このページでは一眼カメラ用交換レンズ「AF14mm F2.8 FE」に関する情報を収集しています。
更新情報
- 2020-01-17:国内での予約販売が開始されました。1月24日発売予定とのこと。
- 2020-1-2:Dustin Abbottがレビューを掲載しています。
- 2019-11-21:ePHOTOzineがRFマウント用のレビューを掲載しています。
- 2019-10-25:キヤノンRFマウントが登場すると言われています。(追記:正式発表されました。)
- 2018-04-17:DPREVIEWが作例を公開しました。
データベース
レビュー
- 価格.com
SONY
レビュー/口コミ - 楽天市場レビュー
- Dustin Abbott
(抄訳記事) - Fstoppers
- F64
- Sony Alpha Blog
購入早見表
AF14mm F2.8 FE | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
AF14mm F2.8 RF | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
レンズデータ
レンズ仕様
焦点距離 | 14mm |
---|---|
明るさ | F2.8 - F22 |
フォーマットサイズ | 35mmフルサイズ |
画角 | フルサイズ : 113.9°(対角) APS-C : 89.8°(対角) |
最短撮影距離 | 0.2m |
最大撮影倍率 | 0.12倍 |
レンズ構成 | 10群14枚 |
フィルターサイズ | 取付不可 |
大きさ | 97.5×Φ85.5mm |
重量 | 505g |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
レンズフード | 固定 |
JANコード | ソニーE : 8809298880316 |
競合レンズ
*一眼レフ用は要マウントアダプタ
- 14mm F1.8 DG HSM
- 14mm F2.8 IF ED UMC Aspherical
- XP14mm F2.4
- Milvus 2.8/15
- Distagon T*2,8/15
- Loxia 2.8/21
- Batis 2.8/18
- VoightLander HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical
- VoightLander ULTRA WIDE-HELIAR 12mmF5.6 ASPHERICAL III
- VoightLander?Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
- Laowa 15mm f / 2 FE Zero-D
- Laowa 15mm F4.0 WIDE MACRO 1:1
- Irix 15mm F2.4
海外の評価
Optical Limits
Optical Limits:Samyang AF 14mm f/2.8 FE - Review / Test Report
- 市場競争から製品を差別化するための方法の一つとして、メーカーは極端なことを探求するのが好きだ。極端な手段の一つとして、超広角セグメントがある。このSamyang AF 14mm f/2.8は一つの例だ。
- FEマウントで最も画角の広いAF単焦点だが、さらに画角の広いズームレンズがある。それを区別しているのがちょうど500米ドルの値札だ。
- ビルドクオリティは非常に良好だ。外装はスムーズに操作できるフォーカスリングを含めて金属製である。ただし、ウェザーシーリングは施されていない。
- 鏡筒固定部はサテン仕上げになっていて、少し滑りやすい。
- 前玉が少し出っ張っているので、フロントフィルターを装着することはできない。
- この手のレンズによくある花びら型のフードが内蔵されている。これは大きく傷つきやすい前玉を保護するのには良いアイデアだ。
- AF駆動はかなり速く、ノイズもない。
- マニュアルフォーカスは非常にうまく機能する。
- 超広角レンズは大きな歪曲収差を生じる傾向があり、このレンズも例外ではなく、〜3.8%の樽型歪曲が発生する。
- しかし、初期のMF 14mm F2.8と比較して、かなり改善したことは注目に値する。
- 超広角レンズにおける、もう一つの典型的な問題は周辺減光だ。これはとても避けられない。しかし、F/2.8での減光は?2.3EVと比較的緩やかだ。もちろんこれは非常に目立つものだが、もっと酷いのを見たことがある。
絞ると問題は改善されるが、F11でも減光量は1.4EV以上にとどまる。 - 解像度に関しては少し苦戦しているようだ。
肯定的な面は、中央がF2.8から非常にシャープであり、より広い領域でもかなり良好なことだ。しかし、周辺画質はソフトとなる。
F8で最も良好な結果を得ることができ、この際の中央画質は見事な結果で、フレーム端も良好だ。四隅は少なくとも許容範囲内である。 - 像面湾曲は中程度、テストした個体のセンタリングは問題無い。接写時に画質が大きく低下することは特筆しておくべきだろう。
- 倍率色収差の平均値は1.3~1.6pxの間だ。フレーム端で目立つものの、それほど大きな問題ではない。
ほとんどのユーザーは、超広角レンズに隅々までシャープであることを求めている。Samyang AF 14mm F2.8 FEが苦戦しているのはそこだ。中央は十分シャープだが、F2.8?F4では四隅がソフトだ。これが本当に欠点となるかどうかは用途に依るだろう。浅い被写界深度を利用する場合は問題なく、天体写真で使う場合には理想的と言えない。F8まで絞ると良好な画質だ。
全体的に、光学性能にとても感心しているわけでは無いが、このレンズが非常に低価格であることを理解する必要がある。そして1600?2400万画素のフルサイズセンサー、またはAPS-Cセンサーでの利用ならば問題の多くは無視できるはずだ。これらは留意しておくべきである。
PhotographyBlog RF
- EOS Rシリーズに対応する超広角レンズだ。10群14枚構成のレンズに7枚の絞り羽根を備え、防塵防滴処理が施されている。現在、アメリカでは699.99ドルで販売中だ。
- 重量は484g、全長は95mmと超広角レンズとしては小型軽量だ。「RF15-35mm F2.8L IS USM」と比較すると、360g軽量で全長は30mm短い。ズームレンズの汎用性は無いが、携帯性に優れている。
- EOS RPとの組み合わせでバランスはとても良好だ。EOS RやEOS R5と組み合わせることでさらに馴染みやすいレンズとなるはずだ。
- ビルドクオリティはとても良好だ。鏡筒と金属マウントはアルミニウム合金を使用している。
- フォーカシングはインナーフォーカスで鏡筒のスイッチでAFとMFを切り替えることが出来る。
- オートフォーカスはとても高速で被写体の捕捉まで0.25秒ほどだ。常に正確にフォーカスし、光状態が悪くてもピントの迷いはほとんど発生しなかった。静かに動作するので動画撮影にも最適だ。
- 色収差はそれほど目立たず、非常にコントラストの強い部分でのみ発生する。
- 周辺減光はF2.8で四隅に目立つ減光がある。解消するには少なくとも3段は絞る必要がある。
- レンズは目立つ樽型歪曲だ。F16~F22まで絞ると綺麗な光条が発生する。ただし同時にゴーストやフレアが発生しやすくなる。
- ボケの評価には個人差があると思うが、超広角レンズとしてはとても素晴らしい描写に見える。
- シャープネス
中央:F2.8でかなりソフト、F4まで絞ると非常に良好となり、F5.6~F11でピークの性能となる。回折はF16から始まる。
端:F2.8?F4はソフトだがF5.6でシャープとなり、F8~F11で最適な設定となる。
純正より遥かに手頃な価格で予算的に魅力的なレンズだ。ただし画質が弱点となり、絞り開放がソフトで、F4まで絞って良好、F5.6以降で大きく改善する。フレーム端は中央ほどシャープでは無い。絞り開放でフレーム全域のシャープネスを期待しているのであれば、このレンズは避けたほうが良いだろう。色収差や周辺減光が問題となる可能性もあり、逆光の影響を受けやすい。それに樽型歪曲収差も不快と感じる場合がある。
オートフォーカスは高速でとても静かなので動画撮影にも適している。鏡筒は金属製で防塵防滴処理が施されている。低価格ながら高級感のあるビルドクオリティだ。
画質は際立ったものでは無いが、他の選択肢が無い以上気に入るポイントがたくさんある。「RF15-35mm F2.8L IS USM」に手が届かない場合や必要と感じない場合はコチラを検討する価値がある。
PhotographyBlog:Samyang AF 14mm F2.8 RF Review
Dustin Abbott
完璧なレンズでは無いがお手頃価格の貴重な選択肢
- 現状、キヤノン純正RFレンズは大部分が2000ドルを超える高価なモデルだ。1000ドル未満は2本のみである。「AF14mm F2.8 RF」はRFマウントのAFレンズで最も広い画角をカバーしつつ、699ドルと手ごろな価格設定を実現したサードパーティ製レンズだ。
- キヤノンボディのレンズ補正はデジタルレンズオプティマイザを含めて全て利用可能だ。これにより、光学的な欠点はJpeg・動画で最小限まで抑えることが可能だ。
- ソニーFE用と似ているが、耐候性が付け加えられている。
- 外観は美しく、カッコいいい。そして明るい広角レンズとしてはコンパクトである。
- 鏡筒の素材はおそらくアルミニウムと思われる。
- コントロールリングが無いのは残念だ。
- フォーカスリングは金属製で良く減衰され、きちんと動作する。フォーカスバイワイヤ式だが、レスポンスは良好で遅延は感じない。
- レンズマウント付近にはフィルターホルダーが備わっている。円形フィルターは利用できないが、ゼラチンフィルターなら利用可能である。
- 523gと軽く、全長は95.3mmとコンパクトなレンズである。小さくは無いが、EOS RやRPとピッタリのサイズ感である。
- サムヤンのAFレンズは徐々に進化しており、最近レンズ(45mm F1.8・18mm F2.8)は実に優れたAFだった。このレンズも優れたパフォーマンスと呼ぶことが出来るものだ。静かで正確かつ高速に動作するリニアモーターを使用している。駆動音は耳を当てるとかすかに聞こえるが、ファインダーを覗いている限り聞こえることは無い。フォーカス精度についての不満も感じなかった。低照度AFや瞳AFとの相性も良好だ。
- 僅かに陣笠状の変形がある樽型の歪曲収差だ。しかし、もっと酷い歪曲収差の広角レンズは多い。
- 中央はF2.8から良好なシャープネスとコントラストだ。F4まで絞るとさらにコントラストが高まる。
- 周辺部もかなり良好な画質に見えるが、四隅は明らかに低下している。ただし、接写時は像面湾曲の影響も考慮しなければならない。F4まで絞ると僅かに改善するが、まだ良好とは言えない。F5.6で改善し、F8まで絞るとさらに少し改善する。
- フレーム全体のコントラストと解像性能を均質にするためにはF8まで絞りたいところである。
- 像面湾曲が問題とならない遠景だと、絞り開放の四隅はより優れている。F8まで絞った時の見栄えは良いが、F2.8でも実用的だ。
- 極端な状況ではいくらか倍率色収差の影響が見られる。
- 発色はとても良好だ。
- 逆光耐性は強力で、フレーム内に太陽を入れてもゴーストやフレアはほとんど見られない。F11まで絞るとゴーストが僅かに見える程度である。
- 超広角レンズと言うこともあり、あまりボケ無いが描写は悪く無い。
- 周辺減光が目に付くものの、コマ収差補正は良好だ。
このレンズの登場は非常に重要だと考えている。手ごろな価格設定のみならず、中程度の価格帯における初めてのキヤノンRFマウントAFレンズだからだ。コントロールリングこそ無いものの、美しいビルドクオリティと良好な画質、素晴らしいAFと完璧なレンズ補正の組み合わせは純正レンズと遜色ないものだ。
しかし完璧なレンズでは無い。四隅の端は絞らないと優れたシャープネスとはならず、F8ま絞らないと風景撮影で最高のパフォーマンスとは感じなかった。さらに大きな樽型歪曲収差も残存している。
いくつかの欠点があるものの、長所は数多い。高価な「RF15-35mm F2.8L IS USM」が購入出来ない場合、「AF14mm F2.8 RF」は丁度良いレンズとなるかもしれない。
長所:美しく機能的なビルドクオリティ・耐候性・優れたAF・RFマウントレンズで最も広い画角をカバーするAFレンズ・良好な天体撮影能力・絞り開放から良好な中央解像・絞ると良好なフレーム端の解像・良好な色とコントラスト・優れた価格設定
短所:絞らないと四隅が少しソフト・最高のコントラストはF8まで絞る必要あり・陣笠状の歪曲収差・小絞りでも周辺減光の影響は解消しない・コントロールリングなし
ePHOTOzine Canon RF
コストパフォーマンスの良い広角レンズ
- MF版より大きなレンズだが、重量は484gと適当だ。EOS RPとの組み合わせは良好である。
- 円形フィルターを装着することは出来ないが、レンズマウント部にゼラチンフィルター用のスロットが備わっている。
- フォーカスリングは電子制御でとても滑らかな操作が可能だ。
- フォーカスリング以外のコントロールは「AF/MF切替スイッチ」のみである。
- 耐候仕様となっているので悪天候でも撮影を続行できる。
- オートフォーカスは完璧に動作し、正確でピントが迷う傾向は無い。
- シャープネス:EOS RP
・中央:F2.8はまずまずだが、F4まで絞れば非常に良好となり、F5.6~F16で優れた性能を発揮する。F22まで絞っても非常に良好だ。
・端:中央と同じ傾向だ。F2.8でまずまず、F4で非常に良好、F5.6~F16で優れた性能となる。
・特筆すべきはフレーム中央と端に画質差が無いことだ。 - 色収差は中央は1ピクセル未満、端で1ピクセルを僅かに上回る程度だ。
- 歪曲収差は-2.54%と目立つ。場合によってデジタル補正を使うと良いだろう。
- このようなレンズにボケは求めていないが、それでもとても満足のいく描写だ。
- 逆光耐性は見事だ。ゴーストはいくらか発生するものの、コントラストの低下は見られない。
キヤノンRFマウント初の超広角AFレンズはサムヤン製となった。価格設定も素晴らしく、エディターズチョイスに相応しいレンズである。
長所:優れたシャープネス・とても良好な作り・耐候性・優れたハンドリング・とても良好なコストパフォーマンス・リアフィルターソケット・RFレンズで最広角・穏やかな周辺減光・14mmとしては良好な色収差補正
短所:使い辛いAF/MFスイッチ・補正オフで目に付く歪曲収差
ePHOTOzine Sony E:良好な光学瀬能だが歪曲が目立つ
- レンズフードは取り外し不可でフロントフィルターを装着することは出来ない。
- マニュアルフォーカスは電子制御式で滑らかに作動する。他のレンズよりもマニュアルフォーカスは容易だと感じるかもしれない。とは言え、オートフォーカスが静かで高速、正確な実用的だ。
- 中央のシャープネスはF2.8からF4.0で既にとても良好(Very good)な性能だ。F5.6?F16までは素晴らしい(excellent)結果となり、F22でもなおとても良好(Very good)だ。
- 四隅のシャープネスはF2.8~F8.0までとても良好(Very good)であり、F11?F16で素晴らしい(excellent)結果となる。F22でなおとても良好だ(Very good)。これは特に広角レンズとしては喜ばしい中央から四隅までとてもシャープな性能だ。
- 色収差は広角レンズとしてはしっかりと補正されている。必要に応じてソフトウェアで補正することが可能だ。
- 逆光耐性はとても良好でフレアの発生は無く、コントラストは低下しない。
- 歪曲はー3.66%の顕著な樽型歪曲だ。
- ボケはそれほど大きく無いがとても満足のいくものだ。
この画角はクリエイティブな写真撮影や建築撮影にエキサイティングで力強い焦点距離だ。サムヤンとしては2本目のAF対応レンズであり、価格はテスト結果を考慮すると比較的控えめだ。とても魅力的な選択肢となることだろう。
長所:優れたシャープネス、色収差が小さい、フレアに強い、高速で正確なAF、高品質の造り、適正な価格
短所:明らかな樽型歪曲
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