 14.00 全長 250.01 223.02 225.07 BF 12.95 24.40 13.38 実施例4 実施例5 実施例6 焦点距離 18.51-55.00 F値 2.06 半画角 37.10-14.28 像高 14.00 全長 235.03 BF 12.94
APS-C用の非常に明るい標準ズームレンズや、これまで以上に光学倍率の高いF2.8ズームレンズの実施例が確認できます。フランジバックが短く、APS-Cミラーレス向けだと思われますが、これがRFマウントのスチルカメラ用となるのかは不明。
興味深いことに、全長が固定されたインナーズームタイプの光学設計となっています。ズーム操作でレンズが伸びないのは利点ですが、元から全長が非常に長いのは悩ましいところ。シグマ「18-35mm F1.8 DC HSM」であのサイズですので、18-55mm F2のインナーズームで巨大化するのは必至。
どちらかと言えばSuper35センサーのシネマEOS向けのレンズに見えます。既にEOS C70のようなRFマウントのシネマEOSが登場しているので、対応する高価な大口径ズームレンズなのかなと。
参考:現行のRFマウントレンズ
RF ズームレンズ
- RF15-35mm F2.8L IS USM
- RF24-70mm F2.8L IS USM
- RF24-105mm F4L IS USM
- RF24-105mm F4-7.1 IS STM
- RF24-240mm F4-6.3 IS USM
- RF28-70mm F2L USM
- RF70-200mm F2.8L IS USM
- RF70-200mm F4 L IS USM
- RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
RF 単焦点レンズ
- RF35mm F1.8 Macro IS STM
- RF50mm F1.2L USM
- RF50mm F1.8 STM
- RF85mm F1.2L USM
- RF85mm F1.2L USM DS
- RF85mm F2 Macro IS STM
- RF600mm F11 IS STM
- RF800mm F11 IS STM
サイト案内情報
特許関連記事
- キヤノン「9-18mm F4 IS」「10-20mm F2.8-4 IS」「11-22mm F2.8 IS」光学系の特許出願
- タムロンの回折光学系を使用した「400-1000mm F10-11.5」「250-700mm F6.5-13」の特許出願
- キヤノンのパワーズームを想定した「12-30mm F4-6.3」「24-50mm F4-6.3」光学系の特許出願
- タムロン「35mm F4 Di III」「28mm F4 Di III」と思われる光学系の特許出願
- キヤノン 小型軽量でパワーズームも想定した動画向けのインナーズーム光学系
- キヤノン「15-30mm F4-6.3 PZ」「20-50mm F4-5.6 PZ」「12-30mm F4-6.3 PZ」のような光学系の特許出願
- キヤノン「20-40mm F4 IS」「26-40mm F4.5-6.3 IS」インナーズーム光学系の特許出願
- タムロンのフルサイズ向け「50-200mm F2.8」光学系の特許出願
- 「RF24-70mm F4-7.3 IS」を想定したかのようなキヤノンの特許出願【更新】
- キヤノン「35-600mm F4-7.1」「28-500mm F3.5-7.1」などを想定したような光学系の特許出願
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。