Lesnumeriquesがソニー「FE 24mm F2.8 G」のレビューを公開。歪曲収差と周辺減光が非常に目立つと酷評しているものの、解像性能は絞り開放から全体的に良好と高く評価しています。
レンズの紹介:
- FE 40mm F2.5 Gは40mmで貴重な選択肢となったが、24mmは激しい競争にさらされている。
・FE 24mm F1.4 GM:1500ユーロ
・24mm F2.8 Di III OSD:200ユーロ
・AF 24mm F2.8 FE:249ユーロ
・24mm F3.5 DG DN:539ユーロ
・24mm F2 DG DN:619ユーロビルドクオリティ:
- 構造上の欠点は見られず、総金属製の鏡筒は防塵防滴仕様で頑丈な作りだ。
携帯性:
- エルゴノミクスは50mm F2.5 Gとほぼ同じだ。唯一の違いはレンズの重量くらいである。
- 小型軽量なレンズだ。
α7シリーズとバランスが取れるうえ、APS-Cと組み合わせても問題無い。操作性:
- このサイズのレンズでこれほど豊富なコントロールを備えたレンズは滅多に見ない。
- AF/MF切替スイッチ、カスタマイズ可能なAFLボタン、絞りリングとクリック切替スイッチ、フォーカスリングを搭載している。
- クリック切替機能により、動画撮影に適した絞りリングを利用可能だ。
- フォーカスリングはかなり狭いが、それでも快適だ。とても滑らかに動作し、良好なストロークで回転する。
- 絞りリングを操作する際にフォーカスリングに触れないように気を付けなければならない。
オートフォーカス:
- 高速で瞳検出も完璧だ。
- α7R IVやα7Cとの組み合わせで問題は何も無かった。
- 近景でも遠景でも、AFは高速かつ正確だ。動画撮影中にフォーカスの駆動音は聞こえなかった。
マニュアルフォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- 光学式の手ぶれ補正は搭載していない。
- ボディ側に手ぶれ補正を搭載しているので問題とならないだろう。
解像性能:
- 他2本と同じく、がっかりしない性能だ。
- 絞り開放から優れたシャープネスである。
- ピークのF4と絞り開放のF2.8はほぼ同じ性能であり、絞り開放から違和感なく使うことが出来る。
- パフォーマンスはF5.6まで維持され、F8以降で低下する。
- 絞り開放から優れたシャープネスの24mmはあまりない。絞り開放の明るさと画質を両立したい時に適している。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 中央の玉ボケはしっかりと丸みを帯び、内側の描写に問題は見られない。
色収差:
- 補正状態はとても良好だ。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 40mm F2.5 Gと50mm F2.5 Gに大きな歪曲収差は見られなかったが、24mm F2.8 Gはそうではない。
- 歪曲収差は明らかに目立ち、RAWの補正時には大きなトリミングが必要だ。
周辺減光:
- このレンズの弱点だ。絞り開放では非常に目立ち、絞っても存在感が残っている。
- 完全に除去したい場合はソフト補正が必要となる。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 記載なし。
総評
ソニーは優れたFE 50mm F2.5 Gと非常に優れたFE 40mm F2.5 G、そして非常に説得力のある24mmを投入した。FE 24mm F2.8 Gは、非の打ち所のないビルドクオリティと優れたシャープネスを備えており、これは最大の絞り値から利用することが出来る。唯一の欠点は、周辺光量と歪みが大きいことで、秀逸さをわずかに欠いている。とはいえ、本当に効率的で使いやすい広角レンズだと思う。
- 長所:
・シャープネスが非常に良好
・防塵防滴
・ビルドクオリティが良好
・カスタマイズ対応ボタン
・絞りリングがデクリック対応- 短所:
・手ぶれ補正なし
・歪曲収差が非常に目立つ
・周辺減光が非常に目立つ
とのこと。
歪曲収差や周辺減光は補正必須ですが、補正しやすい問題でもあり、特に問題視する必要は無いかもしれません。それ以外の光学性能はとても良好で、特に良好な解像性能や豊富なコントロールは魅力的と言えそうです。このレンズサイズで高品質な24mm単焦点レンズを持ち歩くことができるのは魅力的。
価格的にシグマの「24mm F3.5 DG DN」「24mm F2 DG DN」の存在が悩ましいところですが、防塵防滴や機能的な絞りリングが欲しい場合は面白い選択肢になるはず。
ソニー「FE 24mm F2.8 G」交換レンズデータベース
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