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Lenstipがニコン製ミラーレス用交換レンズ「NIKKOR Z 20mm f/1.8 S」のレビューを掲載。24mm・35mmより絞り開放における解像性能の一貫性が高い模様。全体的に高評価ですが、四隅のコマ収差が欠点と指摘しています。
Lenstip:Nikon Nikkor Z 20 mm f/1.8 S
- ZレンズのF1.8単焦点は以下のようにリリースされている。
・2018/8:NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
・2018/8:NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
・2019/7:NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
・2019/9:NIKKOR Z 24mm f/1.8 S
・2020/2:NIKKOR Z 20mm f/1.8 S- このグループの中で最も複雑なレンズであり、物理的には最も重く、フィルター径も大きい。
- 後玉周辺の内部は黒く塗りつぶされ、電子部品などを視認することは出来ない。ケチのつけようが無い仕上がりだ。
- マウント付近の外装は金属製だ。
- レンズの製造国は中国である。
- フォーカスリングと金属外装の間はプラスチック製パーツを使用している。
- 48mm幅の金属製フォーカスリングはバイワイヤ方式で動作する。ピント移動は回転速度に依存し、素早く回転すると90度未満、ゆっくい回転すると180度以上となる。どちらでもピント距離の表示は無いので操作が難しいと感じるかもしれない。
- 金属製のフォーカスリングはとても傷つきやすい。
- 解像度
・Z 7のRAWに基づいて測定している。
・良像の基準値は42~44lpmmだ。
・優れた単焦点レンズで80?85lpmmとなる。
・中央は絞り開放から優れた結果だ。いくらか不満のあった24mmと比べると明らかに優れ、35mm F1.8 Sより高い数値となる。これ以上となると50mm F1.8 Sだけだ。
・F2まで絞っても他のNIKKOR Zほど解像度が伸びないのは興味深い。結果、ピークは75lpmmとなり、他のF1.8 Sと比べると遥かに低い数値だ。光学設計者は周辺画質のために中央の記録的な解像度を諦めたようだ。超広角レンズとしては賢明な選択である。
・APS-C領域は絞り開放から50lpmmを超え、ケチのつけようが無い。24mmや35mmより遥かに優れている。絞ると60lpmmに達し、35mm F1.8と同程度だ。
・面白いことに四隅でも画質が維持されている。24mm・35mmより優れているのみならず、50mmよりも良好だ。やはり絞った際の改善速度は遅いが、フレーム全体でF1.8からシャープな画質を得られるなら十分以上だ。- 3枚のEDレンズにより、軸上色収差は適切に補正されている。
- 倍率色収差の補正状態も本当に見事だ。どの絞り値でも無視できる水準まで抑えている。高く評価したAF-S 20mm F1.8Gより良好だ。
- 球面収差の小さな影響があるものの、大きな問題は無い。
- 歪曲収差はAPS-Cでー1.14%、フルサイズでー2.10%に増加する。この数値はそれほど大きく無いが、20mm F1.8Gはー1.53%だ。
- コマ収差補正は一眼レフ用レンズと似ている。とても影響が強く、APS-C四隅で既に変形が目に付き、フルサイズ四隅は本当に顕著となる。1段絞っても目に付くほど残存している。
- 非点収差の平均値は12.9%だ。中?高レベルである。一眼レフ用レンズと比べると少し良好だ。
- 広角レンズとしてはとても見栄えの良いボケ描写だ。非球面レンズを3枚備えているが、玉ねぎボケの兆候が無く、口径食の影響も小さい。拍手喝采だ!
- 周辺減光はAPS-C領域でいくらか減光が目に付くものの、絞り開放付近のみだ。F2.8まで絞るとほとんど知覚できない。フルサイズではー2.47EVまで増加し、補正の必要がある。一眼レフ用レンズより少し悪い結果だ。
- 広角レンズで逆光耐性を良好に維持するのはとても難しい。それでもニコンはこのカテゴリで素晴らしい仕事を成し遂げたようだ。逆光耐性はシンプルに素晴らしく、一眼レフ用レンズと比べると大幅に改善している。
- オートフォーカスはノイズレスで動作する。Z 7との組み合わせで、ピント全域を約0.5?0.6秒で移動するきちんとしたフォーカス速度だ。
長所:頑丈で防塵防滴の金属外装・非常に良好な中央画質・良好なAPS-C領域の画質・絞り開放でもきちんとしたフルサイズ四隅の画質・軸上色収差が少ない・倍率色収差が無視出来る・球面収差の致命的な問題がない・APS-C領域で周辺減光が少ない・心地よいボケ・静かで正確なAF・優れた逆光耐性
短所:周辺減光が目立つ・コマ収差が大きい
Z 24mm F1.8 Sは良いレンズだが、あまり感心しなかった。そのため、この20mm F1.8 Sはいい意味で驚いた。
2つの欠点を持つが、1つはこのレンズで想定内の問題だ。コマ収差はかなり痛い欠点だが、レンズの長所を考慮すると許容することが出来る。特にF1.8から全域で均質な画質を得たい場合にはこのレンズの強みを感じることだろう。価格は1050ドルと、一眼レフの800ドルと比べて高くなっている。しかし、目を疑うような値付けではなく、このレンズの性能を考えると妥協できる範囲内に収まっている。
とのこと。
他のレビューサイトと同じく、絞り開放における四隅のパフォーマンスを高く評価していますね。他のカテゴリでも概ね肯定的な結果が得られた模様。コマ収差を欠点として挙げていますが、他のレビューサイトでは「良好に補正している」と言った声もチラホラ聞くので、実写を確認してみるのが一番かもしれません。既にFlickrにて150点以上のユーザー投稿が公開され、中には星景写真も含まれているので参考になるかと思います。
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