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NIKKOR Z 40mm f/2 欠点を追い求めるフォトグラファーには魅力的なレンズ

PCmagがニコン「NIKKOR Z 40mm f/2」のレビューを公開。完璧な光学性能ではないものの、F2の柔らかい描写や周辺減光が好きなフォトグラファーには魅力的と評価。ただし、Z 7IIとの組み合わせではミスショットが多かった模様。

PCmag:Nikon Nikkor Z 40mm F2 Review

*(訳注)2022年9月時点のレビューです

  • 外観:52mmフィルターに対応。
  • 構造:ポリカーボネート製のレンズマウントと鏡筒。
  • 携帯性:小型軽量。
  • 操作性:コントロールリングのみ。カスタマイズ可能だが、操作に敏感すぎて扱いづらい。応答速度を変更する機能が欲しい。
  • AF:STM駆動で静かに動作するが比較的遅い。Z 7IIとの組み合わせでピントを外したショットが多かった。
  • MF:ノンリニアレスポンスで動作。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:Z 7IIとの組み合わせで、中央のF2は3000本ときちんとした性能。端に向かってソフトとなるが、F2.8で非常に良好になる。F5.6まで絞ると4500本の優れた結果。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:記載なし。
  • 軸上色収差:明るいシーンで問題となる可能性がある。
  • 倍率色収差:ボディ内補正で抑制されている。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:わずかに複雑な樽型。補正で直線に修正される。
  • 周辺減光:F2で強めの影響。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:明るい光源があるとコントラストが若干低下する。ゴーストは最小限。
  • 光条:どの絞りでもシャープにならない。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:光学的には不完全だが、このレンズの価格を考慮すると理解はできる。個性的なレンズであり、欠点を追い求めるフォトグラファーには魅力的なレンズになる。ただし、AFには少し問題があり、予想以上のミスショットが発生した。
  • 競合について:高い光学性能を望む場合はS-Lineがおすすめ。
  • 備考

とのこと。
2022年現在、NIKKOR Zシリーズの中では最も手ごろな価格のレンズ。外装やマウントはプラスチック製で、光学設計もNIKKOR Zとしては妥協点が多い。しかし、携帯性の高さと使い勝手の良い焦点距離、F2の開放F値は魅力的。

PCmagによると、S-Lineのような抜群の光学性能は期待できませんが、必要な場所で必要な性能を手堅く得られるレンズに仕上がっている模様。接写時は開けてふんわり、離れる場合は絞ってキリリの描写が楽しめそうですね。

ただし、Z 7IIとの組み合わせではミスショットが多かったと言及しています。カメラ側の問題が大きいとは思いますが、接写時に球面収差が強くなるレンズ側の特性も影響しているかもしれません。

私はZ 7やZ fcと組み合わせて楽しんでいした。印象としてはPCmagのレビューとほぼ同じ。AFの不安定さは感じませんでしたが、接写時の収差変動が強く、解像性能はやや低め。その一方で、球面集を活かした滲むような滑らかなボケを得ることができます。

ただし、撮影距離が長くなるとボケが騒がしくなるため、場合によって絞って使ったほうが良いかもしれません。光学性能を追求するとZ 50mm F1.8 Sがおススメですが、一周回ってZ 40mm F2くらい肩の力を抜いた携帯性の良いレンズが面白いと感じる人もいるはず。

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